プロレス、格闘技、IT、デジタル、iPod、Macなどの情報をお伝えするウェブマガジン[angle JAPAN]

›2005年11月03日

元彌が、インリンが、HGがレスラーを食った! 「時代は動いている」

Posted by JS at 23:54 / Category: 【プ】ハッスル / 0 TrackBack

051103_HustleMania-1.jpg 本日、横浜アリーナで開催された『ハッスル・マニア2005』の取材に行ってきた。試合内容、スキット、オープニング、エンディングの高田劇場、試合後に行われた異例の記者会見の模様まで、余すことなくバトル三昧に書いたので、ぜひご覧いただきたい。
 この日、本来は15時30分開場予定だったのだが、16時20分に私が会場に着いたら、ちょうど開場が開始されたところだった。何でも観客が横アリの前で待たされているあいだ、猫ひろしがゲリラライブをやったり、ゴージャス松野がロケをやったり、雨が降ってきたせいで「開けろ!」コールが鳴り響いたりしたらしい。
 そんなドタバタもありながら、PPV放送があるため、予定開始時間通りにイベントは開始。一気に満員まで膨れあがった横アリはかなり盛り上がった。前半戦の目玉はやはり和泉元彌。“ダブルブッキング”ネタをこれでもかというほど使い、入場時にも節子さんやAKIRA、そして謎のマスクマン・Mr鬼瓦を始めとするセッチー鬼瓦軍団だけで元彌の姿はない。急遽、健想vsAKIRA&Mr鬼瓦戦が行われることになった、その時!

 何と入場ゲート上空から元彌が降りてくるではないか! ここは横アリ、その昔グレート・ムタがこんな感じで入場してきたことがあったっけな。ようやくリングに上がった元彌に、容赦なく張り手やバックブリーカー、ニードロップを決める健想。元彌はこの時点で結構ヨレヨレ。しかし、AKIRAや鬼瓦、浩子がリングに上がって入り乱れると、元彌が鈴木夫妻のパウダー&タックルの同士打ちを誘い、コーナー最上段へ。ミステリオ・ラナのように健想に飛び乗ると、その体勢から脳天にチョップを4連発。これが例の“空中元彌チョップ”らしく(本人曰くまだ未完成)、健想はスコーンと倒れてフォール負け。
 もうちょっと元彌の狂言師としての表現力に期待したが、意外と健想&浩子がしっかり(プロレスの)“試合”として成立させちゃった感じ。場内からはフィニッシュに「なんじゃ、そりゃー!」という声が多く飛びながらも、独特の雰囲気を持つ元彌にヤンヤヤンヤの大声援が飛んでいた。

051103_HustleMania-2.jpg ハッスルは通常試合後の会見やコメント出しはないのだが、この日はプロレスマスコミだけでなく、ワイドショーや一般マスコミも大挙駆けつけたこともあって、元彌とHGのみ特別に会見が行われた。大会終了後、マスコミでごったがい(&小競り合い)する会見場に姿を現した元彌は、TBS『サンデー・ジャポン』の取材で来ていたゴージャス松野に、終始質問攻めにあいながらも(ちなみにゴージャスはHGにも質問攻めしていた)、「リングというのは、観客の声援という後押しで、成り立っている特別な場所だと実感した」「お客さんの声援は暖かいなと思った。元彌コールがあったときは、『これで闘えるんだな』と思った」など、感動した様子で語った。
 一方、節子さんは、息子が無事だったことにホッとしたようで、「レベルがどの程度かっていうのは分からなかったから、怖かった。今回はハッスルというパフォーマンス、イベントと捉えさせてもらったので出させてもらったが、本当の試合……どう言ったらいいのか……パフォーマンスの部分が多分にあるものと、本当に裸の勝負は違いますから、そういうもの(=ガチンコ?)はお断りします!」と、とにかくケガをするようなことはもうさせたくない感じ。元彌は「これからって言うと、また次があるみたいだが(苦笑)、これからさらに努力を重ねて完成形の元彌チョップを見ていただける日が来るといいなと思う」と“今後”がある可能性も臭わせたのだが、節子さんは「皆さん、素晴らしかったですよね。非常によくできました、100点です」と、もうこれで終わりにして!という感じで会見を終わらせた。

