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›2008年12月27日

狼群団復活に手応えを掴んだ蝶野「来年は才能のある選手をPREMIUMにすくい上げる」

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】新日本プロレス / 0 TrackBack

 26日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス・蝶野正洋プロデュース興行『PREMIUM』第5弾。全試合の詳細はバトル三昧をご覧ください。今年5月にスタートしたPREMIUMの年内最終興行。今大会では前半に団体の枠を超えた『夢☆勝ちます』的なカードが組まれ、J-CUP復活を目指すジュニアの試合を挟んで、メインは“復活”をテーマに掲げた狼群団vsコンプリート・プレイヤーズの一戦。
 新日本の“エリートヤングライオン”岡田かずちかは、自身も新日本時代『夢☆勝ち』で武藤に挑んだことのある大谷と対戦。ゴング前から奇襲攻撃を仕掛け、ガムシャラに攻撃していった岡田だが、大谷は余裕で受け止めてると「こんなものか、いまの新日本は!」と叫びながら殴りつける。そして大谷は“若手殺し”の常套手段であるエビ反りになる片逆エビ固めを決めていくが、岡田はこれを必死に堪えてロープに脱出。その直にキャメルクラッチを食らってギブアップしたが、大谷は試合後も必死でしがみついて立ち上がろうとする岡田を突き飛ばすと、倒れた岡田の手を取って無理矢理握手をしてからリングを降りた。
 ZERO1の若手である植田使徒は中西に真正面からぶつかっていったが、中西のパワーの前に遭えなく玉砕。そしてエリート岡田に対し、自らを雑草と表現した吉橋伸雄は吉江豊のケツ圧やバックブローの前に何度もダウンしたが、ランニングエルボーの連打でなぎ倒すことに成功。しかし最後は吉江の150kgの体重が全部乗ったような逆エビ固めを食らってギブアップ。

 メインは蝶野・ヒロ斉藤・天山の狼群団vs田中将斗・邪道・外道のコンプリート・プレイヤーズの“復活ユニット”同士の激突。狼群団といえばヒールの転向した蝶野と、海外修行から凱旋帰国した天山、マサ斎藤が絶賛した名バイプレイヤーのヒロが組み、その後ブレイクするnWo JAPANやTEAM2000の原点とも言えるユニット。一方のコンプリート・プレイヤーズはECWから新生FMWに戻ってきた田中が邪道・外道と共に結成し、その後全日本やZERO-ONEに乗り込んでいったユニット。
 コンプリート・プレイヤーズはクイックタッチで代わる代わる天山を痛めつけていったが、自力で脱出した天山はコジ……ではなく、ヒロにダイビングタッチ! 必殺のセントーンを連続投下して会場が一気に沸き上がると、蝶野が入って来てダイビングショルダーからSTF。これをカットした田中は、そのまま邪道との合体攻撃を蝶野に決めると、続いて外道と共に両コーナーに昇り、時間差スーパーフライを投下しようとする。
 だが、ここで天山とヒロがそれを阻止。すかさず邪道にトレイン攻撃を見舞っていった狼群団は、そこからヒロのセントーン→天山のダイビング・ヘッドバット→蝶野のシャイニング・ヤクザキックとつないで勝利。伝説にユニット同士の対戦にも関わらず、若干あっさりと決着がついてしまったことで観客からは不満の声もあがったが、コンプリート・プレイヤーズは元旦のZERO1後楽園大会で、トンガリコーンズ(金本、大谷、高岩)との対戦が決まっているので、そこでの本領発揮に期待。

 インタビュースペースで改めてガッチリ握手を交わした狼群団は、口々に「久しぶりに組んだけどやりやすかった」と声を揃えた。蝶野にいたっては「現役の3人組のチームがあっても、たぶん負けないと思うね。現役の若い奴やイキのいいのが出てきても。もっと(狼群団で)おっきな試合やりたいね」と狼群団の本格的な復活にも色気を見せる。
 また、GMとして『PREMIUM』の1年間を振り返って「苦戦したのは集客で、これが一番の課題になってますけど、自分たちもそうだけど、本戦で戦っているところから一歩引いているような選手がどれだけキャリアや潜在能力を持っているかっていうのを、今日の試合を見ていてものすごく感じた。だからこういうところで1つ励みにして、ベテラン組や一歩線を引いている選手が、もう一度本戦の戦いに戻るキッカケになるんじゃないかな。あと、選手たちの器量を団体側が生かし切れていないことが多分にあるんで、そういう選手を生かせる場所をPREMIUMが提供できればいいなと思う」と語った。
 さらに来年は「新日本含めていろいろな団体が状況がまた変わってくると思うけど、その中でまた組み直しをしてもいいんじゃないかって感じはありますけどね。でも業界がこの景気の中で、どんどん狭くなって、試合をする舞台がどんどん少なくなっていくと思うんですよ。限られた選手しか日の当たる舞台に上がる事が出来ない状況になると思う。才能のある、プロレス界の財産になるような選手たちが今年以上に埋もれる可能性があると思うので、そこは金魚すくいじゃないけどウチの網が壊れるまで引っ張りたいと思う」と、プロレス人気低迷や世界的な不況のせいでプロレス界がどんどん厳しい状況になることを危惧しつつ、もし才能ある選手が埋もれてしまうようなら、積極的にPREMIUMのリングにすくい上げるという。
 なお、蝶野自身は来年の10月にレスラー生活25周年を迎えるため、記念になるような大きな試合をすることと、久しぶりにG1クライマックスに出場することを目指すと語った。

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