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›2006年04月19日

高山が夏頃にBMLでの復帰を示唆。上井P「今後は点ではなく線になるように」

Posted by TEAM-angle at 23:35 / Category: 【プ】BML・UWAI STATION / 0 TrackBack

060419_BML-1.jpg 19日、後楽園ホールで行われたBIG MOUTH LOUD(以下BML)の第5戦。バトル三昧でリアルタイム速報をやりましたので、試合詳細に関してはそちらをご覧ください。
 全カード当日発表、サプライズとしてウルティモ・ドラゴンの登場、村上&藤原vs健介&みのるかと思わせておいて、実は健介&村上vsみのる&藤原だったセミのタッグマッチ、柴田vs勝彦という若い2人によるメインと、まさしく“プロレスの実験場”の集大成となった今大会。故・橋本真也さんの長男、大地君も観戦に訪れていた。
 しかし何よりのサプライズはトークショーを行った高山善廣が復帰に関して「このまま順調にいけば夏頃には」とかなり具体的な時期を口にした上、上井プロデューサーから「高山さんが戻ってくるまでには、うちには屈強な選手が揃っていると思いますので(復帰のリングに選んでもらっても)大丈夫です!」というラブコールを受け、「大丈夫だって言われちゃったんで、このリングに上がろうと思います!」と、BMLでの復帰&外敵四天王(天龍、健介、みのる、高山)の揃い踏みを宣言したことだろう。

060419_BML-2.jpg 全試合終了後、上井プロデューサーが記者陣に囲まれて総括を述べたのだが、その中に今日までのBML、これからのBMLに関する上井プロデューサーなりの思いが非常に詰まっていたので、可能な限り全文を掲載することにした。
 「前売り券はハッキリ言って前回の3分の1も売れていなかったです。僕たちは今の段階でお客さんがこんなに入る状態じゃないです。それなのに当日券がかなり売れたんですよね。特別リングサイドは売り切れましたから。でも本当に超満員にならなきゃ満員マークは付けたくないんで。1512人ですけど、前回より上回っています。僕がビックリしていますよ。
 選手がそれぞれのポジションの試合をこなしてくれていますよね。やっぱり今日嬉しかったのは高山さんの、あのパフォーマンス。僕にとってもう癒されましたよね。まさか僕のリングで復帰宣言してくれるとは思ってなかったんで。僕のリングに立つって皆さんも聞いてくれたんで、証人になってくれますね。
 (セミの)タッグマッチはどういう化学反応が起こるかなと思っていましたけど、それぞれに持ち味を出してくれていたし、佐々木健介と鈴木みのるというチャンピオンカーニバル(以下CC)の上位を占める選手というのは、やっぱりスゴイですね。今日村上は勉強したんじゃないかと思いますね。まぁ勉強するばっかりじゃいけないですからね。今日高山さんが言ったように、(外敵)四天王が揃ったときに、うちらが立ち向かえる団体になっていないと四天王は揃えられないですよ。やっぱり四天王はスゴイですからね。
 原(学)もいろいろ言っていたけど、(試合が)終わってコメント言えるような余力を残しちゃダメだよ。まだ若いんだから、リング上で大の字になるくらいじゃないと。控室で言う分には構わないけど、(リング上での)パフォーマンスなんて10年早い! 気持ちを伝えたかったのだろうけど、うちではそんなことしなくていい。原は影で努力する人間だからこそ、(パフォーマンスは)しなくていい。
 それと中嶋勝彦君はいいですね。爽やかですよ。清々しい風が吹き抜けていったと言ったらおかしいけど、僕は必死で中嶋君を応援してましたよ。やっぱりCCで揉まれているというか、いま全日本プロレスはスゴイですからね。その中で揉まれて帰ってきて、あのハードスケジュールの中でああいう気持ちを見せる試合が出来るっていうのはね。それに活き活きしているでしょ。やはりあれでないとダメですよ。お客さんに伝わっているから、負けてお辞儀して帰るときのあの拍手は暖かいですよね。彼が頑張っている証拠ですよ。柴田は勝って当たり前ですから、どれだけの強さを見せられるかっていうところですから。柴田はこれからも強い相手とやっていかなくてはいけないですし。
 まだ6月もありますから、次からは点ではなく、ちゃんと少しずつですけど線になるような仕切り直しして、皆さんによりいいものを(届けることが)できるようにしたいと思います。今回の実験は成功したっていうか、(観客の)人数の面ではビックリするくらい入りましたね。高いチケットから売れたっていうのが嬉しかったですね」
 と、前売りがかなり伸び悩んだことを明かしながらも、当日券が思ったよりも伸びたことに驚いた様子。確かに会場はそこそこ埋まったし、かなり盛り上がっていた様子だった。

