30日、ディファ有明で行われたリングス主催『THE OUTSIDER』。THE OUTSIDERとは、プロのリングに上がる機会はあまりないが、腕っぷしには自信があるという不良たちを全国から募り、前田日明プロデュースのもとHERO'Sルールで対戦させようという実験的な大会。注目の第1回大会、全22試合の完全詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
大会の概要や出場選手が発表されると、各方面で話題となったTHE OUTSIDERだが、観客は入り口で金属探知機を使ったボディチェックを受けてから入場。会場内にも何人かの私服警官を配置するなど万全の警備体制で行われた。リングサイドには前田リングスCEOをはじめ、村上和成とエンセン井上も待機。また、FEG谷川代表やブードゥー・マーダーズのTARUも観戦に訪れた。
大会全体の内容は、全試合終了後に前田CEOが挨拶で言った「本当に試合内容も様々、試合レベルも様々。でも1つ良かったのは負けん気たっぷり、前にドンドン出てくる、試合を捨てない(という部分)。これは格闘技の本当に大事なことじゃないでしょうか」というセリフがすべてを現している。
全22試合という長丁場必至のプログラムだったが、直前で3分3R→3分2Rに変更された上、進行もスムーズだったこともあり、メインまでお客さんのテンションが下がることはなかった。それというのもメインに出場した“夜櫻會三代目”加藤友弥選手(写真右)と、“生きる都市伝説降臨”与国秀行選手は、お互いに約200人にチケットを売り大応援団が駆けつけていたのだ。
暴走族・夜櫻會の三代目総長という肩書きを持つ加藤選手は、まさしくケンカファイト。プロの総合格闘家が出すパンチと比べるとかなりの大振りだが、その分当たるとかなり効きそう。一方、様々な伝説を持つ一方で、「世の中に役立ちたい」という思いからネット上で人生相談もやっているという与国選手は、何発パンチをもらってもなかなか倒れない。2Rにようやく加藤選手のパンチで与国選手がダウンしたが、加藤選手がレフェリーの制止に気付かず、ガムシャラにパウンドを打っていくほど。与国選手はフラフラになりながらも反撃のパンチを当ててみせたが、それでも最後は加藤選手がダメ押しのパウンドを叩き込んで勝利。応援団の大声援もあって、メインらしく大いに盛り上がった一戦だった。
この試合はベストバウト賞にも選出され、勝った加藤選手はMVP(前田日明賞)も受賞。前田CEOは大会後、「与国君は一撃必殺の不敗王伝説があったんですよね。2ちゃんねらーも誰も批判せずに認めるっていう(加藤選手にとっては)強豪だったんですよ。それでプレッシャーかかったみたいですけどね。本当は2人にMVPをあげたかった」と選出理由を語った。
大会前の注目度No.1だったのは、やはり“新宿のカリスマ”瓜田純士選手(写真右)だろう。リングスHPに掲載されたサングラス姿で斜に構えたプロフィール写真に加え、父親は伝説の暴走族ブラックエンペラーの二代目総長。瓜田選手本人も織田信長の末裔で、路上の喧嘩で有名格闘家を土下座させたなど、数々の武勇伝を持っている。それだけに、なかなか対戦相手が決まらなかったようだが、最終的にはミュージシャンやモデルとしても活躍するaym-jet選手と対戦。
編み込みヘアーにテコンドー着を着て試合に挑んだ瓜田選手だったが、aym選手がいきなり首相撲からのヒザ蹴りを連打し、グラウンドに持ち込んでの三角絞めへ。いきなり大ピンチに陥った瓜田選手だが、何とか脱出。しかしスタンドで前蹴りを出していった瓜田選手に対し、aym選手はフロントネックロックへ。またも瓜田選手がピンチに陥ったが、ここでaym選手にドクターチェックが入り、何と負傷によりドクターストップが告げられた。ラッキーな勝利を得た瓜田選手は人差し指を突き立てながら勝利をアピールし、前田CEOにも抱きついていった。
個性的な選手が集まった中、キャラクターという点でズバ抜けて良かったのが、“リアルサラリーマン”酒井知一選手(写真左)。プロフィール写真も黒縁メガネをかけた、いかにもサラリーマン風だったが、何と入場では黒縁メガネに加えて七三分け&薄ら笑いをしながらの丁寧なお辞儀という、完璧なサラリーマンキャラを演出! これだけで観客のハートをガッチリ掴んでしまったが、いざ試合が始まると一気に豹変! 鋭いローとパンチで追い詰めてから、自らグラウンドに引き込んでの腕十字を極め、見事な秒殺勝利。しかも試合を終えると、またも髪を七三に分け、メガネをかけてから勝利者賞を受け取る念の入れ具合。「サラリーマンでも出来ました!」とマイクパフォーマンをしてからリングを降りる時、飛び込み前転をしてロープの間をすり抜けたのだが、勝利者賞のメダルを落とすというオチまでついた。
また、今大会最年少の17歳で、格闘技歴が我流5年という経歴で出場した“掲示板のカリスマ・成り上がりマン”原田桃丸選手は、そのキャッチフレーズ通り某巨大掲示板に“成り上がりマン”なるコテハンで登場し話題になっていた。開始早々に西澤選手(極真空手歴8年)のハイキックを食らいながらも、テークダウンを奪ってアキレス腱固めにいった原田選手。しかし、アッサリと脱出した西澤選手は、胴絞めスリーパーを決めていき勝利。
華☆激でプロレスデビューしている“関東制圧福岡のリアルサムライ”谷口勇武選手は、“川崎のデンジャラスKnight”大田洋輔選手と対戦。開始早々レスラーらしくドロップキックを放っていったが、パンチをもらった上にお株を奪うようなバックドロップで投げられると、ドクターチェックが入り無念のTKO負けとなった。
絶妙だったのが第1試合だ。“ハマの狂犬”黒石高大選手vs“山口の暴走戦士”秋山翼選手の一戦だったのだが、試合前からメンチ切りまくりの黒石選手が試合開始のゴングと共に突進! 秋山選手もフロントネックロックで切り返そうとしたが、両者はもつれ合うように場外に転落!
リングに戻った黒岩選手が怒りの表情でまたも突進すると、うまくかわしてバックを取った秋山選手は、何とジョシュ・バーネットも真っ青のジャーマンスープレックスを鮮やかに決めていき、そのまま胴絞めスリーパーを決めて勝利。まさに抜群のつかみ! この試合を第1試合に持ってきたのは大正解だった。
また、“投てきインターハイ×柔道サイボーグ”齋藤匡彦選手と対戦した、“法曹界の最強戦士 人権派柔術弁護士”堀鉄平選手は現役の弁護士ながらブラジリアン柔術歴5年という経歴を持っているのだが、何とノゲイラのスパッツとテーマ曲で登場。さらに試合が始まると、パンチを打ってきた齋藤選手に素早く組み付いていき、そこから引き込むとノゲイラも真っ青の下からの腕十字を鮮やかに極めて秒殺勝利! あまりにも鮮やかな勝利に場内はもちろん、2階バルコニー席を陣取ったマスコミ陣からも驚きの声があがった。
大会前心配された乱闘やケンカはほとんど起こらず、唯一第1試合終了直後に敗れた黒石選手サイドの応援団がリングに上がってきて秋山選手に殴りかかり、乱闘になりかけた場面があったが、村上らがすぐにリングに入って即座に事態を収拾。メインの試合でも両者応援団が大勢訪れていたため、試合中エキサイトする観客もいたが、乱闘騒ぎにまではならなかった。
大会終了後、前田CEOも「もっと凄くなるかと思ってた。今回は警備の人員は30人ぐらいやってもらったし、控室や入場する時に揉めないか、入り口で揉めないか、ボディチェックで凶器を没収するときに揉めないか、そういうのを全部想定して危機管理は徹底してやりました。第1試合にあったけど、まぁ今日の大会の(危険度は)想定以下でしたね」と、徹底した危機管理が功を制したようだ。
さらに前田CEOは全体的な総評として、「レベルではそんな大したことはないけど、回を重ねていくと切磋琢磨があるだろうし、まだ様子見している奴もいるだろうね。いま2ちゃんねるでは“アウトサイダーにぜひ出てほしい伝説の不良”とかっていうスレッドが立ってるみたいだよ(笑)。今日見てても、ちゃんとした指導者がついて、ちゃんとした環境で練習すればいい選手になるだろうなっていう素質を持った子もいましたので、人材発掘の場としては面白かったですね。点数を付けるなら、70点かな」と語った。
足らない30点に関しては、応募してきたときに申請した体重と、試合前に計量した体重が違うなど、主催者側のミスをあげた前田CEOは「大会自体にも運営にも反省点はあった。22試合でどれぐらいかかるのかも最初は分からなかった。5分3Rで最初計画を立てたら、終わりのが23時台になっちゃうんでマズイってことになった(笑)。やっぱり安全性を第一に考えないとね。今日もレフェリー、ドクター、俺が止めたっていう3パターンがあったけど、3つの眼で三重に注意していく」と語った。
第1回大会には1521人(超満員札止め)もの観客を集めた(安全性を考えて立ち見券を用意しなかったこともあり、20~30人がチケットを買えずに帰ったという)が、次回大会は同じくディファ有明で7月19日に開催予定とのこと。今大会に出場した選手のほかにも、新たに選手を募集するという。「年内は(7月を含めて)出来れば3大会、最低でも2大会はやりたい。パイオニアである九州の天下一武道会ではK-1ルールの試合もあるので、そういうのを取り入れていくことも考えますね。将来的には60kg級、70kg級、80kg級といった感じで階級別にして、人員が揃ったら10kgごとのトーナメントをやってもいいかな」と今後について語った。
ちなみにだが、リングス主催らしくオープニングで前田CEOが登場する際には『キャプチュード』が流れ、メイン終了後に出場全選手がリングに登場する際には、懐かしの『THEME OF RINGS』が流れた。また、元リングスの山本宜久も会場に訪れた。
28日、都内のホテルで『K-1 WORLD GP 2008 IN YOKOHAMA』(4月13日、横浜アリーナ)の記者会見が行われた。発表されたカードや会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
K-1に専念した谷川EPは「出し惜しみはしない」と横浜大会の目玉カードを次々と発表してきたが、残っていた日本人選手のカードを一挙に発表した。当初は西島洋介のK-1デビュー戦として、西島vs武蔵を予定していたようだが、西島サイドから「準備が間に合わない」と言われたことで、それに代わる目玉としていきなり澤屋敷vs武蔵の新旧日本人エース対決をラインナップ!
さらにプロ野球ロッテの四番から、TRY OUTを受けてK-1に転向して以来3連勝中の立川は、宮崎県出身でアノ知事からも「どげんかしてくれ!」と激励されたという、“東国原知事からの刺客”榎田洸之との対戦が決定。この試合に勝てば、6月のジャパンGP出場が見えてくる大事な一戦となる。
ジャパンGPといえば、澤屋敷vs武蔵はそこで実現するものとばかり思われたいた。しかし武蔵の対戦相手がなかなか決まらなかったこともあり、ほぼ対戦相手が決まっていた澤屋敷に急遽武蔵戦をオファー。前田憲作コーチからは「できれば6月に」という申し入れがあったそうだが、何とか説得。澤屋敷本人も「ちょっと早い気はしたが、いずれはやると思っていた」と気持ちを切り替えた。
一方、負ければ本当に崖っぷちとなる武蔵は「6月のジャパンGPで当たると思っていた。今回は対戦相手がいろいろ変わったので、やっと決まったかという感じ。6月の前に澤屋敷選手とやるのは不思議な感じだが、新旧とかは関係ない。強い奴が生き残る世界。僕より古いアーツやバンナがまだトップで活躍しているので、自分も上を目指してやっていく。外国人を倒すのが自分の務めだと思っている」と、あくまでも澤屋敷との対決をさほど意識していないような発言に終始。
その上で「澤屋敷選手はカウンターがうまいので、逆にカウンターを狙ってきてほしい。僕もカウンターを得意にしているので、どっちのカウンターが当たるか勝負したい。カウンター返しが試合で成立するのかは分からないが(苦笑)、どんどん罠を張っていきたい」と、“カウンターでは俺のほうが上。敢えてカウンターで倒してやる!”という意地をチラリと覗かせた。
谷川EPも「この一戦にはサバイバル的な要素はある。とくに武蔵選手にとってはシンドイ試合だし、リスクの高い一戦」と語るほど大事な一戦だが、武蔵は「この試合に勝ったらジャパンGPには出なくていいと思っている。無駄な力は使わんでおこうと思う」と豪語。谷川EPは「例え武蔵選手が勝っても、ジャパンGPを免除するかどうかは考えていない。武蔵選手はまだ藤本(祐介)選手にも借りを返していないし」という見解を述べたが、武蔵は「今のところ連続でKO勝ちしているのでKOを狙いたい。ここ最近の中では一番絶好調」とコンディションが非常にいいこともあって、“この調子でワールドGPに挑みたい”という気持ちが強そうだ。
立川の対戦相手である榎田だが、6歳から柔道をはじめ、総合格闘技の経験は15年くらいあるという。投資会社の社長をしながら、正道会館で総合の練習をしてきたのだが、コーチの金泰泳が打撃のセンスを買い、この試合でいきなりK-1デビューすることが決定。本人も「(K-1デビューは)夢のような話で信じられない」と語るほど。また宮崎県出身ということで、以前総合の試合が決まった際に、東国原知事を表敬訪問したところ「宮崎出身の選手で宮崎をどげんかしてくれ!」と激励されたという。
ただ、ガタイは見るからに大きく(身長180cm、体重115kg)、武蔵も以前スパーリングをしたそうだが「パワーというか、突進力は外国人選手並み」と評価。さらに9歳と7歳の息子さんが、昨年8月に行われた正道会館の九州大会で共に優勝したほどの逸材で、金コーチも「ユースにスカウトしたい」と語るほど。息子たちに道を作るためにも、ここで親父が負けるわけにはいかない。
「パワーがありそうなので一発をもらうと危ない。コワモテだったけど、話してみたら口調が優しかったんで安心しました」と榎田の印象を語った立川だが、「(相手が総合の経験が長いのは)関係ないですよね。倒れたら終わりじゃないですか。自分のやることをやるだけ、僕にはローしかないんで、意地でもローでいこうと思います」と巨漢の突進力を自慢のローで粉砕することを宣言した。
ちなみに囲みの際、立川に「この試合に勝ったらジャパンGP出場も見えてくるが」と、“同級生”なのをいいことにプレッシャーをかけるような質問を浴びせたら、「なるほど。ノーコメントで」と返されてしまった。その後「とりあえずこの試合に勝ってから、ゆっくり考えたいと思います」とキチンと答えてくれたが、「同級生だからって変な質問するな!」と突っ込まれてしまいました。こうなったら、意地でも勝ってジャパンGPに出てもらいたいと個人的には思っています!
