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›2006年08月28日

馳が引退試合でGスイング45回転! 「夢は総理大臣になってリングに上がる」

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】全日本プロレス / 0 TrackBack

060827_AllJapan-1.jpg 27日、両国国技館で行われた全日本プロレス『プロレスLOVE in 両国』。この大会の詳細はバトル三昧で詳しくお伝えしているので、ぜひご覧下さい。
 全日本、久しぶりの両国大会となったが、この大会の目玉は何と言っても馳浩引退試合。長年レスラーと議員という二足のわらじを履いてきた馳だが、近年はすっかりプロレスからも遠ざかっていた。会場のロビーには小泉首相から贈られた花も飾られており、議員としての馳先生もすっかり大物であることがうかがい知れた。それだけに、ここらでキッチリとケジメをつけるときが来たということだろう。
 新日本マットで一度引退をしている馳だが、全日本マットでの引退セレモニーは馳らしく様々な人脈を感じさせた上、レスラー仲間の文字通りプロレスLOVEに包まれた、実にいい引退セレモニーだった。カルガリー修業時代に世話になったミスター・ヒト(安達勝治)さんがリングに上がった際は、さすがの馳も涙が堪えきれなくなり、盟友・健介とは笑顔でガッチリ握手をかわし、武藤とは一緒にLOVEポーズを決め、泣いている娘さんがリングに上がった際はそっと抱きしめた。
 観客からも惜しみない拍手が送られ、10カウントゴングを聞いた馳。会場に『トゥーハート』が鳴り響く中、全日本のレスラーズが馳を取り囲んで胴上げし、議員先生らしくみんなで万歳三唱。そして健介の肩車でリングを一周した馳は、最後にリングに向かって一礼をして退場していった。

060827_AllJapan-2.jpg 試合のほうでは、久しぶりに黄色のコスチュームで登場した馳は、これが引退試合とは思えない見事な肉体と動きを披露。試合前、リングサイドで観戦していた森喜朗元首相に対して「今日は永田町からお客が来ているみたいだな。おい、そこの森! お前も悪い顔してるのぉ。お腹の辺りにも何か入れてそうだなぁ。なんや、金か? お前らが変な教育をしているから、俺みたいな悪ガキが生まれるんじゃ! オイ、馳! これからの日本は俺みたいな悪ガキができないように頑張れ、カス野郎!」と毒突いてみせ、ヒールレスラーとしての仕事を見事にやってのけたブラザーに対し、何とジャイアントスイングを45回転してみせた。
 さらに眼窩底骨折が完治していない健介がセコンドについたのだが、ブードゥー・マーダーズの悪行三昧に耐えかねた健介は試合に乱入! 馳とのダブルラリアットからバックドロップ+ネックブリーカーという連携技まで披露し、最後の“ハセケンタッグ”を見せてくれた。さらにフィニッシュシーンでも、馳がブラザーを裏投げから北斗原爆固めのフルコースで仕留めると、健介もリングインしてレフェリーと一緒に3カウントを叩き、馳と抱き合い、固い握手をし、ハセケンタッグ恒例の両コーナーでのアピールまで見せてくれた。

