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›2007年10月05日

復帰直前の秋山が日本で改めて謝罪。秋山&PRIDE問題に前田節が炸裂!

Posted by TEAM-angle at 17:24 / Category: 【格】HERO'S(ROMANEX) / 0 TrackBack

071005_HEROS-1.jpg 5日、都内のホテルで『HERO'S KOREA 2007』(28日、ソウル特別市・ジャンチュン体育館)の記者会見が行われた。会見の詳細はバトル三昧でお伝えしているので、そちらをご覧ください。
 事前に韓国で記者会見を行い、この大会で復帰することになった秋山成勲が、無期限出場停止処分を受けてから初めて国内で会見に出席した。復帰戦への意気込みを語る前に、まず起立した秋山は「年末の試合で多大な迷惑をかけたことについて関係各位の皆様方、そしてテレビ局の皆様方、そしてスポンサーの皆様方、そしてファンの皆様方、最後に桜庭選手、本当に申し訳ございませんでした」と言って頭を下げた。続いて「自分としては何をどう言うわけではなく、精一杯リングの上で表現することを第一の目標として考えております。それが皆様に何か伝わればいいと思い、頑張ってリングの上に立って表現したいと思います」と語った。
 ヌルヌル事件に関しては秋山一人の責任ではなく、主催者サイドの準備不足も原因の1つだと主張し、秋山復帰を訴えてきた前田日明SVは「ただグダグダ時間だけを延ばしても、あの階級で唯一順調に成長していた秋山を腐らせてしまうのは勿体ない。彼に本当にアンフェアな部分があるのなら、リングの中で制裁されれば済むこと。今回は主催者側にも責任があったのに、リング外の部分で秋山だけが言われるのはどうなんだと。そういったこともあって自分は秋山をブログなどで擁護してきたが、復帰することが決まった以上、これからは自分はタッチできないので、秋山本人が自分の名誉を取り戻すために頑張ってもらいたい」と、今後マイナスの評価をプラスに変えられるかどうかは秋山次第だと檄を飛ばした。

071005_HEROS-2.jpg 秋山が復帰するというこことで、どうしても気になるのが桜庭の思いだが、谷川代表のほうから「秋山選手が韓国大会で復帰することになった」という報告はしたという。ただ、その件に関して特別桜庭からのコメントはなく、恐らく今後もコメントすることはないだろうとのこと。秋山は以前として桜庭に対しては直接謝罪したいという思いが強いらしいが、いまだに実現はしていないようだ。
 谷川代表は「2人が現役で闘っていれば、リングの中なのか外なのかは分からないが、自然と出会う機会があるかもしれない。もしかしたら、ないかもしれない。それは2人の運命であり、そこを人工的にプロデュースする気はない」と、直接謝罪する場のことなのか、実際にリング上での再戦のことなのかは分からないが、とにかくプロデューサーとして2人の絡みを意図的に作ろうという意思はいまのところないようだ。
 もう1つ気になるのは、やはり復帰戦の相手だろう。前田SVは「強い奴とやって、勝っても負けても(秋山が)必死でやるのがいいんじゃないですか。必死でやる姿を見て、本来の彼が分かるし、変な意味の溜飲を下げるのもいるだろうし、誤解が解けるって人もいるだろうし。これは俺個人の意見なので、マッチメークがどうなるかは分からないですけどね。アイツはいろいろな意味で、『ハリスの風』(ちばてつや原作)の石田国松みたいな奴なんでね。ハリスの風って言っても分からないか? ちばてつやキャラクターみたいな奴なんだよ。悪気はないんだよね。悪気はないんだけど、調子に乗っちゃう短所がある。これから失敗を経験しながら、5年10年経って『ああいうこともあったな』と笑って言えるように、あとは本人が頑張りをリングの上で見せるだけなんでね」と語った。
 HERO`S実行委員の執行役員の中に選手経験者がいないこともあって、どうしても前田SVは選手の立場に立って考えてしまうとのことだが、「だからといってベタベタになることはない。今までの俺の歴史を見て分かるように、俺は“馴れ合い”っていうのが一番嫌だから。人と馴れ合ったことは一度もないから。俺は馴れ合うぐらいなら1人でやったほうがいいってタイプだからね」と、決して選手に甘くしているわけでもないことを説得力のある言葉で説明した。
 なお、谷川代表は秋山の相手に関して「現在の候補は2~3人いて、相談しながら決める。日本人になる可能性もあるが、僕の希望としては強豪で危険な選手がいいと思っています」と、基本的には前田案と同じような感じの発言だった。

071005_HEROS-3.jpg また、会見終了後の囲み取材で、昨日PRIDEを運営するPRIDE FC WORLDWIDE日本事務所が突如閉鎖、スタッフ全員が解雇された件を尋ねられた前田SVは「ザマーみろ! UFCが出てきて金で選手を引っ張ってどうのこうのと言ってたけど、お前らが一番最初にやったんじゃないか! そういのを因果応報って言うんだよ。契約中の選手やスタッフを勝手に引き抜いたりしたのは、お前らがやったんじゃないか! UFCに対して言えるのかって? 『天網恢々疏にして漏らさず』っていう老子の言葉があったけど、その通りだよ。天は悪いことを絶対に見逃さず、罰を与えるってことですよ。PRIDEのテレビがなくなったときに、良くも悪くも波及があった。K-1もスポンサーがいくつか撤退したし、メディアも横を向いた。いまやっているリングスでも、手を引かれたものがある。そういう部分ではPRIDEはハタ迷惑だよ! 本当にハタ迷惑!」とバッサリ。豊富な資金力を持っていたPRIDEは、リングスからヒョードル、ノゲイラ、ダンヘンといった選手を次々と獲得。その結果、前田のリングスは活動休止に追い込まれた。それだけに、今回のUFCに選手が次々と移籍していった末、事実上消滅に追い込まれたPRIDEを見て、前田SVから上記のような辛辣な言葉が飛び出たのも致し方ないだろう。
 一方、谷川代表は「こういう展開も予測していなかったわけではないが、ただUFCは何だったのって? お金を出して買ったものなので、どうしようが買った者の勝手なんですけど、ファンのことがあってのビジネスですから。ファンの気持ちを考えたときに、UFCは何で買ったのって疑問がありますね。例えどんな事情があろうがPRIDEを壊したっていう事実は大きいですよね」と、UFC(&ロレンゾ側)の突然の切り捨てに疑問を投げかけた。
 さらに谷川代表は外資の力でPRIDEを潰されたことで、日本の格闘技マーケットのバランスが崩れてしまったことを危惧。「日本の格闘技を守る意味で、誰がというより、選手が一致団結して一丸となってやらないとダメ! もう1回PRIDEを作ろうと思っても、マーケット的なことを考えたら難しい。テレビ局やスポンサーだって(格闘技に対して)そんなに余裕はない。そうやってグチャグチャになっていく格闘技界は見たくない。一致団結して上がれる舞台は作りたいし、そうなればUFCにも対抗できると思う。そうなればPRIDEのような新たな闘いの場も自然と生まれてくると思う」と、早急にPRIDEに変わるものをアチコチで旗揚げしたりして、選手やファンを分散させるよりも、日本勢が一致団結してUFCに対抗していかないといけないことを強調した。
 事実上PRIDEが消滅したことは、FEGにとってもかなり影響が出てきそう。来年にも日本上陸を狙っているという噂のUFCだけに、日本の選手、関係者、そしてファンはUFCの驚異から日本の総合格闘技を守っていけるのだろうか。

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