27日、都内のLaughter7で『DREAM.2ミドル級グランプリ2008開幕戦』(4月29日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が行われた。発表された対戦カードや会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
笹原イベント・プロデューサーがミドル級GP1回戦の決定した3カードを発表すると、何とその中にはGP出場を拒否していた桜庭の名が! 「会見をやるので(ジムの)鍵を開けてくれって言われて」ということで、たまたまジムにいた桜庭は思わず「えっ!?」と驚きの声をあげた。
そのままなし崩し的に会見に出席することになった桜庭は「かさぶたは治ったんですけど、反対側の足が痛いんで、まだ出るかどうか分かりません」と訴えたが、笹原EPはそのまま受け流し、桜庭の相手が極真空手フランシスコ・フィリォの推薦選手で、2006年のオールアメリカンオープンでは現極真世界王者のテイシェイラにも勝っている実力者、アンドリュース・ナカハラであることを発表した。
桜庭は「血が止まらない」と訴えていた右足のかさぶたが予想を遙かに上回る速さで回復したことを明かしたものの、今度は練習中に左足で肘を蹴ってしまい、現在左足のスネが若干腫れていることを、またもズボンをまくってアピール。
そして「ケガの経過を見ながらまだ交渉中だったのに、いきなりカード発表するんだもん。完全に騙してますよ! ちょっとした会見ならスーツで来ますよ。まだ100%(決定)ではないのでキャンセルするかもしれませんよ」と、突然のカード発表は主催者サイドの騙し討ちだとなぜか笑顔でアピール。そして囲み取材中にも関わらず、笹原EPを呼び寄せて「心、苦しくないですか?」と迫ったが、笹原EPは「ここ最近では一番晴れ晴れとしていて、気持ちいいです。我々としては騙していませんし、ワンマッチが続いてGPになると思えばいいんです」と涼しい顔。「皆さんが帰ったあと、揉めると思いますよ。昔も笹原さんとは『話が違うじゃねぇか!』って何回も喧嘩しましたから」と悔し紛れに(?)言い放った桜庭だが、笹原EPは「そうですね」とクールな笑顔で切り返した。
桜庭曰く「まだ決定ではない」ものの、もし当日ちゃんと試合をすることになれば、何と1980年の猪木vsウイリー以来となるプロレスvs極真が実現! 「極真といえばアンディ・フグのカカト落としとか、緑健児さんとか松井(章圭)さんとか好きでしたね」と、意外にも昔は極真の試合を見ていたことを明かした桜庭だが、猪木vsウイリーに関しては「高校生のときに見たような……」と、曖昧な記憶しか残っておらず。
相手はこれが総合デビュー戦とはいえ、前々から総合に興味を持ち、一時はPRIDE参戦も噂されていたフィリォが送り込んでくる選手だけに、「グローブは付けるんですよね? ちょっと恐いなぁ。出来ればレガースも付けてくれないですかね」と警戒心を強めていた。ただし、この日対戦相手を聞かされたという桜庭は、当然空手家対策もこれからとなる。
また、その桜庭との試合で昨年大晦日に現役復帰した船木は、GP1回戦で田村潔司との“U対決”が決定。新生UWF時代は船木が次期エース、田村は1新人として約1年半くらい一緒に練習していたそうだが、船木は「もう19年も経っているので向こうも相当変わっているだろうし、後輩というよりは新しい人と戦うイメージのほうが強い」と語った。船木としては桜庭戦で何もできないまま敗れたことが悔しく、とにかく第2戦がやりたかったようで、vs田村に関してどうこうというよりは、「今回は何か爪痕を刻みたい」とのこと。
一方桜庭同様、GP出場が微妙と思われた田村だが、笹原EP曰く「田村さんは高田(延彦)さんの引退試合のときと同じ気持ちだと思う。GP出場は船木さんとやるということで、引き受けてくれたと思う」と、船木とは逆にUWFへの思い入れの強さからGP出場を決めた模様。
笹原EPは田村同様、桜庭もGPやトーナメントには否定的で、「いまでもGPに出たくないのが本心だと思う」とした上で、「DREAMというイベントのためを思って、それ(=本当は出たくない気持ち)を超えてもらったと思う。我々もその気持ちに応えたい」と語った。
なお、発表が遅れている青木vsカルバンの正式裁定は、現在調整中だというDREAMのPPV放送の件と合わせて、来週中に正式発表されることになった。
桜庭和志がかねてより準備を進めていた総合格闘技ジム『Laughter7』だが、正式オープン(4月1日)に先立ち、24日にジム開きを行ってマスコミにお披露目された。ジム開きの様子などはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
いかにも桜庭らしいが、「Laughter(笑い)」に縁起のいい数字である「7」をくっつけたのが、ジム名の由来。東京都品川区南大井に86坪の広さを誇るLaughter7には、リングやシャワー室、トレーニングマシンなど抜群の練習環境が整っている。一般会員(高校生以上)も4月1日から入会でき、時には桜庭自ら指導することもあるそうだ。ジムに関する詳細はホームページをご覧下さい。
ジム開きにはFEGの谷川貞治代表も駆けつけ、まずは桜庭と2人で鏡割り。すると谷川代表はいきなり挨拶の席で「かさぶたも9割方治っていると思うので、ぜひ(DREAMミドル級GP)トーナメントで優勝してほしい」と先制攻撃! 横で聞いていた桜庭は「治ってないですよぉ」と苦笑いしていた。
挨拶を終えた桜庭は、自身がご贔屓にしているお店『よかろうもん』の特製モツ鍋を、マスコミ陣に振る舞った。その後囲み取材に応じた桜庭は「だいぶ治りが悪いんですよ。今日の血が出ましたから。谷川さんはフライングだと思います」と、谷川代表の先制攻撃に対して反論。
何とわざわざズボンをまくって、マスコミ陣にミドル級GP不参加の最大の原因とされている“スネのかさぶた”を披露! しかし、そのかさぶたは思ったよりも小さく、谷川代表が言うようにほとんど治っているようにも見える。マスコミ陣の微妙な反応に対し、桜庭はこの日の練習中にも出血したとアピールした上で、「今年は体重を増やそうかなと思っているので。84kgには減量できないです。かさぶたもあるし。90kg前後まで増やしてやりたいなぁ~」と次なる理由を出してくる。
「どんな条件なら出ますか?」という質問には「条件が合わないんですよ! まずこのかさぶたが治ってくれないと。ワンマッチだったら……大丈夫じゃないかなぁ(笑)。今年は体重を増やして、来年は体重を落とそうかなと思っているんですよ。前に落としたときにすごく体が軽く感じたので。だからトーナメントの日程と合わないんですよ」と、どうしてもGPには出たくない様子。
挙げ句の果てに「ハッキリ言いますけど、(ミドル級GPには)出ません! 体がもう無理です。体がついていかない」とまで断言した桜庭だが、4・29『DREAM.2』への出場に関しては前向きで、「ワンマッチならその1試合に命をかけて一生懸命頑張りますんで!」とアピール。
だが、それを聞いた谷川代表は「出てもらいますよぉ! かさぶたも8~9割治っているんだから。絆創膏を貼ってアレすれば(苦笑)」と、スネのかさぶたではGP不参加は認めない構え。さらに「やれんのか!の人たちから聞いたら、面白い対戦相手が何人があがっているようで、桜庭選手にとっても燃える相手がいるみたいなので楽しみにしてます。ワンマッチだと思って(GPを)全部戦えばいんですよ。桜庭選手が出てくれないと、僕がやれんのか!の人たちに怒られちゃうんで、一生のお願いとして出てもらいます」と、DREAMをプロデュースしているやれんのか!制作チームから何やら情報を聞いているらしく、それを武器にお得意の“黒魔術”で桜庭を口説くつもりのようだ。なお、『DREAM.2ミドル級GP開幕戦』に関する記者会見は、今週中には行われるとのこと。
21日、新木場1stRINGで行われたDRAGON GATE特別興行『武勇伝・参』。全試合の詳細はバトル三昧でご覧下さい。
この日のメインは前回の2・10『武勇伝・弐』で望月を襲撃してシングル戦を要求したフジタ“Jr”ハヤトに対し、望月はインターナショナルジュニア王座を賭けて応えることに。
意外にも望月の奇襲攻撃で試合が始まり、早々に望月がKO勝ちを収めるかに思えたが、フジタも何とか立ち上がる。それでも望月はクロスヒールホールドやアンクルホールドで追い込んでいくが、フジタはカウンターのスピアを決めてから反撃を開始。レフェリーを突き飛ばし、コーナーに追い込んで踏み付けいくが、望月はそんなフジタを振り切ってコーナーへ。
しかしフジタはコーナーを駆け上がってのハイキックで望月を蹴落とすと、エプロンの望月にランニング・サッカーボールキックを叩き込み、さらにジャーマンやPKで攻め込んでいく。「クソジジイ!」と叫びながら張っていくと、望月も「クソガキ!」と返していったが、フジタはK.I.D(=フロントネックロック)を決めていく。
これを何とか逃れた望月はツイスターからの一角蹴り。フジタも望月の攻撃をK.I.Dで切り返すが、これを投げ飛ばして振り切った望月は、ハイキックの相打ちから最強ハイキックを叩き込むと、投げ捨てドラゴンからの胴絞めスリーパー。これで粘るフジタから何とかレフェリーストップで勝利を挙げ、王座を防衛した。
すると試合後、澤宗紀が突如乱入し、望月にLOVEポーズからのシャイニング・ウィザード! 澤は「望月! いや、モッチー! 次回の武勇伝でそのベルトにこの澤宗紀が挑戦させていただくぞ!」とタイトル挑戦を表明。そんな澤に向かって「俺も昔からバトラーツ知ってるけど、社長に似て節操ないな」と言い返すと、澤は花道でTシャツを脱ぎ捨て、何とブラジャー姿になって「節操がないんじゃない。変態なんだよ!」と絶叫! バカ負けした望月は「そのブラジャーに免じてお前の挑戦を受けてやるよ」と、次回の『武勇伝・四』で澤とインターナショナルジュニア王座を賭けて対戦することを承諾した。
さらに望月はフジタに対しても「お前くすぶっているとか言われているらしいけど、周りの評価なんか気にするなよ。俺は今日みたいな試合、好きだよ。でもこういう試合は40歳までだな。だから23歳になったら、また来い!」と声をかけると、フジタは望月との握手を拒否して「今後も望月さんに戦いを挑んでいきたいと思います」と言って頭を下げた。21歳のフジタ相手に、真っ向からバチバチファイトをやってのけた38歳の望月だが、苦しさの中にも充実した表情で「武勇伝は俺のライフワーク」と語った。
この日の武勇伝に澤の試合はなかったが、ランジェリー武藤は出場。何とジャクソン・フロリダとのガラスのヒザを持つ者同士のシングル戦が組まれたのだが、カード発表の際もこのカードには大きな声援が飛び、“裏メイン”とまで言われた。
その期待に応えるように、試合冒頭ではジャクソンの“体の一部”である杖攻撃が炸裂しまくっていたが、例によってロープ渡り中に転落! すかさずL武藤がスペース・ローリング・エルボーからのフェースクラッシャーの“武藤ムーヴ”で反撃すると、何とジャクソンのマスクが外れてしまうハプニングが発生!
必死でマスクを被り直すジャクソンに、シャイニング・ウィザードを叩き込んだL武藤は、ムーンサルトを狙ってコーナーに。だが、背後からジャクソンが杖で押してL武藤を場外に蹴落とす。そして逆にコーナーから場外ダイブを行うが、飛距離を誤ってエプロンに転落!
思わずL武藤も「大丈夫?」と心配するほどだが、ジャクソンは懲りずにリングに戻ってからもダイビングニーを放つが、やっぱり自爆! すかさずL武藤がムーンサルトを狙ってコーナーに登るが、こちらも転落! 何とそのまま両者KOによる痛み分けに。この2人の対戦は今後も名勝負(迷勝負?)数え唄になりそうだ。なお、2人は休憩時間に仲良くサイン会を開いていた。この2人の寄せ書きサインはかなりのプレミアだ!
