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›2006年04月09日

キングスロード第1章、完。三沢からのエールを受け、宮本や石狩は再出発へ

Posted by TEAM-angle at 16:20 / Category: 【プ】その他のプロレス / 0 TrackBack

060409_KingsRoad-1.jpg 9日、後楽園ホールにてキングスロードの旗上げ第3戦が行われた。当初は「分裂騒動後の新生全日本プロレス」をイメージしていたキングスロードだが、残念ながら軌道に乗せることができず、イチから路線を改めることに。今大会には三沢光晴率いるノア勢も参戦し、とりあえずキングスロードの第1章完結編となった。
 ノア勢は菊池がDDT、イタリアン・フォーホースメンのベルナルドと対戦。自称「菊池の大ファン」と豪語するアントーニオ本多との絡みは新鮮かつなかなか面白かった。また、最近はパンチパーマで“ちょい悪”路線を行く志賀は、相島にかなり攻め込まれたものの最後は逆さ押さえ込みで逆転勝利。ノアの中ではあまり他団体の選手とは絡んでいなかった2人だけに、なかなか新鮮な光景だった。
 そして三沢は久しぶりとなる丸藤とのタッグで、勝手知ったる越中&マルビンと対戦。随所にコミカルな展開を織り交ぜながら、丸藤が越中を挑発したり、三沢が越中&マルビンのサンドイッチ・ヒップアタックをかわして同士打ちを誘う(左上の写真)など、お客を沸かせるポイントをガッチリ掴み、さらに終盤は丸藤とマルビンがスピーディーかつレベルの高い攻防を見せて観客を大いに沸かせた。
 ノアは昨日は岡山で試合があり、明日は神戸で試合があるため、かなりの強行スケジュールとなったが、試合後三沢は「今日はこのまま(兵庫に)帰るからね。まぁ貴重な経験になったよ。うちは年間100試合以上あるから日程の調整が難しいけど、またこういう機会があればね」と、日程さえ合えば今後もキングスロードへの“友情参戦”はあることを示唆した。

 とはいえ、キングスロードは今大会で第1章を終え、次回からは新宿FACEなど小さな箱から地道な再出発となる。恐らく再びノアと絡むには、そこで力を付けて後楽園や武道館など、それなりに“大きな箱”に戻ってきたときとなるだろう。
 三沢はそんなキングスロードに対し、「最初はうまくいかないだろうけど、そんな世の中甘くないんで。ただ辛い時期かもしれないけど、いまが一番地道にマジメにやっていかなきゃいけない時だと思うし。そうすればファンも付いてきてくれるし、認めてくれるんじゃないかなと思います。いまはフリーの選手が上がる場が出てくるのはいいことだし。レスラーはいくら練習してても、試合に出ないと勘は鈍るものだしね」とエールを送った。

060409_KingsRoad-2.jpg エース宮本は石狩とタッグを組んで、長井&池田とメインで対戦。この4選手が恐らく今後のキングスロードの屋台骨を支えることになるだろう。天龍や三沢の試合を見たあとのメインだけに、観客からも「ガンガンいけー!」といった声援が多く飛ぶ中、前回の大会で「俺だけのキングスロードを行く」と宣言した長井はさすがに終始気合いの入った攻撃を見せた。
 その長井から「お前の意地を見せてみろ!」と挑発された宮本も、長井の胸板を真っ赤に腫らすほどの逆水平を打ち込んでいく。池田もパートナーの長井を意識しながら、ナックルや蹴りなどバチバチファイトを展開。そんな中、いまいちピリッとしない石狩に観客からの檄が集中。ハッスルではコミカルなキャラクターを演じる石狩だが、宮本と共にキングスロードを引っ張っていくことを期待されているだけに、観客もハッスルでの石狩とは違う石狩が見たいのだ。
 長井&池田の厳しい攻めの前に、終始やられっぱなしだった石狩だが、終盤になってようやく反撃開始。宮本のアシストを受けながら、猛然と長井を攻め立てたが、最後は長井のランニングニーリフトに沈んだ。
 試合後、宮本は「すごい悔しい。全ては俺らが未熟なんだと(実感した)。でも俺には石狩とか長井さんとか池田さんとか、本当に心強い仲間がいるので、俺はまだまだギブアップしない! 石狩が駆けつけてくれたっていうのが心強いし、これからの僕らにとってはキーマンになると期待している。今日(メインで)やった4人は純血メンバーっていう意味で、次この4人がやる機会が来た時は今日以上の熱い試合をやりたい。俺は逆にいまチャンスだと思っている。前回はブーイングだったけど、今日みたいな暖かい声援を送ってくれた皆さんの声と、頼もしい仲間がいる限り、まだまだ走り続けます」と、今日の試合でそれなりの手応えを掴み、再出発にやる気をみなぎらせた。
 また石狩も「今日は今までで一番悔しかった。あんなにボコボコにされて。でも、その痛みが久しぶりで、ここ最近じゃ味わったことのない試合というか、昔やったみたいにまたバチバチ、ボコボコ殴り合えて。何もできなくて悔しかったですけど、その反面嬉しかったです。昔やってたプロレスが、また出来るような気がして。ここに出させてもらう以上、原点回帰のつもりで、ゼロからやり直すつもりで(やりたい)。また自分たちの力で後楽園をいっぱいにできるようになるように、宮本さんに力を貸していきたい。正直、セミが終わったらお客さんが帰っちゃうんじゃないかっていう不安があったんですけど、全員って言っていいほど残っててくれたんで。ノアさんを見に来たお客さんもいっぱいいると思うし、僕らの試合を初めて見た人もいると思うんですけど、また見たいなと思わせるような試合がこれからもできればいいなと思います。機会があれば僕もノアさんと試合がしたかったんですけど、これから頑張って実現できるようにしたいです」と、悔しさを覗かせながらもキングスロードでは“プロレスらしいプロレス”ができることに喜びを感じているようだった。
 最後にキングスロードの青木代表は「今後もメインの4人のような若い選手を集めてやっていきたいと思う。宮本選手も高西選手も試合数が少ないので、積極的に試合に出させていきたい。勉強のためにいろいろな団体に出させていきたい。今回でとりあえずひと区切りという形で、次から新宿FACEでやり直したい。今大会は三沢社長にも出ていただいて感謝しているし、その上でいまの宮本選手がメインを張ったというのは、いい勉強になったと思う」と感想を述べた。

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