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›2005年02月11日

小川がインリンにピン負け! これもプロレスの可能性と奥深さか?

Posted by JS at 23:40 / Category: 【プ】ハッスル / 0 TrackBack

小川、インリン様にM字フォール負け!
川田は激怒、乱闘展開で分裂へ
(スポーツナビ)

 当初は『ハッスル7』の取材のため、名古屋まで行く予定だったのだが、急遽仕事の都合で行けなくなってしまった。残念! 見たかったなぁ〜、インリン様のM字。……じゃなくて、笹原さんの「アイアム、GM!」。
 そういえば高田総統は記者会見で「チキン君もインリンと戦うことで、総合格闘技とは違うプロレスの可能性、そして奥深さを改めて知ることになるだろう」と言っていたなぁ。プロレス的に見たら、あの「小川直也」が、「インリン」にピンフォール負けしたなんて、猪木vsタッキー以上の衝撃的事件なのだが、いまやちっとも事件じゃない。それどころか、「何か楽しそうだな」とまで思うようになってきた。ハッスルをプロレスと呼ぶかどうかは、まだ意見の分かれるところだと思うが、「コレはコレでアリかな?」という感じにはなってきたような気もするな。

 アントニオ猪木は「プロレスとは闘いである」と叫び、怒りの感情を全面に出した試合を好み、それでいて一般世間までもが「あっ!」と言うようなスキャンダラスな話題も提供していった。
 ジャイアント馬場は「プロレスは大衆娯楽である」と語り、大きくていかにも強そうな外国人レスラーや、極めて誠実でグレードの高い日本人レスラーによって明るく、楽しく、激しいプロレスを展開した。
 その一方で、アメリカではWWF(現WWE)が、“ソープオペラ”を取り入れ、非常にスケールの大きな舞台で、タレント(レスラー、ディーバ、裏方の人間まで)たちが奇想天外かつ非常に練られたストーリーを展開。それでいて、リング上でも“デキる”レスラーたちによるグレードの高い試合を見せることで、“世界一のプロレス団体”となった。

 ハッスルは上記のプロレスとはどれも違う。世間にも届く話題性や大衆娯楽という部分はあるが、敷いていうならWWE的エンタメプロレスということになるのかもしれない。が、『アメゴン』でWWEに所属経験もあるTAKAみちのくが言っていたが、「WWEと比べると事がそもそも間違い」なわけで、あれだけの規模と金と人材などは、日本のプロレス団体には絶対にマネできないだろう。
 ハッスル側もWWEと同じことを(日本版で)やろうとは思ってない……と思う。ただ、ハッスル(DSE)にはWWEには及ばないものの、恐らく資金の面では日本のプロレス団体としては最高クラスだろう。結局資金面で潰れていく団体が多い中、これは大きなアドバンテージだ。そしてタレントの面でも、“しゃべり”抜群の高田総統をはじめ、小川はやはりビッグネームだし、川田、橋本、大谷あたりは試合もしゃべりもデキるタイプ。長州はハジけることはできないが、ビッグネームではあるし、ハードコア路線など長州なりにギリギリ歩み寄っているようにも思える。とはいえ、やはり日本のレスラーはいわゆつエンタメ路線に不向きな選手が多い。ならばとばかり、インリンという“タレントが本業”の人まで投入し、一般の人が食い付きやすい要素は増えてきた。
 ハッスル開始当初こそ「これじゃW-1の二の舞」「すぐ終わる」「DSEはPRIDEだけやっていろ」という声が多かったが、冒頭で書いたとおり、何とかここまではハッスルは継続し、徐々にではあるが「コレはコレでアリかな?」という感じにはなってきた気がする。今後、ハッスルがさらに回を重ねるごとに「アリかな?」度が増してくる可能性は十分ある。そして、いつしか「これは面白い! 大満足!」と思える日がくるかもしれない。見た目は派手で、まだまだチグハグな部分も多いハッスルだが、意外と地道にステップアップしているんだな。
 まぁ高田総統が言う「プロレスの可能性と奥深さ」とは、例え相手がインリンだろうが、相手の良さを引き出した上で試合を成立させるのが凄いレスラーであり、何をやろうが、お客が喜び、1枚でも多くのチケットが売れれば(またはPPVを買えば)それはアリになる、ある意味バーリ・トゥードとは違う意味での“なんでもあり”なのがプロレスということだろう。まだレスラーとしては試合もしゃべりもイマイチの小川だが、ハッスルはプロレスラー・小川直也が、どれだけ幅の広い、器の大きいレスラーになれるかの修行の場だな。

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