カツオを負傷欠場に追い込んだ張本人である星野勘九郎が、メタボ兄弟の相方である戸澤とタッグを組み、吉江&K-ness.と対戦。K-ness.1人がやたら小柄……
「俺のほうが太っているぞ!」と叫びながら果敢にも吉江に向かっていった戸澤だが、吉江はすべてを受け止めてみせ、ビクともしない。そして逆にチョップの連打、ボディスラムの連打、さらに雷電ドロップやスティンクフェイスなどを次々に戸澤に叩き込み、まさしく“かわいがり”状態に。嗚咽しながら何とか耐えた戸澤が、星野にタッチすると、星野は“動けるデブ”であることをいかんなく発揮。
戸澤も復活し、星野とメタボ兄弟がよくやる合体攻撃を繰り出してみせたのだが、星野のラリアットが戸澤に誤爆! すかさず吉江が戸澤にアバランシュホールドからのダイビング・ボディプレスを決めて3カウント。敗れた戸澤は星野の誤爆が敗因だと主張し、何と「この業界にはいろいろなデブがいる。そこで4月の武勇伝でデブワンスクランブルを開催する!」と勝手に発表! そのデブワンスクランブルの勝者が、吉江に挑戦するという。
現時点でデブワンスクランブルに出場が決まっているのは、戸澤と星野のみ。戸澤は勝手にフジイの参加も決めてしまったが、吉江は「勝手に決められちゃったけど、許可します。俺も出ようと思ったけど、挑戦されるらしいんでね。デブデブ言うけど、デブは俺に取って褒め言葉だから。ありがとう」とニコニコ顔だった。
当初は『武勇伝・弐』で因縁が勃発した鷹木と金村がストリートファイトマッチで激突する予定だったが、金村の事件によりカードが変更。さらに20日のドラゲー大田区大会の試合後に鷹木が頭部の痛みを訴えたため、鷹木が急遽欠場することに。鷹木本人は出場するつもりだったようで、コスチューム姿で登場。病院で検査の結果、異常はなかったとのことだが場所が場所なだけに、大事を取って鷹木の代わりにYAMATOが出場し、YAMATO&サイバーvs岸和田&関本のタッグマッチというカードに落ち着いた。
とはいえ、試合はパワーファイターが4人揃い、1stRINGが揺らぐかのようなド迫力のぶつかり合いが展開された。YAMATOが長い時間捕まってしまったが、何とかピンチを脱してサイバーにタッチすると、サイバーが大暴れ! サイバーは岸和田と関本を立て続けにリフトアップしてみせた。
さらにYAMATOのブレーンバスターを岸和田が踏ん張っていると、サイバーがYAMATOもろともジャーマンでブン投げていき、さらに4選手のジャーマンやラリアットが乱れ飛ぶ! だが、またもYAMATOを捕まえた岸和田&関本はトレイン攻撃からの時間差ダイビング・ボディプレス。さらに関本が垂直落下式ブレーンバスター、ラリアットを叩き込み、最後はトップロープへのスタンガンからのジャーマンで3カウント。
試合後、関本が鷹木に向かって「お前なんで休んでんだよ。お前がNEW HAZARDの大将だろ。悔しくないんか、コラ!」と挑発していくと、鷹木は悔しさをぶつけるように関本に殴りかかっていく。セコンド陣が割って入る中、関本が両手を広げて「かかってこい!」と挑発すると、鷹木は「そんなこと言うんだったら、次の武勇伝も出てもらうぞ! 一度は流れたストリートファイトマッチでやってやろうじゃねぇか!」と、関本に対し、次回『武勇伝・四』でストリートファイトマッチを要求していった。
20日、大田区体育館で行われたDRAGON GATE『THE GATE OF GENERATION』。3月末で閉鎖されることが決まっている大田区体育館だけに、これが最後のプロレス興行。ドラゲー春のビッグマッチINラスト大田区体育館の全試合の詳細は、バトル三昧をご覧下さい。
メインはCIMAの持つドリームゲート王座に吉野が挑戦する一戦。この前に行われた吉野vsCIMAのブレイブゲート戦では吉野が勝利。吉野が連勝すれば初のドリーム&ブレイブ王者が誕生する。この大一番に水色の新コスチュームで登場したCIMAだが、吉野は序盤からCIMAの左腕を集中攻撃。
しかし中盤からCIMAも吉野の左腕を攻撃。しかも観客から奪い取ったビニール傘やイスまで使って、吉野の左腕を破壊していく。CIMAはトカレフ、シュバイン、雪崩式パーフェクト・ドライバーで勝負に出るが、吉野もトルベジーノやアナザースペースで応戦。そして、ついにソル・ナシエンテで捕獲していったが、CIMAは吉野の左腕を踏み付けて脱出。さらに2発目のライトニング・スパイラルもジャンピングキックで回避!
そこから雪崩式シュバインを決めていったCIMAは、掟破りのトルベジーノ! さらにモナリザ・オーバー・ドライブからのクロスファイヤーで勝負に出ると、そのまま掟破りのソル・ナシエンテに移行! 堪らず土井がエプロンからタオルを投入すると、玉岡レフェリーが改めて吉野の状態を確認してから試合終了のゴングを要請! CIMAが熱戦を制して王座防衛に成功した。すると、そこに土井が上がってきてマイクを取り、「俺は結果次第で今後土井吉タッグはどうなるか分からんって言ったけど、なんや今日の試合は! 立て、吉野!」と吉野に言い放つと……
次の瞬間、「めっちゃ感動したやんけ!」と言って吉野を抱きしめる。吉野も「俺も土井ちゃんと一緒の気持ちや。俺のパートナーは土井ちゃんしかおらん。これからも土井吉で頑張っていこうね」と言って、土井吉の復活を宣言。
その様子を唖然とした表情で見つめていたCIMAだったが、昨年の大田区大会での土井戦で首を痛め、約半年間辛い試合が続いたCIMAだったが、この日の吉野戦を仕切り直しと語り、土井吉に握手を求める。土井吉もがこれに応じようとした瞬間、Gammaが割って入り「ふざけるな、吉野! 俺らはマッスル・アウトローズやぞ! 土井もそうだ! 何がCIMAと握手だ!」と激怒し、神田&堀口と共に引き上げてしまう。
完全に分裂してしまったマッスル・アウトローズだが、土井吉は「俺らもマッスル・アウトローズや」と言って引き上げていく。何とも言えない空気が会場を包む中、「こんな状況でもきっちり締めたるわ!」と強がったCIMAは、「俺はいつでも、エニータイム、どこでも、エニーウェア、誰とでも防衛戦をやります!」と“ライガー語録”を拝借。
すると、斎藤了が「お前、誰の挑戦でも受けるって言ったな。同じTyphoonでもいいってことだな。次の挑戦者、俺が名乗り挙げるぞ!」とCIMAに宣戦布告! CIMAも「マイクでごちゃごちゃ言ってても始まらん。俺たちはキッチリ1対1でやって体で会話しようやないか! お前やったら申し分ない。このベルトを賭けて、次は斎藤了とやってやろうやないか! 勝っても負けても恨みっこはなしやからな!」と挑戦を受ける構え。
そしてCIMAが「大田区もこれで最後みたいですが、最初にここで興行を行ったのが新日本プロレスで、最後がドラゴンゲートというのも何かの運命じゃないですか」と言い、大歓声を浴びてハッピーエンドで終わろうとしたのだが、引き上げようとしたCIMAをYAMATOが急襲! 完全に不意打ちを食らったCIMAは、アンソニーらに抱えられてバックステージに運び込まれたが、何が起きたか分からず混乱と痛みで朦朧としていた。
セミでは至宝のGHCジュニアタッグを奪い返すため、ノアからKENTA&石森が乗り込んできた。迎え撃つ鷹木はKENATを激しく意識。KENTAもハルクに攻撃すると見せかけて、コーナーの鷹木を攻撃するなど激しくやり合う。途中、ハルクが捕まってしまったが、KENTAの馬鹿にするようなチョン蹴りを食らったハルクは、怒りを爆発させ、口から血を流しながら怒りのソバット!
元闘龍門Xの石森も初参戦となるドラゲーでハンドスプリング・レッグラリアットをはじめとする、バネを活かした攻撃を披露。スーパースターエルボーは鷹木にかわされて不発に終わったが、KENTAを好サポート。最後はハルクのニールキックが鷹木に誤爆したところに、KENTAがgo2sleepを決めていき、さらにヒザをついた鷹木の頭部に左右のハイキックから、渾身の左ハイキックを叩き込んで3カウント!
対抗戦らしい意地の張り合いの中、石森のバネ、ハルクの意地、鷹木のパワー、KENTAのクールな中に見え隠れする鋭い攻撃などがぶつかり合った非常にいい試合だった。
3・7後楽園大会で突如ドラゲーに復帰してきた谷嵜に対し、最初に噛みついていったYAMATOがこの日一騎打ちを行った。奇襲攻撃を仕掛けていったYAMATOは、「もっと打ってこんかい!」と終始谷嵜を挑発し、激しいエルボー合戦を展開。
YAMATOのギャラリアを食らいながらも、すぐに立ち上がってカサノヴァを叩き込んだ谷嵜。どちらが意地の張り合いを制するかという展開となり、ヒザをついたYAMATOの顔面にバズソーキック、ソバット、カカト落としをガムシャラに叩き込んだ谷嵜が、強引にインプラントで叩き付けて3カウント!
試合後、谷嵜は「僕がこのリングに上がること、YAMATOが拒絶するのも分かります。お客さんの中にも納得しない人がいるのも分かります。でも、僕は、俺は、このリングで死にもの狂いで戦っていきます! またイチからやり直していきます」と言うと、YAMATOに向かって「下から噛みついていく奴、俺は大好きだ。昔の自分を思い出した。よかったら俺とタッグ組んでくれよ」と共闘を呼びかける。YAMATOが「今日は俺の負けだよ。でも俺はあんたのことを全部認めたわけじゃない。俺はNEW HAZARDのYAMATO。だけど、今日あんたと試合をして、俺もあんたに同じ臭いを感じたよ。機会があったらタッグ結成でも何でもいいんじゃないの」と答えると、そこに斎了が割って入り「俺とも1回タッグ組もうぜ」と谷嵜に呼びかける。すると、YAMATOが「トライアングルゲート、頼んだぞ」と斎了に意味深な言葉をかけ、斎了を困惑させた。
石森や谷嵜と同じく闘龍門X出身のエルブレイザーもドラゲーに初登場。PACとタッグを組んだブレイザーの相手を務めたのは、まだ練習生だった頃のブレイザーを鬼コーチとして鍛え上げてたアラケン。パートナーはもちろん岩佐。
ツインゲート王者の新岩は抜群の連携技でブレイザー&PACを追い込む。夢のドラゲーマットといこともあってか、動きが若干硬いブレイザーはブレイジングアローやライトニングストラックの前に、危うくコーナーから落ちそうになってしまう。最後はアラケンがPACにツームストンパイルからの戸澤塾秘伝・こきゅうやま(=スワンダイブ式フットスタンプ)を決めて3カウント。
試合後、かつての教え子の成長を確認したアラケンはブレイザーの健闘を称えていった。さらにメイン終了後、CIMAが「エルブレイザーは昔、ミニCIMAやってたんだって? 今日はいきなりのビッグマッチで動きが硬かったけど、次は後楽園ホール辺りで横に立ってみたい。アンソニー、俺ら(ブレイザーと)タッグ組んでみよう」と、何と“元ミニCIMA”のブレイザーとのタッグ結成を提案した。
18日、都内のワールドビクトリーロード事務所にて『戦極~第二陣~』(5月18日、有明コロシアム)の記者会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
5月、6月と連戦が決まっている戦極だが、「まだ見ぬ強豪」として注目されていたホジャー・グレイシーの日本デビュー戦は5月の第二陣で行われることが決定。対戦相手は現時点ではまったく決まっていないそうだが、ホジャー本人は「ヘビー級でも93kgでもどちらでもできる。強い相手とやりたい」と語っているという。ホジャーの試合は第二陣のメイン候補ということなので、日本人・外国人問わず、それ相当の相手と対戦することになりそうだ。
また、パンクラスismの北岡悟、GRABAKAの佐々木有生、そして中尾“KISS”芳広といった日本人選手の参戦も決定。全体的に数が少ない日本人ヘビー級ファイターだが、戦極には吉田、藤田に続き中尾も参戦することに。「ぜひカッコイイ相手、カッコイイ男を当ててもらいたいと思います。藤田選手や吉田選手と戦うために戦極に来たので、この2人とは確実に戦いたいです。とくに藤田選手に勝たないとナンバー1の座は取れないと思うので、次の試合で勝ってリング上で藤田選手の名前を出したい」と意気込みを語った中尾。
ヘビー級ということでホジャーの対戦候補にも挙がるが、中尾本人は「ホジャーは顔がよくないし、タイプじゃない(笑)。本当は藤田選手ち一発目にいきたいが、この間試合をしたばかりだし。藤田選手が自分と試合をしなきゃいけない状況に持って行きたい」と、あくまでも狙いは藤田和之。
中尾と言えば、先日『DREAM』の旗揚げ戦でミルコ・クロコップとの対戦が、当初決まったという噂があったが、その件に関しては「自分はファイターなので、練習をして試合をすることが自分の役割。細かいことはマネージャーの川崎さん(=ブッカーK)に任せている」というに止まった。
また、國保広報から「五味選手の対戦相手候補」と言われた北岡だが、本人は「自分の口から五味選手の名前を出すのは失礼だと思う。70kg級のトップ選手の名前を出す権利も力もいまはないと思うので、そこまでいける段階をこの場所で踏ませてもらいたい。そういうチャンスだと思いますし、そういう段階を踏む上でいい相手を用意してくださると思うので、ちゃんとその段階をクリアしていくことが僕の役目だと思う」と謙虚に語った。
それというのも一度でも負けたら体重を落とそうと考えながら、先日77kgで試合をしたところ、1回目で負けてしまったことで、「この世界で成功したいなら、ちゃんと落とさないといけないんだという現実を思い知ったというか、自分の弱さを知ったので。ちゃんと勝っていく大事さを考えると、(体重を)落としたほういいだろうと思いました」と、70kg級でキチンとやっていこうと思い知らされた矢先だったようだ。
また、國保広報は『DREAM』の旗揚げ戦を実際に会場で見たそうだが、「途中で判定が多くなったり、最後の青木選手の不慮の事故が起きてしまったが、ああいったことは我々の中でもいつ起きてもおかしくないこと。しょうがないと思うが、ファンにとっては残念な結果だった。視聴率も昨日結果を聞きましたが(平均8.9%)、あまり格闘技界にとってはいい結果ではない。20%くらい取ってくれれば、我々にもいい意味で跳ね返ってきたと思う。地上波を持っている以上、ぜひ頑張ってもらいたい」とエールを送った。
なお、戦極の地上波放送に関しては、「今ここでこうなりましたとお話できることはないが、21日にフジテレビの『SRS』で戦極特集が放送されますし、この間も日本テレビでニュースとして報道されたり、そういったところで徐々に徐々にだと思っています」と語った。
17日、後楽園ホールで行われたファイティング・オペラ ハッスルの『ハッスル・ハウスvol.34』。全試合の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
この日のメインは母親(インリン様)から勘当され、モンスター軍を追放され、唯一のお友達だったマー君も“Kの国で行われる賞金マッチ”に行ってしまい、一人ぼっちになってしまったモンスター・ボノ改めボノちゃんに対し、高田総統が送り込んだヒットマン1号であるモンスターK川田の対戦。
この日のオープニングでB×Bハルクばりに女性ダンサーを従えて、倖田來未の『キューティーハニー』を妖艶(?)なダンス付きで熱唱し、崔との歌合戦に圧勝した川田。勢いに乗り、総統に「ボノに勝ったら栃木でハッスルを開催しましょう」と持ちかけたものの即却下されてしまったが、「モンスターKのKは鬼怒川温泉のK」と“栃木LOVE”を存分にアピールしてリングへ向かった。
試合でも栃木を馬鹿にされた恨みをボノちゃんにぶつけていった川田。ボノちゃんも突っ張り電車道やスライディングキックで反撃するが、川田は容赦ない蹴りの嵐。しかし、川田の蹴り足をキャッチしたボノちゃんは、何と父親譲りのドラスクを見せる! 続いて足4の字を狙ったボノちゃんだが、どうしてもうまくかけることが出来ない。辛くも脱出した川田はジャンピング・ハイの連打を叩き込み、最後はハーフダウンのボノちゃんにモンスターPK(=ランニング・ロー)を叩き込んで3カウントを奪った。
いきなりヒットマンにタマを捕られてしまったボノちゃんに対し、高田総統が「散々大口叩いて、なんだそのザマは!」と言い放つと、母親であるはずのインリン様まで「まるでガマガエルね」と冷たいひと言。「今日は栃木県民がいっぱい来ているんだよ。栃木県民を怒らせるとどうなるか分かったか。今日はお前に都会のプロレスを教えてやったんだよ」とモンスターK、略してKYっぷりな発言をする川田を尻目に、総統がマー君の名前を出して「金の切れ目が縁の切れ目か?」と問いかけると、インリン様も「見るからに育ちの悪そうな子ですからね」とボロクソ。
するとボノちゃんは「うるせー、メス豚! 友達なんていらねぇよ! 1人でもお前らには負けねぇよ!」と言い返した。高笑いしながらモンスター軍が去っていくと、ボノちゃんは「ボノちゃんは1人じゃない! こうやってファンの皆さんが応援してくれるから! 苦しいけど、もうボノちゃんは帰る場所がない。だから、だからこのハッスルのリングで頑張ります。大阪に向け、ファンの皆さん、ボノちゃんに力を分けてください!」と哀愁の漂うマイクアピール。
ボノちゃんを励ますように観客が一緒になってドスコイポーズを決めようとすると、背後から大阪大会で対戦するボブ・サップがボノちゃんを襲撃! するとスクリーンに総統が再び登場し、「ハハハハ。裏切り者! まさか暗闇からサップが来ると思わなかったか? 脇が甘いんだよ。私のイベントをドスコ~イ、ドスコ~イとくだらないポーズで締められちゃ困るんだよ。下々の諸君、これが本当のバッドラックだ」と捨て台詞を残した。
些細なことから口論が始まり、ついにはコンビ解散まで話が膨らんでしまったレイザーラモンの2人。2人の喧嘩を聞きつけた総統はタッグによる直接対決をマッチメーク。
RGの奇襲攻撃で試合が始まると、RGとHGはかなりキチンとしたプロレスの攻防を見せて客席を沸かせる。しかしロープ渡り中に転落して股間を強打したRGに、HGはトラウマとなっている逆水平チョップ攻撃。慌ててRGが天龍にタッチすると、天龍はチョップや延髄蹴りなど怒濤の攻撃。そしてパワーボムでトドメを刺そうとすると、RGが「天龍さん、タッチ!」と志願。
HGのコマラツイストを掟破りのコマラツイストで切り返したRGは、天龍とスーパーパワーボムを決め、トドメのハイフライフローを狙う。だが、これを崔がカット。すかさずHGが69ドライバーを決めて勝利。試合後、HGが「謝るなら許してやる」と言うが、RGは「誰が謝るか! 天龍さんとのWARGでM-1に出てやる!」と、何と本業のほうでも天龍を相方にすると宣言!
