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›2008年08月18日

G1で初出場初優勝を成し得た後藤が「(この喜びを)柴田勝頼に一番伝えたい」

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】新日本プロレス / 0 TrackBack

 17日、両国国技館で行われた新日本プロレス『G1 CLIMAX 2008~HEROS OF SUPREMACY~』最終戦。大混戦となった今年のG1は、各ブロック1位になった選手しか優勝する可能性がないという過酷さ。最終戦全試合の詳細はバトル三昧をご覧下さい。
 前日の時点で後藤、永田、中邑、川田、吉江が6点で並んだBブロックだったが、最終日の公式戦を終えた段階で、天山を破った中邑と永田を破った後藤が8点で並んだ。だが、直接対決で後藤が勝っているため、Bブロックの代表は後藤に決定。一方のAブロックは昨日の時点で、3勝1敗1分けの7点で小島と大谷が並んでいたが、最終日に大谷も小島も敗れてしまい、8点を獲得した真壁が優勝決定戦に進出。
 2008年G1の優勝決定戦の顔合わせは後藤vs真壁となり、どっちが勝っても初優勝。試合は相変わらず真壁のセコンドについたG・B・Hのメンバーが試合に介入してきたが、後藤のセコンドについた中邑以下RISEのメンバーが必死に介入を阻止。
 それでも真壁のラフ殺法で額を割った後藤は大流血に追い込まれてしまい、真壁はチェーンを使って絞死刑に。それでも後藤は何度も拳を握り、体を震わせて気合いを入れると、ラリアットを叩き込む。だが、火祭りでも準優勝した真壁はパワーボム、スパイダージャーマン、ヘッドバットで後藤を追い込む。
 だが、キングコングニーをかわされ、チェーンラリアットも村正とドロップキックで迎撃されてしまう。そして最後はバックドロップ、昇天、ラリアットと立て続けに決めていった後藤が、トドメの昇天・改で勝利! 見事初出場にしてG1制覇をやってのけた後藤は、放送席に見舞っていたIWGP王者の武藤に向かって「俺が8月31日、ここ両国でキッチリベルトを取り戻すからな!」とタイトル奪回を宣言。王者・武藤は手を叩いて後藤のG1優勝を祝福する余裕を見せた。
 だが、後藤は満員の観客に向かって「新日本プロレス、G1クライマックス、予想以上にキツかったけど、優勝できました。これからも新日本、いやプロレス界はこの俺が引っ張っていきます。この俺を誰だと思ってんだ! 2008年G1クライマックス覇者、後藤洋央紀だ!」と叫んだ。

 試合後、控室でミラノの音頭でRISEのメンバーと共に乾杯をした後藤は、初出場となったG1について改めて「体験してみて、新日本プロレス・G1クライマックス、すごいハードでした。(一番印象に残った試合は)やっぱりいまRISEとして戦っている中邑との一戦。あれは自分の流れを180度転換する試合だったと思います。彼のことは若手のときから、一方的にライバルだと思ってましたからね。なんか、やっと中邑に近付いた。これからも組みますけど、どんどん競い合っていきたい」と語った。G1に関していえば、中邑よりも先に優勝してみせたのだ。
 さらにセコンドが介入したり、チェーンを使ったりする真壁に関しても「ああいう戦い方をしていますけど、世代としては若い世代に入ると思うし、これからの時代を築いていく一人だと思ってます。ああいう戦い方かもしれないけど、それはそれでいいんじゃないかと俺は思ってます」と、“ヒール道”を極める真壁を認めると発言。火祭りでは田中将斗も真壁を絶賛していたが、火祭りに続いてG1も準優勝だった真壁は、もっと評価されていい。
 ジュニアヘビーとしてメキシコに武者修行に出て、ヘビー級として帰ってきてからわずか1年というスピード優勝だが、「メキシコ遠征が大きいですけど、帰ってきてからのシングルマッチに無駄な試合がひとつもなかった。すべてがいま、今日のG1につながっていて気がしますね」と振り返った後藤は、「(この先の新日本は)進化ですよね。それを俺が今日この時点で決めたわけですよ。これからの新日本、新日本だけじゃない。プロレス界はこの俺、後藤洋央紀が歩んでいきます! 歴史を作っていきます! 覚悟は出来ているというか、もう古い人たちに、俺が古いプロレスというのは必要ないよと(教えてやる)。俺が変えていく!」と高らかに宣言。
 そして、「優勝の喜びを誰に伝えたいですか?」と聞かれた後藤は「いまプロレス界から遠ざかっていますけど、格闘技界の柴田勝頼、彼に一番伝えたいですね。彼は昔からのライバルであり、恩人であり、彼がいなかったらプロレスラーになっていなかったかもしれない。いまこの場にいることも、彼のお陰。もちろんいままで応援してくれたファンのお陰でもあるけど、彼に(G1を獲ったことを)伝えたい」と、高校の同級生でもあり、かつては同じ新日本所属だった柴田の名前を出してきた! そういえばG1の煽りVで後藤が着ていたのは、AREMSのTシャツだった。
 「もう一度柴田選手と戦いですか?」と聞かれた後藤は「もちろん」と即答。続けて「リングは?」と聞かれると、「もちろん……俺の口からは言いませんよ。1つしかないでしょう」と言ってニヤリ。後藤はG1覇者として、柴田を新日本のリングで待つというメッセージを送った。果たして柴田がこのメッセージに応えることはあるのか?

