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›2008年10月14日

外敵に連敗した中邑に、かつて何度も天龍に挑んでいった橋本を重ねた武藤

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】新日本プロレス / 0 TrackBack

 13日、両国国技館で行われた新日本プロレス『DESTRUCTION '08』。注目の試合がラインナップされた今大会だが、全試合の詳細はバトル三昧をご覧下さい。
 メインは前IWGPヘビー級王者の中邑真輔が、至宝奪還のために武藤敬司に挑むリターンマッチ。今大会は国技館の向正面を潰して巨大ワイドスクリーンとステージ&花道を設置。入場時にはスモークと炎があがるという豪華な演出の中、満員のファンは大歓声で両者を迎え入れる。
 じっくりとした立ち上がりで始まった試合だが、武藤は勝負所と見るや一気に仕掛け、低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、そして足4の字固めへ。だが、これをクリアした中邑はジャーマン、バックドロップ、飛び付き腕十字で反撃。これをクリアした武藤はエプロンの中邑へのロープ越しシャイニング、串刺しシャイニング、首へのドラスク、後頭部へのシャイニング、正調シャイニングを叩き込み、これまでの挑戦者をことごとく退けてきた必殺のムーンサルト・プレス!
 だが、これをカウント2でキックアウトして“進化(成長)”を見せつけた中邑は、武藤の弱点であるヒザをヒザ十字、アンクルホールド、ヒールホールドで絞めあげていく。かつて鈴木みのるにコレをやられてギブアップした武藤だが、今回は辛うじて堪えた。ならばとランドスライド、飛び付き腕十字で追い討ちをかける中邑だが、2発目のランドスライドを着地して逃れた武藤は、フランケンシュタイナーで飛び付いていき、電光石火の3カウント!

 試合後、再びIWGPヘビーのベルトを腰に巻いた武藤だが、すぐに外すとリング上にそっとベルトを置いて一礼してリングを降りた。インタビュースペースに現れた武藤は、「ぶっちゃけ、もう疲れた。もうずっとプロレス漬けだよ。ぬか漬けだってずっと漬けられれば、しょっぱくなって味も浸透するだろ。(中邑は)まだ途中過程だよ。昔、俺のライバルの橋本真也が、外敵である天龍源一郎が新日本プロレスに乗り込んできたとき、真っ先に手を挙げて(戦ったけど)2回も3回も敗れてるんだよ。俺はアレを見て橋本にジェラシー感じたし、負けても『橋本、カッコイイなぁ』と思いながら、俺も日々精進したときもあるよ。(次の挑戦者が)名乗り上げないからベルトをリングに置いてきたんだよ。自信作(=中邑)持ってきたんだろ? 逆に新日本さんに問いたいね。それより、いま一番ジェラシー感じているのはグレート・ムタだよ。いままで武藤のいいときにムタは出てこなかったのに、今回は初めて出てくるんだから、11月3日はカッコイイグレート・ムタが出てくるんじゃないかと期待しています」とコメント。
 前回対戦したときは武藤の人気が中邑を上回っていたが、今回は多くの新日本ファンが中邑の至宝奪還を期待していたことに関して「別にコールとかは気にしてないよ。(中邑には)またこれを踏み台にして這い上がってきてほしいですね。客の声援と券売はまた違うけど、そこそこ(お客さんは)入ってたじゃない。それはこっちの腕ですよ。ただ集客どうのこうのっていうマニフェストだけじゃつまらないから、中邑にも今日戦ったことで何を感じて欲しい。真壁にも、後藤にも。それも俺の役目だと思っているんでね。ウチの若手(=F4)も新日本のリング上で張り切っていたし、またこれでうまくプロレス界が活性化したら嬉しいですね」と語った。
 最後に自身はリング上に置いてきたものの、セコンドが運んできたため、武藤が到着するよりも先にインタビュースペースのテーブルの上に置かれていたIWGPのベルトを指さしながら「本当は重たいから置いてきたっていうのもあるんだけど、半分は“次、どうするんだ?”っていうメッセージを込めたから。でも俺より先にベルトが引き上げてきたら、メッセージ伝わらねぇじゃん! 礼もしてきたのに。まぁいいや。これでまた波紋も出てきたし」と、改めてベルトをリング上に置いてきたことには、武藤流のメッセージが込められていることを強調した。新日本サイドはこのメッセージにどう応えるのか?