しかし天龍はマイクでRGを殴打して相方になるのを無言で拒否すると、「いいところも悪いところも含めてパートナーだろ」とHGを説得。HGが「大将の顔に免じて許してやるよ」と言うと、RGはそもそも今回の喧嘩はレイザーラモンの稼ぎ頭であるHGのレギュラー番組が、最近減っていることが原因だと吐露。「まだ寄生する気か!」と再び怒り出したHGだが、天龍が「本当は仲がいんだろ」と言って無理矢理2人を握手させて和解させると、欠場中の坂田亘も登場してハッスル軍全員でハッスルポーズを決めた。
池谷銀河、RG、そしてチエにまで敗れ、丸坊主になったバボ。ようやく心を入れ替えて池谷との再戦を直訴したバボい対し、アン・ジョー司令長官は自ら対戦してバボの覚悟を確認することに。
肘グリやイス攻撃など厳しい攻撃でバボを追い込みながら、「それしかないのか! 力出してみろ!」を檄を飛ばすアン・ジョーに対し、歯を食いしばって立ち上がるが、アン・ジョーはランニングニーリフト、チキンウイング・フェースロック、フロントネックとフィニッシュ技を連続で繰り出していく。
しかし、バボはこれらすべての技をクリア。串刺しドロップキックからの袈裟切りチョップで反撃に出たバボは、ランニングニーリフトを返していったが、スタミナが切れてしまいこの先が続かない。その隙をついたアン・ジョーがビクトル投げからの丸め込みで3カウント。
「最後のお前の爆発力、なんでアレがいつも出ないんだ」とバボを嘆いたアン・ジョーだったが、頑張りに免じてバボを許そうとすると、観客からは「エー!」の声が。「なんですか? ここでストーリーを終わらせていいんですか?」と観客に反論したアン・ジョーは、バボを大阪大会でパートナーにして、池谷&サスケと対戦できるように総統にお願いするとバボに告げた。
15日、さいたまスーパーアリーナで行われた『DREAM.1 ライト級グランプリ2008開幕戦』。HERO'S+やれんのか!(PRIDE)=格闘技大連立によって誕生した新イベントの旗揚げ戦。地上波放送ではカットされていた入場シーンや試合の詳細、さらに試合後の選手のコメントなどはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
夢の舞台になるはずだったDREAMだが、旗揚げ戦は“悪夢”のような終わり方となってしまった。メインのライト級GP1回戦、青木vsカルバンは本来昨年大晦日の『やれんのか!』で実現するはずだったが、カルバンのケガにより流れてしまい、今回ようやく仕切り直されることになった。
“会場では”立木文彦氏のナレーションのもと、青木を紹介する煽りVの前に「デンデンデデン」という“あの曲”のリズムが付けられ、試合前から一気に会場のボルテージが上がる。青木も気合いが入りまくった表情で入場。そして試合開始早々、カルバンのハイキックをかわした青木がコーナーに押し込むようにタックルを仕掛ける。事件はここで起こった!
押し込まれたカルバンが青木の背中にヒジを落としたのだが、2発目のヒジが“偶発的”に青木の後頭部付近に当たってしまい、青木がバタッと倒れ込んでしまったのだ。DREAMルールでは首から下へのヒジ攻撃はOKだが、脊髄や頸椎への攻撃は禁止。会場のビジョンではカルバンがヒジを落とすシーンが何度も映し出されるが、カルバンが故意的に後頭部に落としたかどうかはかなり微妙。
痺れがあるという青木はダメージ回復のため、3分間のインターバルが取られたが、終始顔を歪めて痛そうにしている。さらに3分間が過ぎても一向に試合が再開される様子がなく、徐々に観客が騒ぎ出す。青木の周りでは中井祐樹をはじめとするセコンド陣、ドクター、レフェリーが何やら協議。そしてついに島田レフェリーと共に中山リングドクターがリングに上がり、青木の腕が上がらないためドクターストップを宣告したことが告げられ、この試合はノーコンテストとなった。
観客の怒号が飛び交う中、リング上にライト級GP1回戦を勝ち上がった6選手が上がり、カメラマンに向かってポーズを取る。その横で青木はコーナーで動けないまま。そしてカルバンもリングサイドの観客や谷川FEG代表に両手を合わせて謝るポーズを取る。大半の観客は早々に席を立ってしまい、残った観客もまばらな中、ようやく青木がマイクを取り「今日、ここまで来てくれた皆さん、本当にスミマセン。僕もやりたいです。でも腕が上がらないんです。PRIDEがなくなってから1年待ちました。でも世界最強を目指してまだまだ頑張ります!」と涙ながらに叫ぶ。
さらに、リング上から全選手が去っていった中、1人残っていたカルバンも最後にマイクを取って「こんな結果になるとは思わなかった。大みそかに続いて、またファンをガッカリさせる結果になってしまった。たくさんトレーニングを積んで必ず世界最強の男になりたいが、こんな形でなるのはゴメンだ。ゴメンナサーイ!」とお詫びのマイクアピール。2004年8月『PRIDE GP 2004決勝』でのヒョードルvsノゲイラ戦(試合中のヒョードルのケガにより無効試合に)を彷彿させるようなシーンだったが、あの時はヒョードルの傷口がビジョンにアップになった際、誰もが「これは無理だ」と納得できた。しかし、今回は外傷がない分、青木のダメージがどれほどだったのかが観客に伝わらなかったという不幸があった。そのため、何とも異様な光景で旗揚げ戦は幕を閉じることになった。
試合後、インタビュースペースに現れたカルバンは「(ヒジは)キツく当たったとは思っていないが、私もバカじゃないのでワザとやったわけではない」と、改めて故意ではないことをアピールし、主催者サイドに再戦を組んでくれるようお願いしたことを告げた。
一方、右腕を吊った状態で現れた青木は、無念そうな表情を浮かべながら「今は何も考えられない、白紙です」と繰り返し、再戦も考えられないという。青木本人は意地でも続行する気だったようだが、青木が「命を預けている」という中井(祐樹)と主催者サイドが無理だと判断したという。
なお、笹原EPは「ノーコンテストと言ったが、主催者サイドで一旦預からせてもらって再検討する。ビデオで見ると、首の近くに(ヒジが)落ちたのが流れて当たっている。故意か偶発的なのかは、協議陣と検討して後日、正式なものを発表します。その際、試合結果が変わることもあります」と、2回戦に勝ち上がる選手がどちらなのかも含めて改めて検討するが、笹原EP個人としてはライト級GP1回戦として、両者を再戦させたいそうだ(日程的に厳しいが)。
休憩明けには、4月29日の『DREAM.2』で開幕するミドル級GP2008の出場選手として、秋山、大山、金、ミノワマン、ユン、船木、そして桜庭が登場! 何と“あの事件”以来、初めて桜庭と秋山が同じリングに立った。そのせいもあってか、秋山が意気込みを語ろうとマイクを握った途端、場内から大ブーイングが飛ぶ。秋山の声もかき消されるほど。一方、真っ黒のお面型マスクを被って登場した桜庭は「トーナメントの話ですが、スネに小さなかさぶたが出来て血が止まらないので、トーナメントは出ません! でも4月の試合には出ますのでよろしくお願いします」と、意表を突く発言。
元から「もうトーナメントは嫌です」と公言していた桜庭だけに、秋山と当たる可能性もあるミドル級GP出場は微妙なところ。しかし16選手参加のGPで、まず発表されたのが(桜庭を含めて)7選手。この日、ミルコと対戦した愛弟子・水野のセコンドについた田村あたりは出場濃厚と思えるが、田村もスンナリとGP出場を承諾するとは思えない。
笹原EPは「(桜庭は)ミドル級トーナメントの顔となる選手なので、出てもらえるよう引き続き交渉していく」と語っていたが、谷川マジックの力を借りたりしないと交渉は厳しいかもしれない。どんな16選手が顔を揃えるか注目だ。
地上波中継では2001年のミルコ戦でハイキックを食らったシーンを何度もリピートされ、会場の煽りVでは「結婚のときは攻められたのか? 自分の攻めたのか?」と克彦に詰め寄り、克彦が戸惑いながら「自分から」と答えると、「それと一緒だよ。自分から攻めなきゃ!」と独特の理論をぶつけていき、観客の笑いを誘った永田克彦の実兄・永田裕志!
