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›2007年01月11日

秋山vs桜庭問題が決着! 過失ながら秋山は失格処分、試合は無効試合に

Posted by TEAM-angle at 19:24 / Category: 【格】Dynamite!! / 0 TrackBack

070111_Dynamite-1.jpg 11日、都内のホテルでFEGが「秋山成勲vs桜庭和志戦の裁定に関する結果報告」と題した緊急記者会見を行った。これは昨年大晦日に京セラドーム大阪で開催されたK-1『Dynamite!!』での秋山vs桜庭戦で、桜庭が「秋山選手の体が滑る!」と抗議した(試合後にも正式に書面で抗議)ことや、ネット上でも「秋山の右のグローブに本来あるはずのスポンサーロゴがない」という疑惑が沸き上がっていることを受け、HERO'S審判団による検証や秋山サイドへの事情聴取をしたため、その結果を報告するもの。会見で配られた検証報告書や会見の模様は、ナイガイモバイル☆バトルで詳細にお伝えしているので、ぜひそちらでご確認願います。
 結果から簡単に言えば、グローブ疑惑に関してはまったく不正はなし。体が滑るというオイル疑惑に関しては、故意にオイルを塗ったわけではないが、試合直前に乾燥肌の人が塗るクリームを塗っていたことが判明。秋山サイドはオイルがダメだというのは知っていたが、一般的なクリームは大丈夫だと思っていたようだが、HERO'Sルールでは「あらゆるすべての塗布物を体に塗ることは禁止」とされている。よって試合はノーコンテストとし、プロとして恥ずかしい行為をした秋山は失格→ファイトマネー全額没収という処分が下された。

070111_Dynamite-2.jpg この秋山が塗ったクリームだが、米国製の「オーレイ・クエンチ・ボディローション・エキストラ・ドライスキン」という、主に乾燥肌の人がつける一般的なクリームとのこと。しかし、成分にはワセリンやグリセリンも含まれる油性のもので、汗など水に濡れるとヌルヌルとして滑ることが実験で確認されたという。
 秋山は自らの口で謝罪したいということで、会見に出席。「自分のとった行動が皆さんを裏切ってしまい、深く反省している。ルール違反ではないと思っていたが、自分の認識のなさがこのような自体を招いてしまった。悪意を持ってしたわけではないが、疑いを持たれること自体が大きな問題になったことを痛感し、弁明の余地はない。どんな処分でも受けるし、ちゃんと目を見て桜庭さんに謝罪したい」と言って頭を下げた。
 秋山のセコンド陣が試合直後から「秋山は多汗症」と主張していたが、多汗症のあまり肌が乾きやすいという秋山は、寒い時期になるとすぐに肌がひび割れしてしまうこともあって、このクリームを日常的に塗っているのだそうだ。また、セコンド陣にも総合ルールに長けた“プロ”がおらず、「クリームも塗ってはダメだ」と止める者がいなかったのだそうだ。
 また、グローブに関してはバックステージを撮影した映像の中に、グローブをつけたまま秋山がミット打ちやスパーリングをしているうちに、ロゴマークのシートが剥がれていくシーンが映っていたという。にも関わらず、審判団がグローブチェックした際にロゴが剥がれていることを見落としていたこともあって、余計な憶測を呼んだようだ。また、結果的には秋山へのボディチェックで塗布物を確認できなかった審判団にも、それぞれペナルティが下された。

070111_Dynamite-3.jpg プロモーターであるFEGの谷川代表は「この問題が解決しないと年が明けた気がしないし、ネット上でもいろいろ騒がれたので、もっと早く発表したかったが、正月休みを挟んだり、膨大な量の映像を確認したので時間がかかってしまった。僕はもし秋山選手がグローブに不正があったり、故意に体にオイルを塗っていたのなら、永久追放にしてタイトルも剥奪しようと思っていた。だから過去の映像も引っ張り出して、疑いの目で見たが、秋山選手が悪意を持ってやったという材料は出てこなかった。この問題を隠したりうやむやにするつもりはなかったし、こういう結果になったからといって再戦をして決着をつけるべきだという方向に持って行く気はありません」と語った。
 桜庭には10日夜に調査結果を伝えたそうだが、その際「このような結果や処分になったことに対しては納得していません。ぼくは勝敗だけにこだわっていません。関係者やファンに謝れば済む問題ではないが、謝ってほしい。ぼくはリングに立つときは正々堂々とやりだけ」といったようなコメントを出したという。

 HERO'Sはまだ発足したばかりで、何かと問題が出てきそうだなと思われていた部分はあった(桜庭vsスミルノヴァス戦など)。それがよりにもよって大晦日のメインという大舞台で、審判団の見落としや秋山サイドの認識の甘さなどが重なって、問題が爆発した感じ。
 審判団も会見では、3月に予定されているHERO'Sまでに、二重三重のチェックを入れたりする改善策を考えることを約束。今回の不手際に関しては謝罪したのだが、元総合格闘家である平直行審判員が「桜庭選手に申し訳ないことをした。僕も格闘技をやってきた人間として、試合中に“迷い”を作らせた部分で申し訳なく思う」と言ったのが非常に印象的だった。

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