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›2006年06月08日

フジの放送がなくても大丈夫。現代の記事は事実無根。PRIDEは永久に不滅!

Posted by JS at 18:32 / Category: 【格】PRIDE・やれんのか! / 0 TrackBack

060608_PRIDE-1.jpg 8日、PRIDEを主催するドリームステージエンターテインメント(以下DSE)が都内のホテルで緊急記者会見を行った。この会見はファンも参加可能の“公開”記者会見として行われたため、会場には約250名のマスコミと共に約600人のファン、そしてPRIDEの窮地に54名の格闘家が駆けつけた。
 まず最初にDSEの榊原代表が今回のフジテレビからの契約解除→PRIDE放送の打ち切りに関する経緯を説明。簡潔にまとめると下記のような感じだ。
<6月4日>
・武士道 其の11開催。フジテレビも現場にいて高評価だった。
<6月5日>
・14時~14時30分/PRIDE道場の道場開き。フジ関係者も一緒に祝ってくれた。
・16時/DSE事務所に戻ってフジのスポーツ担当と武士道のゴールデンタイム放送に関する打ち合わせをする予定だったが、事務所に来たのはフジの顧問弁護士とコンプライアンス推進室の室長だった。
・いきなり放送中止と契約解除の通知書を渡され、「いまからリリースを流したい」と言われる。DSE側としては寝耳に水の状況ながら、「とにかく弁護士と協議しないといけないし、関係者やファンには自分たちの言葉で説明したいので、今日リリースを流すのは止めてほしい」と主張。これを受けてフジ側も一旦持ち帰った。
・30分後/一方的に「やはり今日リリースを流す」と通告され、各社に「DSEとの契約解除」のリリースが流される(※ちなみに1番早かったと思われるMSN毎日インタラクティブに記事がアップされたのが18時59分)。

060608_PRIDE-2.jpg という感じだ。そして一番肝心のなぜフジがDSEとの契約解除を決めたのかという理由に関して、榊原代表によるとフジ側の主張は「信用、品位、イメージに対する保持、配慮をDSEは怠ったため」とのこと。ハッキリ言ってこれだけでは何のことを指しているのか分からないが、榊原代表は「一部マスコミにDSEがあたかも反社会勢力と付き合っているようなねつ造記事を書き続けられたことで、フジテレビさんの品位やイメージが傷つけられたのかもしれない」と分析。
 つまり大半の人が予想した通り、榊原代表も『週刊現代』の記事が原因でフジテレビがDSEを切ったと考えているようだ。しかし、この記事に対して榊原代表は当初から主張している通り、「すべて事実無根。我々は現在も過去も未来も反社会勢力の人たちとお付き合いをしたことはありません。法も犯していません。ましてや犯罪も犯していません。当社が強制捜査を受けたという事実もありません。DSEの職員が逮捕されることもありません。もし法を犯しているのなら、自らの職を辞しても構わない」とキッパリと言い切った。さらに4月17日に週刊現代の発行人、編集人と記事のもとになった証言をしている川又誠矢氏を偽計業務妨害及び名誉棄損で、横浜地検に刑事告訴したと改めて説明し、今後はフジに契約解除されたことによる損害賠償を求める民事訴訟も視野に入れているとのこと。
 また、一方的に契約解除を通告してきたフジ側に対しては「納得できない」としながらも、「立ち上げからここまで一緒にやってきたという思いもあるし、記事は事実無根だったとしてもフジの立場では無視できなかっただろう」とし、法的手段などは執らずに関係修復ができるように弁護士を通じて今後も話し合いをしていくようだ。
 PPVを放送するスカパー!から現時点では契約解除の通告はないようだが、フジテレビはスカパー!の筆頭株主であり、PRIDEのPPV中継番組は機材、煽りVTR、アナウンサーなど、フジテレビによって作られていた部分が多い。榊原代表は「フジ以外のテレビ局により地上波中継もあるかもしれない」とはしていたが、クオリティの高い番組を作るためには、過去の遺産(試合映像など)が活かせてファンの評価が高い煽りVTRが作れるフジテレビの力が必要だろう。

