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›2008年08月29日

大きな試練!悪冠一色のいない、新生エルドラドによるFACE Bastaがスタート

Posted by TEAM-angle at 22:24 / Category: 【プ】ElDorado(dragondoor)・カスイチ / 0 TrackBack

080829_ElDorado-1.jpg 29日、新宿FACEで行われたElDorado『FACE Basta vol.6』。8・15後楽園大会で突如悪冠一色が「エルドラドから一線を引きます」と発言したことで、若手だけの新生エルドラドとして再出発することになった今大会の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 大会の冒頭でリングに上がった藤永代表が「まずお詫びとしてこのリングに悪冠一色は上がりません」と詫びると、「どうしても下のメンバーと悪冠一色の実力差がなかなか埋まらない。彼ら(=悪冠一色)がエルドラドに出ないというのはエルドラドを捨てたのではなく、彼らがエルドラドのことを思って、考えに考えて出した結論です。私もエルドラドを絶対に潰したくありません。必ず悪冠一色をこのリングに引き戻すように、このリングをフルハウスにしたいと思います」と悪冠一色がエルドラドから一線を引いた理由を説明。
 つまり、まずは若手だけの新生エルドラドでFACE Bastaを満員に出来るくらいにならなければダメで、それが出来てくれば団体としても力が付いたこととなり、その上で後楽園大会なりビッグマッチ限定で悪冠一色が参戦するようになれば、“プレミアム感”も相まって観客の入りにも大きく影響するのではないか……といったところか?
 メイン終了後、ヘル・デモンズを除く全選手がリングに上がると、KAGETORAが「俺たちはこのメンバーで、エルドラドFACE Bastaを盛り上げていきます!」と絶叫し、全員で手を取り合って万歳。この日は残念ながら5~6割程度の入りだったが、藤永代表や選手たちは「今日ここに来てくださった方は本当にファンだと思いますし、ファミリーだと思います」と語っており、ここからこの数を増やしていけるかどうかが、新生エルドラドの踏ん張りどころだろう。

080829_ElDorado-2.jpg 新生エルドラド第1弾となるFACE Bastaのメインを任されたのは、KAGETORA&沖本vsバラモン兄弟。エース格のKAGETORA、ヒールトップのバラモン兄弟は分かるが、今までは南京“ファッキン”レスリング部など、どちらかというとバラエティ路線だった沖本がどんな頑張りを見せるかが見所。
 しかしバラモン兄弟は、セコンドのKen45°と豪も交えて終始沖本を蹂躙。フラフラの沖本に対し「お前、お笑いばっかりやってるから、こんなになっちまうんだよ!」と吐き捨てるバラモン兄弟に対し、沖本も「うるせー!」と叫びながら必死に食らいついていき、ハンドスピリング式エルボーを返してようやくKAGETORAにタッチ。
 その後は一進一退の攻防を展開し、沖本も他の3選手と遜色ない動きを見せる。だが、ケイが沖本の脳天にイスを振り下ろしてからのブレイザーキック。勝負あったかと思われたが、何とかカウント2で返した沖本は逆にコーナーに上がっていく。しかし、そこに豪がイスを投げつけていき、そのままKenも試合に乱入し、レフェリーにも暴行を加えたところでバラモン兄弟の反則負けに。
 試合後、バラモン兄弟が「いいか、エルドラド! 黄金郷なんて最初からねぇんだよ、バーカ! 何なんだよ、俺たちは。闘龍門に捨てられて、自分たちの団体が出来たと思ったら上の奴に捨てられて。俺たちは黒人奴隷じゃねぇんだ!」と叫びながら、KAGEと沖本にその怒りをぶつけていると、福田と大柳が救出に入る。
 大柳から「おい、KAGE、新生エルドラドはお前が引っ張っていくんじゃないのか? こんな結果でいいと思ってんのか?」と叱咤されたKAGETORAがヘル・デモンズに襲い掛かり、急遽KAGE&沖本&福田&大柳vsヘル・デモンズの8人タッグが行われることに。
 激しい場外乱闘で始まり、豪の武者返しと福田の世界柔道の打ち合いや、シュウの蹴りをかわして大柳が丸め込むなど、激しい試合展開の中、KAGETORAが捕まってしまうが、自力でKAGEがピンチから脱すると正規軍は一気呵成に波状攻撃を仕掛け、最後はKAGEが一騎当千でケイから3カウント。どうにかヘル・デモンズに一矢報いた形だが、今後もこの戦いがFACE Bastaの中心になっていくだろう。

080829_ElDorado-3.jpg 新生エルドラドでエースのKAGETORA、バラモン兄弟以外に、“伸びしろ”がありそうなのが目下売り出し中の大柳とSOS(Speed Of Sounds)。この日は大柳とSOSのオースギがシングルで対戦。ファイトスタイルは正反対のイメージがある両者だが、いざ試合をしてみると大柳のオーソドックスな基本技に、オースギもトリッキーな動きを織り交ぜながら切り返していき、大柳の関節技にオースギはジャベで対抗。
 中盤、執拗なヘッドロックで絞め上げていった大柳は、コーナーに乗せられた状態でオースギが突進してくると、何とヘッドロックで受け止めていき、そこからロープを蹴ってグラウンドでのヘッドロックに移行するというテクニックを披露。さらに大柳の卍固めをオースギがコブラに切り返し、お互いに延髄蹴りを打ち合うシーンに観客もどっと沸く。最後は大柳がゴッチ式パイルドライバーからの卍固めで辛くも勝利。重さはないが、カラーの違う両者がお互いのテクニックでぶつかり合う試合は、なかなか面白かった。

080829_ElDorado-4.jpg この日はマサ高梨や佐々木大輔、佐藤悠己といった他団体やフリーの選手も参戦したが、闘龍門の南野タケシも参戦。しかも迷彩ズボンに竹刀を持つヒールスタイルで、ヘル・デモンズのKen&豪と合体し、福田&高梨&佐々木と対戦。何とこのマッチメークにより、パイナップル華井(Ken)、マンゴー福田(ベアー福田)、南野武(南野タケシ)と、何気に闘龍門Xの日本人サルサ軍団『ロス・サルセロス・ハポネセス』がエルドラドマットに勢揃い!
 南野は高梨を場外に連れ出し、客席でブレーンバスターを見舞ったり、次々と合体攻撃を決めるなど、すっかりヘル・デモンズに馴染んでいる様子。そうなると当然福田もエキサイトし、南野と激しくやり合うが、両者が場外で乱闘を繰り広げている間に、リング上では豪が佐々木にBLACK STONEを決めて3カウント。南野は同じ釜の飯を食った仲だけあって、新生エルドラドにとっても刺激のある存在になりそうだ。

 この日は全体的にネタに走ることがなく、バラモン兄弟ですら墨汁も虫も封印。エルボーや張り手の打ち合いなど、感情を全面に出した攻防を中心に、新宿FACEという会場もあって、観客に痛みが伝わるような試合が多かった。この変化が即観客数アップにつながるとは思えないし、悪冠一色の試合に比べると圧倒的に“重さ”も“迫力”も足らない。
 FACE Bastaは「2500円で近藤や大鷲の試合が間近で見られる」というのがウリで、こまで満員になっていたが、今後「2500円では悪冠一色は見られない」という状況となった。さて、新生エルドラドはそんな逆境をはね除け、それでも「見たい!」と思わせるものを生み出せるのだろうか。

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