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›2008年05月12日

往年のレスラーや関係者が集結し、昭和を再現!藤原は試合ができず悔し涙

Posted by TEAM-angle at 22:15 / Category: 【プ】サミットシリーズ・合同興行 / 0 TrackBack

080512_Syouwa-1.jpg 12日、後楽園ホールで行われた昭和プロレス実行委員会による『“ノスタルジック・メジャー”昭和プロレス』。全試合・大会内容の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 かつて猪木や長州の右腕として辣腕を振るった永島勝司氏と、“元祖・過激な仕掛人”新間寿氏が合体し、古き良き昭和のプロレスを再現しようという大会だったが、そのコンセプト通り懐かしい映像や往年の顔ぶれがズラリと並び、後楽園ホールが一瞬にして昭和へとタイムスリップした。
 坂口征二、グレート・カブキ、グレート小鹿、ターザン山本!と共にリングに上がった新間氏は「控室で元新日本プロレス、全日本プロレス、国際プロレスのレスラーを見るにつけ、いまのプロレス界を憂える一人です。プロレスと格闘技の違いについて、自分なりにおよびつきました。私が言うのはおかしいですが、愛と恋というこの文字を思い出して下さい。本当に愛する人に惜しみなく与えることを愛、相手の持っているものがすべて欲しい、すべて取り上げたいというのが恋。プロレスは愛であり、格闘技は恋であります。恋とは人生の一時を狂うものです。愛とは一生のものです。プロレスには愛があり、名勝負があります。いまテレビを賑わせている格闘技に夢はありますか? 人のことを痛めつけ、自分だけ良ければそれでよいというファイトに関心がいっている。私はいまのプロレス界に“戦うレスラー”がいなくなったと思っています! 私たちは今こそ愛を信じ、一生愛し続けるプロレスというもの忘れない人たちが今日集まりました」と言って、観客からたくさんの拍手を浴びた。
 さらに新間氏は過激な仕掛け人らしく「今日、永島さんは『猪木は来るよ』と言ったので、私もリングに登場しました。アントニオ猪木は何処行ったのか? ワケの分からないIMGとかIFMとか、そんなものをやっている場合ではないのではないのか? 坂口さんと志を同じくして、いまこそプロレスを自分自身の力で。皆さんの脳裏に愛を、そして感動を、夢を、涙を与え続けるプロレスという素晴らしいスポーツを、今一度立ち上げようという気持ちは何処に行ったのか?」と猪木に向かって訴えかけ、そして現在闘病中の元ゴング編集長・竹内氏に向かって「私の願いはプロレスを再興すること。竹内にも元気を伝えようと思います!」とエールを贈った。

080512_Syouwa-2.jpg メインは初代タイガーマスクとグラン浜田がタッグを組み、佐山サトルDNAことサミー・リーJrと、藤原喜明DNAこと石川雄規のタグと対戦。
 まだまだ現役バリバリの浜田は石川にヘッドバットを叩き込み、雪崩式フランケンも披露。この浜田の動きに引っ張られるようにタイガーもキレのあるソバットや、タイガー・ネックチャンスリー・ドロップ、ツームストンパイルなど見せ、リーJrを追い込む。勝負を焦ったリーJrが二段式ムーンサルトから一気にフェニックス・スプラッシュで勝負に出たが、これをかわしたタイガーが逆さ押さえ込みで3カウント。昭和時代はライバルとして対戦することが多かった佐山タイガーと浜田だが、いざタッグを組むと何ともお互いに刺激をし合い、最後はいかにもベテランらしいいぶし銀のフィニッシュを披露。
 メイン終了後、永島氏が「昭和プロレスはどうしてもアントニオ猪木を引っ張り出そうと思っています! 今回は全然呼べませんでしたが、ガイジン選手も次回大会では、じっくり調整してやっていきたいと思います」と継続開催&猪木と昭和ガイジンレスラー参戦を約束した。

