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›2008年10月25日

色々あったEXPOも最後はノーサイド!蝶野「あの絵を作るための大会だった」

Posted by TEAM-angle at 21:25 / Category: 【プ】サミットシリーズ・合同興行 / 0 TrackBack

081025_ProwrestExpo3-1.jpg 25日の夜、両国国技館で行われたプロレスエキスポ実行委員会による『ProWres EXPO 2008 in Japan 第3部~蒼の章~』。全試合の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 同時刻に近くの日本武道館でノアがビッグマッチを開催しているにもかかわらず、観客数としては3部の中では一番入っていたEXPOの第3部(それでも満員には程遠いが)。プロレスを通して世界平和を掲げながらも、第1部と第2部ではメインの試合終了後に大乱闘で終わるという展開に。
 そのほかにも同じ大陸出身ということでタッグを組んだものの、同士打ちから仲間割れするタッグなども見られ、どうなることかと思われたが、メイン終了後に行われた閉会式で出場全選手がリング上に揃った中、スーパーバイザーを務めた蝶野がこの大会をキッカケに世界進出を口にし、立会人を務めたダニー・ホッジ氏が「世界中のレスラーが集まって素晴らしい大会になりました。優勝するのは一部の選手ですが、みんながチャンピオンです」と感想を述べると、『イッツ・ア・スモール・ワールド』が流れる中、ベビーフェイスもヒールも、そして国も関係なく選手がノーサイドとなり、笑顔で握手を交わした。

081025_ProwrestExpo3-2.jpg プロレス興行の終わり方としては、ある意味で斬新な終わり方だったようにも思えたが、大会終了後に今大会を企画したフリーバーズインターナショナル・ジャパン(以下FBIジャパン)の大野禄太郎氏と一緒にインタビュースペースに現れた蝶野は「最後の閉会式がすべてだと思うんですよ。一番最初に(EXPO開催の)話を聞いたときに、“あの絵”を作るための大会だと思った。初の試みで、自分は裏方作業には携わっていないが、もうダメなんじゃないかと思ったり、そういう興行を作り上げる難しさを体験したと思う。これだけお互いに知っている選手がいない、知らない者同士が集まって2日間出来たっていうのは、冒険なのか夢なのか……。こういうものを最後までやってくれた選手たちには、日本に来るのが夢だった選手たち、いろいろ世界を周っている選手たちいる中で、本当にみんなに感謝しています」「今までのプロレスとはまた違ったイメージのエンディングで、ああいう終わり方も出来るんだっていうのをヒントとしてもらいましたね。子供とか女性とかも幅広く取り入れていくっていう部分で、違う考え方が出来ましたね。今までは戦う男の強さや勝負論っていう部分でやってきた。今回の“平和”なんていうのはあり得なかったですからね」と感想を述べた。
 FBIジャパンの大野氏は「自分は単なる1ファンなので、僕の扱いなんかは本当にちっちゃくしていただきたい。やっぱりレスラーあってのものですから。蝶野さんがおっしゃったように、プロレスで世界平和というのを当初から掲げていますので、僕自身もどういうエンディングになるんだろう思ってました。1部2部と乱闘で終わってましたんで(苦笑)。最後、僕自身もリング上に引っ張り出されましたけど、プロレスの1つの魅力であるスポーツライクなところで、お互いに因縁はあったもお互いに認め合って最後に握手という、いい部分が最後に集約されていて、ウチが最初に伝えたかったことを、皆さんに伝えていただいたと思う。そういう点でレスラーにも、謎のイベントにもかかわらず来ていただいたお客さんにも感謝したい」「僕がファンと同じ立場だったら、『FBIジャパンなんていうのは何者なんだ』って絶対に思うと思うんですけど、変な言い方ですけどプロレス好きな人に悪い人はいないんじゃないかと思うので、ぜひプロレス好きな人、愛する人、関わる人、みんなで力を合わせてもう1回プロレスに火を付けたいですし、プロレスというジャンルがもっともっと伝わっていくように、皆さんと一緒にやっていきましょうというのを、たまたま我々が投げかけたということです」と語った。
 なお、閉会式で蝶野はEXPOの世界進出を口にしたが、すでに出場選手の中から「自分の国でプロモートしたい」と申し出ている者もいるという。今回のような1万人クラスの会場ではなく規模の縮小などはあるだろうが、世界の各地でその国々のプロモーターによって開催されるようになり、結果的にプロレスファンのパイが増えていってほしいというのがFBIジャパン側の希望のようだ。
 今回FBIジャパンが日本で開催した第1回大会は、あくまでもそのための“キッカケ”! 大野氏曰く、今大会をまず開催したことで「プロレスEXPOとはこういうものなんだ」ということを映像で見せることも出来るので、各国でプロモーションしてほしいとのこと。ただしFBIジャパン自体が今後日本で継続開催することは考えておらず、世界各国で継続開催されていく中で、日本でも「また見たい!」という機運が高まってくれるのが理想だという。
 蝶野も今後世界のどこかでEXPOが開催されるようなら協力は続けると述べたが、「課題もありますよ。興行という部分では集客という部分では苦しんだが、これは今回に限らずプロレス界全体が(チケットなどを)販売する力がすごく弱くなっている。選手たちはいいものを生産しているが、販売・宣伝が弱くなってきているので、今回のことで勉強したいし、キッカケにしてまた違うテーマでプロレスに斬り込みたい」と、まずは日本のプロレスの弱点を克服することが最優先という感じだった。