060827_AllJapan-3.jpg インタビュースペースに現れた馳は晴れやかな表情で、顔なじみの記者を指名して「さぁ質問して」と言うと「感想? 気合い満々です。また明日から頑張ろうっていう勇気が沸いてきたな。お客さんのお陰です。一番思い出すことは……今日は笑って終わろうと思ったんだけど、オーエン(・ハート)の写真と安達さんを見たら泣けてきちゃったけどね。やっぱり(思い出は)カルガリーだな。あの1年半があったからこそ、ここまでやってこれたんだろうし。試合のことはあまり思い出さないんですよ。安達さん、健介、長州さん、マサさん、武藤、小島、中西、永田とか、石澤とか、安田とか、ライガーとか、挙げたらキリがないんだけどさ(笑)。本当にいい仲間と闘えたというのが、最高の思い出です。プロレスが大好きだし、1人でも多くの人のプロレスの素晴らしさを伝えたかった。それが俺の生き甲斐だったし。プロレスラーになろうと思ったときの初志貫徹はできたと思います。そういう気持ちを政治家としても忘れないでやっていきたいと思います。
 安達さん死んだと思ったのに、出てくるんだもん(苦笑)。嬉しくてねぇ。ちょうど来月、カナダに出張に行くんですよ。世界アンチドーピング会議っていうやつに、日本代表としてね。その時カルガリーに寄って、オーエンの墓参りをして、『安達さん、元気にやってましたよ』と教えなきゃいけないと思ってたから、まさか今日、本人が来てくれてるとはね。また明日から安達さんとドライブして、カルガリーの町を走りたくなっちゃったね。
 (ジャイアント・スイング45回転は)気持ち良かったねぇ~。YASSHIにありがとうって言っておいてください。バカだねぇ、あれで結構疲れちゃったよ。(45回転は)2回目なんだよ。一番回したのが60回。いまノアに行っている小川(良成)君を回したんだけど、もう15~16年前か。
 俺はプロレスが好きで、好きで、毎日プロレスのことばかり考えていて、今日までやってきたんでね。そういう気持ちはみんな持っているんだけど、それをどう出せるか。そういう意味では信用してますから。俺の思いっていうのは、お客さんには伝わったんじゃないかな。でも、もう後悔ばっかりですね。引退宣言なんてしなきゃよかったなと思ってますよ(笑)。でも、それは引き際の美学だしね。ヒザの靱帯が正直、断裂したままだし。それに国政に責任を持って出させていただいている以上ね、24時間しっかりやれってことだし。自分にそういう声が毎日感じるんで、わがまま言ってられないなと。まぁ総理大臣になって、SP連れてリングに上がるというささやかな夢を持ちながら、ここでシューズを脱ぐのが俺らしいだろ。
 家族のみんなの支えがあって、これまで犠牲にしてきましたからね。感謝しています。今日はよくお客さんも入ったね。何人入ったの? 1万2300(人)? もう皆さんのお陰です! 嬉しいなぁ。プロレス、最高だよな。プロレス最高だよ! あと真面目な話、何人も『馳さん、プロレスラーになりたいです』っていう有望なのがいるんだよ。健介のところにも1人お願いしようと思っているし、そういう若い選手に舞台を譲ってあげてね。プロレスが好きだっていう奴に、プロレスの命をつないでいけるように。そういう影になって支えていくのが、これからの俺の違った仕事じゃないかなと思います」と語った。
 そして最後に「今日の試合を一句詠んでくれ」というリクエストがあり、馳は「引退に 臨んで秋の 風が吹く」と詠み、「自分の人生、ずっと真夏だと思ってたけど、今日急に秋風が吹いた気がして……。これが引退っていうものだろうね。まぁウチに帰って女房と乾杯でもしてですね、今までのプロレス生活での悪口三昧を反省したいと思います(笑)。笑ってるの一部の関係者だけじゃねーか! まぁ真面目な話、国会で真面目に頑張ります。よし、ありがとうございました! 永田町のリングで頑張ります」と言って、深々と頭を下げた。

060827_AllJapan-4.jpg その他の試合では、“世界遺産”をテーマにした新生ムタは金銀のコスチューム&仮面で登場。TAJIRIとの毒霧合戦の末、ムーンサルトプレスで貫禄勝ち。
 近藤vsカズのジュニアタイトル戦は熱戦の末、近藤がムーンサルトからのキングコング・ラリアットで勝利し、王座防衛に成功。
 ケアvs川田の三冠戦では、川田の猛攻に耐え抜いたケアが、お株を奪う高角度パワーボムで川田にフォール勝ち。川田から「王道がどうのと言っているが、全日本マットで本当に王道が語れるのは馬場さんだけなんだよ。お前も俺と同じでお前なりの王道を刻んでいけ! 頼んだぞ」と王道マットを託されたケアは、9・3札幌大会で鈴木みのる相手に防戦戦を行うことが決定! なお、札幌大会ではRO&DvsVMの6人タッグマッチによる因縁決着戦も行われることが決定した。

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