 約1年にも渡って行われた新日本とZERO1-MAXの対抗戦だが、ついに最終局面と言える戦いに。ZERO1代表として新日本から送り込まれてくる刺客を次々に倒してきた田中将斗だが、ついに大将格である“ミスターIWGP”永田裕志を迎え撃つ。この大事な一戦に、田中はZERO1の至宝である世界ヘビー級王座を懸け、さらに大谷をはじめとするZERO1所属選手を全員引き連れて入場。永田側のセコンドにも新日本の選手が大勢ついたこともあり、対抗戦ムードは満点! 試合前から場内は異様な興奮に包まれた。
 いざ試合が始まると序盤からハードヒットな展開となり、永田の蹴りと田中のエルボーが激しい打ち合いに。場外で田中がイスを持ち出せば、一斉に大ブーイング。逆に永田がスリーパーに捕らえると、一斉に「落とせ」コールが巻き起こり、ホームの永田を新日本ファンが後押しする。だが、田中もダイヤモンドダスト、雪崩式バックドロップ、スーパーフライで永田を追い込んでいき、両者ダウンするシーンも。
 何とか起き上がった田中は、これまで火祭りや新日本との対抗戦で、数々の強敵を下してきたスライディングDを叩き込む! だが、永田は2発目を倒れた状態でのカウンター顔面蹴りで迎撃! それでも田中は弾丸ローリングエルボーを叩き込み、後頭部→正面とまたもスライディングD。ところが永田は、またしても正面から来る2発目を肘が当たる寸前で後方に回転してかわすと、そのまま田中の腕を取って腕固めへ!
 絶妙な返し技を見せた上に、白目を剥いた“キラー永田”となった永田は、エルボー合戦の中から延髄蹴りを叩き込むと、豪快なバックドロップ。さらに鬼の形相のまま再び田中のバックを取り、完全無欠のバックドロップ・ホールドを決めて3カウント!
 新日本ファンが一斉に喜びの声をあげる中、世界ヘビー級のベルトを手にした永田が「ZERO1-MAX敗れたり!」と叫ぶと、新日本勢とZERO1勢が大乱闘を展開! 中でも耕平が永田に詰め寄って「次は俺が相手だ」とばかりのジェスチャーを見せる。しかし新日本のセコンドと共に勝ち名乗りをあげた永田が「次の試合でIWGPヘビー級王座に挑戦する中邑真輔に、ご声援よろしくお願いします。真輔! ベルト奪還、頼んだぞ!」と叫ぶと、場内はシンニッポンコールに包まれた。

 プロレスに友情があるか、ないかで抗争を続けている天山と飯塚。一度はランバージャックデスマッチで天山が勝利し、決着がついたかに思えたが、交通事故に遭った天山を飯塚が襲撃し、これまでずっと無言を貫いてきたにもかかわらず、「プロレスに友情なんてねぇんだよ!」と吐き捨てた飯塚。そこで両者が選んだ今回のルールは、お互いの腕をチェーンでつなぎ、KOかTKO、ギブアップでのみで決着がつくチェーンデスマッチ!
 飯塚のセコンドにはG・B・H、天山のセコンドには小島をはじめとするF4がセコンドにつく中、お互いにまずは相手の額を叩き割って流血させ、その額にナックルを叩き込んだり、噛みついたりといったラフ攻撃に出る。だが、チェーンを使った攻撃では飯塚のほうに一日の長があったようだ。
 さらに今回もまたG・B・Hが要所要所で介入し、天山を痛めつける。しかし、今回は天山のセコンドに小島がついたこともあり、友情パワーがこの日も炸裂! イスを持って乱入してきた矢野をラリアットで蹴散らした小島は天山に檄を飛ばすと、そのままG・B・H側のコーナーに乗り込んでいって大乱闘を展開! 大和とKAI、さらに内藤らも加わってリング下も大変なことになったのだが、スルスルと真壁がリングに上がり、トドメのTTDを狙っていた天山にチェーンラリアット!
 すかさず飯塚はチェーンで天山をSMチックに緊縛! さらにそのままチェーンを天山の首に巻き付けて絞め上げていくと、ついにレフェリーが試合をストップして飯塚が勝利。試合後、天山を肩に担いで引き上げてきた小島は、インタビュースペースで「ふざけんなよ、G・B・H! あそこまでやるのかよ! あそこまでやってタダで済むと思うなよ! 俺たち一昨日も(世界タッグの)ベルトを獲れなくてボロボロだよ。でも俺たちはこんなんじゃ負けねぇぞ! 必ずテンコジは復活するんだ! いまに見てろ!」と涙を流しながら絶叫した。

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