セコンドについた兄の声は2階の客席にまで聞こえるほど。克彦も「甲高いのでよく聞こえました(笑)」と答えていた。さらに克彦は「(兄の声援は)力になるし、いつもハッパをかけてくれる。こういう兄貴がいたからこそ、ケツを叩いてくれるというか心強い」とまで語り、勝利したあとは2人で敬礼ポーズを決めた。だが、残念ながら試合はウマハノフをイマイチ攻めきることができず、試合中からブーイングも飛んだ。それでも何とか判定で勝利しただけに、2回戦ではスッキリした試合を見せてほしいところ。
地上波中継を見るとHERO'Sの雰囲気が色濃く残っていたが、会場ではかなりPRIDEの雰囲気に近いものがあった。残念ながら客席には若干空席も目立ったが(主催者発表1万9120人)、PRIDE出身の選手に大きな声援が飛んだところを見ると、この日の観客はほとんどが元PRIDEファンだったかもしれない。
テレビではフィーチャーされていなかったが、やはり島田レフェリーへのブーイング、そして太田真一郎、ケイ・グラント、レニー・ハートリングアナによるコールはPRIDEらしさの象徴だ。さらにテレビではナレーションの声が違っていたが、会場では佐藤大輔氏が制作した煽りVに立木文彦氏のナレーションがついていた。これもまたPRIDEらしさの象徴。ナレーションのセリフ自体はほとんど会場もテレビも同じだったが、声が違うだけでああまで雰囲気が変わるというのも驚きだ。
笹原EPは「事前に相当な量のCMが流れていて、地上波の力というかパワーを実感した。しっかり数字(視聴率)に反映してほしい」と語っていたが、この“PRIDEっぽいけど、PRIDEじゃない。HERO'Sっぽいけど、HERO'Sではない”番組がどのくらいの数字を取るか注目される。また、大会前「新しい価値観を作っていきたい」と繰り返していた笹原EP。旗揚げ戦を終えて、その「新しい価値観のヒントが見えたか」と聞かれた笹原EPは「メインの結果を含めて、“今までないがしろになっていった部分”にキチンと向き合って、“納得していただける形”を見せたい」と、この日のメインのように不本意は形に終わったとしても、その後キチンとした形でケリをつけるというのを、DREAMの新しい価値観の1つだと説明した。また、ジダを殴り倒したアルバレスの名を挙げ、「ニューヒーローの誕生を予感させる」とも語った。
14日、都内のホテルで『DREAM.1 ライト級グランプリ2008開幕戦』(3月15日、さいたまスーパーアリーナ)の前日会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
会見前に行われた計量は全選手が一発でパスし、いよいよ明日格闘技大連立によって実現した新総合格闘イベントDREAMが旗揚げする。その旗揚げ戦で行われるライト級GP一回戦に“日本総合格闘技のパイオニア”として出場するはずだった宇野薫だが、ケガが完治せず結局欠場することに。
宇野は「自らの口で説明したい」と会見前に登壇し、「昨年の試合でアゴを骨折し、ベストな状態で試合ができないということで欠場することになりました。ギリギリまで調整したのですが、難しいということで。また風薫る頃にはDREAMのリングで試合をしたいと思います」と説明した。
笹原EPによると、ひとまず明日の1回戦は本来8試合のところを7試合で行い、宇野のケガの治り次第にもよるが、“主催者推薦枠”として2回戦から出場するか、4・29『DREAM.2 ミドル級GP2008開幕戦』でライト級の試合を1試合組むかはまだ決めていないとのこと。
この会見でライト級GP2008の優勝者に贈られる黄金のベルト(写真右)が初披露。さらにライト級GP2008の優勝者は、同時にDREAM初代ライト級王者となるため、その証である銀のベルト(写真左)も披露された。この辺のGP覇者→金のベルト、タイトルとしてのベルト→銀のベルトという、システムはPRIDE時代と同じ。ちなみにこのベルトは1本3000万円相当だという。
明日の試合はTBSが19時から2時間枠で地上波放送するが、狩野事業局長は「夢の大連立の開幕戦が明日ということになる。なにしろ大連立なので、選手の層が非常に厚くなった。会場のファンのみならず、テレビの視聴者にも楽しんでもらえると思います」と語った。笹原EPも「設立発表以来、注目度の高さを実感する毎日。国内ではTBSさんで放送されるが、行く行くは世界中にこのイベントが発信できればと思っています。新しい価値観を作るイベントなので、格闘技界に新しい価値観を築くことができればと思っているが、それも一重に選手たちの熱いファイトだと思っている」と挨拶。
これを聞いた海外メディア『Sherdog』の記者から「現段階で海外でDREAMを放送するため、具体的に進んでいる話はありますか? また、海外で大会を開催する予定はありますか?」という質問が飛んだ。笹原EPは「放送に関して具体的な話はありません。ただ、素晴らしいイベントになることを確信しているので、世界中の人たちにも見ていただきたい。国外でのイベントも開催できればとは思っているが現時点では具体的に決まっていない」と答えるに止まった。PRIDEのように世界に発信できるかどうか、すべてはまず明日の旗揚げ戦を見てからになるだろう。
DREAMの目玉の1つでもあるミルコは、直前になってようやく相手がU-FILEの水野に決まったが、「さいたまスーパーアリーナで試合をするのは1年半ぶりなので、ワクワクしている。また世界最高のファンの前で試合ができるのが嬉しい。大会1週間前のオファーを受けてくれた水野選手の勇気を称えたい。昨日初めて(水野の試合の)ビデオを見たが、ベストを尽くして優れたパフォーマンスをする選手という印象だった」と、ロクに準備期間もない状況の中、対戦相手に名乗り出た水野を称えるようなコメントに終始。一方の水野は「120%の力を出し切って、勝ちだけを狙って試合をしたいと思います」と、まさしく玉砕覚悟で大物食いを狙う選手らしい意気込みを語ってくれた。
さらにこの日(大会前日)まで対戦相手が発表されなかったミノワマンの相手は、韓国野球界でピッチャーとして活躍したのち、韓国キックボクシングに転向したという変わり種のイ・グァンボムに決まったが、この選手21歳だがプロで8戦の経験があり、188cm・130kgというなかなかの巨漢。だが、ミノワマンは「ズール選手より小さなと思いました」と余裕(?)のコメントだった。
なお、笹原EPは「明日の大会で次のミドル級GPの発表もやります。気持ち的には全カード発表したいですけど(それは難しいので)。できるだけ具体的な内容がお伝えできればと思っていますので、期待していてください」と、観客の前で『DREAM.2』(4月29日、さいたまスーパーアリーナ)から始まるミドル級GPに関する何らかの発表があることを予告した。
12日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『HOLD OUT TOUR 2008』開幕戦。ジュニア・タッグリーグ戦も開幕したこの大会の全試合の詳細はバトル三昧をご覧下さい。
2・17後楽園大会でのカズvs近藤戦の試合中に乱入して試合をブチ壊した東京愚連隊。その愚連隊を蹴散らしてみせたのが、新日本プロレスを退団したばかりのエル・サムライだった。サムライはカズとのタッグでジュニア・タッグリーグにエントリーしたのだが、初戦でいきなり愚連隊と対戦。
この試合から全日本本格参戦となるサムライは、全体的にドラゴンの模様があしらわれた新コスチュームで登場。対する愚連隊は、論外が大きく破れた初期型のサムライマスクを被って入場してくると、試合中も終始サムライをおちょくっていく。さらに代わる代わるサムライのマスクに手をかけ、紐をほどいてマスクを脱がせようとするが、サムライは必死にマスクを死守!
この行為にサムライはブチ切れ、リングサイドの観客からイスを奪い取ると、そのイスで論外、さらに助けに入ってきたMAZADAも滅多打ちにしていく。あまりのサムライの暴走ぶりに和田京平レフェリーが激怒しながら止めに入るが、サムライは京平レフェリーの胸ぐらをつかみ、払いのけると再び愚連隊にイス攻撃。呆れた京平レフェリーはカズに止めるように指示するが、サムライはパートナーのカズまで突き飛ばしていった!
その後、ようやく冷静さを取り戻したサムライはカズと合体攻撃(カズのファイナルカットとサムライのリバースDDT同時発射)などを繰り出していく。そして論外をWA4で叩き付けたカズは、サムライにフィニッシュを託して場外のKAZADAにトペ。
サムライがフィニッシュを狙って論外のバックを取ったのだが、論外はサムソンクラッチで丸め込んで逆に3カウント! 何度もマットを叩いて悔しさを露わにしていたサムライを尻目に、リーグ戦白星スタートに意気揚々と引き上げてきた愚連隊は「楽勝だよ。アレ(=サムライ)全日本に上がるレベルじゃねぇぞ。岡崎のインディーレスラーはDEPとかEMMAとか華☆激とか、その辺りからやり直したほうがいいぞ! 元新日本ってだけで飯喰おうっていう浅さが今のアイツの状況だよ。そんなに甘くねーぞ、全日本マット」とサムライをこき下ろした。
普段が控えめなこともあり、新日本時代は「キレたら恐い」というイメージを持たれていたサムライが、全日本本格参戦の初戦でいきなりブチ切れたわけだが、その割には強烈なインパクトを与えるまではいかなかった。右膝の負傷で昨年9月から欠場し、そのまま新日本を退団したため、この日が復帰戦だったこともあってか、全体的な動きも今ひとつ。フリーの大先輩である愚連隊から、新米フリーのサムライに対して「そんなコンディションでやれるほど甘くねぇぞ」という“全日本ジュニアの洗礼”を浴びせた格好となった。
また、3・2両国大会で中嶋勝彦との因縁対決を制し、世界ジュニア王座を奪取したシルバー・キングは負傷欠場中のYASSHIに代わり、近藤とタッグを組んでジュニア・タッグリーグにエントリー。こちらも初戦でシルバーと勝彦のチームげ激突!
同じ全日本正規軍のカズに対し「去年の全日本ジュニアを引っ張ってきたのは、アンタじゃなくて俺と中嶋だ」と反旗を翻した土方は、久しぶりにレガースを着用して登場。ところがゴング前に近藤の串刺しキングコング・ラリアットを食らって早くも大の字に。
その間孤軍奮闘していた勝彦もダブルインパクトを食らって場外でノックアウト。ようやく息を吹き返した土方だったが、その後も近藤&シルバーに捕まり続けてしまう。試合中盤から勝彦も戻ってきて、蹴りの合体で反撃に出る。しかし中嶋をみちドラ2で叩き付けたシルバーは土方にムーンサルト!
これで決まったかと思われたがカウントは2。しかしシルバーは続けてデスバレーボムで叩き付ける。だが、これもカウント2.9! シルバーはダメ押しのデスバレーを狙って土方を担ぎ上げるが、その瞬間に土方が腕ひしぎ逆十字固めに切り返して、シルバーから大逆転のタップアウトを奪ってみせた!
試合後、バックステージに戻った土方は「(勝彦の)足を引っ張らないように、それでいて俺自身も結果を出さなきゃて……」と感慨深げに語ったが、まさしく最高の結果をリーグ戦初戦にして出すことに成功。逆に前世界ジュニア王者の勝彦のほうが「力になれなくて」と恐縮するほどだった。
ジュニア・リーグ戦以外では、小島に三冠王座を防衛した健介に対し、TARUとのシングル戦でブードゥー・マーダーズに対してケジメをつけた諏訪魔が食ってかかっていった。この日は全日本本隊vs健介ファミリーの8人タッグで激突した両者だが、諏訪魔は終始健介を意識しているのに対し、健介は王者らしくドンと構えて受けて立つ。
だが、諏訪魔がムキになって健介に対して強烈なビンタを叩き込んでいくと、ついに健介も試合そっちのけで諏訪魔を殴っていき、そのまま両者は場外へと雪崩れ込みながら大乱闘! その間リング上では平井が平井エンドで宮原を沈めたのだが、試合後も健介と諏訪魔は乱闘を止めない。どうにか健介が怒りを抑えて引き上げようとすると、諏訪魔は「健介! 三冠のベルトを粗末にするんじゃねぇよ!」と吐き捨てた。
さらにケアが昨年鼻を折られたリベンジをしようと、ドーリングとタッグを組んで小島&TARUと対戦したのだが、試合早々の場外乱闘で首を痛めてしまう。何とかドーリングが頑張って試合の流れを取り戻し、ケアにタッチしたのだが小島のコジコジカッターを食らった瞬間、ピクリとも動かなくなりそのままアッサリと3カウント。
あまりにもアッサリと決着がついてしまい、「なんや、もう終わりかよ! やっぱりお前らクソガイジンやったのぉ。ケア、大丈夫かよ? お前、いま負の空気が出てるよ。それもすべて武藤が悪いんや。全日本のせいや。何ならお前、ブードゥーに来たらどうや? まぁ俺は長いことかけてお前を口説いたるからよ。まぁそういうこっちゃ!」とTARUがケアに対して同情気味にブードゥーに勧誘するほど。しかし首に大きなダメージを負ってしまったケアは、足を痙攣させたまま担架に乗せて運ばれていった。
11日、都内のホテルで『DREAM.1 ライト級グランプリ2008開幕戦』(3月15日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
大会間近にも関わらず、目玉の1つでるミルコ・クロコップの対戦相手がなかなか決まらない状況だったが、対戦希望選手を募った結果、国内外から10名ほど名乗り上げた選手がいたという。その中から“将来性があり、日本の総合格闘技の未来を託せるような選手”という選考基準のもと、U-FILE CAMPの水野竜也がミルコの相手に決まった。
水野は1981年生まれで186cm、97kg。中学~大学まで柔道をやっていて、2006年7月にパンクラスでプロデビューしている。チアゴ・シウバやアスエリオ・シウバとの対戦経験があり、桜木裕司やかつてミルコの対戦相手に名乗り出たことがある河野真幸からは勝利を奪っている。また、先月にはオーストラリアで行われたケージの中での試合で、外国人選手相手に一本勝ちを収めている。
無名ではあるが、上記のように実績があり、師匠の田村潔司も「多くの人はミルコが順当に勝つと思っているだろうけど、その状況の中で水野がどういう“負け方”をするのか楽しみにしている。力は及ばないと思うが、リングに上がると化ける選手はいるので、化け方を確認したい。ミルコ戦で水野の選手生命が終わるわけではないし、通過点というか、その先を見据えて頑張ってほしい」と、水野の長い選手生活の中で、ミルコをいい意味で“踏み台”にしてほしいという親心を覗かせた。
「こんな大きなチャンスはないと思って志願しました。相手が強い上に、私が無名なので不安や恐さはあったが、田村さんと相談して応募させてもらいました」と緊張した様子で語った水野だが、「リングに上がってしまえば、勝ちか負けか50:50だと思うので、勝つ気持ちでしっかりやりたい。ミルコだって人間なので、どこかでミスや気持ちの緩みが試合の中で1回は出てくると思う。その一瞬にすべてを賭ければ自分にも勝つチャンスはあると思う。自分の中では勝ちにいく気持ちのほうが大きい」と、決して負けに行くわけではないことを強調。得意の柔道でミルコをグラウンドに引き込み、大金星を狙う気満々だ。
とはいえ、試合までもう時間がないだけに、水野は「格闘技は気持ちが試合に出るんで、(試合までの数日間は)気持ちを作るのに専念したい。不安とか迷いが起きないように、メンタルの調整をする」と語り、田村も「対策を練っても通用する相手ではない。サウスポーで左が強いので、とにかく左側に注意して、試合が始まったら本能に任せる」と、今更細かいことをゴチャゴチャ考えるよりも、とにかく気持ちをしっかり持つことを重視。なお、田村はいかにも田村らしく「予定が入ってなければセコンドにつこうかな(笑)」と語った。
笹原EPはミルコの相手を水野に決めた理由を「迷いはなく即決に近かった。それだけ将来性を感じた。いきなりメジャーのリング初登場で、しかも地上波でも放送されると思うが、まさに一攫千金というか大チャンス。それを託せる選手だと思う。ミルコにとってはそんなに簡単な相手じゃないと思いますよ。水野選手は失うものが何もないでしょうし、彼にとっては通過点なので、何かやらかしてくれそうですよ。そもそも日本人のヘビー級は少ないですから、これで勝つようなことがあれば、例えば次はヒョードル戦という扉も開いていくと思いますよ」と語り、数少ない日本人ヘビー級ファイターの水野に大きな期待を寄せた。
田村も「DREAM側にも多少なり期待を持ってもらえていると思うので、彼に賭けてみようと思った」と語るように、U-FILEとしても水野を送り出すことは、大きな勝負となるだろう。
また、カード発表の会見に先立ち、島田ルールディレクター、野口レフェリー、磯野ジャッジからDREAMオフィシャルルールに関して、簡単な説明がされた。
特徴としては「試合形式は1ラウンド10分、2ラウンド5分で行い、延長戦は行わない。本戦2ラウンド終了時点で必ず各ジャッジが優劣を判定するマストシステムにて勝敗を決する(ドローはない)」「スタンドポジションの選手がグラウンドポジションの選手に対し、頭部・顔面への攻撃(踏み付けやサッカーボールキック)は禁止」「両者グラウンドポジションでの足による頭部・顔面への攻撃(横四方やガブりからのニースタンプなど)は有効」「両者の体重差が15kg以上ある場合は、両者グラウンドポジションでも頭部・顔面への攻撃も禁止」といったところ。
なお、これまでグラウンド定義を説明する際、“4点ポジション”という言葉を用いて説明していたが、「ファンに分かりやすいことを第一に考えた」結果、「足の裏以外が一点でもリングに接地した状態をグラウンドポジションとする」という表現に変更された。
島田ルールディレクターは「世界的な流れの中で、グローバルスタンダードなルールでいくと、4点ポジションというのは少し曖昧だった。サッカーボールキックや踏み付けといった、ちょっとバイオレンスになりがちなものは、世界基準に則って反則にすることにした」と語り、笹原EPは「ルールというのは進化していくもの。今日発表されたのは現時点では最高のルールだが、技術が進化していく上で変わっていくこともある。個人的には1R10分という部分にこだわりがあります。タフだし、技術、体力、戦略、セコンド力のすべてが10分に問われてくると思いますね。逆にサッカーボールキックとかにはこだわりはないです」と語った。
9日、後楽園ホールで行われたDDT『DDT旗揚げ11周年記念興行 Judgement 2008』。11年目を迎えたDDTのメモリアル大会だけに、懐かしいゲストも多数出場したこの大会の模様は、ナイガイモバイル☆バトルでご覧下さい。
セミファイナルで行われたDDT11周年メモリアル8人タッグマッチには、高木三四郎、ポイズン澤田JULIE、MIKAMI、タノムサク鳥羽の現レジェンド軍に加え、佐々木貴、GENTARO、そして橋本友彦とスーパー宇宙パワーとった懐かしの選手が出場! 各選手1人ずつ入場すると、その度に初期DDTを知るファンから大きな歓声があがった。
三四郎がデンジャラス・ドラゴンスリーパー・タカギ(DDT)を出すと、その横で澤田がキャトル・ミューティレーションを決め、さらに橋本と宇宙パワーがアンクルロックを決める場面も。さらにMIKAMI&鳥羽のスーサイド・ボーイズが久しぶりに合体攻撃を披露すれば、宇宙パワーがクールに蹴りを叩き込み、ツームストンパイルを決め、橋本が佐々木とGENの2人をダブルチョークスラムで叩き付けてから、MIKAMIのバックを取った三四郎をひとり眉山でブン投げた!
