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›2007年01月17日

桜庭の気持ちはすでに秋山どうこうではなく、「総合発展のために頑張ろう」へ

Posted by TEAM-angle at 18:08 / Category: 【格】Dynamite!! / 2 TrackBack

070117_Sakuraba-1.jpg 17日、都内のホテルで桜庭和志がFEGの谷川代表と共に緊急記者会見を開いた。
 昨年大晦日K-1『Dynamite!!』のメインイベントで、対戦相手だった秋山成勲が試合直前に乾燥肌用クリームを塗布していたことが発覚。今月11日に行われた記者会見で、試合は無効試合となり、秋山は失格及びファイトマネーの全額没収という処分が下ったことが発表された。
 ところが、その後もネット上などではこの話題が大きく騒がれ、桜庭の「処分を聞いても納得できない」というコメントが、本人の意図としていることからズレた解釈をされたり、桜庭に取材が殺到するという事態(自宅まで取材に来るマスコミまで出現!)になったのを受け、桜庭本人が会見を開くことになったという。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルで詳細にお伝えしているので、ぜひご覧下さい。

070117_Sakuraba-2.jpg 会見の冒頭で、谷川代表が秋山に対して“無期限出場停止”という追加処分を決めたことを発表。“過失”と決定したにも関わらず、さらに重たい処分が下されたわけだが、谷川代表は「HERO'Sが今後存続する上で、ほかのスポーツと比較して考えても、僕なりに無期限出場停止というのが的確だと判断した。秋山選手からは会場で直接ファンにお詫びしたいという申し出があったが、それはお断りした。どれくらいかかるかはまだ決めていないが、とにかく謹慎してくださいと伝えた。契約の問題はあるが、これで秋山選手がもし他団体に行くようなら、それはそれで受け止めなくてはいけない」と、秋山サイドがこの処分を不服として他団体に移籍するようなことになっても仕方がないくらいの覚悟で重たい処分を下したことを吐露。
 今回の問題は、命に関わるくらい重要かつ格闘技界全体のイメージダウンにつながるほどの騒ぎになった以上、今後のHERO'S(&総合格闘技全体)のためにも、過失であってもあえて厳しく処分したということだろう。谷川代表は「“永久追放”というわけではないが、どのくらいの期間謹慎なのか、どうしたら試合に出場できるようになるのかといったことは、現時点ではまったく考えていない」とのこと。
 このFEGの対処に対しては、桜庭も「今回の件は正直、消そうと思えば消せた問題かもしれないが、今後の総合格闘技を発展させる上で、FEGさんがハッキリとミスを認めて対応してくれたことに感謝しています。スポンサーさんやテレビ局の人たちにも迷惑をかけたと思うが、みんなで力を合わせて総合を素晴らしいものに変えていけたらいいなと思う」と語っていた。
 また、秋山の過失と決定するにあたって最大の“証拠”となる一方で、未だにネット上では疑問の声があがっているグローブ疑惑に対しても、シロかクロかがハッキリすると思われるバックステージの映像に関してだが、「(マスコミやファンに公開するかどうか)検討はするが、現時点で考えていない。嫌だとかそういうことではないが、今の状況で揚げ足を取ったらキリがない。桜庭選手を含め関係者一同に見てもらって、納得した上で処分を下しているのに、これ以上秋山選手を“追い込む”のもどうかなと個人的には思う」と、谷川代表は語った。

070117_Sakuraba-3.jpg 桜庭自身も前回の会見で「納得していない」というコメントを出したのはグローブに対してではなく、あくまでも「滑る」ということに対してであり、会見でも「試合中にあそこまでヌルヌルしているというのは、今までになかったこと。だからFEGさんはしっかり調べているのか?という疑心暗鬼になっていた部分で、『納得していない』という言葉が出ただけ。今は証拠のVTRも見せてもらったし、すごく調べてくれたのが分かったので納得しています」と説明し、レフェリーが試合中にタイムを取らなかったことに関しても「試合中は興奮していたが、タイミング的にも、ルール上でも(ストップするのは)難しかったのだから仕方がない」と納得している模様。
 ただ、秋山が「桜庭さんの目を見て直接謝りたい」とか「また笑って戦える日が来れば」と発言していたことに関しては、「僕がどうこうというより、(そういう機会を設けるかどうかは)秋山選手とFEGさんの問題だが、秋山選手がどこまで(今回の件を)深く受け止めるか……。やっぱり認識不足では済まされない話だとは思う。プロとしてどうするべきかと言うのは、僕に直接謝るというより、今後の彼の行動で分かると思う」と、やはり今の時点ではそういう話をしている場合じゃないだろという思いが強いようだ。まぁ、それは至極当然のことだろう。
 むしろ桜庭は秋山個人を「許す」「許さない」なんてことを問題にするのではなく、今回の件を教訓にして総合格闘技発展に向けて、選手・レフェリー・スタッフ・主催者・テレビ局などが力を合わせて頑張っていこうという思いに切り替わっている様子。その言葉通り、この日の会見終了後に行われるルールミーティングに、宇野や所と共に出席して選手側からの意見や提案をしていくとのこと。
 ちなみに、沈黙を守っている前田日明スーパーバイザーだが、谷川代表はこの日電話で話をしたそうで、「前田さんはHERO'Sはまだ1~2年しかやっていないというのもあるが、もっとちゃんとしようと言ってましたね。あと前田さんはやっぱり選手出身なので、秋山選手にことを心配していましたね」と会話したことを明かした。

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