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›2008年02月15日

「ジョーがいたら俺が段平になる」前田が総合格闘技のアマチュアを確立する!

Posted by TEAM-angle at 18:35 / Category: 【格】RINGS・THE OUTSIDER / 0 TrackBack

080215_Outsider-1.jpg 15日、都内のホテルでリングスの前田日明代表が、FEGの谷川貞治代表同席のもとで『THE OUTSIDER』(3月30日、ディファ有明)に関する記者会見を行った。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 「日本の全プロモーター共通の悩みは、人気が下降気味なのに反してファイトマネーが青天井なこと。選手の新陳代謝が鈍いからそうなってしまう。まずはアマチュアの大会を確立して、その上でプロをやらないと砂上の楼閣になる」と現在の格闘技界に警鐘を鳴らした前田代表は、九州で行われた天下一武道会を視察したのを機に、この度16~35歳までで、プロでの試合経験3試合以下の者(つまりアマチュア)のみが出場できる総合格闘技の大会『THE OUTSIDER』を開催することを正式に発表した。
 某巨大暴走族の元総長からチーマーやギャング、在日の黒人など、「自分の喧嘩の腕がリングで通用するのか試してみたい!」という強い思いを持った若者が、現時点で10試合程度は組めるほど応募してきているという。最終的には20試合前後は行う予定で、第2回大会からはトーナメントを予定。全出場者はアマチュアだが、ルールはHERO'Sルールを採用し、ヘッドギアもナシ。かなり危険に思えるが、人一倍選手の安全面を気にする前田代表は「ダウンからパウンドの流れを細かくレフェリングすれば、安全性は大丈夫」と断言。プロと大きく違う部分は、基本的にファイトマネーが発生しないというところくらいか。

080215_Outsider-2.jpg THE OUTSIDERを主催するのはリングスだが、この日の会見にはFEGの谷川代表も同席。HERO'S終了を機に総合格闘技からは一歩引いた谷川代表だが、「(これからは)前田さんの本当にやりたい世界を実現させてもらいたい。我々が協力できることがあればどんどん協力していく。(THE OUTSIDERの)企画書を読んだが、本当に前田さんっぽいというか、前田さんらしい大会だなと思って、いまから楽しみ」と、今後とも前田代表とは協調路線を歩むことを強調。
 HERO'Sスーパーバイザーの任を終え、THE OUTSIDERではプロデューサーを務めることになった前田代表は、「日本のテレビは和モノの入れ墨が全身に入っていると出られない。(須藤)元気やKIDの入れ墨でも谷川代表は苦労していた。でもその中に埋もれている才能もあるかもしれないので、チャンスを与えたい。いい選手がいれば海外のプロモーターに売り込んで、そっちで実績を残せば日本に逆輸入ってこともあるだろうし。日本では前科が1つでも付いちゃうと、一気にチャンスがなくなってしまうが、せめて格闘技くらいはそういう人たちにもチャンスがあってもいいと思う」と谷川代表が言う通り、いかにも“前田らしい”考えを明かした。
 さらに「本当にコイツだっていう“あしたのジョー”みたいな選手がいれば、俺が丹下段平になって、マンツーマンで育てていきますよ。いずれTHE OUTSIDER出身の選手がDREAMのベルトを獲る威ようになれば面白いですよね」と言って顔をほころばせた前田Pが、リングス再旗揚げをひとまず横においてまで、THE OUTSIDER開催を優先させたのは、このままアマチュアからの育成をないがしろにして、プロの興行ばかりに力を入れていると、そのジャンルは衰退してしまうという思いから。総合格闘技がそうならないようにアマチュアを充実させ、その中からいい選手が出てくれば、自身が育てたり、リングスに上げていくのはもちろんだが、DREAMや海外のプロモーションにもブッキングしてもいいという。

080215_Outsider-3.jpg そのDREAMは因縁浅からぬ旧PRIDEスタッフが手がけるイベントとなるわけだが、前田Pは「キックみたいに四分五裂するよりは、ああやってまとまった(=大連立)ほうがいいと思う。自分がPRIDEに対してどうこう言っていたのは、経営者の人たちのこと。そういう人たちはルールまで勘違いして、踏み付けだとかサッカーボールキックだとか、四つんばいになっているところにヒザを入れろだとか、そういうバイオレンス性で客を集めようとしてましたけど、バイオレンス性なんていらないんですよ! PRIDEに出てたメンバーだって、そんなことやる必要なあったじゃないですか。テレビっていう公共の電波はスポーツは映せるけど、スポーツから外れたら消されるんですよ。そこが分かってない。バイオレンス性ばかりを追求していると、いずれ自分で自分の首を絞めるんですよ。でも、選手に対しても、PRIDEを運営してきたスタッフに対しても、俺は何も言うことはないよ。スタッフは本当にいい仕事していましたし、(煽り)ビデオを見ても連中が一番だなと思うし、大会の運営の仕方を見ても納得するものが多かった。それだけ彼らの努力とかがあったと思います」と、むしろ旧やれんのか!制作チームの力を高く評価した上で、大連立でやっていくことに大賛成の様子。
 ただ、昨年大晦日の秋山vs三崎に関して、後日見解を発表した島田ルールディレクターに対しては「島田が『その後のレフェリング会議でも問題なかった』って言ってますけど、それは島田が真剣に言っているにならアホかって! 秋山はパンチをもらってダウンした。(レフェリーは)その場に割って入ってカウントしなきゃダメですよ。それをダウンと認識せずにやらせちゃったからダメですよ。それはスポーツじゃないですよ。それなのに『レフェリーの判断は何も問題ない』と言うのなら、島田はレフェリー失格ですよ! 俺が島田をレフェリーにしたんですけど、敢えて言いますよ」と苦言を呈した。
 とはいえ、前田Pはとにかく総合格闘技がこの先、より発展することを何よりも一番に考えているようで、最後に「リングスのためとか、DREAMののためとか言ってたら、この世界は残らないですよ。長いスパンで見て。ここに来て戦極が出てきて、いずれ選手の取り合いが始まるかもしれない。そこにアマチュアがなかったら悲惨なことになる。自分がやるTHE OUTSIDERはそこにでも門戸を開く」と語った。

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