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›2007年08月16日

元ロッテの四番・立川が、第2の人生でもホームラン! K-1デビュー戦で勝利

Posted by JS at 22:20 / Category: 【格】K-1 / 0 TrackBack

070817_K1TryOut-1.jpg 17日、ディファ有明で『K-1 TRYOUT2007 SURVIVAL』が行われた。大会の簡易詳細はバトル三昧をご覧ください。
 この大会は「強い日本人の発掘・育成」を目指してK-1が実施した、トライアウトに合格した者だけで行われる大会。元プロ野球選手やお笑い芸人、プロレスラーなどバラエティに富んだ顔ぶれが揃ったが、海外で合宿を行い、ホーストやベルナルドから直接指導を受けたことでK-1戦士へと生まれ変わった選手たち。リングサイドにはホーストはもちろん、武蔵や藤本、曙らが見守っている。
 注目は日中国交正常化35周年を記念して開催された、日中のトライアウト合格者による7対7親善マッチの次鋒戦。日本側は元プロ野球千葉ロッテ・マリーンズの四番打者だった立川隆史。30歳を過ぎて野球からK-1への“再チャレンジ”はかなりの勝負だが、その人柄もあってこの日は千葉ロッテの応援団も多数会場に駆けつけた。
 マリーンズのユニフォームを着て入場してきた立川に、応援団から早くも大声援が飛ぶ。さらにラウンド間のインターバルには、野球式の応援歌を合唱。応援団と立川の頑張りにより、見事や野球と格闘技のコラボレーションが実現した!

070817_K1TryOut-2.jpg 元プロ野球選手らしく184センチ、102キロと日本人にしては大柄な立川だが、相手のヤン・ウェンガイはその立川よりもさらに大きな選手。立川は対大型選手のセオリー通りローキックを武器に積極的に攻撃。しかしヤンはローをもらいながらもニヤリと不適な笑み。
 だが、立川はローを打ちながら距離が詰まればパンチ、さらに相手が攻撃にくればガードをしっかり固めて凌ぐという基本に忠実な試合展開。3Rになると、相手のヤンのスタミナが切れてしまい動けなくなる。立川もさすがに苦しそうな表情だったが、このチャンスに力を振り絞ってラッシュ。ヤンはマウスピースを吐き出して棒立ちとなり、レフェリーはダウンを取る。
 結果的にそのまま試合終了となったが、このダウンが決定的となり、判定の結果3-0で立川が勝利! 立川は応援団に向かって何度も拳を突き上げると、そのまま応援団のもとに駆け寄っていき、抱き合いながら喜びを爆発させた。

070817_K1TryOut-3.jpg 試合後、しばらくしてからインタビュースペースに現れた立川は、自ら夢中で放っていったローキックで痛めたという両足を冷やしながら「(応援団が)すごい声だったので、非常に助かりましたね。ロッテの応援を僕はプレッシャーだと思ったことがないんで。1R後半か2Rの途中でちょっと危ないと思ったときに、(応援に)助けられました」と、何よりもまず先に応援団について語ったのは、人柄がファンから愛されている立川らしい部分。
 試合中、ファンの応援は聞こえていたようだが、試合内容に関しては無我夢中でほとんど覚えていないという。3Rに奪ったダウンも「何が起こったか分からなかったです。(パンチを)入れたんですか? それくらい真っ白でした。覚えているのは、応援と自分のローが先過ぎて痛かったこと」と笑顔で語った。
 さらに立川は「試合直前は、本当に逃げ出せるものなら逃げ出したかったですね。でも嫁さんが控え室まで来ていたんで、そこでもう逃げられないなと思って(笑)。嫁さんは始まる前も、勝ったあとも涙流してましたね。勝てたことはすごく嬉しいんですけど、相手もいい選手だったし、いい試合ができればなと思ってたんですけど、終わったあとに大使館の方が『いい試合だったよ』と言ってくれたんで、何よりです」と、今までとまったく違うジャンルに挑戦することへの恐怖心を素直に告白。 
 最後に「まだまだやらなきゃいけないことがある。野球でいうと、まだキャッチボールを始めた程度だと思っているんで。(コーチの)ベルナルドさんにバカぶりを見せたかったですね。バカになってました? まだまだでしょ。正直、自分で何をやったのか分からないので、人から聞いて『ああ、そうなのか』って。野球みたいに配球の確率が何パーセントあってとか、格闘技はそういうふうにはいかないと思うんで。最初にやる人はいろいろと言われますけど、いいじゃないですか。1番最初になれたのは自分でも光栄だと思いますし。必ずみんな賛成しているわけじゃないですから。でも、そんな人生もいいじゃないですか」と語った。

 プロ野球の元四番打者が、30歳を超えて格闘技のK-1に転向したことを、“無謀な挑戦”と馬鹿にする者もいたのだろう。ただ、私個人としては“同じ高校の同級生”として立川の挑戦を応援したい。インタビューを終えた立川に「おめでとう! ナイスファイト!」と声をかけると、格闘家の顔から普通の同級生の顔に変わった。次も頑張れ! また取材するぞ!

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