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›2008年08月09日

新調したリングが崩壊するアクシデント発生!ドラゲーでまさかのマットプロレス

Posted by TEAM-angle at 23:47 / Category: 【プ】DRAGON GATE・武勇伝 / 0 TrackBack

080809_DragonGate-1.jpg 9日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『Summer Adventure Tag League II』開幕戦。まさかのアクシデントに見舞われたタッグリーグ戦の開幕戦。その全容はバトル三昧でご覧下さい。
 この日、アメリカの業者に発注していた、四角形の鉄柱にアメリカマット仕様のグルグル巻きロープの新リングが初お披露目。ところが第1試合の序盤、いきなりこの新リングから異音が聞こえ出す。そしてロープに飛んだ瞬間、鈍い音と共に北側の鉄柱が右に傾き、ロープが緩んでしまうアクシデントが発生! 何とかセコンドがロープを締め直しながら試合は続行されるが、一向にロープが締まらない。それどころかマット下の板が次々に割れていく音も!
 そんな状況の中、どうにか試合は成立したが、試合後に八木本部長が曲がった鉄柱を蹴って戻そうとすると、「バキィ!」という音と共にエプロンが陥没! もはやリングは修復不可能な状態に。そこで一旦マットと板を外してみると、何とリングの土台となる鉄枠の溶接部分(写真の赤丸部分)が完全に折れていることが発覚。
 この緊急事態にTyphoon、WORLD-1、戸澤塾、さらに欠場中のCIMAも登場し、全員でリングを撤去。そして岡村社長が「アメリカにリングを発注したところ、このような事態になってしまいました。こんな状況では試合は出来ないのですが、皆さんがよろしければノーリングで試合を行おうと思いますが、いかがでしょうか?」とノーリングでの大会続行を宣言! 観客はこの超レアケースでの大会続行を、大歓声で歓迎した。

080809_DragonGate-2.jpg そこでリングがあった場所にマットを敷き詰め、即席マットリングを設営。その後、選手とスタッフ一同で四方の観客に一礼し、改めて大会を続行することになった。近年、リングを使わずマットの上でプロレスをする団体も増えてきているが、まさかドラゴンゲートが、聖地・後楽園ホールで、超満員の観客の前でマットプロレスをすることになるとは思わなかった。
 マットプロレスのオープニングを飾ることになった戸澤は、よりにもよって岸和田とシングルで激突。床にマットと板を敷いただけの即席マットリングではボディスラムひとつでも殺人技となり、戸澤は終始悶絶! それでもこの緊急事態に気合い入りまくりの戸澤は大健闘してみせた。
 さらに自ら試合後「俺はこういうリングに馴れているんだよ!」と言い放った戸澤塾転校生の忍(※所属先は666で、2丁目プロレスなどではマット上でのプロレスを体験済み)は、堀口、アンソニーとの3WAYマッチで、最後にブレイブゲート王者の堀口から逆さ押さえ込みでフォール勝ちし、ブレイブ王座への挑戦をアピール。
 「どインディーのレスラーが何を言ってんだよ! お前にブレイブに挑戦する資格なんてねぇんだよ」と取り合おうとしなかった堀口だが、八木本部長がその場で忍のブレイブ王座挑戦を認め、近々タイトル戦が行われることが決定した。

080809_DragonGate-3.jpg 7・27神戸ワールド大会でハルクとの激闘を制し、CIMAが返上したドリームゲート王座を奪取した鷹木は、その直後にリアル・ハザードを追放されたため、急遽ドラゴン・キッドとタッグを組んでタッグリーグ戦に出場することになったが、ノーリングの状態で初戦からハルクと再戦。
 ロープが使えない状況の中、マット上だけでなく場外にも雪崩れ込み、激しくやり合った両チーム。荒れた試合には比較的馴れている鷹木と谷嵜はイスでのチャンバラを始め、さらに鷹木はイスの山に谷嵜をパワーボムで叩き付ける。ハルクもその場跳びプレスを連発し、鷹木と感情剥き出しでやり合ったが、鷹木は即席タッグとは思えないほどキッドと見事な合体攻撃を披露。
 最後は混戦の中、鷹木がMADE IN JAPANで谷嵜の頭をマットリングに突き刺してフォール勝ち。だが、その直後Gammaらリアル・ハザードが乱入して鷹木を襲撃。Gammaは「たまたまドリームゲートのチャンピオンになっただけで調子に乗ってんじゃねぇぞ! テメーなんかインチキチャンピオンだ。俺たちリアル・ハザードはタッグリーグでも関係ねぇぞ。偽善者のお前をトコトンまで追い込んでやるからな、覚悟しておけよ!」と鷹木に吐き捨てたが、鷹木は「俺の選んだ道が間違ってねぇ証明として、意地でも優勝しないといけないんじゃねぇか?」と言ってキッドとガッチリ握手を交わした。

