プロレス、格闘技、IT、デジタル、iPod、Macなどの情報をお伝えするウェブマガジン[angle JAPAN]

›2008年05月19日

ホジャーは近藤を完封。vs五味に向けて発動した光岡と北岡。中尾vs藤田は?

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】SRC・戦極 / 0 TrackBack

080518_Sengoku2-1.jpg 18日、有明コロシアムで行われたワールドビクトリーロードの『戦極~第二陣~』。全試合の詳細、煽りVの内容、会場の雰囲気、試合後のコメントなどはバトル三昧をご覧下さい。
 旗揚げ時の戦極=和風の演出から一転、今大会のオープニングはスペーシーな映像に合わせて、80年代のディスコブームを彷彿させるユーロビートをガンガンに流す演出にチェンジ。ナレーションは旗揚げ戦と同様に池田秀一氏(=ガンダムのシャアの声)が担当したこともあって、そっちに“寄せた”のだろうか? また、旗揚げ戦の時に見られた、ライバル団体を挑発するような演出はあまりなかった。
 前半戦は1Rでの一本決着が続き、非常にスピーディーに進行していたのだが、メインで友人であるモンソンと対戦したジョシュは、戦前に予告していたバックスピンキックを披露したり、足関節を狙うシーンもあったが、手の内を知り尽くした者同士の対戦ということもあってか、お互いに決定打となる攻撃が繰り出せないまま3R時間切れに。煽りVで猪木、前田、高田らの名前を挙げて「プロレスラーとして自分の信じる力を見せたい。エースになるためにはどんな相手にも勝たないと。あの時代に彼らに勝てたらエースとして認めてもらえるか」などと語っていたジョシュは判定勝ちとなった。
 大満足の結末とはならず、メイン後にジョシュをはじめ、中尾や北岡も音頭を取って「イチ、ジュウ、ヒャク、センゴク! センゴク!」とポーズを繰り返したが、観客の反応は残念ながらイマイチ。ジョシュは試合後、判定決着に終わったことを「まったく思い通りじゃなかった。判定の試合はしたくなかった」と語り、年内(大晦日?)に戦極でもう1試合やることを約束した。

080518_Sengoku2-2.jpg 今大会ナンバー1の注目度だったのが、新世代グレイシーであるホジャー・グレイシーの日本デビュー戦。「その伝説は新たに作られる……などというのは、もういいだろう! 圧倒的な現実。その前にストーリーはいらない」というグレイシー幻想を吹き飛ばすようなナレーションから始まった煽りVでは、ホジャーがアブダビで青木真也やヴェウドゥム、ヒベイロ、ジャカレイらを次々に下して優勝した映像が映し出される。
 道着を着たホジャーは、ピアノソロの雄大なテーマ曲に乗って入場。グレイシートレインこそ作っていないが、ホジャーの後ろをヘンゾほかたくさんのセコンドがついて行く。リング上で対峙すると改めて両者の体格差を感じるが、この試合は無差別級で行われる。
 道着を脱いで試合に挑んだホジャーは、試合開始早々組み付いていって近藤を倒すと、いとも簡単にサイドに回ってマウントを取る。そして落ち着いた様子でパンチを入れていきながら近藤の首に腕を回すと、必殺のチョークスリーパー。まさしくヒクソンが船木に勝った時と同じようなパターンで、近藤は完敗! ほぼ何も出来ないまま敗れた近藤は、試合後ホジャーの印象を「強いというより巧い。包み込まれて癒されるような感じだった」と表現した。
 勝ったホジャーをヘンゾが抱きかかえて祝福すると、特別プレゼンターとして吉田秀彦がホジャーに花束を渡す。吉田とグレイシーといえばかなりの因縁があり、観客も両者の対決に期待している様子。ホジャー自身はvs吉田に関して「自分では決めかねる。実際に戦うかどうかは分からないが、MMAの選手として、柔道家として尊敬しているので握手をした。ファンが望んでいれば戦極サイドからオファーがあると思うので、その時は喜んで戦いたい」と語った。
 國保広報は「ホジャーは年内にもう1試合。(vs吉田は)見たいカードだが、もう少しホジャー選手を知ってもらってからだと思います。ヒクソンは日本でも知ってる人が多いが、ホジャーが強いということを分かってもらって、それから戦ってほしい」と語った。

