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›2007年03月01日

3・12 HERO'SにU系がズラリ! 船木イズムを注入された柴田も緊急参戦!

Posted by TEAM-angle at 19:05 / Category: 【格】HERO'S(ROMANEX) / 0 TrackBack

070301_HEROS-1.jpg 1日、都内のホテルで『HERO'S 2007 開幕戦~名古屋初上陸~』(12日、名古屋レインボーホール)に関する記者会見が行われた。発表された追加対戦カードや会見の模様はナイガイモバイル☆バトルでご確認ください。
 桜庭の参戦なども発表されたが、何と言っても注目なのは流浪のプロレスラー・柴田勝頼の初参戦だろう。柴田は新日本在籍時に武蔵戦など異種格闘技戦は経験しているが、本格的に総合用のトレーニングを始めたのは、新日本を離脱してビッグマウス・ラウド(以下BML)に参加してから。当時のBMLには現HERO'Sスーパーバイザーの前田日明や元パンクラスの船木誠勝が協力していたこともあって、柴田は両者から指導を請うことに。その後、前田と船木はBMLと袂を分かつことになったのだが、柴田が船木と共にトレーニングを積む関係は継続された。
 柴田は船木とトレーニングを始めて約半年後に「総合をやってみたい」と告げたという。その後も柴田はBMLや上井ステーションでプロレスの試合をしていたが、船木とのトレーニングの成果か肉体の変化は一目瞭然。そして、昨年末の試合を最後に主戦場だった上井駅からも離れ、柴田が何処へ向かうのかが注目されていたが、ついに柴田が“プロレスラー”として総合格闘技に出陣するときが来た!
 かなり以前からFEG&TBSで総合の試合を放送する際、解説は船木が務めていたが、そのことに縁を感じた船木は柴田を参戦させるならHERO'Sと決め、前田SVに「柴田が総合をやりたがっている」と相談。2月23日に前田SVからFEG谷川代表にその話がいき、この日柴田のHERO'S参戦が電撃発表された。しかも対戦相手はその前田SVの愛弟子である山本宜久に決定。いきなり前田と船木の愛弟子同士が激突するという刺激的な日本人対決となった。

070301_HEROS-2.jpg 柴田は「とにかく早く試合がしたいです。相手は誰でもいい。刀を渡されて毎日研いでいたら使いたくなってきた感じ」と独特な言い回しで総合挑戦に向けた意気込みを語ったが、「プロレスラーとして、総合の試合をドンドンやっていきたい。とくに相手を選びたくないので、誰とやっても面白い試合ができるようにしたいです」と語るように、勝った・負けたが一番大事な総合のリングにおいて、面白い試合にこだわるあたりはまさしくプロレスラー。谷川代表も「柴田選手は桜庭選手らと同じ、85kgの階級でやらせたい。ライトヘビーの新しいエースになってほしい。W-1の頃から好きな選手なんですよぉ~」と期待を寄せている。
 コーチを務める船木は「(総合格闘家としての柴田は)可能性は無限大、実力は不明。まだ(総合の試合を)やっていないので。すべてを教えてきた。今まで色々な選手を見てきたが、柴田選手はとくに気持ちがドンドン上がる一方で折れない。折れたときどうなるのかも含めて、“生き方”をリングで表現できる選手。単なる競技に終わらない、プロとしての魅力が出せる選手」と、柴田のプロレスラー魂を高く評価するような発言をしている。
 今までは俳優業をする傍らで柴田を指導していた船木だが、今回の柴田参戦を機にHERO'Sの解説者も辞め、フリーではなく柴田と共に『ARMS(アームズ=武器)』というチームを結成(チーム名は柴田が命名)して、本格的に格闘技に携わっていくことを谷川代表に告げたという。ARMSは現時点でトレーナーと選手の2人だけだが、HERO'Sを主戦場にしながら道場設立や選手を増やすことも含めて徐々に広げていきたいという。
 前田のスーパーUWF構想では、プロレスラーとして復帰するはずだった船木だが、紆余曲折あって格闘技界に帰ってくることに。谷川代表は早速「僕個人としては船木さんに復帰してほしい」とラブコール。それを聞いた船木も「最後じゃないですか。誰もいなくなったら俺が武器になるしかないですからね(笑)」と、まったく可能性がないわけではない様子だった。
 一方、柴田の相手を務める山本だが、前回のHERO'Sでドン・フライに敗れたあと、引退を示唆するような発言もしていたが、「僕は総合を15年やっているが、1年くらい(の練習)で実戦で(練習したことが)出せるかどうかですね。たぶん僕の圧力に耐えられないんじゃないですか? (柴田のことは)覆面を被っている(=魔界4号)のしか知らない。総合に関してはグリーンボーイ」と柴田を完全にナメたような発言をしてはいるが、「最初の田村(潔司)戦を思い出すような、壮絶な試合をしたい。叩き潰すような試合をしたい」と、久しぶりの日本人対決に再び闘志に火がついた様子。

070301_HEROS-3.jpg また、出場するかどうかも不透明だった桜庭もようやく出場は正式に決定。“ヌルヌル問題”以降最初の試合となるが、谷川代表が「とにかく桜庭選手の試合をファンに提供するのが使命。過去2試合、不本意な試合が続いたのでキッチリ勝ってほしいが、侮れない相手」と語るように、ここは気持ちよく桜庭に会心の勝利を見せてほしいところ。その相手を務めるのは、ウクライナのユーリー“PLAY BOY”キセリオなる新鋭。左の写真のようにビジュアル的にはトニー・ホームとかトム・ハワードのような感じで力強そうな印象があるが、ウクライナパンクレーションと散打の王者でもあることから、黒い空手着を着て試合をするらしい。桜庭vsプレイボーイという何とも異色なマッチメークとなったが、桜庭は試合が近いこともあって「ぼくのことはそっとしておいてください」というコメントを残し、会見を欠席して練習に集中しているそうだ。
 とはいえ、今大会から桜庭ら選手側からの意見も取り入れられて、早速5本あるロープの一番下のロープが取り外されたり(=ロープ下での攻防の際に邪魔になるため)、リングの大きさが若干大きくなるなど、早くも改善される部分も出てくるそうなので、桜庭としては自ら改善された部分を“体感”する役割も大きいだろう。
 さらに、桜庭と親交の深いパンクラスの高橋義生も、HERO'Sに初参戦することが決定。先日ボードックの試合に出たばかりの高橋だが、「桜庭と同じ日に同じリングに立ちたい」という思いがあり、今回の参戦を決めたという。相手は昨年のライトヘビー級トーナメント準優勝のマヌーフ。打撃を得意とする両者だけに、壮絶なド突き合いになるのは必至だろう。さらに高橋がかつてマスコミを通じて大喧嘩した、前田日明の目の前で試合をするというのもある意味で興味深い!
 しかし谷川代表が思わず「思い入れの深いU系の選手が勢揃いした。いつものHERO'Sとはちょっと雰囲気が違うけど、山本vs柴田は僕はめちゃくちゃ好きなカード」と興奮気味に語るように、奇しくもHERO'S名古屋大会には桜庭、高橋、山本、上山のほか、宇野や所、そして前田と船木という“U”の雰囲気を感じさせる選手や関係者が集まることになった。そして前田SVが本来BMLでやりたがっていたのがスーパーUWF。それを考えれば柴田もUを感じさせる選手のかもしれない。

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