051103_HustleMania-4.jpg そして、もう1つの目玉はメインのHGだろう。いつものテーマで入場してきたHGは、この日赤ビキニの戦闘服に身を包んだインリン様といきなり睨み合い、腰を振りまくる。しかもしかも、試合ではアン・ジョーにリープフロッグからのドロップキックや川田にエルボーを叩き込むなど、なかなかのストロングスタイル。しかし大谷が顔面ウォッシュを決めるのを見るや、何とインリン様をコーナーに叩きつけ、インリン様の顔面に向けて股間をウォッシュ! 恐らくこの技が公開練習の際に披露されなかった「PW」……つまり「ペ○スでウォッシュ」だろう。
 しかも最後もインリン様を抱えて倒れたところを、必殺のHG三角絞め! しかし相手がインリン様だったこともあって、勃起することができず、HG曰く普通の三角絞めになってしまったそうだ。それでも見事にインリン様を絞め落とし、最後は掟破りの逆M字固めでピンフォール! 
 試合後も高田総統が「今日はちょっと負けてるな」と言うほど、会場からはHGに大声援が飛ぶ。HGも勢いに乗って総統に向かい、「早くパンツ一丁で上がってきてくださいよ。それを考えただけで、思わず夢精フゥー!」と下ネタ全快で飛ばしていくが、総統から「今日はチビッコもたくさん来ているんだ!」と一喝されてしまう。この日、小川と大谷は脇役にまわったとはいえ、“しゃべり”でも総統とこれだけやり合えるのだから、完全にHGに食われてるな。果たして総統vsHGという、2丁目界隈でかなり話題になりそうな一戦が実現する日は来るのだろうか。

051103_HustleMania-3.jpg 大会終了後、会見場に現れたHGは「ハードMの私でも耐えられないくらい、何度も(意識が)飛びそうになった。今日はもうフゥーは勘弁してください。腰がパンパンで」と、かなり疲労困憊の様子。それでも「勝利フゥー!」と1発出したが、腰を押さえていた。「最後は仕方なくインリン様にHG三角絞めを決めたんですけど、勃起はできなかったですね」というHGに、なぜかゴージャス松野が「インリン様のどの辺が興奮しました?」と聞くと、「セイセイセイ、質問の悪さフゥー! 思わず2回目のフゥーやっちゃったじゃないですか! (私は)ハードゲイですよ! 女性にまったく興味ございませんので。今日はノー興奮でしたね。あの人、セクシー度ゼロですからね。川田選手は最高でしたね。背中蹴られた瞬間、本当にイっちゃいそうになりましたね。痛かったけど、もう1回やりたいです」と答え、報道陣の爆笑を誘った。その一方で「正直、(試合の出来は)全然でしたね。やっぱりプロのリングはスゴイなと。だから、まだまだ10点、20点くらいです。今後もトレーニングしたいです。コマラツイストも69ドライバーも出していないんで出したいですね」と反省しきり。
 今後の目標を聞かれ、「世界フォー!」とドデカイことをブチ上げたその時、自腹でチケットを買って来ているはずと言っていた、相方の出渕(通称RG)がひょっこり登場。リアルゲイらしく、着ている服を脱いで赤フン姿になり、「HGvsRGっていう試合を組めませんか?」と懇願するが、周りはシーンとするばかり。空気を察してHGが「まぁ無理なようですね。今度は私のセコンドで……グダグダフォー!」と言って場を収めた。最後に「ハッスル側がよろしければ、二足のわらじなんですけど、プロレスの方も一生懸命やりますので、長い付き合いをお願いしたい。本日は私のためにこれだけの人が集まっていただいて、ハードゲイやっててよかったです。年内と言わず来年も芸能界とプロレス界をガンガンにぎわしていきますので、今後ともよろしくお願いします。終わりフゥー!」と語って会見を締めた。ちなみにライバルは「ハードゲイ的にはモーガン・フリーマンさんですかね」と語り、“肉体派司会者”で有名な草野仁さんとの対戦にも興味を示した。

 しかし、例の如く長州や天龍は“いつも通り”のプロレスをしていたが、逆にそういう試合が浮いてしまうほど、ハッスルの世界というのは確立した感がある。奇しくも高田総統がこの日の最後に「時代はどんどん動いているぞ、よく考えるんだな」と言っていたが、プロレスファンも「プロレスとはこういうものだ! こうあるべきだ!」という固定概念を捨て去り、こういう世界を楽しめるようになったほうがいいのかもしれない。少なくとも世間一般には結構ウケているのだから、自分たちが大好きなプロレス界からこういうモノが生まれたことを歓迎すべきだろう。
 ハッスルは立ち上げのときから、結構会場で見させてもらったが、正直はじめの頃はかなりしょっぱかった。しかし、この2年でハッスルはかなり満足度の高いイベントに成長したと思う。いわゆる「プロレスを観た!」という感覚とは違うが、私は仕事とはいえ、今日なんかはかなり楽しんでしまった。プロレスというジャンルは振り幅が広いものだと思っているので、私はこういうプロレスがあってもいいと思う。さて、皆さんはこの日の『ハッスル・マニア』をどう見ただろうか? とくに私のように昭和の時代からプロレスを観てこられた方は?

【angle JAPANは休刊中。プロレス・格闘技のニュースや試合リポートは下記のサイトで!】
btln-banner_468-60.gif