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›2007年02月19日

新日本両国大会を盛り上げたアングルの大物オーラと、金本の兄貴っぷり!

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】新日本プロレス / 0 TrackBack

 18日、両国国技館で行われた新日本プロレス『Circuit 2007 NEW JAPAN ISM』。この日は雨でしかも都内では東京マラソンが行われ、大規模な交通規制なども実施されていたが、国技館を8割方埋めるだけのファンが詰めかけた。その中で棚橋の持つIWGPヘビー級王座に、ジュニアヘビーの金本を挑戦させる+カート・アングルの初参戦という二枚看板で勝負を賭けた新日本。試合後の選手のコメントも含めてバトル三昧で完全詳報でお伝えしているので、ぜひご覧下さい。
 この日は前半に会場人気抜群の長州やジュニア勢、さらには一部では“裏メイン”とまで言われた越中vs中西の一戦まで持ってきたマッチメークだったが、正直“いい感じ”に盛り上がっているとまではいかない雰囲気だった。ところが、セミで永田が出てきたあたりから会場の雰囲気がガラリと変わった。
 1階マス席の観客が「永田」と書かれたプラカードを掲げ(DDTでの長井プラカードを彷彿させるな)、アメリカ国旗をマント代わりにした永田が入場。実にいい表情で敬礼ポーズをした永田に続いて、ついに“アメリカンヒーロー”カート・アングルが日本国旗マント&NAGATALOCK×CORAZONTシャツを着て入場!

 残念ながら日本のファンには馴染み深い「YOU SUCK!」コールができるアノ曲ではなかったが、アングルが漂わす大物オーラはさすが。試合後、試合前半でヒザを痛めてしまったことを明かしたアングルだったが、独特なフォームのジャーマンやナックルを披露すると会場はどっと盛り上がった。アングル効果か、パートナーの永田もいつも以上に気合いの入った様子だったし、対戦相手のバーナードとトムコも当たりがいかにも強そうな攻撃を見舞っていったため、試合としてもなかなか見応えがあった。
 試合後、永田は両手の人差し指を突き立てて、アングルに対して「次は1vs1」とシングルでの勝負を要求。アングルも笑顔でこれに応えるように素振りを見せていただけに、アングルの継続参戦には期待したいところなのだが、アングルは「アメリカに帰ったらマーシャルアーツ系の団体とミーティングがあったり、試合があったり、ロサンゼルスの方から映画の話もきていて忙しい1年になる」と話していたので、残念ながらすぐに新日本での第2戦というのは難しいようだ。しかしマーシャルアーツ系団体とはMMA(総合格闘技)の大会のことだろうか。ということは、近々アングルはMMAに出場するだろうか? そちらもかなり気になる話だ。

 前日には全日本プロレスも同じ両国でビッグマッチを行い、内容も集客も悪くないものだっただけに、新日本としては負けるわけにはいかない。そんな大事な大会のメインは、注目のアングルでも、ベテランの蝶野でも、他団体の大物でもなく、棚橋と金本だった。特別新鮮味のあるカードというわけではないが、今の金本兄貴は新日本ジュニアだけでなく、新日本全体を背負っているといっても過言でないほどの安定感(人気+試合内容)がある。
 一方IWGPヘビー級王者として、そこそこの防衛記録を重ねている棚橋だが、どうも誰もが認める新日本のエースと呼ぶには今一歩足りない感じ。それだけに安定感抜群の金本との一戦ならば、メインとして十分なものを見せてくれると首脳陣も考えたのかもしれない。
 そして、この一戦は結果的にはその期待通り、なかなかいい試合になった。金本が徹底的にアンクルホールドで棚橋の足を締め上げていき、タイガースープレックスでカウント2.9まで追い込むとヤンヤヤンヤの大歓声。さらに、ほとんどの人が「あぁこれで終わった」と思ったと思われる棚橋のハイフライ・フローをキックアウトしてから首固めで丸め込んだ際は、極めてカウント3に近いカウント2だっただけにブーイングが飛んだほど。
 最終的には棚橋が飛龍原爆固めで王座防衛に成功したが、もう「金本にベルトを獲らせてもよかったんじゃないか?」と思うくらい。「やっぱりジュニアじゃダメだよ」という雰囲気は一切なかったし、会場のムードも金本寄りだった。
 試合後、インタビュースペースに座った棚橋も会場の雰囲気が金本寄りという、非常に厳しい環境の中、何とか防衛したことをしみじみと噛みしめている様子だった。そんな棚橋のもとに金本兄貴自ら、インタビュースペースまで足を運び、「久しぶりに燃えたわ、お前が相手だったから燃えた」と声をかけてガッチリ握手。そして去っていく兄貴。
 そんな兄貴の背中を見送った棚橋は、小さな声で「いやぁ、やっぱりカッコイイなぁ。憧れる」と呟いていた。「どっちが王者か分からないな」という感じもするが、棚橋はベルトをグッと持って「僕も40歳になったときに、兄貴と呼ばれるようになっていたい」とも語っていた。金本のような“カリスマ性”というのは、なかなか努力だけでは手に入れられるものではないが、棚橋が“新日本の絶対的エース”になるには何としてでも手に入れたいものだろう。

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