最後は欠場明けのMIKAMIを三四郎が、久しぶりに出した三四郎スタナー2000で沈め、メモリアルマッチを制した。試合後、MIKAMIと鳥羽に年内にスーサイド・ボーイズ復活を呼びかけた三四郎は、その時はまたみんなのスケジュールを合わせることを約束した三四郎は「次は15周年、20周年、30周年でお会いしましょう」と叫んだ。なお、全試合終了後に、スクリーンではDDTの11年をダイジェストで振り返るVTRが流され、各選手の若かりし姿を見ることもできた。
旗揚げ11周年記念興行のメインを飾ったのは、約10年前にこのDDTの“リング屋”として出会ったHARSHIMAとヤス・ウラノが、KO-D無差別級王座を賭けて激突した。
2・3後楽園大会での挑戦者決定ロイヤルランブルをヤスが制した際、「熱い試合をしよう」と呼びかけたHARASHIMAに対し、急所を蹴り上げたヤスは「俺はベルトにしか興味ないんだよ!」と吐き捨てた。そんなヤスだけに感傷に浸ることなく、いつも通り相手をおちょくったり、レフェリーを巧みに使ったりしながら、飄々と攻めていく。HARASHIMAの足に狙いを定めたヤスは、レッグロックやアンクルロックを執拗に繰り出し、途中勝利を確信して「勝ったぞー!」と絶叫。
しかしレッグロックでギブアップするわけにはいかないHARASHIMAは入魂のエルボー! すると、それまで飄々としていやヤスもエルボーを返し、さらにHARASHIMAが張り手を見舞えば張り手で、ジャンピングキックを出せば、ジャンピングキックを打ち返していき、両者ダウンするほどの意地の張り合いを展開。
ヤスの雪崩式フランケンを着地したHARASHIMAがダッシュすれば、ヤスは低空ドロップキックで迎撃。しかしHARASHIMAもリバースフランケンからの蒼魔刀を叩き込む。これをヤスがカウント2で返すと、HARASHIMAはハイキック→バズソーキック→ロープに飛んで側頭部への蒼魔刀を叩き込んで3カウント!
試合後、HARASHIMAが「今日の試合、すっげー楽しかった。本当にありがとう!」と声をかけると、ヤスはまたも急所を蹴り上げ「俺が欲しかったのはそのベルトだけなんだよ。だから今日の試合、楽しくなかったよ」と吐き捨てたが、「と言いたいところだけど、ベルトなんてどうでもいいねん。HARASHIMA君とこの後楽園で、キミとできて楽しかったよ。でもな、これで終わりじゃない! 今度は自分が赤コーナーに立って、HARASHIMA君が青コーナーに立つことがあったら、もう一度やろうよ!」と感極まった様子で叫び、お互いに健闘を称え合った。
爽やかなエンディングを迎え、HARASHIMAが例のセリフで大会を締めようとした瞬間、メタルヴァンパイアが乱入! 大鷲、諸橋、KooがHARASHIMAをボコボコにすると、松井が「お前鍛えているらしいけど、もうちょっとオツムのほうも鍛えたほうがいいんじゃねぇか? お前の決まり切ったセリフなんか聞き飽きたんだよ!」と吐き捨て、凶器をHARASHIMAの額に突き刺して大流血させてみせた!
すかさずアントンやヤス、三四郎らがHARASHIMAの救出にかけつけ、メタルヴァンパイアを蹴散らしていく。そしてアントンが「HAEASHIMAさんは大丈夫だ! それはな!」と叫んでHARASHIMAにマイクを向けると、HARASHIMAは大流血して息も絶え絶えになっている状態え「鍛えているからだー!」と叫んだ。
“かい離性ベルト障害”というレスラー特有の病に侵されている矢郷さんは、坂井のコスチュームの一部である“私物ベルト”に挑戦することに。ベルトキラーの矢郷さんはどんなベルトでも欲しいのだ。坂井はリングサイドでカメラを回している藤岡の手助けを借りながら(レフェリーには「スタッフなんです! 仕事をしているだけなんです! 撮影なんです!」と言い訳をして)、矢郷さんを攻め込んでいく。
坂井はコーナーからダイブして私物ベルトで一撃しようと企てたが、矢郷さんがロープを揺らしたせいで坂井がベルトを手放してしまい、それをうまくキャッチした矢郷さんがベルト奪取に成功! 敗れた坂井だが、すでに新しい私物ベルトを制作しており、試合後すぐに新ベルトを腰に巻いた……
そして反乱軍の高梨がようやう奪取したエクストリーム王座の防衛戦を、ディーノ、KUDOtの3WAY戦で行ったのだが、高梨は王者であることをいいことに、自分に圧倒的に都合がいい(というか、挑戦者からいくら高梨からフォール、ギブアップ、KOを奪おうが、絶対に王座は移動せず、高梨が勝たない限り試合が終わらないという)ルールを長文にしたためて提示。
あまりに複雑な文章に、まったくルールが把握できないディーノとKUDOだったが、とりあえず高梨をKOしておいてから一騎打ちを行うことに。男色ドライバーでKODOを沈めたディーノは、すかさず高梨を攻め込んでいくが、いくらフォールしようが関節技を極めてタップを奪おうが、レフェリーは一切認めない。ならばと反則勝ちを画策したディーノだったが、結局高梨がこの反則勝ちを逆に利用する形で勝利。
見事(?)に王座防衛した高梨が反乱軍の正式名称を発表しようとすると、そこに同じ反乱軍の坂井が現れ、高梨のエクストリーム王座挑戦を表明。高梨は「分かった」と坂井の挑戦を受諾したが、すかさずDDTでマットにめりこませ、改めて反乱軍の正式名称を発表しようとする。しかし、今度は矢郷さんが現れ、ベルトキラーとして高梨のベルトをロックオン!
高梨も矢郷さんなら文句はないと、これまた挑戦を受諾。5・6後楽園大会で高梨は、矢郷、坂井の挑戦を受けることになったが、ディーノも「アタシも混ぜてよ」と名乗りを挙げる。しかし、ディーノはベルトを持っていない。この戦いの輪に入るには何らかのベルトが必要だという。腹回りの“肉ベルト”を主張したディーノだったが、それは認められず。ひとまず5・6までに何らかのベルトを奪取するという条件付きとなった。
その後、第5試合でメタルヴァンパイアの暴挙により、大鷲にブルロープで絞死刑にされた飯伏が医務室に運び込まれると、医師に化けて待機していたディーノがすかさず飯伏に覆い被さり3カウント。まんまとディーノが飯伏からアイアンマン王座奪取に成功した姿が、スクリーンに映し出された。
8日、新木場1stRINGで行われた暗黒プロレス組織666の『666 vol.23』。なかなかほかのメディアでは取り上げられない666の興行ですが、ナイガイモバイル☆バトルでは限界ギリギリまで大会の模様をお伝えしていますので、ぜひご覧下さい。
全カード観客には伏せられた状態で行われる666の興行だが、「仁義なき戦い 新木場死闘編」と出されたセミファイナルには、何と日本プロレス界が誇るコワモテレスラーのTARUと先輩のタッグ対決が実現! スクリーンでカードが発表されると、超満員のお客さんが一気に沸き上がる。その期待に応えるようにリング上で対峙するなりメンチを切り合うTARUと先輩! 両者を何とか分けてコーナーで落ち着かせ、まずは怨霊と宮本が試合を始める。
だが、TARUと先輩は試合そっちのけでメンチの切り合いを続ける。ほとんどの観客がリング上の戦いより、場外で行われているTARUと先輩のメンチ切り合いに注目する中、ついにリングインした先輩はセカンドバックから謎の注射器を取り出し、それを頭に注射した!
これで一気にパワーアップした先輩は、怒濤の反撃を開始。クローズラインの連打からロープを揺らす“アルティメット・ウォリアームーヴ”まで繰り出し、場内を沸かせる先輩! ……が、あっという間におクスリの効力が切れてしまい、あとはコーナーで失神状態に。そのため宮本が、現在肋骨が折れているにも関わらず、TARU&怨霊という強力タッグを相手に孤軍奮闘。
しかし、TARUのTクラッシュ→怨霊の怨霊クラッチの前に健闘空しく敗れ去った。先輩は最後まで復活することなく、試合後セコンドに担がれて退場。仁義なき戦いはこれにて終止符……なのか?
先月のバレンタインデーに行われた『メンズクラブナイト2』でも、ゲイレスラーに大人気だった佐藤悠己だが、この日は突如忍&みねぴょん(藤田峰雄)と共に、ピンクのコスチュームで揃えた“ピンキー三丁拳銃”なるトリオを結成! 一体佐藤君に何があったのか!?
とはいえ、恐らく半ば強引に三丁拳銃に入れられたであろう佐藤は、忍やみねぴょんが繰り出すお下劣攻撃には断固拒否! 「やれよ!」と強要する忍に対し、佐藤は直立不動で「やれません!」とキッパリ。ちなみにお下劣攻撃をやられ続けた高梨は泣きそう……
ところが、忍とみねぴょんが69プレスを繰り出そうとすると、突如佐藤が自らも69プレスに加わることを志願! 一体佐藤君に何があったのか!? ともかく、メンズクラブナイト2での出来事と、今回の3Pの69ですっかり“目覚めてしまった”佐藤は、趙雲に対して何とファイト一発!を食らわしていく。その姿を見た忍は感動のあまり(?)、佐藤を抱きしめて押し倒す。その横でみねぴょんが、しゃちほこマシーンにスワントーンボムからのピンキー風ダウンバーストを決めて勝利!
勝った佐藤は大喜びで忍とみねぴょんに抱きついていく。これで逆に盛り上がってしまった忍とみねぴょんは、すかさず佐藤に違った意味で襲い掛かっていったが、何とか冷静さを取り戻し、最後は3人仲良く引き上げていった。
これまた『メンズクラブナイト2』に出場したドラゲーのカツオが、この日ドラゲーが越谷で大会を行っているというのに666に出場! ホッシ~ノと「ストップ・ザ・ダイエット! スクランブル・パン喰う・ハウスデスマッチ!?」なる試合を行ったのだが、要はリング中央に置かれたアンパンを先に喰ったほうが勝ちという、パン喰い競争ルール!
メタボな2人がリング上で1つのアンパンを奪い合うという異様な光景が繰り広げられていたが、2人は目の前のパンを目の前のメタボから奪うために、“動けるデブ”であることをいかんなく発揮! ホッシ~ノが手にムチを持っているのに、大して使わずシャイニング・ウィザードを繰り出せば、カツオもメタボリックアタックからの雪崩式フランケンを披露!
そしてカツオがトドメのメタボリック・フットスタンプを放っていると、その隙にリング下からアンパンを拝借した練習生が盗み食いをするという暴挙に出る! これを発見したカツオとホッシ~ノは、「食い物の恨みは恐いのよ!」と叫びながら、この練習生を捕まえてリングに上げると、まずはホッシ~ノがダイビング・セントーン、続いてカツオがメタボリック・フットスタンプを落とすという、強烈すぎるかわいがり!
口からアンパンを吐き出すほどお仕置きされた練習生を尻目に、まだ試合の決着はついていないのに、ホッシ~ノとカツオは2人で仲良く焼き肉屋に行ってしまった。
このほかにも小仲=ペールワンvsウルトラロビンや、“バカ社長”ことクレイジーSKB、シャドウ、破羅死魔らが出場したメインイベントなどがありましたが、内容はここでは書けません! ぜひナイガイモバイル☆バトルでご確認ください。
7日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『GLORIOUS GATE』。“東のビッグマッチ”大田区体育館大会を今月20日に控えいるだけに、何かがあると思われた大会だが、予想を遙かに上回る事件の連続! 全試合の詳細はバトル三昧でご覧下さい。
何と言っても驚いたのが、メインのNEW HAZARDvsマッスル・アウトローズの大江戸式カウントダウン・イリミネーションマッチ終了直後、突如一斗缶を手に乱入し鷹木を襲撃した人物が、先日エルドラド退団を電撃発表したばかりの谷嵜なおきだったこと!