080518_Sengoku2-3.jpg 今大会では若い日本人選手が大活躍だった。今までことごとくチャンスに恵まれなかった北岡悟は、難敵イアン・シャファーにフロントチョークで秒殺勝利。さらに絶対不利と言われていた川村亮は、死の淵から蘇ったケビン・ランデルマン相手に互角の勝負を展開。3R時間切れ判定まで持ち込んだ末、惜しくも判定で敗れたが、その判定を不服に思い、多くの観客からブーイングが飛んだほど。川村、ランデルマンともに再戦での完全決着を希望した。
 そして“金網の申し子”である光岡映二は、「相手の光を消す」というイ・グァンヒの打撃には付き合わず、タックルからテークダウンを奪うと胴絞めスリーパーで勝利。煽りVで“Road to G(OMI)”と煽られたこの試合だったが、試合後に光岡は「五味選手はすごく強いんで、僕は下のほうでやっていこう……とは思ってませんけど(笑)。五味選手には日本人として世界一強くあってほしいんですけど、僕もいつかはやりたいなと思っています。でも次とか、その次とかは早いんで、ちょっとずつちょっとずつやっていきたいです」と謙虚なマイクアピール。
 リングサイドで観戦して五味が、このマイクアピールを聞いて爆笑しているシーンがスクリーンに映し出されたが、光岡は「五味選手が癒そうな顔していたんで、ショックでしたね。でも世界一だと思っていることが伝わったんで良かったと思います。(五味の)名前を出さないと盛り上がらないですし、ちょっとでも意識してもらえれば。(対戦するタイミングは)格闘技ファンがやってもいいかなと思った時だと思うんですけど、まだまだです。北岡選手のほうが(五味戦実現に)近いんじゃないですか」と語った。“ようやく五味が視界に光岡の存在を入れたかな”くらいの感じのようだ。

080518_Sengoku2-4.jpg 休憩明けには、リング上に戦極の中心選手である三崎和雄、吉田秀彦、五味隆典の3人が登場。三崎と吉田は6・8第三陣たまアリ大会への参戦が決定。五味は8・24第四陣たまアリ大会に参戦することが発表された。
 三崎は今大会でグラバカのチームメイトである佐々木有生から、腕十字で逆転勝利を奪ったジョルジ・サンチアゴの名前を挙げ「戦いたいです」とアピール。また、三崎との再戦を望んでおり、現在鼻骨骨折でDREAMを欠場している秋山成勲も、リングサイドから観戦。宇野薫も同じ慧舟會の光岡のセコンドにつくなど、会場内で何人かのDREAM関係者を見かけた。
 五味も「8月までまだ時間があるので、しっかり練習して、必ずKOで勝ちます」とスカ勝ち予告。さらに9・28には旗揚げの地である代々木第一体育館で、第五陣を開催することも発表された。
 大会終了後、WVRの木下代表は「何となく戦極とはこういう戦いだというのを、見せられた大会だったんじゃないかと思う」と語り、國保広報も「戦極らしさが1つ、2つ出せたと思う」と感想を述べた。さらに第四陣から開催予定のライト級トーナメントに「北岡選手、光岡選手は1番手2番手とノミネートされた」とのこと。
 また、三崎vsサンチアゴも6・8は無理としながらも、どこかで組む考えがあるとした。さらに当初の予告通りジム・ヨークに勝利した中尾“KISS”芳広は試合後に藤田戦実現をアピールしたが、國保広報は「ヘビーでもう1回戦って真価を問いたい。もう1つ2つクリアしてからじゃないかなと。藤田選手も死闘を繰り広げて、いまの地位を得たわけだし。ファンが望むようになれば(藤田にも)受けてほしいし、我々もカードを組みたい」と時期尚早という判断。確かに中尾のアピールに対し、客席からはブーイングが飛んでいた。観客も「まだ藤田とやるには早い」と思っている証拠だろう。

【angle JAPANは休刊中。プロレス・格闘技のニュースや試合リポートは下記のサイトで!】
btln-banner_468-60.gif