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›2005年01月09日

実験的試み『ゴング増刊祭り』を機に、プロレス雑誌は変わるのか!?

Posted by JS at 18:44 / Category: 【プ】プロレス全般 / 1 TrackBack

GONG-1.22ZOUKAN.jpg もう何人生き残っているか分からないが、活字プロレスファンが期待していた(?)『週刊ゴング』の1.4東京ドーム・闘魂祭り増刊号を読んだ。
 この号はターザンさんが“1日編集長”となり、「活字プロレスの復活」をテーマに掲げて作られた“実験的な試み”だ。今までの増刊号とは違い、試合リポートはなく、試合に関しては写真とキャプションのみ。通常のゴングの記者の記事ではなく、バラエティに富んだメンバーが1.4ドーム大会を見て、各々思ったことや感じたことを寄稿している。
 目玉は何といってもターザンさん、GKプロデューサー、元ゴング編集長の竹内氏と小佐野氏、吉田豪氏によるスペシャル対談『蘇れ!活字プロレス伝説』。このメンバーの座談会だけに、なかなか面白かったが、中でも「プロレス専門誌は今までと同じことをしていてもダメ! ある程度、裏話をカミングアウトしないと。今こそすべてをリセットしないと。ゴングはメジャーな紙プロ化すべきだ!」という意見は面白いなぁ〜。
 確かに今はネットで試合結果はもちろん、試合展開や選手のコメントまでタダで読めてしまう。プロレス専門誌がいままでと同じことをやっていても、あまり「読みたい!(=買いたい!)」という気持ちにはならない。そもそも雑誌っていうのは、面白そうなニュース(記事)だったり、興味のある特集だったり、好きなライターの連載が読みたくて買うもの。そういう意味では『紙プロ』や今回の『ゴング増刊』は「読みたい!」気持ちにさせてくれる部分が大きい。増して『ゴング』には膨大な記録と歴史、写真、論客など素晴らしい財産(地力)があるので、これらを活かした上で、今後大革新して裏情報などを盛り込んでいけば、「読みたい!」度数の高い雑誌になりそうな気はする。少なくとも今回の『ゴング増刊』に関しては、ただの1.4ドーム大会のリポートだったら、ネットやテレビでもう十分な内容だったこともあって、きっと買わなかっただろう。こういう試みの誌面だったからこそ、購入を決めた。

 今までのプロレス界というのは、マスコミが(専門誌)が裏情報(ケーフェイってやつ)を載せるのはタブーだった。そんな中で『ファイト』の飛ばし記事だったり、『紙プロ』のやり方が多くのファンの支持を得るようになり、2ちゃんねるをはじめとするネット上では、様々な裏情報が明かされるようになった(デマも多いけど)。
 ある種、裏情報を知れるのはプロレスマスコミの特権でもあったわけだが、もはやそんな“プロレスの楽しみ方”を中の人だけのものにしておけない状況なのだ。出し惜しみ(?)していては、雑誌は売れない。プロレスマスコミこそが、一番裏情報を知ることができるポジションであり、信憑性の高いネタが仕入れられるであろうから、これを活かして面白い雑誌を作らない手はないということだ。
 とはいえ、裏情報とは麻薬みたいなもの。何でもかんでもひけらかしたところで、いいことなんかない。いわゆる“暴露”は悪意に満ちたイメージがあり、失うものばかりである。その辺のさじ加減こそがプロの腕の見せ所だろう。読者の興味をそそりつつ、いい感じにカミングアウトすることで、すっかり低迷しているプロレスが面白くなるようにならないといけない。
 格闘技界の裏情報(タブー)はプロレスに比べると、圧倒的に少ないし、あったとしても表に出してプラスになることのほうが少ない。しかし、プロレスは長い歴史もあるためネタは豊富だし、いまは時代も時代なので、団体側やレスラー側もある程度裏情報が表沙汰になったことで、プラス面こそあれどマイナス面は少ないように思える。

 さてターザンさんが言うところの、活字プロレス改め、活字ゴングでの『増刊祭り-1』(ZOUKAN-1、略してZ-1)の結果やいかに。多くの読者に受け入れられるのか? そして、これからの『ゴング』(プロレス専門誌)は、Z-1軍団(=Z-1に参加したメンバー)の提唱するスタイルへと変革していくのか? そして雑誌が面白くなることで、プロレス自体の人気も引っ張られていくのか?
 今回の試みは何かと興味深いものが多いだけに、今後ゴングとZ-1軍団の動向には要注目だ。個人的には私も今年あたり、そういう方向性でのプロレス本を作ってみようかなと考えている。

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