谷嵜といえば2006年7月のドラゲー離脱後は、“自由(フリー)”として様々な団体に参戦していたが、元ドラゲー&闘龍門勢が中心になっているエルドラドが旗揚げされると、自然と合流。最近では負傷欠場中のYASSHIに替わって、ブードゥー・マーダーズの一員として全日本にも参戦していた。
フリーながらドラゲーを主戦場にしている岸和田が、昨年12月にエルドラドに乱入した際、近藤や大鷲が「あそことは絡みたくない!」と断固拒絶して話題になったが、結局岸和田はヘルデモンズと合流してエルドラドにも継続参戦することになった。とはいえ、その岸和田を2・27エルドラド後楽園大会で真っ先に迎え撃った谷嵜が、エルドラドを離脱してドラゲーに復帰してくるとは思ってもみなかった。
この谷嵜のドラゲー復帰を画策していた仕掛人は、どうやら今年の1・6K-DOJO後楽園大会で谷嵜と再会していたGamma。騒然とする観客や呆気にとられているドラゲーの選手に向かって、「これが俺が用意した逆転満塁ホームランだ!」と高笑いしたGammaだったが……
何と谷嵜は鷹木を襲撃した返す刀でGammaにも一斗缶攻撃! 意表を突く展開の連続に、多くの観客も戸惑い気味。リングサイドにはCIMAをはじめとするTyphoonのメンバーも、怪訝な表情で集まり始める。するとマイクを持った谷嵜が「後楽園ホールにお越しのお客さん、こんばんは。谷嵜なおきがまたドラゴンゲートに帰ってきました!」と絶叫! 場内もこの言葉を聞いて、谷嵜を歓迎ムードで迎え入れる。
だが、そこに噛みついていったのはYAMATO。「会社が大変なときに、勝手にフェードアウトした奴がどのツラ下げて帰ってきたんだ! 他団体で飯が食えないから帰ってきたのか? いますぐ俺とシングルでやれ!」と谷嵜に詰め寄ったYAMATOに対し、谷嵜も「練習生だった小野寺君。俺だって色々悩んでここに帰ってきたんだ、ボケ!」と言い返す。
結局、両者は3・20大田区大会で一騎打ちを行うことになったのだが、そこにDoFIXER時代の先輩である斎了が割って入り、谷嵜に向かってドラゲーマットの感覚を取り戻すために、明日(8日)の越谷桂スタジオ大会で斎了&アンソニー組を相手に、まずドラゲー復帰戦をやるように提案。
谷嵜も「やらせてください。生き様見せてやりますよ!」と受けて立つが、パートナーがいない。そこに今度は望月が登場し、「お前はZERO1でチラッと見かけたけど、お前がどういう気持ちでドラゴンゲートに戻ってきたか、俺が横で確かめてやるよ」と言って、谷嵜のパートナーを買って出た。その結果、谷嵜&望月vs斎了&アンソニーが越谷大会で行われることが緊急決定! 谷嵜は満員の後楽園のファンに向かって「決まったからには死ぬ気で戦いますんで、応援よろしくお願いします!」と叫んだ。
谷嵜のドラゲー復帰の道を作っておきながら、谷嵜に決別されたGammaだが、バックステージでも「完璧に逆転満塁ホームランだよ」と神田と共に余裕の表情。だが、土井吉は「俺らは何も聞いていないぞ!」とGammaに詰め寄る。それでもGammaは「すべて予定通りだよ。楽しみにしといてくれ」と高笑いしたが……。その一方、鷹木は谷嵜のことは無視してYAMATOに任せるといったような発言。まるで岸和田がエルドラドに乱入してきたときの近藤の発言を再現しているようだ。
そして、無言で谷嵜の復帰劇を見つめていたCIMAは、谷嵜に噛みついていったYAMATOが控室に引き上げようとしているところで、突如YAMATOに襲いかかり、何と顔面に強烈なパンチ! ここ最近抗争が続いているCIMAとYAMATOだが、CIMAのあまりの剣幕に慌ててNEW HAZARDとTyphoonのメンバーらが割って入って止めに入った。
事件の連続に場内は大会終了後も騒然としっ放し。大田区大会を前に、まるでドラゲー内に“時限爆弾”が仕掛けられたような感じ。大田区でこの爆弾が爆発したら、ドラゲー内の勢力図は一体どうなるのだろうか?
まったく予想外だった谷嵜のドラゲー復帰より、ひとあし早くドラゲーに帰ってきたのがエルブレイザー。その昔、まだドラゲーが闘龍門JAPANだった時代に“ミニCIMA”として闘龍門Xに出場したのがいまのエルブレイザー。その後、闘龍門JAPANがドラゴンゲートへと変化する過程で、闘龍門XのミニCIMAはドラゲー勢とは違う道を進むことになった。
闘龍門X活動休止後は、マスクマンとしてみちのくプロに参戦。あのライガーからも勝利をあげている。2006年からはエルブレイザーとしてエルドラドに所属していたが、2007年2月に思うところあってエルドラドを退団。その後ブレイザーはZERO1・MAXのリングを主戦場にしたのだが、どういう巡り合わせか時を同じくして望月が日高とのタイトルマッチを行うためにZERO1に参戦。ZERO1マットで望月と再会し、先日望月とシングルマッチで激突したブレイザーが、この日ついにドラゲーマットに足を踏み入れた。
睨み付けるCIMAに対して深々と一礼した“元ミニCIMA”のブレイザーは、緊張した様子で「ドラゴンゲートファンの皆様、はじめまして。エルブレイザーです。ドラゴンゲートの選手のみんなとは、一緒に練習してきて、途中で違う道を歩んできましたが、このリングに上がることが僕の夢でした。今日、その夢が叶って、3月20日大田区体育館出場します!」と叫んだ。
すると実はエルブレイザーファンだというPACがパートナーの名乗りをあげる。CIMAもブレイザー&PAC組を後押しすると、そこに新岩が登場。かつて鬼コーチとして練習生だったブレイザーをシゴいたことがあったというアラケンが、大田区大会でブレイザー&PACの相手に名乗りを挙げた。
3・20大田区大会にはこのブレイザー、そして電撃復帰した谷嵜、さらに鷹木&ハルクからGHCジュニアタッグ王座を取り戻すために、KENTAとのタッグでノアから乗り込んでくる石森も含め、“元闘龍門X”の選手がドラゲーマットに凱旋参戦することになった!
7日、都内のホテルで『DREAM.1 ライト級グランプリ2008開幕戦』(3月15日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が行われた。発表された対戦カードや会見の詳細は、ナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
大事な旗揚げ戦にも関わらず、カード発表が遅れていたDREAM。大会まであと8日となったが、この日の会見でも全カード発表とはならず。ひとまずライト級GP1回戦は8カード中7カードが決定したが、当初出場が予定されていた宇野やシャオリンといった目玉選手がケガのため、開幕戦に間に合わず。そこで今回の開幕戦では残り1カードは行わず、苦肉の策として4・29『DREAM.2』(ミドル級GP開幕戦)で1回戦に間に合わなかったライト級同士の試合を組むか、過去の実績から1選手選んで“主催者推薦枠”として2回戦から出場させるか、現在検討中とのこと。
そしてワンマッチのほうでは、ミルコとミノワマンの参戦は決まったものの、対戦相手の決定までは至らなかった。だが、今年ワンマッチによる王座決定戦を行う予定でいるというウェルター級では、マッハvs門馬という興味深い一戦が決定。「カードがなかなか決まらないっていうより、(違う相手が)決まってたんですけどキャンセルされたんで、そのことに腹が立ちました」というマッハ。一方、そのせいで2日前に急遽オファーされたという門馬だが、「こういう大舞台での試合のオファーは直前に来ると思っていたので準備だけはしていた」ととくに動揺した様子もなく、大物・マッハとの対戦を「自分にとってはチャンス」と語った。
問題はミルコの対戦相手。すでに5人くらいの候補を挙げて交渉していたそうだが、現時点で決定には至っていない。笹原イベント・プロデューサーによると、「ミルコは基本的に誰とでも戦うという姿勢だが、そうは言っても大事な日本復帰戦なので慎重になるのは仕方ない。いろいろな形で、いろいろな選手にオファーは出したが、ことごとく話がまとまらなかった」と険しい表情で語り、何とこの日の会見を通じて「ぜひ我こそはミルコと戦いたいという心意気のある選手に名乗りを挙げてほしい」と、ミルコの対戦相手を日本格闘技界から広く公募することに!
さらに笹原EPは「ミルコと戦えるチャンスってなかなかないことですし、勝てば名を挙げる大きなチャンスだと思っていたのですが、それでもなかなか決まらない。危険な相手であることには間違いないが、(ミルコと対戦できるというのは)本当にチャンスだと思うので! 体重があまりに違いすぎるのは危険なので、できるだけヘビー級に近い体重のほうがいいが、具体的な戦績より野心を持った選手に名乗りを挙げてほしい」と切々と訴えた。
ちなみに、まだ相手が決まっていないミノワマンが、もしミルコの相手に名乗り出たらと聞かれた笹原EPは、「なかなか鋭いですね(苦笑)。まぁカードが減ってしまいますし、一度やっているんでね。これが初対決なら、すごくいいなと思うんですけど……」と答えたが、肝心のミノワマン本人は「(ミルコのカードが)空いてますねぇ。興味はいっぱいありますねぇ」と語りながらも、相手に名乗り出るかと問われると「ちょっと自分1人の判断では出来ないので……何とも言えないですけど。いつかっていう気持ちは持っています」と言葉を濁した。
また、先日の旗揚げ戦でDREAMに対して挑発的な演出を行った『戦極』を、PPVで見たという笹原EPは「正直、僕はあまり意識していないですね。DREAMは新しいイベントなので、新しい価値観を作ってきたい。過去の財産を大切にするのも大事だが、それよりも新しい価値観を見出さなければ生き残っていけない。僕らは自分たちの信じた価値観を磨いていきたいので、ほかの団体の目標となるイベントにしていきたい」と、どちらが“真のPRIDE継承者”なのかを争う気はないといった感じ。
一方、その『戦極』のリングで約1年ぶりに復帰した五味隆典に関して、感想を求められた石田は「勝ったんだな、というくらいで、とくにないですね」と語り、同じくマッハも「僕もとくに何もないですね。まぁ70(kg)になると痩せてますね」と、2人ともDREAMでの試合を控えているので、いまは違うリングで戦う選手に興味を持つ暇はないという様子だった。
なお、DREAMルールに関しては、ほぼやれんのか!ルールに準じたものになる方向で詰めており、週明けには正式に発表される予定だという。
5日、国立代々木競技場 第一体育館で開催された『戦極-SENGOKU-』第一陣(旗揚げ戦)。試合の詳細や試合後の選手のコメントなどは、ナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
日本の格闘技界から『PRIDE』がなくなったいま、新たに2つの総合格闘技イベントが誕生することになったが、まずは先陣を切ってワールド・ビクトリー・ロードが主催する戦極が旗揚げ戦を迎えた。平日開催ということで序盤こそ客足も鈍かったが、あれよあれよという間に客席が埋まり、最終的には1万5523人という代々木競技場史上最高記録を樹立。
それだけ関心が高かったイベントだったわけだが、オープニングではあのシャア・アズナブル(声優の池田秀一さん)の声で「夢を見るのもいいが、本物の戦いを極めてみせろ」「戦極は誇り。我々戦極はここに宣戦を布告する」という意味深なナレーション。さらに第1試合の前には、スクリーン全面に「お前ら、まだ夢 DREAM を見ているのか」という文字を映しだし、10日後に旗揚げを控えている『DREAM』をいきなり挑発してみせた!
そんな戦極旗揚げ戦のメインを飾ったのは、エース・吉田秀彦vsジョシュ・バーネット。両者と因縁深い小川直也がリングサイドから見つめる中、試合は予想通り好勝負となった。払い腰を仕掛けてきた吉田を、ジョシュが鮮やかなバックドロップで投げてみせたり、吉田がパンチでジョシュをグラつかせれば、ジョシュも強引にぶっこ抜きジャーマンを狙ったりと、何度も場内を沸かせた。
試合前の煽りVでもジョシュが掲げたテーマである“柔道vsキャッチレスリング”に対して「それはどうですかね? 僕が柔道やるわけでも、ジョシュがプロレスするわけでもないですから」と素っ気なく答えていた吉田は、パンチを中心に試合を進める。
だが、吉田対策は万全だったジョシュは吉田のパンチを何とかかいくぐっていき、吉田が組み付いてきたところを逆に投げていこうとする。吉田が投げられまいと踏ん張ると、グラウンドに上になる。試合後、「キャッチレスリング代表として来たので」と語ったジョシュはパウンドを極力避けて、足関節狙いに。最後はクロスヒールホールドを狙っていったが、これでは極まらずヒールホールドに移行して吉田からタップを奪った。
足にダメージを負った吉田は無言のままリングを降り、そのまま病院に直行。國保広報によると、道着が完成したのが2日前だったため、まだ道着に堅さが残っていたりした部分もあったようだが、旗揚げ戦でいきなりエースの自分が敗れてしまったというショックは少なからずあるだろう。
対するジョシュは「とても楽しかった。彼のような友人を殴るのはやはり辛いが、お互いにルールに基づいた上でいい試合はできたと思う。皆さんはどうでしたか?」と、インタビュースペースにいたマスコミ陣に逆質問。マスコミ陣から一斉に拍手が送られると、満足そうな表情を浮かべた。なお、ジョシュは観戦に訪れていた小川にはIGFで敗れているが、「彼との間には友情関係はないので、今度は本気の戦いで勝負したい」と総合ルールでの再戦を持ちかけた!