060608_PRIDE-3.jpg 会見終了時、谷顧問弁護士と共に囲み取材に応じた榊原代表は、改めてフジによる地上波放送がなくなっただけではPRIDEはなくならないことを強調。「会社を運営する上で一番はチケット収入で、次はPPV収入、あとはスポンサー料やマーチャンダイズによる売り上げが大半を占めている。国内の1放映権料がなくなるだけで、市場全体は海外に広がっているし、アメリカでの大会開催や海外のPPV収益の見通しも立っている。今後もイベント規模を縮小するようなことはない」と説明し、10月21日にはPRIDE初の海外大会となるラスベガス大会、11月5日にはウェルター級GP決勝、そして大みそかには今年も男祭りを開催することも宣言した。
 また、榊原代表は神奈川県警から事情聴取を受けたとのことだが、これは被疑者として呼ばれたのではなく、イノキボンバイエ2003プロデューサーだった川又氏への強要容疑で暴力団幹部らが逮捕された事件に関して、「格闘技イベントに関する事件だったので、格闘技イベントの運営者である榊原代表から“参考人”として話を聞いただけだと思われる」と弁護士が説明。
 さらに、「暴力団と同席して川又氏を恐喝した」という疑惑に関しても、弁護士のほうから「川又氏と会ったことはあるが、そこに(いた人物が)暴力団関係者と認識して同席したことはない。暴力団との付き合いは一切ない」という説明がされた。また会見終了時に女性ファンから「恐喝とかはしていないんですか?」という声が飛んだのだが、榊原代表は「してません」と自ら否定した。

060608_PRIDE-4.jpg 会場に来たファンを大きく喜ばせたのは、7・1無差別級GP 2ndROUNDのカード発表と総勢54名のPRIDE&DEEPファイターの登場。GP準々決勝では吉田vsミルコ、藤田vsシウバ、ノゲイラvsヴェウドゥム、ジョシュvsハントといった豪華カードがズラリと並び、思わずカードを発表した高田統括本部長から「鳥肌が立った」というお馴染みのフレーズが飛び出した。しかも高田本部長はジョシュvsハントを「ジョシュvsバーネット」と発表し、ファンの笑いを誘った(て、天然だ……)。
 選手を代表してコメントした五味、マッハ、長南、帯谷、美濃輪、郷野、小路。共通していたのは「不安はあるが、とにかく頑張って試合をして、PRIDEを盛り上げよう」ということ。一方イベンターサイドは、まずDEEPの佐伯代表が「DEEPファイターの目標はPPRIDEです。今回、こういう状況をDSEさんから説明を受けましたが、僕自身は何も問題はないと確信した。選手たちもみんな同じ気持ちでいてくれて、心はひとつになった。死ぬまでPRIDEで頑張りたい」と目を真っ赤にしながら語った。
 そして高田統括本部長が「たった9年間で我々は多くの修羅場をくぐり抜け、血の出るようなもがきを味わい、ファイターが命を削って、我々はそれをサポートし、熱い気持ちを持ったファンの声を支えに、世界の人たちがPRIDEのステージの高さを認めてくれるところまで来た。彼らが上がるリングはいつもと変わらないPRIDEのリングです。我々イベンターもいつもと変わらない気持ちでサポートします。これからも変わらず、前へ進むしかないんです! 今まで以上に強い思いを持って前へ進んでいきます。今回のことで不思議なことに我々の意志が強く固まった気がする。こういうときのPRIDEはとてつもない爆発力と力を発揮します。PRIDEは永遠に不滅です!」と力強く語った。
 最後に榊原代表が「フジテレビに変わるテレビ局はいっぱいあるし、これまで以上のものを作っていけば、『中継したい』と言ってくれるテレビ局も出てくるかと思います。僕たちは自分たちの信じた道を全力で歩んでいきます」と語った。
 大々的に行われた待望の記者会見だったが、正直まだまだ分からない部分が多い。とりあえず世界最高峰の総合格闘技が見られるPRIDEがいますぐなくなるということはなさそうなので、それは1ファンとしてホッとした。しかし、せっかく格闘技界……PRIDEというものがあれだけ盛り上がっていたのに、地上波中継がなくなることによってPRIDEが見られなくなるファンが増えたり、「有名になりたい」と頑張っている若い選手の露出が減ってしまうのは非常に残念なことだ。
 それにテレビ局が突然契約を解除して放送を打ち切るというのはどう考えても異常事態。どうしてこのような状況になったのか、その辺はキチンと明らかになったほうがいいような気がする。二度と同じようなことが起こらないように……。

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