プロレス、格闘技、IT、デジタル、iPod、Macなどの情報をお伝えするウェブマガジン[angle JAPAN]

›2007年12月20日

リングに上がることが“解禁”となった猪木が、小川の暴走を上回る大暴走!

Posted by TEAM-angle at 23:20 / Category: 【プ】IGF / 0 TrackBack

071220_Genome2-1.jpg 20日、有明コロシアムで行われたIGFプロレスリングの『GENOME2 ~猪木Fighting X'mas~』。全試合の詳細や試合後の選手のコメントなどはバトル三昧でお伝えしているので、ぜひご覧下さい。
 これまでのIGFは肖像権の問題などでリングに上がることができなかった猪木だが、ついにこの日から“解禁”! 肖像権を管理している新日本プロレスから田山レフェリーを借りたり、永田がゲスト解説をしたりしていたことを考えると、何らかの“手打ち”があったのか?
 とにかくリング上に上がれるようになったことで猪木イズムが爆発! メインの巴戦で小川直也が安田忠夫をSTOでKOしたにも関わらず、レフェリーを突き飛ばして“暴走王モード”を全開にしていると、突如立会人としてリングサイドから試合を見守っていた猪木が乱入! 小川に鉄拳制裁を見舞った猪木は、スリーパーで小川を絞め上げる!
 何とか脱出した小川は、師匠の暴走にブチ切れてしまう。猪木に詰め寄り、睨み付けた小川は何と猪木の胸ぐらをつかんでいく。ここでフラフラになりながらも安田が割って入ると、猪木は何やら小川の首元に指を突き立てて声を荒げる。すると小川はそのまま無言で猪木に“手を挙げる”こともないままリングを降りてしまったため、まさかの師弟対決(?)に沸いた観客も急激にトーンダウン。
 途端に観客から「金返せ!」「ちゃんとやれ!」といった怒号が飛び出すが、1人リング上でマイクを取った猪木は「男には手加減がある。やるなら殺せ! だから俺は怒っている! これから上がる奴はそういうつもりで来いよ。今日は良かったか悪かったか分からねぇ。まさか俺がリングに上がることになるとは……」と猪木節を炸裂させる。これには観客も思わず吹きだしてしまい、猪木にバカ負け。そのまま猪木ま「一寸先は闇と言いますが、俺の場合は一寸先はハプニング! 1、2、3、ダー!」と強引に締めくくってしまった。

071220_Genome2-2.jpg あの伝説の『猪木祭り』を再現するかのように、グダグダの末に最後猪木が一人かっさらっていくという展開となったが、まさにこのドタバタ具合こそ猪木らしさか。そんな中、本来この大会の主役になるはずだったのが、衝撃の自殺未遂から生還し、真人間として再出発することになった安田。
 そんな安田を励ますために愛娘をセコンドに従えて入場してきた安田。その表情も体も実に引き締まっていて気合い十分。小川、レネ・ローゼとの巴戦を行うことになり、まずは安田が過去2連敗しているローゼと対戦。ゴングと同時に突進していった安田だったが、ローゼは素早くかわして強烈な蹴りを叩き込む。安田はモロに打撃をもらい悶絶するが、その度に歯を食いしばって立ち上がり、ローゼに向かっていく。この試合は結局気迫で負けなかった安田がローゼを場外に連れ出し、イス攻撃でKOしてしまうという結果に。やや不透明な決着だったが、安田の何が何でも勝つんだという気迫は伝わってきた。
 続く小川戦も同じように小川にいくら蹴られても「来い、コラ!」と挑発して立ち上がっていった安田だったが、かつて故橋本真也が引退まで追い込まれたときのように、STOで叩き付けられて力尽きた。ちなみに巴戦と言いながら、安田vsローゼと小川vs安田の2試合しか行われず、ほかにアナウンスもされなかったが、ローゼが安田のイス攻撃で戦闘不能になり、小川がローゼに不戦勝。その結果、2勝した小川が勝利ということが試合後だいぶ経ってからプレスルームで発表された。

071220_Genome2-3.jpg セミではカート・アングルとブッカーTが対戦するはずだったが、直前になってブッカーTが来日できなくなった。とはいえ、ブッカーTからビデオメッセージが届いていたり、渉外担当のサイモン猪木が「このピンチを私の親友が救ってくれました」と言って、最近日本プロレス界復帰をアピールしていたケンドー・カシンが代打出場するなど、なかなかの用意周到ぶり。
 アングルにとっては初めての日本人レスラーとの対戦となったが、さすがは曲者カシンだけに、3rdIWGPヘビー級王者のアングル相手にもらしさを発揮。タランチュラ式首4の字や雪崩式飛び付き腕十字など、お得意の攻撃でアングルを追い込んでいく。カシンは外国人レスラーにはあまりいないタイプだけに、アングルも腕を痛めて苦戦。
 それでも投げ捨てジャーマン3連発からアングルスラムを決め、トドメのアンクルロックを狙っていったが、ここでカシンは回転エビで切り返していく。これを返したアングルはもう一度アングルスラムを狙うが、カシンはこれも回転エビで切り返す。しかし2度は同じ手を食わないとばかりに、アングルはさらに回転するとここで必殺のアンクルロックを決めていきタップアウトを奪った。

071220_Genome2-4.jpg 解説席からはカシンの盟友であり、1・4ドーム大会でアングルの3rdIWGPに挑戦する永田が見守っていたが、カシンは永田の援護射撃となったのだろうか。
 また、全試合後バックステージで永田は、同じレスリング出身の人喰い義生(高橋和生)らと久しぶりに再会したようで談笑する姿も見られた。その高橋のほかにも、パンクラス出身の柳澤、新日本出身の小原、ジョシュ、浜中など格闘技戦経験を持つレスラーがズラリ。それだけに試合は格闘技色の強いプロレスが大半を占めていた。そこに猪木の言う“闘い”があったかどうかは判断が難しいところだが、カシンやアングルはさすがと言えるレベルだし、やはり小川と猪木の禁断の師弟対決は「怒り」も「闘い」も十分感じさせる雰囲気があった。小川も試合後に「師匠があんな態度で来るんなら今日から敵だ!」と全面対決を宣言。猪木と小川のあいだには“ガチ”な感情も感じ取れるだけに、ファンとしては楽しみな部分でもあるのだ。
 とはいえ、猪木はすでに現役を引退しているい、試合後も「俺のパワーがダウンしちる」と珍しく弱気な発言。この先まさかの現役復帰という可能性もなくはないが、それよりも現役バリバリの選手(=猪木の代理人)と小川の対決のほうが望ましいだろう。問題は猪木の代理人に相応しい選手。安田が第一候補になるのかもしれないが、この日の試合を見る限りではかなり厳しい(しかも左腕を骨折した疑いも……)。あとは例えば、この日解説席に座っていた永田や田村がその役を買って出て、小川と対峙するようになると面白そうなのだが……

【angle JAPANは休刊中。プロレス・格闘技のニュースや試合リポートは下記のサイトで!】
btln-banner_468-60.gif