昨秋から接触していた谷川イベントプロデューサーが前日28日夜、レスナー側と交渉。この日のシュルト―武蔵戦の前に、レスナーはリング上で「このK―1のために自分にも何かできることがある」と総合格闘技進出を宣言した。
一時期のジョシュ・バーネットのように「プロレスの強さを証明するために」“新日本プロレス代表”として総合のリングに上がるのというわけではなく、レスナーの場合は「俺はエンターテインメントでは、すでに頂点に立った。次は総合格闘技のリングでも頂点を狙いたい」と語っているところを見ると、WWEと新日本でトップに立ったことでプロレス卒業→総合転出へということみたい。
現在「打倒レスナー」を最大のテーマに掲げて、再生に取り組んでいる新日本としては、赤っ恥もいいところ。これでは近いうちにレスナーが負けてIWGPを新日本に“返す”のが見え見えではないか。せめて棚橋なり中邑なりがレスナーからIWGPを取り戻したあとに、レスナーに「これでプロレスはひと区切り。次は総合にチャレンジしたい」と言わせるくらいにコントロールできなかったのか?
台所事情が厳しい新日本にとっては、いかにも高い買い物と思われたレスナーだが、継続参戦が発表されたときは「レスナーが金ではなく、新日本再生に本気で協力してくれることになった」みたいなことを言っていたと思うのだが、すでに新日本に参戦が正式決定した昨年秋の時点からK-1側とも接触はしていたというのだから、さすがにしたたかだな。
前田スーパーバイザーが「スーパーヘビーってキワモノ的に思うかもしれないですけど、今回発掘した連中っていうのは、みんながちょっとビックリするような奴もいるんでね」とか「みんなが驚くような名前の選手を出せたらいいなと思っている」と語っていたのはレスナーのことだったのか?
確かに、あのWWEで最年少トップとなり、新日本でも怪物的なガイジンパワーを見せてくれたレスナーが、総合ルールでどんな試合を見せてくれるのかは興味はある。だが、なけなしの金を払ってレスナーを獲得したと思われる新日本&ユークスにしてみれば、これじゃWWEとの裁判が決着がつくまでの“箸休め”にされたような気分だろう。
曙に関しても、K-1でドン底まで落ちていた評価を、多少再生させるためにプロレスが使われただけだし、何かもう新日本が不憫だな。
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