081025_ProwrestExpo3-3.jpg 第3部の試合のほうは、メインは大陸対抗リーグ戦の決勝、Aブロックを勝ち上がった北米代表のモーターシティ・マシンガンズと、Bブロックを勝ち上がったアジア代表の田中将斗&関本大介が激突。さすがに日本とTNAの第一線で活躍する4選手の激突だけに、熱戦となった。抜群の連携を見せるモーターシティ・マシンガンズに対し、新日本との対抗戦でもその強さを見せつけた田中と、日本プロレス界屈指のパワーを誇る関本は各々の持ち味で対抗。
 モーターシティ・マシンガンズはWスーパーキックや合体フェースバスター、スカイハイミサイルキック、スライス・ブレッドNo.2など次々に合体技を決めていき、田中は大ピンチ! しかし関本は田中もろとも眉山でブン投げると、ぶっこ抜きジャーマンやラリアットで大暴れ! 最後は関本にピンチを救われた田中が、必殺のスライディングDを叩き込んで勝利。
 試合後、「決勝が一番キツかった。世界最高のチームというのはウソじゃない」と疲労困憊の関本。一方、先日永田裕志に敗れて虎の子の世界ヘビー級王座を失ってしまった田中だが、「俺たちは世界に出てもまったくヒケを取らないし、恥ずかしくないものだという確信ができた」と、この試合で再び自信を取り戻したようだった。

081025_ProwrestExpo3-4.jpg 第1部で行われたエキスポ・ランブル(時間差バトルロイヤル)で優勝した日高と、第2部のエキスポ・ランブルで優勝したクリストファー・ダニエルズが第3部でシングル対決。TNAのXディビジョン殺法全開で日高を追い込んでいくダニエルズ。日高も何とか流れをつかもうとするのだが、ダニエルズはことごとく返し技を見舞っていく。
 しかしヒザに攻撃を集中した日高は、ついに必殺のショーンキャプチャーを決めていく。だが、ダニエルズはロープに脱出。逆に必殺のBMEを投下していくが、日高もキックアウトして張り手合戦を展開。そしてダニエルズの往復ビンタをかわした日高は野良犬ハイキックを叩き込み、最後はミスティフリップを決めて勝利。
 試合後、ダニー・ホッジ氏からトロフィーを受け取った日高は、引き上げようとするダニエルズを呼び止め、リングに戻させると何やら言葉をかけてから抱き合って健闘を称え合った。そして日高は「某団体でダニエルズとは何回も戦いました。ZERO1でも何度も戦いを望みました。このプロレスEXPOという舞台で彼と戦えて本当にありがたいと思いました。本当にありがとうございました」とマイクアピール。
 ダニエルズはカレーマン時代にみちのくプロレスに参戦していただけに、日高をはじめかつて対戦したりタッグを組んだ日本人レスラーは多い。あれから何年か経ち、日本代表vsTNA代表として大会場で対戦できた日高は、インタビュースペースでも「願い続ければ夢は叶うんだと思いました。プロレスほど素晴らしいものはない!」と涙ながら語った。

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