 「どう言われるかはこれからですからね。僕が自己満足しても仕方ないですから。お客さんの吟味っていうのを把握して、もう一回練り直さないといけないですし。満足の興行なんて絶対ないですからね。とにかく完走できたこと……2月26日、3月22日、4月19日、本当に辞めようと思いましたよ。やっぱり完走して良かったですよ。マラソンと一緒ですけど、片腕(=石川専務)がずっと病気で倒れていたりして、苦労してましたけど、あれも一緒に闘っていましたからね。もう今年の暮れぐらいに、立ち上げのメンバーが集まって、スイートルーム借り切っておいしい酒が飲めるように頑張りたいです(笑)。僕はそれだけでいいです。今日はお客さんも暖かかったですし、石川(雄規)社長は相変わらずスゴイですね。あの試合で盛り上がったし、(ドン)荒川さんは荒川さんで、荒川さんの大事なお客さんたちが南側にいっぱい陣取ってましたからね。嬉しいことですね。次につながったと思います」
 と、旗上げから再出発まで激動の数ヶ月を突っ走ってきたことに感慨深げ。さらに上井氏のやりたかったプロレスはこういうものだったのかと思わせるような発言が続く……

060419_BML-3.jpg 「(U・ドラゴンのサプライズ登場は)狙ってました。よく出てくれたなと思います。でもあれじゃお客さんも納得いかないでしょ。何と言っても木戸さんはメキシコ遠征に行ったことがありますからね。だから(ルチャ風の試合を?)できないことはないですよ。それにレフェリーも北沢(幹之)さんを使ったってことは、僕の本来の目的はユニバーサルプロレスリング(=旧UWF)をやりたかったんですよ。でもそれがちょっとできませんでしたからね。マッチメークっていうのは、分かりませんよ。だから、こういう全カード(事前に)発表しないっていうのは、ある意味では逃げのマッチメークです。本当はひと月くらい前に発表できるように仕事をしたいです。今の僕の仕事の仕方は仕事じゃない! もがいているだけです。やっぱりプロレスファンによりいいものを提供するには、もがくのではなくて精一杯の努力をして、キチンとした仕事をしてカードを提供しなくてはいけない。また全カードを伏せてっていうやり方はしないと思いますけどね。うちがファン感謝デーをやれるようになったら、またやってみたいとは思います。(6月の大会は事前に発表を)やりたいですね。やらないといけないですよ。どんなに口実を付けても、それは逃げですよ」
 前田日明はBMLでUWFの進化形である“スーパーUWF”をやろうとしていたが、上井プロデューサーはUWFはUWFでも旧UWF、別名第一次UWFを再現したかったようだ。まぁ上井氏が元旧UWFのフロントであったことを考えればそれも分からなくはない。飛び抜けたスターはいなかったが、ベテランと将来性のある若手がいて、マスクマンがいたり、ガチガチの試合があったりと、今思えばバラエティに富んでいた旧UWF。確かに今のBMLに近いかもしれない。

 「(今後は点から線になるようにと)考えていますけど、その通りに出来るかどうかっていうのはね。柴田みたいに自分の意見をハッキリ言うのもいますからね。メインイベンターが暴れ馬ですから、なかなか大変ですよ。『最低のリング』って言われているんですから(笑)」と苦笑いする上井プロデューサーに、記者から中嶋戦を終えた柴田が「必死プロレス? 必死じゃない奴は試合をするな!」とコメントしていたことを伝え聞くと……
 「ワハハハハ(笑)。そういうところがいいんだよ。どんどん反発してもらっていいと思ってますから。プロレス界の宝になればいいよ。若いうちはそれくらい反発心があったほうがいいじゃないですか。中嶋君みたいに爽やかな青年がいれば、柴田みたいなツッパリがいて、いいじゃないですか。いずれにしても、プロレスっていうのは個人競技ですけど、みんなに支えられていますからね。そのことだけは柴田は忘れたらダメですよ。そのことに基本が入っていますからね。とにかく今日はタッグマッチもいいものを見せてもらいましたし、今日は今日なりに良かったんじゃないかと思います」

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