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›2005年05月18日

ビッグマウスとK-1が決裂!? ビッグマウス来襲の裏に見える猪木の影…

Posted by JS at 14:02 / Category: 【プ】BML・UWAI STATION / 1 TrackBack

 サプライズを期待するしかなかったと言ったら言い過ぎかもしれないが、イマイチ期待感が薄かった新日本プロレスの5.14東京ドーム大会
 そのサプライズがビッグマウス軍の来襲だったわけだが、本日発売されたプロレス専門誌を読むと、その背景がおぼろげながら見えてくる。まず、新日本を出て行き、新日本とは“デリケートな関係”にあるはずの上井代表、柴田、村上の「ビッグマウス軍」がなぜドームのリングサイドまで来られたのかという点だが、これは事前に新日本と話が付いていたというわけではなく、どうやら“元祖・過激な仕掛人”新間寿氏が裏で手引きしていたようだ。新間氏が新日本に対して「猪木に挨拶に来た者を入れないとは何事だ!」と一喝し、ドーム来場をゴリ押ししたらしい。ということは、この件は猪木の承諾済みか? 常々「選手が一番嫌がることをやるのが、お客にとっては一番面白いこと」と言っている猪木だけに、これは十分あり得る話だ。
 一方、ビッグマウス軍とは別行動で単身乗り込んできたのが、「リングス・ジャパン」の山本宣久。山本が来場することは上井氏らも本気で知らなかったらしい。山本は「プロレスはやらない」と言っており、ビッグマウスとは関係がない。あくまでもリングス・ジャパンの所属であり、上がるリングは恐らく『HERO'S』だろう。現に永田に対し、「総合をやる気なら『HERO'S』に来い!」と言っている。これだから話がややこしい。なぜ山本は新日本のドーム大会に単身乗り込んできたのか? 師匠・前田と舌戦を繰り返す永田に対し、単純に頭に来たからなのか? それとも前田に「行ってこい!」と言われたのか? はたまたK-1側から「新日本を『HERO'S』に引っ張り出してこい!」と言われたのか?

 また、話をややこしくしている原因の1つとして、ビッグマウスとK-1の関係もある。両者は当初協力体制で『WRESTLE-1』開催に動いていたが、『週刊プロレス』のヤスカク氏の記事によると、ビッグマウスとK-1(FEG)はW-1の方向性で意見が食い違い、決裂してしまったとのこと。ビッグマウスは現在W-1(名称変更の可能性大)を単独開催する方向で動いているようだ。
 ハッキリ言って、今のビッグマウスではK-1の協力ナシに興行を打つのは厳しい。テレビ放送の交渉から、演出面や会場を借りる資金、選手のブッキングに至るまでK-1の援助があってこそだ。もしK-1との決裂が事実だとしたら、とりあえずビッグマウスはRIKIPROと協力して、“インディー団体”として旗揚げするしかない。しかし、古巣・新日本との全面戦争となれば、大規模開催も夢ではない。だからこそ、前田−永田の舌戦をキッカケにして、全面戦争(少なくとも永田の引っ張り出し)に持ち込もうと、5.14ドーム大会に乗り込んだのだろう。それと同時に前田の愛弟子の山本も、永田を総合のリングに引っ張り出そうと、ドームに乗り込んできたわけだ。
 そして、新日本(永田)が選んだのは山本の方だった。総合をやる気はなく、あくまでもプロレスでの喧嘩なら受けて立つ姿勢の永田が、ビッグマウス軍ではなく、なぜ山本を選んだのかも分からないが(前田の愛弟子だから? ビッグマウス軍は始めから無視するつもりだったから?)、結果的にビッグマウス軍は新日本(永田)にフラれてしまう格好となった。つまり今回の同時多発乱入テロは、戦争を仕掛けに行ったビッグマウスは空振りに終わり、一応火が付いたように思えた永田vs山本は、永田が『HERO'S』に乗り込まない限り実現しないという何とも中途半端な結果にしかならなかったということか。

 さて、気になるのは今後の前田日明のスタンスである。前田はビッグマウス上井代表の“個人的アドバイザー”として表舞台に復帰し、その縁からビッグマウスと友好関係にあったK-1が新たに始めた総合格闘技イベント『HERO'S』のプロデューサーとなった。しかし、ここにきてビッグマウスとK-1が決裂。前田はビッグマウスとK-1から板挟み状態だ。
 恐らく前田と上井代表の個人的な繋がりは切れることはないだろう。それだけ深い繋がりだからこそ、前田も表舞台復帰を決意したのだろうし、上井代表が仕掛けるプロレスイベントには、今後も何らかのカタチで今後も協力するとは思われる。しかし、その一方で“打倒PRIDE”という共通の想いを持ち、前田が長年暖めていた総合格闘技の舞台に協力を惜しまないK-1との関係もそう簡単に揺るぎそうにない。『HERO'S』に対しては前田もやる気十分だし、愛弟子・山本のためにも“第二次リングス”を再開させる足がかりとなるはずだ。くれぐれもK-1とビッグマウスで前田の奪い合いをするような事態にはなってほしくないものだが……
 しかし、K-1−前田−ビッグマウス−新日本と、何とも微妙な関係ができつつあるが、落としどころはどこなのか? 神・猪木が一枚噛んでいるのなら、10月のドームあたりで新日本vsビッグマウス軍の全面戦争をやりかねないような気がしてならないが……

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