080809_DragonGate-4.jpg ツインゲート王者チーム・リョウスカvs新岩の公式戦では、マットリングにもかかわらず両チームともスープレックスを連発した末、辛くも横須賀がジャンボの勝ち!で勝利。試合後、アラケンはセコンドの肩を借りながら退場したが、途中で倒れるほどのダメージを負った。
 そしてメインでは前年度のタッグリーグ優勝者コンビ・土井吉とリアル・ハザードのYAMATO&サイバーコングが激突。ロープがない状態でもリングマットとフロア(床)に段差がないことを活かし、吉野は花道からダッシュして土井が変形バックブリーカーに捕らえたYAMATOに矢のようなドロップキックを叩き込む。
 しかしサイバーはリフトアップで抱え上げると、そのまま土井を放り投げていく。だが、サイバーがイスに叩き付けようとしたところをうまく切り返した土井は、イスにサイバーを座らせると何と大暴走でアタック! さらに吉野もイスの上に乗ると、思い切り高くジャンプしてのミサイルキックを叩き込む。
 そして吉野がYAMATOをソル・ナシエンテに捕らえ、勝負あったかに思えたが、土井を振り切ったサイバーが辛くもカット。逆にサイバーがドリラーで吉野を脳天からマットリングに突き刺す! だが、YAMATOがイスを持ち出したところで、土井がそのイスを奪ってYAMATOの脳天に一撃。さらにYAMATOをイスに座らせてからバカタレスライディングキックを叩き込むが、カウント3が奪えない。
 土井は秘密兵器のマスキュラー・ボムを狙うが、これはYAMATOがジャーマンに切り返す。そして吉野がサイバーに飛び付いていくが、これはサイバーがパワーボムに切り返す。朦朧としながらも何とか丸め込もうとする吉野だが、サイバーはカウンターでパイナップル・ボンバー2連発を叩き込む。さらにフロアに出て吉野を抱え上げると、そのままランニング・サイバーボムで吉野を叩き付けて3カウント。
 残り試合時間は1分を切っていたが、前年度覇者の土井吉がまさかの黒星スタートとなってしまった。試合後、YAMATOがこの日崩壊した新リングは、土井吉がアメリカで発注してきたものであることを暴露! その上で「ロープがあろうがなかろうが、リングがあろうがなかろうが、強い奴が勝つ! これが自然界の摂理よ! ここだけの話だぞ。なんであのリングがぶっ壊れた分かるか? こっそり俺が道場で細工してたんだ、バーカ!」と憎まれ口を叩いた。
 それを聞いた土井は倒れた吉野を気遣いながら、「確かにあのリングはYAMATOの言うとおり、俺と吉野がアメリカで発注したリングです。スミマセン。……でも、そんなこと言っててもしょうがないやろ!」と絶叫した上で、28日の決勝戦のリングで、ドラゴンゲートらしい試合をして優勝することを後楽園のファンに約束した。

080809_DragonGate-5.jpg 以前、台風の影響でリングが届かず、ノーリングマッチをやった団体はあったが、第1試合の試合中に新調したばかりのリングが崩壊するというアクシデントは、恐らくプロレス界初だろう。
 それでもヒールを除く選手、スタッフが力を合わせてリングを撤収し、その場で急遽マットリングを設営して大会続行を決めたのは、なかなか勇気ある決断。ケガをする可能性も十分あったが、何とか無事に終わってくれてホッとした。リング撤収→マット設営→大会再開までは約30分かかったが、その間文句を言うことなく、待っていた観客に向かって、全選手・スタッフで一礼してから試合を再開。
 試合も場外戦を多用しつつも、床の上にマットを敷いただけとは思えないほど激しいものだった。さらにいつもはロープを使ってスピーディーな攻撃を見せる吉野が、会場の端から猛ダッシュして勢いをつけたり、コーナー代わりにイスを使ったり、エアギターならぬ“エアロープ”を使うなど、随所に工夫を凝らしたプロレスを展開。さらにメイン終了後には全選手で観客をお見送り。
 まさかのアクシデントだったが、リングがなかったからといって、恐らくほとんどの観客が「物足りない」と不満に思うことはなかっただろう。

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