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›2007年09月18日

桜庭戦に並々ならぬ闘志を燃やした柴田だが、桜庭は余裕の貫禄勝ち!

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】HERO'S(ROMANEX) / 0 TrackBack

070917_HEROS-1.jpg 17日、横浜アリーナで行われた『HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦』。地上波中継ではカットされていた試合や、試合後の選手のコメントなどは、バトル三昧で詳しくお伝えしているので、ぜひご覧ください。
 柴田勝頼との日本人プロレスラー対決に挑んだ桜庭。圧巻だったのは、地上波中継ではカットされていたが、桜庭の入場前に上映されたBOØWY『NO. NEW YORK』のオリジナルイメージビデオだろう。この曲は桜庭のお気に入りの1曲だが、まるでカラオケのイメージビデオのような感じで、桜庭自ら出演して“NEW YORK=入浴”というベタなネタまで盛り込まれた入魂の作品だった。先に入場した柴田が、その狂気じみた雰囲気で作った世界を、いっぺんにブチ壊してみせた。
 また、桜庭は試合中、何やらリングサイドの人間に話しかけていたが、インタビュースペースでその件を尋ねられると、「試合中にルールの確認してました(笑)。ヒザ蹴りが出来ないと思っていたんですけど、下からヒザ蹴りやられて(※桜庭がサイドを取った際、下になった柴田がヒザを桜庭の脇腹に一発入れている)『ヒザ蹴りいいんですか?』って確認してたんです(笑)。(回答は)返ってきたんでしょうけど、ぼくも質問だけして答えは知ってたんですけど(笑)」と、何とも桜庭らしい回答。

070917_HEROS-2.jpg それにしても、かなりの余裕ぶりである。HERO'Sに移籍して以来、危ないシーンが多い試合が続いたが、この柴田戦はまさに横綱相撲というか、余裕たっぷりの試合運びだった。試合中にルール確認までする余裕があったわけだが、相手の柴田に関しては「試合をやっていて、近くで見ていると気持ちの強さは分かったんで、あとはこれから練習していけば、いい選手になるんじゃないですかね」と評価。
 試合前、気合いの入りまくっていた柴田は花道を猛然とダッシュ。花道はリング付近になると、やや下り坂になっていたため、柴田はバランスを崩して転倒! だが、まさしく鎖から解き放たれた“狂犬”のような柴田は、そのまま前転してスックと立ち上がると、レフェリーチェックも振り切り、エプロンで靴を脱ぎ捨ててリングに駆け上がっていった。気合いが入っているのはいいのだが、秋山問題のこともあって、リングに上がる直前にサブレフェリーのボディチェックを受けなければいけないというルールなのだから、その辺はキチンと守るべきだろう。

070917_HEROS-3.jpg 柴田戦後、船木とお兄さん(ヒクソン)に対して「試合お願いします」と対戦実現をアピールした桜庭。PRIDE初期の頃から、両者との対戦が望まれてきたが、「生ける伝説」とまで言われるいまになって、一気にどちらも実現しそうな雰囲気。
 伝説といえば、閉会式のときに前田日明スーパーバイザーの横にいた桜庭を、ハリトーノフのセコンドとして来日していたヴォルク・ハン氏が発見し、笑顔で握手を求めていったシーンが見られたが、“プロレスもバーリトゥードもできる男”だったハン氏が、桜庭の試合をどう評価したのかというのは、興味深いところだ。
 ちなみに前田SVは「やはりハングリーさは大事だなと思いました。日本人は根性論、精神論を否定し始めてから弱くなったと思います。日本のジムの指導者も、チームや家族のために闘うという部分で、選手との連帯感というのを大事にしたほうがいいと思います」と、“何かのために闘う”という姿勢がいまの日本人には足らないと語っていた。
 「日本でそのようなのを感じられたのはKILLER BEEくらい」とも語っていたが、この日のオープニングファイトには、チーム桜畑の佐藤と高橋が出場し、田村潔司率いるU-FILE CAMPの選手と非常にいい試合をした。一緒に練習しているというユン・ドンシクを含め、チーム桜畑はお揃いのデザインのトランクス型バトルパンツを新調。また、ユンのセコンドに佐藤と高橋がついたり、ユンも桜庭のセコンドについたり、さらにチーム桜畑がシュートボクセと共に、ミドル級T決勝でジダのセコンドについたりと、この辺の桜庭を中心としたチームの連帯感というのはなかなか感じられたが……

070917_HEROS-4.jpg 約9カ月ぶりにHERO'Sに帰ってきた山本KIDは、初めて適正体重の63kg契約の試合に挑んだ。今までミドル級ではスタンドでの打撃でトップまで登り詰めたKIDだが、63kg級ではいきなり柔術世界王者と対戦。嫌でも寝技に持ち込まれるかと思ったが、KIDは何とかすべての寝技を振り切った。
 一度は完璧に腕ひしぎを決められたかと思ったシーンもあったが、ビビアーノの足のフックが不完全だったこともあって何とか脱出。試合後、「1回外れたから柔らかくなったのかな(笑)。あの時(=外れた時)ほどは曲がっていなかったんで、まぁ折れないだろうと。逃げ方とかも教えてもらったしね」と語っていた。
 逆側の左腕もスパーリング中に軟骨が剥がれてしまったそうで、かなりコンディションが良くなかった状態で試合をしたせいでKO勝利とはならなかったが、柔術世界王者の寝技に引きずり込まれることなく判定勝利。
 試合後の表情はあまり晴れていなかったがが、試合前に予告していた通り、随所に63kgらしいスピーディーな攻防が見られた。谷川代表も念を押すように「KID選手が中心になって、『俺がやる!』という気持ちがあれば、軽量級を作っていきたいと思います」と、KIDのやる気次第ではあるが、来年からライト級(仮称)を本格的に新設されることになりそうだ。

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