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›2008年03月31日

第1回THE OUTSIDERを、前田CEOは「70点」「(乱闘の数は)想定以下」と評価

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【格】RINGS・THE OUTSIDER / 0 TrackBack

080330_Outsider-1.jpg 30日、ディファ有明で行われたリングス主催『THE OUTSIDER』。THE OUTSIDERとは、プロのリングに上がる機会はあまりないが、腕っぷしには自信があるという不良たちを全国から募り、前田日明プロデュースのもとHERO'Sルールで対戦させようという実験的な大会。注目の第1回大会、全22試合の完全詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 大会の概要や出場選手が発表されると、各方面で話題となったTHE OUTSIDERだが、観客は入り口で金属探知機を使ったボディチェックを受けてから入場。会場内にも何人かの私服警官を配置するなど万全の警備体制で行われた。リングサイドには前田リングスCEOをはじめ、村上和成とエンセン井上も待機。また、FEG谷川代表やブードゥー・マーダーズのTARUも観戦に訪れた。
 大会全体の内容は、全試合終了後に前田CEOが挨拶で言った「本当に試合内容も様々、試合レベルも様々。でも1つ良かったのは負けん気たっぷり、前にドンドン出てくる、試合を捨てない(という部分)。これは格闘技の本当に大事なことじゃないでしょうか」というセリフがすべてを現している。

080330_Outsider-2.jpg 全22試合という長丁場必至のプログラムだったが、直前で3分3R→3分2Rに変更された上、進行もスムーズだったこともあり、メインまでお客さんのテンションが下がることはなかった。それというのもメインに出場した“夜櫻會三代目”加藤友弥選手(写真右)と、“生きる都市伝説降臨”与国秀行選手は、お互いに約200人にチケットを売り大応援団が駆けつけていたのだ。
 暴走族・夜櫻會の三代目総長という肩書きを持つ加藤選手は、まさしくケンカファイト。プロの総合格闘家が出すパンチと比べるとかなりの大振りだが、その分当たるとかなり効きそう。一方、様々な伝説を持つ一方で、「世の中に役立ちたい」という思いからネット上で人生相談もやっているという与国選手は、何発パンチをもらってもなかなか倒れない。2Rにようやく加藤選手のパンチで与国選手がダウンしたが、加藤選手がレフェリーの制止に気付かず、ガムシャラにパウンドを打っていくほど。与国選手はフラフラになりながらも反撃のパンチを当ててみせたが、それでも最後は加藤選手がダメ押しのパウンドを叩き込んで勝利。応援団の大声援もあって、メインらしく大いに盛り上がった一戦だった。
 この試合はベストバウト賞にも選出され、勝った加藤選手はMVP(前田日明賞)も受賞。前田CEOは大会後、「与国君は一撃必殺の不敗王伝説があったんですよね。2ちゃんねらーも誰も批判せずに認めるっていう(加藤選手にとっては)強豪だったんですよ。それでプレッシャーかかったみたいですけどね。本当は2人にMVPをあげたかった」と選出理由を語った。

080330_Outsider-3.jpg 大会前の注目度No.1だったのは、やはり“新宿のカリスマ”瓜田純士選手(写真右)だろう。リングスHPに掲載されたサングラス姿で斜に構えたプロフィール写真に加え、父親は伝説の暴走族ブラックエンペラーの二代目総長。瓜田選手本人も織田信長の末裔で、路上の喧嘩で有名格闘家を土下座させたなど、数々の武勇伝を持っている。それだけに、なかなか対戦相手が決まらなかったようだが、最終的にはミュージシャンやモデルとしても活躍するaym-jet選手と対戦。
 編み込みヘアーにテコンドー着を着て試合に挑んだ瓜田選手だったが、aym選手がいきなり首相撲からのヒザ蹴りを連打し、グラウンドに持ち込んでの三角絞めへ。いきなり大ピンチに陥った瓜田選手だが、何とか脱出。しかしスタンドで前蹴りを出していった瓜田選手に対し、aym選手はフロントネックロックへ。またも瓜田選手がピンチに陥ったが、ここでaym選手にドクターチェックが入り、何と負傷によりドクターストップが告げられた。ラッキーな勝利を得た瓜田選手は人差し指を突き立てながら勝利をアピールし、前田CEOにも抱きついていった。

080330_Outsider-4.jpg 個性的な選手が集まった中、キャラクターという点でズバ抜けて良かったのが、“リアルサラリーマン”酒井知一選手(写真左)。プロフィール写真も黒縁メガネをかけた、いかにもサラリーマン風だったが、何と入場では黒縁メガネに加えて七三分け&薄ら笑いをしながらの丁寧なお辞儀という、完璧なサラリーマンキャラを演出! これだけで観客のハートをガッチリ掴んでしまったが、いざ試合が始まると一気に豹変! 鋭いローとパンチで追い詰めてから、自らグラウンドに引き込んでの腕十字を極め、見事な秒殺勝利。しかも試合を終えると、またも髪を七三に分け、メガネをかけてから勝利者賞を受け取る念の入れ具合。「サラリーマンでも出来ました!」とマイクパフォーマンをしてからリングを降りる時、飛び込み前転をしてロープの間をすり抜けたのだが、勝利者賞のメダルを落とすというオチまでついた。
 また、今大会最年少の17歳で、格闘技歴が我流5年という経歴で出場した“掲示板のカリスマ・成り上がりマン”原田桃丸選手は、そのキャッチフレーズ通り某巨大掲示板に“成り上がりマン”なるコテハンで登場し話題になっていた。開始早々に西澤選手(極真空手歴8年)のハイキックを食らいながらも、テークダウンを奪ってアキレス腱固めにいった原田選手。しかし、アッサリと脱出した西澤選手は、胴絞めスリーパーを決めていき勝利。
 華☆激でプロレスデビューしている“関東制圧福岡のリアルサムライ”谷口勇武選手は、“川崎のデンジャラスKnight”大田洋輔選手と対戦。開始早々レスラーらしくドロップキックを放っていったが、パンチをもらった上にお株を奪うようなバックドロップで投げられると、ドクターチェックが入り無念のTKO負けとなった。

