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›2007年12月03日

腎臓がんを克服して復帰戦に挑んだ小橋。その姿はやはり“鉄人”だった!

Posted by JS at 00:00 / Category: 【プ】NOAH / 0 TrackBack

071202_Noah-1.jpg 2日、日本武道館で行われたプロレスリング・ノア『Winter Navigation'07』最終戦・小橋建太復帰戦を仕事抜きで観戦してきた。
 ヒザの大手術と過酷なリハビリを乗り越えてリングに帰ってきた小橋だったが、昨年6月に腎腫瘍が発見されて再び長期欠場。同年7月には右腎臓の摘出手術を行い、悪性の腎臓がんであることが判明。多くのファンがショックを受けたが、12月のノア武道館大会に来場した小橋は「必ずリングに帰ってきます!」とファンに約束。そしてこの日、超満員札止めのファンが詰めかけた日本武道館のリングに、小橋建太がその約束を果たすために帰ってきた!
 『GRAND SWARD』が鳴り響く中、新調した黒のロングガウンを着た小橋が登場! もの凄い大小橋コールを浴びた小橋は、気合いと感動が入り交じったような何とも言えない表情で会場をゆっくり見渡す。ただ、リングインしてガウンを脱いだ小橋の体はやはりひと回りくらいは小さくなった印象。しかも先発を高山に任せてコーナーに下がってしまう……。
 ところが、相手の秋山が挑発すると高山を下げて先発を買って出た小橋。しかもいきなり逆水平チョップを繰り出す。だが、まだどこか動きがぎこちない。場内も小橋が見られる喜びの一方、小橋への不安も感じられる微妙な雰囲気。だが、小橋はコーナーからそんな場内をまたも感慨深げな表情で見渡す。小橋よ、やれんのか?

071202_Noah-2.jpg さらに秋山と三沢の攻撃も一切容赦がない。小橋のダイビングショルダーをエルボーで迎撃した三沢、さらに秋山はハーフダウンの小橋に鋭いランニングニーを連発。三沢がカットに入ってくると、場内からはブーイングも飛ぶほど。
 だが、小橋はやはり鉄人だった! 秋山の厳しい攻撃を食らっても、すべてを受け止めてみせた上で、顔を上げてグッと秋山を睨み付ける。そして雄叫びをあげた小橋は逆水平チョップ! 続いて三沢がエルボーを打ち込んでいっても、小橋は頸動脈へのチョップ。
 長期欠場から復帰する喜びと苦しみを誰よりも知るパートナーの高山は、終始小橋のフォローに徹していたが、相手が三沢&秋山だけに“小橋任せ”というわけにはいかない。高山は大暴れをしながらも、いい流れで小橋に渡したり、激を飛ばしたりするという感じ。すると、小橋が自ら手を差し出してタッチを要求。
 秋山をコーナーに追い詰めた小橋は、試合前に「マシンガンチョップも滑らかに出せるようになった」と語っていたように、スピード・力強さ・持続力、どれを取っても文句ないマシンガンチョップを披露! さらに歯を食いしばって耐え抜いた秋山が吠えると、何と小橋は再びマシンガンチョップ! しかも、小橋は打ち終える寸前、気合いを入れ直すともう一度マシンガンの速度をアップさせた! ここまでマシンガンチョップが出せれば、ファンもひと安心。それに散々チョップを食らった秋山も、満足そうな表情をしてコーナーに倒れ込んだ。

071202_Noah-3.jpg ところが小橋が鉄人たるところは、これだけでは終わらないということだ。1年半ぶりの復帰戦だというのに、マシンガンチョップを長時間繰り出した小橋は、その直後にジャンピングネックブリーカー、スリーパースープレックス、そして何とムーンサルト・プレスまで繰り出したのだ!
 青春の握り拳に続き、故ジャンボ鶴田さんばりに右腕を高々と突き上げた小橋は、トドメの豪腕ラリアットを狙ったが、さすがにこれは秋山がエクスプロイダーに切り返す。さらに三沢がタイガードライバーを決めていったが、小橋はハーフネルソンスープレックスから豪腕ラリアット。
 高山がエベレストジャーマンで三沢をブン投げると、小橋とお互いに人差し指を突き出して合図。高山がホイップした三沢に、小橋はもう一度豪腕ラリアット! さらに小橋は三沢をコーナーの上に乗せると、な、何とバーニングハンマーの体勢に! 復帰戦でいきなり現GHCヘビー級王者をマットに沈めてしまうかとも思われたが、さすがにこれは何とか逃れた三沢。
 ここで秋山がリングに戻ってきてエクスプロイダー。そしてランニングエルボーを叩き込んだ三沢が、トドメのエメラルドフロウジョン! しかし、小橋はこれをカウント2でキックアウト。ここで場外で高山を振り切った秋山が再びリングに戻ってきて、コーナーに登った三沢に小橋を抱え上げて渡すと、三沢は情け容赦ない雪崩式エメラルドフロウジョン!
 さすがに、これで3カウントを聞いた小橋だが、復帰戦の相手に現王者の三沢がここまでやらないと勝てなかったと考えれば、「小橋、完全復活!」と見ていいだろう。試合後、勝者チームと一緒に勝ち名乗りを受けた小橋は、他の3選手と握手を交わすと、四方の観客に一礼。そして高山と秋山が空けたロープをくぐって花道に出た小橋は、大小橋コールを贈るファンに向かってやりきった表情で両腕を掲げてみせる。実に感動的なシーンだった。

071202_Noah-4.jpg セミでは小橋不在のノアマットを下から突き上げることで盛り上げてきた森嶋と丸藤が激突。森嶋の圧倒的なパワーと勢いに対し、丸藤はフットワークと徹底した腕攻めなどで対抗。
 さらに丸藤は花道から場外に向けて不知火・改を決めてみせると、リングに戻ってきた森嶋にFromコーナーtoコーナー。そしてジャーマンでブン投げて、起き上がってきた森嶋にトラースキックを連打で叩き込んでからのポールシフトで一気に勝負に出たが、これをバックドロップで切り返した森嶋は、体重の乗ったラリアットからの必殺バックドロップで勝利! 復帰した小橋は、近い将来この森嶋のダンプカーのような攻撃を受けることになるのだろうか?

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