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›2008年12月07日

新時代の扉を開いたバダ・ハリが、決勝の大舞台でまさかのブチ切れ大暴走!

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】K-1 / 0 TrackBack

081206_K1WGP-1.jpg 6日、横浜アリーナで行われた『K-1 WORLD GP 2008〜FINAL〜』。絶対王者シュルトがおらず、新旧入り交じったベスト8による激突となった決勝大会。試合の詳細、会場の様子、試合後のコメントはバトル三昧をご覧ください。
 第1試合(準々決勝)でピーター・アーツにほぼ何もさせずに勝利し、予告通りK-1新時代の扉を開いたバダ・ハリ。決勝では宿敵レミー・ボンヤスキーと対戦することに。この日は名勝負連発で会場もいい具合に盛り上がり、多くのファンがバダ・ハリの初優勝、新時代の到来に期待を寄せていた。
 対するレミーも一時期の不調から立ち直り、3度目の世界王者を目指して気合いの入った表情。名勝負の予感がする中、ゴングが鳴るとさすが決勝ということもあり両者慎重な立ち上がり。そして先に仕掛けていったのはバダ・ハリだったが、ガードを固めたレミーはローで応戦。これでバダ・ハリの目線を下にさげておいたレミーは左フックでダウンを奪った!
 やはりバダ・ハリにとってレミーはどうも苦手な相手か。そして2R、後がないバダ・ハリはラッシュをかける。だが、レミーのガードはなかなか崩せない。これにイラだったのか、ラッシュをかけていたバダ・ハリは後退するレミーを押し倒す。そして角田レフェリーが割って入り、レミーを立たせようとした瞬間、暴走気味のバダ・ハリは上からパンチを振り下ろす。慌ててレフェリーがバダ・ハリをレミーから引き離すが、バダ・ハリは何とレミーの頭部めがけてマウリシオ・ショーグンばりの踏みつけ!
 大晦日にMMA挑戦の噂もあったバダ・ハリだが、それにはまだ早い! 写真だけ見ると、まるでバダ・ハリがレミーからダウンを奪ってカウントを聞いているようにも見えるが、実際はバダ・ハリがまさかの大暴走をやってしまったシーン。バダ・ハリには警告や注意を飛び越えてイエローカードが提示されるが、反省するどころか明らかにふて腐れた態度。レミー側のセコンドから何か言われたのか口喧嘩まで始めてしまう。とても決勝のリングとは思えない光景だった。

 レミーには5分間のインターバルが取られたが、5分経ってもレミーのダメージは回復せず。物が二重に見えるほどのダメージがあるという。すると角田レフェリーは一度イエローカードを提示したバダ・ハリに対し、「あまりに悪質な行為」ということでレッドカードを提示して失格にすると発表。場内は当然大ブーイング。3度目の世界王者となったレミーだが、あまりにも不本意な決着ということもあってか悔しそうに涙を流す。一方のバダ・ハリをマヌーフらセコンドがなだめようとするが、グローブを投げ捨てたバダ・ハリはそのままリングを降りて退場。
 かつてPRIDEではヘビー級GP決勝の舞台で、アクシデントによりヒョードルの額がパックリ割れ、長い時間協議した結果、無効試合になったことがあった。今年3月のDREAMの旗揚げ戦でもカルバンのヒジが青木の後頭部付近に入ってしまい、長い時間インターバルが取られた末に没収試合になったことはあった。ただし、どちらもアクシデントだし、そもそも総合の試合。今回は立ち技のK-1、しかも年に一度の決勝という大舞台。今大会は名勝負連発だっただけに、最後の最後でまさか“主役”だったバダ・ハリがぶち壊す格好になってしまうとは……

081206_K1WGP-2.jpg インタビュースペースに現れたバダ・ハリは憮然とした表情で、「倒れたところへのパンチや踏みつけで、レミーにそれほどダメージがあったとは思えない。レミーは試合の結果が出た途端にスッと立ち上がって立派なスピーチをしていたし、向こうのセコンドも『立つな、立つな』と叫んでいたしな。今日の彼は戦いとしての勝者ではなく、アクター(役者)として勲章が与えられただけだ」と悪びれずに言ってのけた。反則決着に対しては「ファンに申し訳ない。裁定は真摯に受け止める」と語ったバダ・ハリだが、「物が二重に見える」と試合続行不可能を訴えたレミーを「アクター」と表現。つまりバダ・ハリいわく、レミーは大したダメージもないのに、ダメージがあるように“演技”をして優勝を手にしたというわけだ。
 そのレミーは一番最後にインタビュースペースに現れたのだが、「まだダメージがある」と時折辛そうな表情を浮かべる。だが、「バダは決勝で反則負けになることで十分ペナルティが課せられたんじゃないかな」と寛大な発言をしていたのだが、「再戦した場合はどうなりますか?」という質問をされると、「バダとは2回やって2回とも私が勝っているが、リベンジ戦の可能性はあるだろう。すべての選手にチャンスを与えるのはいいことだと思うが、K-1サイドにはルールを守らない選手を今後も試合に出すべきか考えてほしい。彼を簡単に試合に出すのではなく、正々堂々試合が出来るか確認するべきだろうね」と苦言を呈した。
 谷川EPはファイトマネーの没収をはじめ、一定期間の出場停止、ワールドGP2位という地位をどうするかを含めて今後バダ・ハリへの処分を決めるとし、「僕としては厳しい処分を下すべき。(反則をやられた側に)『ものが二重に見える』と言われてやらせるわけにはいかない。そういう意味も含めてバダ・ハリは負けてしまったんでしょう。バダ・ハリは一夜にしてMVPから大ヒールに転落した」と語った。ちなみに、K-1を視察したキンボ・スライスも「私がバダ・ハリと戦ってスポーツマンとはどうあるべきか教えてあげたい。お仕置きしたい」と語った。


081206_K1WGP-3.jpg KOシーン、名勝負が多かった今大会だが、ベストバウトは準決勝のバダ・ハリvsジマーマンだろう。1R優位に試合を進めていたバダ・ハリだが、2R中盤アッパーを狙ったところに右ストレートを叩き込まれてダウン! 打たれ弱いと言われているバダ・ハリだけに、場内も一気に「バダ・ハリがヤバイ!」という雰囲気に。しかしダウン後のバダ・ハリはジャブとボディでペースを戻すと、前に出てくるジマーマンに対し、カウンター気味に右フックを叩き込んでダウンを奪い返す! ここで2R終了のゴング。
 3R、伸びのあるジャブでまたも試合を優位に進め出したバダ・ハリ。しかしジマーマンは何発をパンチをもらいながらも、なかなか倒れずに前に出てくる。だが、ついにジマーマンの足が止まり、撃ち合いになった瞬間、左パンチの交差からバダ・ハリの右パンチがジマーマンの顔面を打ち抜き、前のめりにダウン! 壮絶かつ豪快な逆転KOでバダ・ハリが決勝進出を決めると、超満員の横浜アリーナが一気に沸き上がった。
 そんなすごい試合の後に行われた準決勝第2試合では、レミーがサキ相手にフライングニーならぬ、フライングミドルでこれまたKO勝ち。バダ・ハリにも負けず劣らずのKO勝ちを収めたレミー。それだけに決勝は名勝負が期待されたのだが……

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