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›2006年08月06日

桜庭のHERO'S初戦は幻のKO負けから、執念の逆転勝ち! 前田は激怒!?

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】HERO'S(ROMANEX) / 0 TrackBack

060805_HERO'S-1.jpg 5日、有明コロシアムで『HERO'S 2006 ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝』が行われた。地上波テレビ中継もあったが、入場シーンや試合後のマイクアピールなどがずいぶんカットされているので、全試合の詳細はぜひバトル三昧をご覧下さい。
 1番の注目はやはり桜庭のHERO'S初戦。入場シーンはまず紹介VTRでかつて流れていたTDKのCD-RのCMが流され、初代タイガーが幼い頃のHEROだったことを改めて紹介。そして入場ゲートに現れた桜庭は初代タイガーのマスクを被り、CMと同じ曲、同じポーズ。コスチュームも新調された上、テーピングも一時期は足中にされていたが、この日は右膝のみ。調子は良さそう。
 対するスミルノヴァスは“リトアニアの高田延彦”と呼ばれているだけあって、『トレーニングモンタージュ』に乗って、ロングガウンのフードを目深に被って入場。まさしく高田を意識しまくった演出なわけだが、タイツの背部にはリングスのロゴマークというもの凄い組み合わせ。
 さらに古田リングアナが「サクラバァ、カズゥシィィィィィ」とコールするシーンは、なかなか感慨深いものがあった。そして試合……シュートボクセ仕込みのパンチで勝負に出た桜庭だが、突進したところでスミルノヴァスのカウンターパンチをモロに食ってしまった。桜庭は前のめりにロープに突っ込むように倒れ、さらにスミルノヴァスのパウンドを食らってもほぼ無抵抗。完全に意識が飛んでいる。レフェリーが割って入る。あぁ無念……初戦でまさかのKO負けとは……そう思った瞬間!

060805_HERO'S-2.jpg レフェリーは桜庭のKO負けで試合を止めたのではなく、何と桜庭の頭がロープの外に出ているので、「ストップ・ドント・ムーブ」でポジションを変えただけ。これには場内からも「エー」の声。
 う~ん、桜庭に勝ってほしい気持ちは私も一緒だが、だからってあの倒れ方は明らかに危ない! これでは、せっかく決死の覚悟で新天地に移ってきて、これから頑張っていこうとしている桜庭の選手生命をいたずらに縮めることになるのではないか?
 結局試合は続けられ、朦朧とした表情でフラフラしながらも本能だけで足を取りに行き、パンチを打っていく桜庭。改めてこの人はスゴイと思った……。しかも最後は怒濤のパンチの連打から、高田の得意技である腕ひしぎ十字でリトアニアの高田から勝利してしまうのだから恐れ入る。
 試合後、顔を腫らしながらもマイクアピールをしたり、記念撮影にも応じていた桜庭に何やら語りかけながら、険しい表情の前田スーパーバイザー。マイクを持つと「今日は本当に激戦に次ぐ、激戦で……この世界で何年もやっているんですけど、思わず心配で席を立ち上がってですね、声を荒げる試合もありました。まぁそれだけ今までにない実力者揃いの試合だったと思います。今日、ここに勝ち上がった70kg級、85kg級の選手の中からチャンピオンが争われますので、皆さんぜひHERO'Sにお越し下さい。お願いします」と語った前田スーパーバイザーはバックステージに戻ると、「試合を止めるのが遅い!」と大激怒し、恒例の総評も述べないまま会場をあとにしたという話も……。スーパーバイザーという選手の気持ちも分かる立場からすると、やはりあの桜庭のKOシーンは止めるべきだったということなのかもしれない。
 桜庭も病院直行でノーコメントだったため、両者が6日の一夜明け会見でどんなコメントを出すか注目される。なお、一夜明け会見の模様はバトル三昧で詳しくお伝えする予定なので、お楽しみに!

060805_HERO'S-3.jpg その他には、この日リングス時代のロングガウンを着て、成瀬と高阪をセコンドに従え、気合い入りまくった表情で入場してきた山本宜久。しかし、結局試合ではドン・フライに完敗。インタビュースペースに現れた山本は、「心と体がバラバラなんで、そろそろ限界かなと思っています」と引退を示唆する発言をしていた。
 また、強敵ホドリゴ・グレイシーを下した初めての日本人となった大山は、「グレイシーと聞くと、ヘンゾ戦やハイアン戦のトラウマがある。もう自分との闘いだった」と語り、さらには「憧れの桜庭さんと決勝で闘えたら、いろいろあった格闘技人生だったけど、その日のためにあったんだなと思える」と語った。
 よく分からない決着となった秋山vs金戦だが、全試合終了後にVTRで再度確認したところ、審判団が「プロの試合として止めるの早過ぎた」とミスジャッジであることを認めた。よって、この試合はコミッショナー預かりの無効試合となったが、トーナメントだったため、勝者を決めなければならず、レフェリーがストップをする前までの攻防でどちらが優勢だったかを判定することになり、その結果秋山が判定勝ちで準決勝に駒を進めることになった。谷川イベント・プロデューサーは「いずれ再戦はやらせたい」と語り、さらに桜庭のKOシーンに関しては「解説席から反対側のコーナーだったので見えなかった。でも桜庭選手はUFC-Jのときとか、PRIDEでのビクトー戦とか、ボコボコに殴られていてもカメになっていてダメージがなく、反撃のチャンスを伺っていることがあるので、どこで止めるか判断が難しい。それであんなに面白い試合を勝っちゃうんだからスゴイよね」とのこと。
 まぁいろいろとあったこの日の大会だが、vsマンバは名勝負だった。改めてマンバは言い選手だなと思ったし、そのマンバを最後の最後で下し、ライト級トーナメントで唯一残った日本人となった宇野は素晴らしい! また、会場には高山善廣も観戦に訪れていた。

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