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›2005年08月21日

草間前社長の回顧録『知りすぎた、私』を作りました!

Posted by JS at 15:27 / Category: 独自情報 / 1 TrackBack

Shirisugita-Watashi.jpg 19日に発売された『紙プロ』の草間前社長へのインタビュー記事で告知されていたが、草間前社長こと、前・新日本プロレス代表取締役社長、草間政一/著『知りすぎた、私』という本がもうすぐ発売される(東邦出版より24日発売予定。税込価格1470円)。
 この本は私も構成に携わり、ブックデザイン(装幀など)も担当させてもらった。バトル三昧で連載しているコラムでも書いたが、この本は俗に言う“暴露本”ではない。猪木の指示により突然新日本の社長になった草間氏。“優秀なビジネスマン”という触れ込みだったが、三銃士興行の中止、上井氏の退社、柴田らの退団、北斗や蝶野との対立、永田への「踏み台になってくれ」発言など、何かと物議を醸した草間社長。そして、わずか1年で突如、猪木の強権発動により社長の座から降ろされる……この1年、草間氏が新日本、いや日本プロレス界に残した数々の話題は実に興味深く、それでいてよく分からないことも多かった。「実際のところどうして社長の座から降ろされたのか」また「草間さんはどういう経緯で新日本の社長になり、なにをやろうとしていたのか」「そもそも草間さんって何者なのか」、これらは1プロレスファンとしても、また1編集者としても「知りたい(読みたい)」と思わせるだけのものがあった。そこで草間氏にオファーし、これらのことについて草間氏自身に書いてもらったわけだ。

050821_Kusama.jpg 改めて書くが、この本は暴露本ではない。暴露本は一時的には大きな話題になり、かなりの収益を上げると思うが、プロレス業界にとってはマイナスにしかならない。草間氏自身も新日本の社長は辞めたものの、最近ではハッスルのほうに進出してきているし、私もプロレス・格闘技界で仕事をしている者の一人だ。それだけに自分が飯を食っている業界のマイナスになるようなことをしても、損こそあれ、あまり得はない。
 とはいえ、暴露なのか、暴露ではないのかという判断は難しいところ。この本の中にも、新日本プロレスという団体の内部にいた草間氏だからこそ知り得る事柄も書かれている。しかし草間氏は「暴露本を書いて、新日本や猪木さんをおとしめてやろう。恨みをぶつけてやる!」とは考えていない。それは私も何度か草間氏に会って話をしたが、本当だと思う。むしろ前社長として、「このままでは新日本が潰れることだってある。悪い部分は改善するべきだし、こうすれば新日本はきっと良くなる」とアドバイスを送っているくらいだ。
 ただ、1ビジネスマンとして自分の仕事を最後まで遂行できなかった悔しさはあり、「自分だったら新日本を立て直せたはず」という自信は持っている。それだけにこの本は社長として草間氏が打ち出した経営方針、その実践、そして将来の構想を書き綴った、ある種ビジネス書のような雰囲気になっている。
 「草間はプロレスを知らない」と切り捨てるのは簡単だが、この本では新日本(に限らず多くの団体)が抱える問題点をズバリ指摘し、今後厳しい状況のプロレス界を生き残っていくためにはどうしたらいいのか、そのヒントが書かれている。プロレスファン、関係者ならば、一読の価値はあるかと思う。

★ターザン山本!さんが『ターザンカフェ』8月26日の日記で、浅草キッドの水道橋博士さんが『博士の悪童日記』8月25日の日記で、『知りすぎた。私』を読んだ感想を書いてくれました。

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