煽りVでは「新日イズムか、猪木ゲノムか。相変わらずの野獣が出陣!」と紹介された藤田和之は、何と猪木事務所所属としてPRIDEに参戦していた頃に使用していた『炎のファイター~オーケストラバージョン~』に乗って入場。赤いタオルこそ首にかけていなかったが、赤いシューズを履いて(試合前いは脱いだ)入場した藤田のセコンドにはマルコ・ファスやケンドー・カシンがつく。なお、藤田は試合後、テーマ曲を戻したことについて「初心に返るというか、自分をもう一度見つめ直すということで。根底にある猪木会長の闘魂は消えることなく、燃えていますので」と説明した。
前日会見の席であわや乱闘寸前というほどいがみ合った藤田とトンプソンは、ゴング直前にも激しく睨み合う。K-1では“バッドボーイ”バダ・ハリも必殺のローリングサンダーでKOしているトンプソンだが、この試合が総合デビュー戦。しかし、藤田も約1年ぶりの試合となる。
K-1ファイターのグラハムは当然パンチで攻めていくが、藤田は怯むことなく素早いタックルでテイクダウンを奪う。そこから一気にパスガードしてサイドポジションを取ると、何とノゲイラの必殺技であるスピニングチョークを極めていき、グラハムからギブアップを奪ってみせた。
まさに“新生・藤田”を見せつけるような試合展開でグラハムを圧倒した藤田。試合前はあれほど罵り合った両者だったが、試合後はスポーツマンらしくノーサイドで健闘を称え合った。藤田は試合後、グラハムのパンチを「ガードの上からでも効いた。石の拳とよく言うけど、空手家っていうのは恐ろしい」と評し、グラハムは「またトレーニングして戻ってきたい。あくまでも私のバックボーンはK-1というか立ち技だが、これからもMMAを続けていきたい」と総合継続を宣言した。
約1年ぶりの試合で、過酷な減量をした上で強敵と対戦することを選んだ五味。ファンの期待も大きい中、白いTシャツに白を基調とした新コスチューム、そして新しい入場テーマ曲と、様々な部分をリセットして戦極に参戦したきた五味だが、序盤はやはり動きが硬いのか、ラドウィックのパンチが顔面をかすめ、場内が大きくどよめく。
しかし至近距離でのパンチの打ち合いになると、五味のパンチがラドウィックの顔面にクリーンヒット! ラドウィックも尻餅をつき、顔面から出血も見られたため、思わず両手を広げる五味。そしてレフェリーが割って入り、ドクターが傷口をチェックすると即座にドクターストップ。
“スカ勝ち”とまではいかず、危うい場面もあった五味だが、この選手はやはりリングの上がよく似合う。それだけに試合後のマイクアピールで、ラドウィックとの再戦をファンに約束。そして、この1年周りの人たちに支えられたことを話しているうちに、思わず感極まって言葉を詰まらせていた。
試合後、「左フックが見えなかった。さすがは打撃専門の選手」とラドウィックを評した五味だが、実は昨晩かつてラドウィックに敗れている友人の須藤元気さんから電話があったことを明かし(元気さんはこの日リングサイドから観戦)、「タッグマッチでやろう。1本の矢より2本だよ」と語り合ったという。結果的に元気さんの雪辱を五味が晴らすことが出来、元気さんも「胸のつかえが取れたよ」と五味に告げて帰ったそうだ。
なお、五味はDREAMで同じ階級(ライト級)のGPが行われることに関して、「みんな後輩だし、同じリングで戦ってきたので、純粋に見に行きたい。楽しみだし、野次ったりして(笑)」と語った。また、今後戦極でライバルとなるような選手が見つかるのかを心配されると、「大丈夫でしょう。今日みたいなクリーンで、素晴らし大会を選手が作っていけば、ファンも集まるし、選手も集まってくるでしょ」と答えた。
観客動員でも、ファンの盛り上がり具合でも、旗揚げ戦としては十分合格点と思える内容だったが、WVRの木下代表も「お客さんと一体になった。戦極という戦いの場を楽しんでもらえたと思う。代々木から発進して世界に羽ばたいていける大会にしたい」と、かなり手応えをつかんだ様子で語った。なお、事前に“宇宙からの声”と予告されていたのは、シャアの声だったようで、煽りVのナレーションや入場時の選手呼び込みなどは、すべてシャアの声が担当した。
選手側では藤田が「ここは初心に返れるもの凄いリング。大化けすると思う」、三崎が「お客さんも暖かくて、素直に受け入れてくれる感じがした。ここを本物のリングにしたい。嘘を見せたくない」、そしてジョシュが「戦極がより先のあるものになるように、協力していきたい」と、新天地“戦極”に対する思いや感想を語った。
そしてこの日、第二陣を5・18有明コロシアム、第三陣を6・8さいたまスーパーアリーナというスケジュールを発表した戦極。いきなり3週間のうちに2大会開催という、なかなかアグレッシブな日程だが、國保広報は「ヘビー級の日本人も集まってきたので、どこかでヘビー級のトーナメントができたらと思う。そのためにも二陣、三陣の大会で色々と試してみたい」と、早くもトーナメントの開催を示唆。
また、挑発的な演出も見られたが、ライバルとなるDREAMに関しては「ウチはとにかく“リアルな戦い”を見せていきたい。まぁ1つより2つあったほうが、競い合って切磋琢磨できる」と前向きに捕らえていながらも、対抗意識があることは十分伝わった。さて、15日に旗揚げする“後手”DREAMは、一体どんな戦いを見せてくれるのだろうか。
4日、都内のホテルで『戦極-SENGOKU-』(5日、国立代々木競技場 第一体育館)の前日会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
新イベントの旗揚げ戦ということで、前日会見も粛々と行われていたのだが、その中で藤田和之とピーター・グラハムだけはちょっと違っていた。まず会見場に入室した際、明日対戦する者同士が並んでカメラマンに向かってファイティングポーズを取っていたのだが、藤田はこれを拒否して1人着席。それを見たグラハムは両手を広げて苦笑い。
続いて各選手意気込みを語る際には、グラハムが藤田のほうを見ながら、明らかに挑発した口調でまくし立てる。通訳さんがやや戸惑いながら、「藤田選手にひとこと言っておく。かつて藤田とは『Dynamite!!』で対戦するはずだったのに、藤田は逃げた。俺はそれに腹が立っている。今回、新しいイベントで対戦が決まったのは嬉しいが、明日で藤田のキャリアは終わりになる。まぁ、また逃げても構わないが……」というところまで訳したところで、我慢の限界に達した藤田はマイクを掴んで「ちょっと待てよ! 俺、こんなに胸くそ悪い奴と試合するの初めてだよ! 明日はこのトサカ野郎をボコボコにしてやるからな!」とグラハムに向かって吐き捨てた!
まだ通訳さんが藤田の言葉を訳していないにもかかわらず、「分かってんのかよ!」と叫びながら席を立った藤田は、ズンズンとグラハムに詰め寄っていく。吉田が立ち上がって藤田をなだめようとするが、超至近距離で睨み合うと、藤田がグラハムの胸元をドンと押していく! かつて“K-1のバッドボーイ”バダ・ハリとも前日会見で乱闘騒ぎを起こしたことのあるグラハムは、当然これで火がついてしまい、またも乱闘騒ぎに!
会見場に両者の怒号が飛び交う中、何とか選手たちがあいだに入って2人を分け、その場を収めたが、藤田はそのまま無言え退室。グラハムは去っていく藤田に「バダ・ハリを倒したローリングサンダーでお前も倒してやるよ! 逃げたきゃまあ逃げてもいいんだぜ!」と吐き捨てて高笑い。
いきなりの乱闘騒ぎとなったが、五味が「さっきのようなときは、選手が止めにはいるとケガすることもあるので、恐いと思いますけど、なるべくスタッフの方が割って入るようにしてください(笑)」と言えば、ジョシュは「ピーター。フジタサンもいなくなったことだし、ヨシダサンに攻撃したくなったらどうぞ。ワタシの代わりに闘ってくれるなら、喜んで譲ります」と言って、場を和ませた。
また、危うく大男同士の乱闘に巻き込まれるところだった、WVRの木下代表だが、「明日は素晴らしい大会になることを確信した。まさしく戦いを極めるような男の戦いをご堪能下さい!」と毅然とした態度で言い切った。
殺気立った藤田vsグラハムとは逆に、何とも和やかなムードだったのがメインで激突する吉田とジョシュ。
吉田が「さっきケータイサイトを見たら、ジョシュが『北斗百裂拳で倒す』と書いてあったので、ぜひ(百裂拳を)破りたい。道着を着るかどうかはまだ考えていないが、北斗百裂拳を破るには着たほうがいいんですか?」と言えば、ジョシュは「イエス! それは着たほうがいい。出来ればピンクか鮮やかな紫の道着がいいと思うよ」と返し、最後に吉田が「そんなの用意してないよ」と苦笑いといった感じ。
写真撮影の際にもジョシュが早速、吉田に向かって北斗百列拳を繰り出すなど、決戦前日だというのに和気あいあい。しかしジョシュは「ヨシダサンとは昔からの友人なので、対戦するのはあまり嬉しくない。逆に言うと、自分とヨシダ選手のような素晴らしい選手がメインで闘うというのは、戦極というイベントにとっては素晴らしいことになる。明日はプロとしていい試合を見せたい。真剣にキャッチレスリングが柔道を倒す!」と、明日になればキチンと切り替えることを宣言した。
なお、減量が心配された五味とラドウィックだが、両者とも70kg以下の体重を無事にパス。さすがに計量直後とあって、疲れているような様子(とくにラドウィックは)だったが、2人とも明日はベストコンディションで凄い試合をすることを約束した。
1日、両国国技館で行われた全日本プロレス『2008 プロレスLOVE in 両国 Vol.4』。全試合の詳細や試合後の選手のコメントは、バトル三昧をご覧下さい。
この日、日本マット界でも長きに渡って活躍してきた“グレートテキサン”ドリー・ファンク・ジュニアが引退試合を行った。試合はドリーを日本に招聘した愛弟子・西村とタッグを組み、かつてドリーから教えを請うた天龍&渕との対戦となった。『スピニング・トーホールド』が鳴り響き、テンガロンハットを被ったドリーが入場するなり、場内は大歓声。
これが引退試合であり、67歳であり、かつての師匠でもあるドリーに対しても、天龍は容赦なしに逆水平チョップ&グーパンチを放っていく。すると場内からはブーイング(そんな天龍も58歳だけど)。それでも天龍はドリー、さらに西村にも厳しい攻撃を続けていき、西村をテキサスクローバーに捕らえる。だが、これをカットしたドリーは西村との合体ブレーンバスターで天龍を投げ飛ばすと、渕にはダブルアームスープレックスを決め、伝家の宝刀であるスピニング・トーホールドに!
1度は天龍にカットされたが、西村が入ってきて天龍を足4の字固めに捕らえると、ドリーは改めて渕にスピニング・トーホールド! 1回転、2回転、3回転と回転を増すごとに大歓声が上がる中、ついに渕がギブアップ。ドリーは引退試合を自らの勝利で飾った。
試合後、改めてテンガロンハットを被ったドリーに各マスコミから記念品が贈呈される。中でも“ベテラン記者”の門馬忠雄氏が杖をつきながらリングに上がり、ドリーと嬉しそうに握手を交わしたシーンは感動的だった。さらにテレビ番組の企画で共演したという坂口憲二、現在PWF会長の馳浩、健介オフィスのマサ斎藤さん、武藤社長、マーティ夫人からも花束が贈られた。
「ミナサン、メニーメニータイムス、マコトニアリガトウゴザイマシタ。アイラブ、ジャパン」と日本語で挨拶したドリーは静かに10カウントゴングを聞いた。リングアナから名前をコールされたドリーは腕を上げて歓声に応えると、最後は西村らが作った騎馬に乗ってリングを一周。レジェンドレスラーに相応しく、華やかでいい引退セレモニーだった。
大会終了後にはファンや関係者が大勢参加しての引退記念パーティーも行われた。民主党の松原仁議員や藤田慶子さんも出席する中、「ドリーのスタイルを継承しながら、さらに新しいプロレスを築いていきます」と挨拶した武藤社長の音頭で乾杯すると、ドリーは何度も武藤全日本に感謝の言葉を述べながら、ファンたちとの交流を楽しんだ。
そんなドリー引退試合という両国大会のメインを飾ったのは、健介vs小島の三冠戦。ヒールに転向した小島は前哨戦でことごとく健介、並びに健介オフィス自体を挑発していった。健介の怒りも“どっか~ん”と爆発寸前となったところで、いざ一騎打ち。両者とは縁の深い馳会長の「2人の生き様を見せて下さい」という独特の選手権宣言から、試合開始。
途中ブードゥー・マーダーズの面々が健介にちょっかいを出すと、北斗をはじめとする健介オフィスの面々と乱闘状態に。セコンド同士が揉めてる中、小島はイスを持ち出して攻撃していくが、健介は動じない。それだけに小島の反則行為は、このイス攻撃と急所蹴りくらい。あとは基本的に、この2人らしく真っ向からのぶつかり合いに。
小島がエプロンでDDTを出せば、健介も場外で北斗ボムを決める。さらにお互いに腕をぶつけうラリアットの相打ちを何度も繰り返すという激しい展開となったが、小島は満を持してサポーターを外すと豪快なラリアットを叩き込む!
この一発で相当なダメージを負った健介に対し、小島は掟破りの北斗ボムで追い込んでいく。だが、カウンターのラリアットを叩き込んだ健介は、タイガースープレックスからのキングバスター! この波状攻撃ですっかりグロッキーとなった小島に、健介はトドメのノーザンライトボムを決めて勝利!
試合後、小島は担架で運ばれるほどのダメージ。一方の健介は難敵を退けての勝利に上機嫌で、乾杯用のビールを目の前に「飲みたい気分だよ!」と叫ぶが、北斗から帰りに車の運転をするからとビールを飲むことを禁じられてしまう。「なんだよぉ」と渋々スポーツドリンクで乾杯する健介の目の前で、敢えてビールで乾杯する北斗はやはり“鬼嫁”! 健介はベルトを獲られた勝彦に、逆水平チョップで気合いを注入していたが、飲めないジレンマか? はたまた北斗への腹いせか?
メイン終了後、健介と放送席に座っていた鈴木がチャンカー参戦を表明していると、川田、諏訪魔、ドーリング、ケア、西村と次々に選手たちがリングに来てチャンカー参戦を表明。そして武藤が自身のチャンカー参戦を表明後、「もう1人いる」と言って招き入れたのが、昨年度のG1覇者であり、前IWGPヘビー級王者の棚橋! 諏訪魔が棚橋に食ってかかっていくと、棚橋は「スーツが汚れるんでどいてくれませんか」と言ってのけっという。
その棚橋はこの日武藤とタッグを組んで、川田&ケアの王道コンビと対戦。黒タイツ&ナルシストキャラになってからは初めての全日本参戦となった棚橋に対して、全日本ファンは歓声半分ブーイング半分といった感じ。だが、棚橋はそんな全日本マットを楽しむようにイキイキとファイト。
ナルシストポーズで客を煽りつつ、ことごとく川田を挑発。ハッスルのモンスターKとはひと味違う“デンジャラスK”の川田は、この挑発に厳しい攻撃で応えていく。棚橋vs川田という新鮮な顔合わせがヒートするのに触発されケアも棚橋に厳しい攻撃を見せていくが、武藤が絶妙のアシスト。
武藤の足4の字と棚橋のテキサスクローバーの競演が見られれば、ケアのコブラクラッチと川田のストレッチプラムの競演など、4者の持ち味が発揮された試合展開に。だが、川田を振り切って武藤のピンチを救った棚橋は、ケアを肩車。武藤とのシャイニング・インパクトが決まると、武藤がケアにシャイニング・ウィザードを連発! そして倒れたケアに棚橋がハイフライフローを決めると、武藤がトドメのシャイニング・ウィザードを決めて武藤&棚橋が勝利。
全日本マットで新日本以上のノリノリな試合を見せた棚橋は、「新日本に限らず全日本を支配するのもいかな。ブーイングは僕には歓声にしか聞こえなかったですね」とvs全日本に対しても実に太々しいコメントを残した。棚橋が今年のチャンカーで台風の目になるのは間違いない!