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›2005年07月21日

橋本さん関連本あれこれ。名作自伝も増刷! 幻に終わった本も……

Posted by JS at 19:14 / Category: 【プ】プロレス全般 / 0 TrackBack

Rettousei.jpg 昨日、『ゴング』と『週プロ』から橋本真也さん死去のニュースを詳しく掲載した今週号と、追悼号(増刊)が発売された。今週になっても“破壊王ショック”は癒えることなく、『ロンハー』での最後の勇姿の放送、そしてプロレス専門誌、加えて土曜日には『ワールドプロレスリング』で追悼企画が放送される予定だ。
 専門誌で武藤、蝶野をはじめ、各レスラーや関係者のコメント、そして各記者やライターさんによる橋本さんとの思い出を読むと、改めて橋本さんが亡くなった寂しさがこみ上げてくる。また、そんな中幻冬舎から1997年に発売された闘魂三銃士の自伝的インタビュー本『烈闘生―傷だらけの履歴書』の文庫版(増補改訂版)が増刷されたとのこと。私は書籍版を発売直後に読んでいて、非常に面白かった印象があった。橋本さんが亡くなったあと、もう一度読みたくなって近所の書店で文庫版を探したのだが、見当たらなかったので、これはありがたい。近いうちに改めて読んでみよう。
 橋本さんに関する本といえば、実はこんなエピソードがある……

 このことは『バトル三昧』で連載しているコラム「編集者は見た!」で先週書かせてもらったのだが、橋本さんが有限会社ゼロ・ワンを畳み、現ZERO1-MAX勢と袂を分かった頃、私はある出版社の方から「橋本選手が本を出したいと言ってるんですけど、どうですかね?」という話をされたことがある。
 上記の『烈闘生』を読んだことのある私は、三銃士の自伝はアレ以上のものは作れないと思ったので、単なる自伝では(セールス的に)難しいのではと思った。それに、その頃の橋本さんが本を出すというのなら、当然大谷らと袂を分かつことになった経緯の詳細や噂になっていたプライベートな問題にも触れないわけにはいかないだろう。
 そんなことを話していたら、その出版社の方が言うには、「そういうことも含めて、橋本選手自身は『全部書くよ』って言ってるんですよ」とのこと。とはいえ、「書く」といっても中途半端にオブラートに包んだような書き方とか、その逆にあまりに明け透けに裏側を全部公にすることがいいことなのかどうかは判断が難しいところ。恐らくだが、橋本さんのキャラクターというか、性格を考えると、後者の“明け透けにすべてを書いちゃう”可能性が高い。
 しかし、橋本さんといえば「破壊王」であり、「破壊なくして創造なし」である。肩を治して復帰するときの“起爆剤”として、この破壊は必要なのかもしれない。そんなこんなで、この本は作られることにはなったのだが、出版社によると肩の手術もあって執筆までもいってなかったそうだ。結局、この本は企画段階の時点で、橋本さんの死去によりお蔵入りとなった。

 私個人としてはこの本が出なくてよかったと思う。あくまでも復帰する際の起爆剤だったわけだし。ただ、ストレスが原因だったと聞くと、本を出すことで少しは発散できたのかなとかも思う部分はある。いや、この本が新たな火種を作って余計にストレスを増やしてしまった可能性もあったか。う〜ん……
 でも、この本が本格的に制作に入っていれば、もしかして担当編集者とか装幀をやらせてもらって橋本さんに会うこともできたのかなぁ。けど、実際に会ってしまってから亡くなられたら、もっと辛かったか……

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