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›2007年04月30日

不完全燃焼だった上井駅で、「俺たちは本物」と言う高瀬が田村に対戦表明!

Posted by TEAM-angle at 16:44 / Category: 【プ】BML・UWAI STATION / 0 TrackBack

070430_Uwai-1.jpg 30日、後楽園ホールで行われた上井文彦プロデュース興行『UWAI STATION 5』。全試合の詳細はナイガイモバイル☆バトルでお伝えしているので、ぜひご覧ください。
 第1試合の前にリングに上がった上井駅長は、「いま集められる中では最大限のマッチメークが出来ました。有名な選手はいませんが、子供たちが将来プロレスラーになりたいと思うリングにしたい」と語った。確かにこの日は会場に子供の姿が多かった。プチシルマ体操に参加したミヤマ仮面の教室の子供たちらが、たくさん来場したようだ。
 そのリングでメインを任されたのは総合格闘家の高瀬。前回の上井駅でプロレスデビューした高瀬だが、“X”と伏せられていた対戦相手も総合格闘家の浜中だった。総合格闘家同士によるプロレスがメインというのも、何とも上井駅らしい。
 田吾作タイツに白いレスリングシューズという“マサ斎籐スタイル”になった浜中だが、試合はカレリンズリフトやタックルなどの格闘色の強いもの。鈴木みのるにはボコボコにされた高瀬だが、格闘色の強いスタイルとなれば、“寝技日本一”と言われただけに十分に対応してみせた。最後はタランチュラ式腕ひしぎ三角固めで浜中の腕を痛めつけた高瀬が、飛び付き十字で秒殺勝利。

 だが、2人の格闘技色の強いプロレス、つまりUWFスタイルのような試合を期待した観客からは、呆気ない結末に不満の声が挙がる。すると高瀬はマイクを持ち、リング上に毛利を呼び込むと「上井ステーションはちっちゃいリングかもしれないですけど、この3人(=高瀬、浜中、毛利)は本物なので誰とやっても負けないです。これから大きなところにもドンドン乗り込んでいきます。まずはU-FILEの田村(潔司)さん! このリングでUスタイルで戦ってください!」と、浜中&毛利との“格闘三銃士”で上井駅を引っ張っていくことを宣言した上で、まずは“赤いパンツの頑固者”に対してUWFスタイルでの対戦を表明した!
 上井駅長は常々田村を自分のリングに上げたいと語っており、一時は柴田勝頼との対戦も噂されたことがあった。残念ながら柴田が離脱したことで、田村をプロレスのリングに引っ張り込む夢は消えたかに思えたが、こういうカタチで再び再燃!
 上井駅長はその場でそのマッチメークが実現するように努力することを約束し、上井駅として格闘三銃士をどこのリングに送り込む用意があり、最終的には古巣の新日本プロレスに乗り込むことを宣言。さらに、次回の大会には三銃士に加え、“もう1本の矢”も投入するという。

070430_Uwai-2.jpg 上井駅長が「どこのリングにも乗り込む」と言ったのにはワケがあった。というのも、この日はどうも不完全燃焼に終わる試合が多かった。どの試合もこの日に決着をつけるのではなく、これから様々なリングを跨いで展開されるであろう因縁対決の、ほんの“序章”を見せられただけに感じる試合が続いてしまったのだ。
 注目されていた“ミスター女子プロレス”神取vs“さくパパからの刺客”美花の、女子初柔道ジャケットマッチだったが、どうも曖昧なルールが災いしてしまった。基本的にはプロレスルールなのだが、グラウンドでは顔面を蹴ってはダメとか、オープンフィンガーグローブをつけている美花は顔面パンチOKで、素手の神取は掌底のみとか、プロレスなのか格闘技なのかイマイチ分かりにくいという印象。
 試合は猪木の炎のファイターを彷彿させるDJ OZMAの新曲『疾風迅雷~命BOM-BA-YE~』で入場した美花が、終始優勢に試合を進めていた。しかし、神取が組み付かれたところを強引にバックドロップ2連発で投げ、そのまま体固めで3カウント……試合展開的には異種格闘義戦というか、総合格闘技っぽい雰囲気で進んでいたのに、唐突にピンフォールというプロレスルールで決まってしまったため、観客からは不満が爆発した!
 敗れた美花も納得がいかず、試合後も神取に襲いかかっていったが、神取は美花を無視してさくらパパ(横峯良郎氏)を急襲! LLPW勢や美花サイドのセコンドも交えて大乱闘になった末、メガネが吹っ飛ばされた良郎氏が「3カウントじゃ面白くないだろ。(美花は)ピンピンしてるもん! 今日はプロレスのルールで一応負けたけど、もう一回やります。ルールは3カウントなし!」と“完全決着ルール”での再戦を要求したのだが……。
 さらに毛利vs佐々木恭介の試合でも、佐々木が腕ひしぎ逆十字固めを決めたところで、毛利が上体を起こし、腕を抜こうとしたら結果的に佐々木の両肩がマットについてしまい、和田良覚レフェリーが3カウントを叩いて決着という、かつての藤田和之vs佐々木健介(=スリーパーかけていたほうがフォール負け)を彷彿させるような結末だった。
 当然観客からは不満の声が挙がり、佐々木も「これが上井ステーションのやり方か? お客さんの反応がすべてだろ? こんなんで勝ったと思うなよ!」と不満を爆発! 上井駅長は「裁定は裁定。レフェリーは絶対だが、俺はいつでも負けた選手にチャンスを与えているよ。勝つまでやればいいんだよ!」と言って、毛利と共に佐々木のホームリングとも言えるSTYLE-Eに乗り込んでいって再戦することを約束した。

070430_Uwai-3.jpg また、“虎ハンター”と言われた小林邦昭がワンマッチのみの限定復帰をし、ドン荒川と対戦。平成維震軍の団旗を持ったグレート・カブキをセコンドに従え、山本小鉄氏が特別レフェリーを務める中、往年のフィッシャーマンズ・スープレックスも見せてくれた。
 しかし、小林がロープエスケープしているにも関わらず、荒川が執拗に技を離さなかったため、小鉄レフェリーが蹴って注意! これに怒った荒川が小鉄氏にチョップを打ち込むという、ある意味で“お約束”の展開になったのだが、チョップを食らった小鉄レフェリーは小林の反則勝ちを宣言。
 にも関わらず、小林までもが小鉄氏に攻撃を加え、小鉄氏もエキサイトして上着を脱ぎ捨てるが、それをカブキが制止するというワケの分からない展開に。こうなった以上、観客は荒川&小林vs小鉄&カブキの緊急タッグ対決を期待したのだが、結局そのまま試合は終了……
 そして無我から上井駅に初乗車した西村は、木戸との“ゴッチイズムタッグ”を結成し、久しぶりの復活となった本間&宮本のターメリック・ストームと対戦。客席に雪崩れ込んでの乱闘など、普段の無我マッチではなかなか見られない攻防となったが、20分を超える長丁場となった割には試合がスイングすることなく終了。
 試合後インタビュースペースで、西村は「今までインディー批判をしてきたが、本物ではない人たちによってプロレスのステータスが下がってきている。今日はビジターとして上がらせてもらったが、このまま行くとプロレスはおかしな方向になってしまうかも。無我の理想を広めるために色々と出て行きたい」と、改めて現状のプロレス界に危機感を覚え、無我の宣教師となっていく(=積極的に外に出て行く)ことを明かした。

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