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›2007年09月20日

長州に「死んでくれないかなぁ」と言わせたターザン山本!の新刊を読んだ

Posted by JS at 19:20 / Category: つぶやき / 0 TrackBack

Katsuji-Prowrest-Keepuuroku.jpg 今月18日に発売された『ターザン山本!の活字プロレス血風録!!』(三才ブックス)を読んだ。内容は「週刊プロレス編集長として栄光と挫折を味わった男、ターザン山本!の怨念的プロレス回顧録」となっているが、ようはターザンさんの自伝のようなものだ。
 今さら言うまでもないが、ターザンさんの人生はハチャメチャである。それは私が編集を担当した『浅草キッド×ターザン山本 プロレスLOVE論』(東邦出版)でも、これでもかというほど書かれている。本来、この『LOVE論』はターザンさんと浅草キッドさんにプロレスの楽しみ方を教えてもらう(語ってもらう)という趣旨だった。ところが、いざお三方にしゃべっていただいたら、キッドさんがターザンさんの面白人生をガッツリ引き出し、当時はやや落ち込み気味だったターザンさんもノリノリになって語り尽くし、違った意味でのプロレスが展開された一冊になった。

 だが、この本が発売された2001年頃はまだ私が編集者としてもデザイナーとしても、あと出版社との力関係の部分でもあまりにも未熟だったため、何とも中途半端な出来になってしまった。校正をしていただいた水道橋博士さんから「もう笑いながら原稿直したよ」と言っていただいたのに、本としての作りが甘いこともあってセールス的にはいまひとつだった。なので、私の中では『LOVE論』は“未完の名著”となっていた。
 そんな中で『活字プロレス血風録!!』を読ませていただいたが、これは誰かがターザンさんから聞き出したものではなく、ターザンさん自身が書き下ろし、なおかつGK金澤氏、吉田豪氏といった縁の深い人物へのインタビューが掲載された“完全版”だった。なにより「スゲェ!」と思ったのが、あのターザン嫌いで知られる長州力がターザンさんについて語ったインタビューが掲載されているのだ! しかも表紙にも打ってあるそのコピーがスゴイ。

 「山本かぁ、早く首吊って死んでくれないかなぁ」

 う~ん、さすがは過去数々の名コピーを残してきた長州力だ。このインパクト抜群のコピーはそう言えるもんじゃない。何でも長州が出した条件は「オレが言ったことは全部そのまま載せろ!」だったらしい。天下の長州力にここまで言わせるターザンさんもスゴイな。
 この言葉以外にも長州は辛うじてメディアに載るという意識があるのか(しかも自分から全部載せろと言った手前)、そのものズバリとは言わないものの、もう禁止用語が飛び出す寸前までボロクソに言っている。その反面、ターザンさんの近況を結構知っていたりするのだ。2人が和解することは一生ないと思うが、このインタビューを長州が受けた時点で、2人の因縁に1つの決着がついたような気もする。
 この本が世に出たことで、もうターザンさんも思い残すことはないだろう(笑)。少なくともターザンさんが自身のことについて書く本としては、この本が集大成になるんじゃないだろうか。

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