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›2007年03月05日

K-1新時代に向けて大波乱の幕開け! ドン底まで落ちた武蔵は茫然自失

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】K-1 / 0 TrackBack

070304_K1WGP-1.jpg 4日、横浜アリーナで行われた『K-1 WORLD GP 2007 IN YOKOHAMA』。すでにゴールデンタイムに地上波中継されたので、ご覧になった方も多いと思うが、階級別ワンマッチ用タイトルの新設や、コミッション設立→W杯開催に向けて動き出したK-1。新時代への開幕戦となったこの大会は、波乱の連続で見応えがあった。地上波ではカットされた試合や入場シーン、試合後のマイクアピール、インタビュースペースでのコメントなども含めてバトル三昧で詳しくお伝えしています。
 壮絶なKO決着が続き、メインに対してハードルがずいぶん上がったが、セフォーの気合いが入りまくっていたこともあって、シュルトが“K-1初のダウン”をするという盛り上がり箇所をキッチリ作ったのはさすが! そこで「もしかしたら」という雰囲気で会場を包んでおきながら、打たれ強いセフォーの目が飛ぶほどのパンチ一発で、やっぱりシュルトが勝ったのだから、これまたさすがだ。
 しかも初代スーパーヘビー級王者・シュルトは「あのダウンはダメージで倒れたというより、押された勢いで倒れたようなもの。それにつま先をケガしていて万全じゃなかったんだ。ところで、何で初代Sヘビー級王者を決める試合の相手がセフォーだったんだい? それが理解できないんだよね。まぁそういうことないように、FEGにはぜひランキング制を作ってもらって、上位の選手しか挑戦できないようにしてほしいな」といったような感じの、何とも絶対王者らしいコメント。トーナメントでもワンマッチでも、この男を誰が倒せるのだろうか?

070304_K1WGP-2.jpg この日は、K-1本戦デビュー戦の野田がアビディに判定勝ちを収め、さらに若干23歳&K-1本戦2戦目の澤屋敷が番長・バンナからダウンを奪っての判定勝ち。ベテランの日本人ファイターが次々に敗れる中、若き日本人ファイターが番狂わせを起こして、会場を大いに盛り上げた。現在K-1は日本人ファイター育成プロジェクトに着手しているが、その前に何とも期待できる日本人ファイターが現れたわけだ。
 その反面、長年に渡ってK-1重量級の日本人エースの座を守り抜いてきた武蔵が、藤本にKO負けで敗れるという波乱もあった。8年前に佐竹を倒して以降、何だかんだ批判を浴びながらも、日本人にだけは負けず、ワールドGPでも準優勝までいったのは武蔵だけだった。その武蔵がついに日本人に敗れた。しかも3Rまでは、観客のフラストレーションが溜まるような試合展開。どうしても武蔵絡みの試合はこういう展開が多い。それでも藤本の判定勝ちかと思いきや、判定はドローで延長Rに突入することに。すると、往年の石井元館長ばりに、角田統括ディレクターがリングに上がって渇を入れるというサプライズがあり、これが観客に大ウケ。「せめて延長くらいはガンガンやってくれよ!」と多くの観客が望む中、まるで溜飲を下げるかのように、藤本のハイキックを食らって武蔵がKO負け! ある意味で何ともインパクトのある負け方だった。
 全試合終了後にインタビュースペースに現れた武蔵は、まだ呆然とした感じで、「右足を痛めていて、普段あまりやらないオーソドックススタイルしかできなかった」と敗因を語り、あとは「まぁ……まぁ……まぁ、足にきてたというより、まぁ、終わっちゃったなって感じです……」と呟くように語るのが精一杯。トレーナーから肩を叩かれると、大丈夫という素振りをするが、明らかにショックが大きい様子。
 谷川EPは「武蔵選手がワールドGP開幕戦に出るためには、どこかのGP(地区予選)に出場して優勝するしかないですね」と非情な通告。このまま武蔵は藤本以下、次世代に日本人エースの座を譲って退いていくのか……

070304_K1WGP-3.jpg この日、会場が大きくどよめくシーンが何度か合ったが、中でも凄かったのはルスランvsバダ・ハリの熱戦と、マイティ・モーがチェ・ホンマンをサモアンフックでなぎ倒したシーンだろう。ルスランvsバダ・ハリはまさしく新設された100kg以下の魅力が最大限に発揮された試合だった。スピーディーでありながら力強さもあり、それでいて両者休むことなくやり合う……その上、バダ・ハリが優勢だったのをルスランがダウンを奪って逆転したかと思いきや、バダ・ハリが直後にKO勝ちして再逆転勝利したのだから沸かないはずがない。
 一方のホンマンは、この試合に勝てば間違いなくメインの勝者(シュルト)が持つSヘビー級王座の初防衛戦の相手になるはずだった。入場時にはヒップホップ系の衣装に身を包み、女性ダンサーと共に踊りながら登場。何と自らラップをその場で歌い、フルコーラス歌って踊って入場するという余裕を見せていた。……しかし、結果的にはKO負けで完敗。いつも強気なホンマンだが、試合後はさすがに「何よりも自分の準備不足だったと痛感している。十分なトレーニングが出来ていなかった。もう一度最初からやり直さねばと痛感しています」と反省しきり。
 試合後には「ハワイ大会で試合に出してくれ」と、珍しく谷川EPに直訴したという。恐らくやや天狗になっていたと思われるホンマン。今回完敗を喫したことで、本気になってトレーニングを積むようになったら、とんでもない化け物になるかもしれない。
 なお、今大会は新開発のファウルカップを使用したためか、ローブローで試合が中断されることが一度もなかった。それにより全体的にテンポよく試合も進み、KO決着も多く、トータルパッケージとしても満足度の高い興行だった。

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