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›2004年03月18日

文春出版差し止め事件に思うこと

Posted by JS at 00:32 / Category: つぶやき / 0 TrackBack

shukanbunshun040325.jpg 17日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が、田中真紀子前外務大臣の長女のプライバシーを侵害した記事が掲載されているということで、発売前日の16日に出版差し止めの仮処分となった。
 この件に関して、ウェブ上でもいろいろな方がいろいろな意見を書いている。ひと通りニュース記事などと一緒に読んでみた。文春自体は残念ながら近所のコンビニとか書店にはもう置いていなかったので、私はその記事を読んでいない。

 ただ、私も出版に関わる仕事をする者の1人として気になる事件ではある。
 私もたまに雑誌とかに記事を書くことがある。しかも正直言えば、ちょっとは批判や暴露を含む内容だったりするときもある。でもそれは情報として読者に知っておいてほしいことだし、書く側としては精一杯その書く対象に対して配慮しながら書いているつもりだ。
 その上で、読んだ側が不快に思ったり、文句を言うなら分かるが、発売される前に本(雑誌)ごと出版停止にできるなんてことが可能になっちゃうと、雑誌なんて出せなくなる気がする。

 発売寸前で出版差し止めになるなんてことは、異例中異例のときしか認められないそうだ。なぜかと言うと、その行為は憲法で禁止されている“検閲”に値するかもしれないからだ。
 まぁ、そうだろうな。書かれたことに文句がある人は山ほどいるだろうけど、それを発売前に止められるっていうのは、どうも政治の力を感じるなぁ。
 また記事を書かれた人物が、田中真紀子前外務大臣の長女っていうのが微妙だ。本人は有名人とかじゃないにしろ、一般市民ともちょっと違う気がするし……。でも、まぁ記事の内容がプライバシー侵害に当たることは間違いないのだろう。

 だからこそ余計、こうやって騒ぎ立てるのは(田中側にとって)マイナスのような気もするのだ。出版差し止めなんてしたら、その本(雑誌)は“プレミア化”しちゃう。試しにヤフーオークションを見てみたら、すでにこの文春がものすごい数出品されていた。
 「読んじゃダメ!」と言われたら、読みたくなるのが人間だ。ネットがこれだけ普及している時代なんだから、雑誌を出版差し止めにしたところで、記事に書かれている情報は出回る。騒いだ分だけ余計に話題になる。しかも裁判所の販売禁止命令は、発行元の「文藝春秋」に義務づけられるものなので、キヨスクなどは自主回収したが、コンビニや書店ではそのまま販売したところも多かったらしい。
 なんじゃそりゃあ?って感じだ。そんな曖昧なことするなら、発売されてからプライバシー侵害で訴えたほうがよかったんじゃないか?

週刊文春_040325
出版差し止め、文春は異議申立て(Excite エキサイト : ニュース)

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