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›2008年05月12日

名勝負連発のDREAM.3!宇野vs石田は“英雄と誇り”の激しいぶつかり合いに

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】DREAM / 0 TrackBack

080511_DREAM3-1.jpg 11日、さいたまスーパーアリーナで行われた『DREAM.3 ライト級グランプリ 2nd ROUND』。全試合の詳細、煽りVの内容、会場の様子、試合後のコメントなどはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 メインは“主催者推薦枠”という形でライト級GP2回戦から出場した宇野薫に対し、明からさまに敵意を剥き出しにした石田光洋の一戦。直前会見の頃には石田もかなり感情的な部分が和らいでいたが、煽りVでは「どういう神経しているのかな? (宇野のことは)憧れてないです」「(宇野が)顔って言われても、全然顔だと思ってません」といった辛辣な発言をクローズアップし、「HERO'S代表じゃないですけど、気持ちの中ではHERO'Sっていうものを持って試合に挑みたい」と語った宇野と、HERO'S(英雄)vsPRIDE(誇り)の対立構図を色濃く示した。
 試合早々、宇野の右フックがクリーンヒットし、一瞬意識が飛んだのか思わずガクッと倒れ込んだ石田。それでも石田はすぐに意識を取り戻しタックルに。その後も激しく殴り合いを展開しながらも、執拗にタックルにいった石田だったが、宇野はなかなかテークダウンさえない。
 そして2R開始直後、石田のタックルを潰した宇野はスルリとバックに回ると、座り込んだ状態になった石田に対し体重を乗せたスリーパーでついにギブアップを奪った。敗れた石田は頭を抱え込むようにうずくまったが、その一方で宇野は珍しく客席を指さして雄叫びをあげると、さらに四方のコーナーに登って大きくガッツポーズを作り喜びを爆発させた。

080511_DREAM3-2.jpg たまアリという会場で演出や出場選手の顔ぶれ的にPRIDEや武士道の雰囲気に近いものある中、HERO'Sの会場で何度も聞いた宇野のテーマ曲がかかり、青いオープンフィンガーグローブをした宇野が登場した“違和感”というか“異物感”が、いざ試合をしてみると対抗戦ムードにピタリとハマり、独特の熱を生む激しい試合となった。
 そんな試合を石田のセコンドとして目の間で見ていた川尻達也は、メイン終了後いきなり「PRIDEとかHERO'Sとかまったく関係ないんですけど、宇野薫選手、俺と戦って下さい」と宇野に向かって対戦要求! この日、ブスカペを破って準決勝進出を決めた川尻だったが、そこまで待てないという感じで宇野に詰め寄っていく。慌てて野口レフェリーが割って入り、川尻を止めたが、宇野は戸惑いながら「川尻選手は非常に強い選手なんですけど、いま試合終わったばかりで考えられないんで、家に帰ってから考えさせて下さい」と答えるに止まった。
 一旦クールダウンしてインタビュースペースに現れた川尻は「熱くなっちゃって、宇野選手とセコンドに迷惑をかけた」と反省気味。それでも「1格闘家として、宇野薫という素晴らしい格闘家と戦わせていただきたいと、自分の口から伝えました」と、宇野を認めるからこそ戦いたいという思いが高まってしまったようだ。宇野も「川尻君からすれば面白くないっていうのは感じますし、当たり前だと思います」と語り、笹原EPも「あの状況で盟友の石田選手がやられて、熱くなって主張というかアピールしたと思うが、当然その流れでいけば川尻vs宇野の試合は熱が生まれると思う」と語った。
 まだライト級GPベスト4の残り1枠(青木vs永田の勝者)が決まっていないが、笹原EPは準決勝の組み合わせに関して「どの組み合わせも興味深い。例えば青木vs永田で青木選手が勝ち上がった場合、青木選手と川尻選手が戦うのは(普通では)考えられないが、抽選で決まったらやらざるを得ない。初めての試みとしてはやってもいいかなと」と、一発抽選による組み合わせ決定の可能性があることを示唆した。

080511_DREAM3-3.jpg また、直前会見で柴田勝頼に向かって「自分が新しいタイプのプロレスラーで、彼が古いタイプのプロレスラーであることを戦って証明する」と言い放ったジェイソン・ミラーだが、その言葉通り試合で桜庭ばりのモンゴリアンチョップを披露。不気味な笑いを浮かべながら、ハリトーノフばりの非情なマウントパンチを振り下ろしていったミラーの前に柴田はほぼ何も出来ないまま敗れたが、最後までギブアップはしなかった。
 試合後、ミラーも「シバタサン、アリガトウ。サムライスピリッツ。ネバーギブアップ」と柴田の根性を認めたが、顔を青あざで腫らしながらインタビュースペースに現れた柴田は「総合的に向こうが上だったという結果です。でも自分もここで止まるわけにはいかないんで。夢を見せるられるプロレスラーになるために頑張りたい」と語った。

080511_DREAM3-4.jpg メインも好勝負だったが、セミのエディ・アルバレスvsヨアキム・ハンセンの一戦はMMA史に残る名勝負となった。あのハンセンをパンチで2度もダウンさせたアルバレスだったが、ハンセンも変形の三角絞めや腕十字などで勝利寸前に。ハラハラドキドキの試合展開ののち、最後はハイキックやパンチを食らっても倒れずに時間切れのゴングを聞いたハンセン。
 判定の結果、優位に試合を進めたアルバレスが勝利したが、両者はマットにヒザをついた状態でお互いの健闘を称え合った。そして「ふぅ」とひと息ついたハンセンが「エディ、今まで戦った選手の中で一番強かったです。ありがとう。日本のファンの前で試合をするのは楽しいし、勝てればもっと楽しいが、日本のファンの前なら負けてもそれはヨシだ」と粋なことを言えば、勝ったアルバレスも「いまハンセンが負けたと言ったが、それは違う。こんな素晴らしい試合は、この2人だから出来たんだ。だから2人とも勝者なんだ」とニクイ返しを見せ、観客はスタンディングオベーション状態となった。
 いくつかの試合では中盤、大きな展開が起きなかったこともあって野次が飛ぶようなシーンもあったが、劇的なフィニッシュシーンの試合も多く、全体的に“いい試合”が続いた。笹原EPも「DREAM.2でようやく扉が開いたと言ったが、そのときに植えた種がようやく芽吹き始めたとう手応えを感じた大会でした」と感想を述べ、名勝負となったセミのあとでもキッチリとメインに相応しい好勝負で大会を締めてみせた宇野と石田を絶賛した。

080511_DREAM3-5.jpg 全試合終了後、突如ミルコの代理人である今井賢一氏がインタビュースペースに登場。今井氏は報道陣に『ミルコら申告漏れ』という見出しが掲げられたスポーツ紙を見せると、「第一報で発表されたことが、ミルコに関しては100%誤報です! シウバ、ノゲイラ、ハントの件に関しては知るよしもないですが、ミルコのことに関しては、ミルコの代理人・納税管理人というオフィシャルな立場から言わせていただきたく来ました」と語った。
 そして今井氏はインタビュースペースにいた某スポーツ紙の記者に対し、ミルコのファイトマネーやそれ以外の収入金額と申告額が書かれた納税申告書を見せ、キチンとミルコが納税していることを説明。国税にも今井氏自ら電話をして、ミルコに申告漏れがないことを確認したそうで、ミルコの記事に関しては“事実無根”であることを強調した。

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