080330_Outsider-5.jpg 絶妙だったのが第1試合だ。“ハマの狂犬”黒石高大選手vs“山口の暴走戦士”秋山翼選手の一戦だったのだが、試合前からメンチ切りまくりの黒石選手が試合開始のゴングと共に突進! 秋山選手もフロントネックロックで切り返そうとしたが、両者はもつれ合うように場外に転落!
 リングに戻った黒岩選手が怒りの表情でまたも突進すると、うまくかわしてバックを取った秋山選手は、何とジョシュ・バーネットも真っ青のジャーマンスープレックスを鮮やかに決めていき、そのまま胴絞めスリーパーを決めて勝利。まさに抜群のつかみ! この試合を第1試合に持ってきたのは大正解だった。
 また、“投てきインターハイ×柔道サイボーグ”齋藤匡彦選手と対戦した、“法曹界の最強戦士 人権派柔術弁護士”堀鉄平選手は現役の弁護士ながらブラジリアン柔術歴5年という経歴を持っているのだが、何とノゲイラのスパッツとテーマ曲で登場。さらに試合が始まると、パンチを打ってきた齋藤選手に素早く組み付いていき、そこから引き込むとノゲイラも真っ青の下からの腕十字を鮮やかに極めて秒殺勝利! あまりにも鮮やかな勝利に場内はもちろん、2階バルコニー席を陣取ったマスコミ陣からも驚きの声があがった。

080330_Outsider-6.jpg 大会前心配された乱闘やケンカはほとんど起こらず、唯一第1試合終了直後に敗れた黒石選手サイドの応援団がリングに上がってきて秋山選手に殴りかかり、乱闘になりかけた場面があったが、村上らがすぐにリングに入って即座に事態を収拾。メインの試合でも両者応援団が大勢訪れていたため、試合中エキサイトする観客もいたが、乱闘騒ぎにまではならなかった。
 大会終了後、前田CEOも「もっと凄くなるかと思ってた。今回は警備の人員は30人ぐらいやってもらったし、控室や入場する時に揉めないか、入り口で揉めないか、ボディチェックで凶器を没収するときに揉めないか、そういうのを全部想定して危機管理は徹底してやりました。第1試合にあったけど、まぁ今日の大会の(危険度は)想定以下でしたね」と、徹底した危機管理が功を制したようだ。

080330_Outsider-7.jpg さらに前田CEOは全体的な総評として、「レベルではそんな大したことはないけど、回を重ねていくと切磋琢磨があるだろうし、まだ様子見している奴もいるだろうね。いま2ちゃんねるでは“アウトサイダーにぜひ出てほしい伝説の不良”とかっていうスレッドが立ってるみたいだよ(笑)。今日見てても、ちゃんとした指導者がついて、ちゃんとした環境で練習すればいい選手になるだろうなっていう素質を持った子もいましたので、人材発掘の場としては面白かったですね。点数を付けるなら、70点かな」と語った。
 足らない30点に関しては、応募してきたときに申請した体重と、試合前に計量した体重が違うなど、主催者側のミスをあげた前田CEOは「大会自体にも運営にも反省点はあった。22試合でどれぐらいかかるのかも最初は分からなかった。5分3Rで最初計画を立てたら、終わりのが23時台になっちゃうんでマズイってことになった(笑)。やっぱり安全性を第一に考えないとね。今日もレフェリー、ドクター、俺が止めたっていう3パターンがあったけど、3つの眼で三重に注意していく」と語った。
 第1回大会には1521人(超満員札止め)もの観客を集めた(安全性を考えて立ち見券を用意しなかったこともあり、20~30人がチケットを買えずに帰ったという)が、次回大会は同じくディファ有明で7月19日に開催予定とのこと。今大会に出場した選手のほかにも、新たに選手を募集するという。「年内は(7月を含めて)出来れば3大会、最低でも2大会はやりたい。パイオニアである九州の天下一武道会ではK-1ルールの試合もあるので、そういうのを取り入れていくことも考えますね。将来的には60kg級、70kg級、80kg級といった感じで階級別にして、人員が揃ったら10kgごとのトーナメントをやってもいいかな」と今後について語った。
 ちなみにだが、リングス主催らしくオープニングで前田CEOが登場する際には『キャプチュード』が流れ、メイン終了後に出場全選手がリングに登場する際には、懐かしの『THEME OF RINGS』が流れた。また、元リングスの山本宜久も会場に訪れた。

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