 また、小島vs真壁の公式戦の途中、何と白スーツ姿のTARUが乱入! TARUはイスで小島を滅多打ちにして真壁の勝利をアシスト。ブードゥー・マーダーズを脱退した小島に対し、まさかこの大舞台で制裁してくるとは……。なお、すでに8・22全日本後楽園大会で小島とTARUのシングル戦が組まれており、G1最終日をぶっ潰され、あと一歩のところで優勝決定戦進出を邪魔された小島としては、ただの試合では済まされないだろう。

 そしてZERO1-MAX&火祭りを背負って、思い入れたっぷりでG1に初参戦してきた大谷は、最終戦で棚橋と対戦。ナルシスポーズを取る棚橋の背後から大谷が蹴っていったり、顔面ウォッシュにきた大谷の足をつかんで棚橋がドラスクを決めたり、お互いの得意技であるドラゴンスープレックスの応酬を見せたりと、意外(?)にも噛み合った両者の対決。だが、大谷渾身のスパイラル・ボムを返した棚橋は、久しぶりに変形キャプチュードを出して叩き付けると、ヒザのケガから復帰して以来、封印していたハイフライフローを解禁して勝利。
 小島同様、あと一歩のところで優勝決定戦進出を逃した大谷は、リング上から深々と客席に一礼してリングを降りた。試合後、棚橋も「大谷晋二郎みたいな熱い人間がいるから、業界が燃え続けていられるんだと思う。感化されたんだよ」と大谷の熱さにやられた様子。G1が不本意な結果に終わったことに関しては「俺用語で言うと、いまみたいな状況をダセェって言うんだ。棚橋弘至ダセェな。いまの俺は……ダメだ」と反省気味。一方の大谷は「夕日に向かって叫びてぇよ!」とやっぱり熱かった。

 なお、大会終了後に管林社長が、「(後藤の優勝で)やっと新しい時代が来たのかなという予感がしますね。(91年の第1回大会で)蝶野さんが優勝したとき以来のインパクトがあった気がします。新日本の選手同士の決勝になったのは嬉しいことでしたが、団体を背負ってきた選手のどんな状況下でもファンを喜ばせることを考える戦い方は、やっぱり団体を背負っているんだなという別の強さを感じました」と総評を述べた。
 また、後藤以外に印象に残った選手を訪ねられると、管林社長は大谷の名前を挙げて「ずっと前からG1に出てほしかったんですよ。(その考えは)間違ってなかったです。彼がZERO-ONEに移籍して以降も、社内では(G1出場者として)何度か候補に挙がっていました。やっぱりよかったですね」と高評価。そしてこの日発表された来年1・4東京ドーム大会に向けて「(仕掛けや準備は)もう始まっています」と自信のある様子で語った。

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