080512_Syouwa-3.jpg 昨年10月に胃がんを患い、胃の摘出手術を行った藤原喜明は、盟友・木戸修と“ワンポイント対決”でリング復帰。さすがに試合ではないものの、お互いの得意技であるワキ固めの切れ味を競うというルール。
 いぶし銀のリングシューズを履いてきた木戸に対し、Tシャツ&ジャージ姿の藤原だったが、愛弟子アレクサンダー大塚を相手にいきなり腹固めを披露。さらに一度はロープに逃げられたワキ固めだったが、再び切れ味鋭いワキ固めを決めてアレクからタップを取った。
 結果、両者甲乙付けがたい切れ味ということで引き分けに終わり、『UWFのテーマ』に乗って退場。だが、藤原は「試合がしたいと強く言ったんですけど、どうしてもやってはダメだと。残念ですけど、もう一度体調を整えて行きたい。裸になってやってやろうかと思ったんですけど……悔しいですね。体がいかんせんついていかないんですよ」と言って悔し涙を流した。このリングへ賭ける気持ちこそ、いかにも昭和のプロレスラーといった感じだ。
 なお、前日総合格闘技『DREAM』のリングで自らを「古いタイプのプロレスラー」と語り、強敵メイヘム相手に何度も顔面を殴られながらも、最後までギブアップすることがなかった柴田勝頼の実父である、柴田勝久氏がこの大会のレフェリーを務めた。

080512_Syouwa-4.jpg また、KY若松が白装束&赤い拡声器とムチを持って、赤いマスクのストロング・マシンを帯同してきたシーンは、何とも懐かしいものがあった。対戦相手の後藤達俊をアジりながら入場してきた若松に対し、“分かっている”この日の観客は「帰れ」コール。さらにマシンには「お前、平田だろ!」という声も飛んだ。
 ただ、マシン6号を名乗ったこのマシンはなかなかの大柄。それでも器用に魔神風車固めも決めてみせた。だが、後藤を羽交い締めにし、若松がエプロンからパウダー攻撃を見舞った際は、後藤がかwしたためマシンに誤爆! すかさず後藤が殺人バックドロップを決めて勝利。しかし若松は「俺様がいるじゃないか! 逃げるな。(マシン軍団は)6号、7号、8号と無限大だぞ!」と捨て台詞を吐いていった。
 さらに旧国際プロレスの鶴見五郎&高杉正彦と対戦したのは、グレート小鹿DNAこと谷口裕一と、グレート・カブキDNAことグレート・サスケ。老かいなテクニックで谷口を攻め立てていった国際軍だったが、サスケが空中殺法で試合を攪乱。一気にピンチに陥った鶴見は、何とロープを持ち出して谷口を絞死刑に! 高杉は救出に入ろうとしたサスケをコブラツイストで捕獲!
 すると、そこにグレート小鹿とグレート・カブキが乱入! カブキがアッパーカットからのトラースキックでサスケを救出すると、小鹿も鶴見を攻撃して谷口を救出。すかさずロープで鶴見を固定し、サスケがサスケスペシャルXver10.2セグウェイ(ものまね禁止)を決めて勝利した。

080512_Syouwa-5.jpg 試合以外ではターザン山本!による昭和プロレスお宝鑑定団や、内容は観戦した人だけのお楽しみという秘蔵ビデオ上映なども行われ、大いに観客を楽しませた。
 さらに木村健悟とキラー・カーンが久しぶりにリングに登場し、何とお互いに自慢ののどを使って歌対決を行った。ケロちゃんこと、田中リングアナの名調子を受けて木村が『酒と泪と男と女』を熱唱すると、「プロレス辞めて21年で61歳になりましたが、いまでも練習しています」と言うカーンは、最近発売した自身のCDから新曲を2曲熱唱し、「プロレスのときはMSGで一生懸命やりましたが、これからは紅白目指して頑張ります!」とマイクアピール!
 木村は2曲歌ったカーンにイチャモンをつけるが、田中リングアナから「なんで持ち歌歌わなかったんですか?」と突っ込まれると、一節だけアカペラで披露。しかし、時は遅し。観客の拍手の大きさでカーンの勝利となった。
 全体的にお客さんも暖かく、出場レスラーも気分が良さそうに昭和を思い出してファイトしていた。会場にはプロレスマスコミや関係者の大御所たちもズラリと集まっていたし、入場テーマ1つとっても懐かしい曲ばかり。永島氏も大会終了後「みんなの熱い気持ちが伝わってよかった。新間さんもおっしゃってましたけど、猪木だけは引きずり出したいな。お客さんの数だけで言ったら苦しいかもしれないが、集まってくれたお客さんの暖かさというか、盛り上がりは良かった。点数は難しいけど、個人的には100点と言いたいkど、これからもあるし80点というところか」と満足そうに語った。

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