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›2008年10月02日

激闘から一夜明けた魔裟斗「今回は必死だった。下がったら負けと思っていた」

Posted by TEAM-angle at 13:49 / Category: 【格】K-1 MAX / 0 TrackBack

081002_K1Max-1.jpg 2日、都内のホテルで『K-1 WORLD MAX 2008 World Championship Tournament~FAINAL~』の一夜明け会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 「こんなに顔を腫らすのは久しぶり」と語った魔裟斗はサングラス姿で登場。「とにかく疲れた1日だった。まだ実感も全然ないし、これから湧いてくると思うで、いまは何もないですね。第1試合(佐藤戦)も第2試合(キシェンコ戦)も本当に激しい試合だったなぁと思いますね。2人とも強かったし、キシェンコの一発一発は本当に痛かったし、よく気持ちが折れなかったなぁと自分で思いますね。こんなに打ち合ったことも今までなかったと思う」と、まだまだ疲労が残っている様子で試合を振り返った。
 戦前かなり激しい舌戦を繰り広げた佐藤嘉洋に関しては、「終わってしまえば、もう何もない」と言った上で、「まさかパンチで倒されるとは思ってなかったので、驚きましたね。意外と右ストレートが重かった。気持ちが強くて、いい選手だと思います」と高評価。谷川EPもK-1参戦当初の佐藤にはかなり厳しく注文をつけていたが、「昨日の魔裟斗戦とブアカーオ戦は本当に素晴らしい! いい選手になった」と絶賛した。
 悲願の世界王者返り咲きの代償として、身体中に痛みが残っているという魔裟斗だが、「ラクな試合ではなかったけど、あれだけ会場が盛り上がってよかった」と満足気。「物が飛んでくるほどの興行っていいですよね(苦笑)」と言って笑った谷川EPは、地上波放送の視聴率が平均で12.6%、瞬間最高が魔裟斗vs佐藤戦の18.5%だったことについて「21時台は裏に『ヘキサゴン』があったので苦しみましたが、魔裟斗君が出てきた22時以降はずっと15~17%くらいだったし、健闘出来たと思っています」と語った。

081002_K1Max-2.jpg 昨日の大会から新たに導入されたオープンスコアリングシステムだが、魔裟斗は「変な判定にならないんで、いいと思います」と高評価。谷川EPも「いまのファンはダウンしたほうが負けと思っているから、オープンスコアリングシステムがなくて、2R魔裟斗君が取っていることが分からなければ、もっと物が飛んでいたかもしれない」と早速効果があったと分析。
 その反面、K-1甲子園に出場した高校生たちにとっては、ただでさえ大舞台で試合をするという緊張感のある中で、オープンスコアリングシステムにより差が付いていることを知ってしまうとパニくってしまいという弊害があったことも認識。また、外国人選手の中には見ていなかっり、気付かなかった選手もいたようで、まだまだ改善の余地はあるが、概ね好評のようだ。
 谷川EPは改めて「よく“極真魂”とか“K-1スピリット”という表現があるが、昨日は魔裟斗君のハートの強さというか、スピリッツの、魂の強さを見せられて感動しました。これまでのK-1のイメージはアンディ・フグだった気がするが、いまやフグを超えて“K-1=魔裟斗”になったと思う。とくにスピリットの部分で。ただ試合内容に関しては、僕がタオルを投げようかと思うくらい、肉を切らせて骨を断つような凄い試合だった。プロデューサーとしては長く現役をやってもらいたいし、引退しても健康な身体でいてほしいので、感動する一方心配もしましたね」と、魔裟斗こそがK-1の大黒柱であると賛辞を贈った。
 魔裟斗も「去年の俺だった心が折れてましたけど、今年はあの4人の中で勝ちたい気持ちは俺が一番強かったんじゃないですかね。今回はとにかく必死だったんで、試合内容とかあまり覚えてないですね。(攻撃重視だったのは)最初から倒すつもりでしたし、そういう練習をずっとしてきたんで。下がったら負けだと思っていたし、スタミナにも自信があった。俺が疲れたら相手は動けないと思っているので、とにかく攻めようと。今回は懸ける意気込みが違っていて、絶対に勝つと思ってたんで特別ですね。思いが(ほかの選手や去年までの自分と)違ったというか、それがファイトスタイルに出たんだと思います」と、まさに執念の王座奪還だったようだ。
 そうなると心配なのが、燃え尽きてしまってこのまま引退してしまうのでは……という点。昨日に続き、「先のことはいまは何も考えられない」と語った魔裟斗だが、「温泉にでも入ってゆっくり休みたい。でもあんまり長く休んでも暇なので、顔の腫れが引くまでは休もうかなと」と、意外と早く“次”に向けて動き出す可能性があることを示唆。谷川EPは来年MAXの海外進出を狙っているようで、「サワー、クラウス、ブアカーオあたりが(新勢力に)取って変わって、魔裟斗に新たな敵が出てくるかもしれない。でも魔裟斗君が昨日みたいな試合をしたら、ラスベガスでもウケると思うなぁ」と抱負を語った。

081002_K1Max-3.jpg 昨日の大会では、魔裟斗の70kg級があまりにもの凄い試合をしたため、ややインパクトに欠けた60kg級。大月晴明に至っては谷川EPに「あの70kgの中では、僕ら60kgは見せるものがない」と漏らしたという。だが、谷川EPは強敵と思われた大宮司に対し、鮮やかな秒殺勝利を奪い、ISKA世界ライト級王者に輝いた上松に関して「上松君なんかは可能性があると思う。K-1は元々ヘビー級から始まって、なぜ70kgを始めたかというと、ハッキリ言って魔裟斗選手がいたから。団体によっては階級から先に作るところもあるが、K-1はそうではない。上松君が頑張ってくれればK-160kgのベルトも作りたいし、トーナメントもやりたいは、まずはみんなが認めてくれるようにならなければやる意味がない」と期待を込めてハッパをかけた。
 上松自身も「世界のベルトを獲ったからといって、気持ちはいつもとあまり変わらないです。これからどれだけこのベルトの価値を高めていけるかは、これからの自分に懸かっていると思うので、上に行くためだけの努力をしていきます」と気を引き締めた。まだ上松の試合は見たことがないという魔裟斗だが、「60kg級が成功するかしないかは、上松君の力に懸かっているかもしれないので頑張ってほしい」とエールを贈った。

 ちなみにこの日の会見にはイケメンファイターの2人が並んだが、谷川EPは「個人的には(K-1甲子園準々決勝でHIROYAに敗れた)平塚(大士)君が大好き。すごくカワイイし、(マンガ)『キャプテン』の谷口君みたいで高校生らしい高校生。もう虜ですね(笑)」と、相変わらずの“ジャ○ーぶり”を発揮し、隣に座っていた魔裟斗も思わず苦笑いを浮かべた。

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