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›2008年04月10日

大活躍だった棚橋を破り、全日本の看板を守った諏訪魔がチャンカー初優勝!

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】全日本プロレス / 0 TrackBack

080409_AllJapan-1.jpg 9日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2008チャンピオン・カーニバル』最終戦。A、B両ブロックとも予想通り、最終戦になっても誰が優勝決定戦に進むか分からない混戦状態となったが、全試合の詳細はバトル三昧をご覧下さい。
 優勝決定戦はこの日小島を熱戦の末の電光石火(=スライディング式首固め)で下し、得点6でAブロックを勝ち抜いた棚橋と、この日健介と並んで1位タイだったドーリングからアンクルホールドでギブアップを奪い、得点5でBブロックを勝ち抜いた諏訪魔による一戦。
 チャンカーの優勝決定戦ではあるが、新日本プロレスから参戦してきている棚橋が相手だけに対抗戦的雰囲気も漂う。超満員札止めの会場にもこの日はたくさんの新日本ファンが駆けつけていたし、菅林社長も客席から熱い視線を送っていた。
 その激闘を制したのは、ブードゥー・マーダーズから本隊に復帰したことで、ヒールファイトを捨て、正々堂々と全日本のトップに立つことを狙っていた諏訪魔。初のチャンカー決勝、しかも相手は他団体の棚橋ということで、かなりプレッシャーはあっただろうが、ファンの期待に応える好勝負の末に棚橋を下した諏訪魔には、全日本ファンから大「ゼンニッポン」コールが贈られた。
 インタビュースペースに座った諏訪魔は、師匠の馳浩PWF会長から受け取った優勝トロフィーを眺めながら「こんなに気分のいい場所はいままでねぇよ。本当に嬉しい。俺、本当に(子供の頃から)見てたからね、このトロフィー。まさか自分の手元に来るとは思わなかった」と感慨深い表情で語った。

 その後に武藤社長や渕、ドーリングら全日本本隊の仲間に囲まれ、ビールで乾杯をした諏訪魔は改めて「すごい気分いいよ。次、三冠のベルト! (棚橋は)すごい面白い。価値観が……もっと闘いたい! 前にドームで当たりたかったときの気持ちがすごいこみ上げてきた。(今日は)後楽園ホールだけど、お客さんもスゲープロレスが好きな人たちばかりで。こんな舞台ってあるんですね。棚橋選手が(決勝に)出てきたお陰で、余計に全日本の看板は絶対に守りてぇっていう気持ちがこみ上げてきて、全日本プロレスはこれからどこの団体にも負けない! 日本一の団体にしたい! 絶対にどこにも負けない!」と、やはり棚橋が相手ということで、全日本の看板を背負って闘ったことを強調した。

080409_AllJapan-2.jpg 試合前から会場は「棚橋」コールと「諏訪魔」コールが激しく交差していたし、アウェー&ナルシストキャラの棚橋にはブーイングも飛ぶという異様な状況。この日のお客さんは第1試合から完全に“デキあがっていて”、異様に盛り上がった状態で優勝決定戦のゴングが鳴った。
 試合はお互いにヒザに狙いを定めていく展開となったが、今シリーズ開幕戦でのタッグ対決でも激しくやり合った両者だけに、エルボーにはエルボー、ヒザ殺しにヒザ殺し、張り手には張り手とお互いの意地を真正面からぶつけ合った。そんな展開だけに観客も常にヒートアップ。
 諏訪魔は独特のドラゴンスクリューを繰り出し、アンクルホールドで勝負に出たが、棚橋はこれをかいくぐると、グラウンドドラゴンスクリューなど各種ドラスクを駆使し、トドメにテキサス・クローバー・ホールドを持ってきた。ロープに逃れようとする諏訪魔をリング中央まで引きずってきて、より腰を落としていった棚橋だが、体勢が崩れ惜しくもロープに逃げられてしまう。
 最大の勝機を逃がしたかに思えた棚橋だが、奥の手であるドラゴンスープレックスを決めていく! しかし、これでもカウント3が奪えない。逆にベリートゥベリーで棚橋をコーナーに叩き付けていった諏訪魔は、ラリアットからのラストライドを狙うが、棚橋は回転エビに切り返す。それでも諏訪魔は強引にもう一度ラストライドの体勢に入り、今度こそ棚橋をマットに叩き付けて3カウント! 全日本の看板を守ると同時に、チャンカー悲願の初優勝を遂げた。

080409_AllJapan-3.jpg 一方、優勝決定戦で敗れはしたものの、今年のチャンカーを盛り上げた最大の立役者と言っていい棚橋。客席からも「お前がMVPだぞ!」という声が飛んでいたし、新日本でのNJC優勝に続き、全日本のチャンカー準優勝という成績は素晴らしいのひと言。
 そんな棚橋は諏訪魔が優勝の喜びを語り、控室へと引き上げていった直後に、なぜかパンツ(トランクス)に片足だけ靴下を穿いた状態で、這ってインタビュースペースに現れると、大の字になって「なんで俺はパンツなんだ、コノヤロー! 1個だけ、新日本のシリーズがすぐ始まるから、今日は寝ないで言い訳考えるよ。諏訪魔……トップ獲れよ」と、うわ言のように呟いてから、また控室へと消えていった。
 最近はすっかりナルシストキャラが板に付き、観客からのブーイングにも気持ちよさそうに応える棚橋は、このチャンカーでさらに一皮剥けた感じ。この日はブーイングに“マスキュラー”(=最もポピュラーな筋肉アピールのポージング)で応えてみせたし、最後も諏訪魔のコメントの後に、敢えて(?)パンツに片足靴下と完璧な姿で現れ、オイシイところを持って行ったのは流石だ。

080409_AllJapan-4.jpg そんな棚橋を相手にすると、ブードゥー・マーダーズの小島ですら“ベビーフェイス”になってしまい、イスを持った小島に棚橋が急所蹴りを見舞い、奪い取ったイスで攻撃をしてブーイングを浴びるシーンも。
 さらに小島はヒールターンしてから恐らく初となる、しっかり観客と共に「行っちゃうぞ!」と叫んでからのエルボーも落とし、終盤でのラリアットの追い込みには大小島コールが起こったほど。しかし、最後は棚橋が文字通りの電光石火で勝利した。
 同じAブロックでは試合開始早々、低空ドロップキックとシャイニング・ウィザードで勝負に出た武藤だったが、これに耐え抜いた川田が蹴りをガンガン叩き込んでいき、武藤のシャイニングを浴び蹴りで迎撃すると、ジャンピング・ハイ→垂直落下式ブレーンバスター→背後からのランニング・ロー→正面からのランニング・ロー→ハーフダウンの武藤に顔面蹴りを叩き込み、意地の勝利! この結果、棚橋が優勝決定戦進出となった。
 Bブロックではこのチャンカー2敗1分けとまったく振るわなかった西村に、大逆転の逆さ押さえ込みを決められた鈴木が、開幕戦でのドーリング戦に続き、まさかのピンフォール負け。試合後、思わず苦笑いを浮かべるほどの結末だった。そのお陰もあって、ドーリングを破った諏訪魔が優勝決定戦に進出した。

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