30日、新木場1stRINGで行われた『若武者~プロレスサミットへの道』。今回はデビュー3年以内の選手を対象とし、観客アンケートにて上位の選手は年末開催予定の『プロレスサミット』に出場できるというコンセプト。全試合の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
より多くの方に見てもらいたいという思いで、今大会は何と“入場無料”とされたが、GWど真ん中の平日、ほとんどの出場選手が無名に近い選手ということもあってか、超満員とはならなかったが、どの試合も若手らしい熱い展開となった。
中でも地元密着のプロレス団体“でら名古屋”の入江茂弘は、何とこの一戦がデビュー戦! それだけに入江のセコンドにはでら名古屋の仲間のほかに、高木三四郎監督もつく。相手は若手とはいえ、キングスロードやZERO1・MAXで揉まれてきた高西翔太。
エルボー合戦では倒され、ストンピングを浴び、何度立ち上がってもマットに叩き付けられていった入江だが、リング下から高木監督以下でら名古屋の選手たちがマットを叩きながら檄を飛ばす。徐々に観客も入江に声援を送るようになり、入江もその声に応えるように歯を食いしばりながら立ち上がる。
そしてタックルで吹っ飛ばした入江はゴリラクラッチを披露! しかし、どうにか逃れた高西は体全体を浴びせるようなエルボーを叩き込むと、片逆エビ固め、さらにキャメルクラッチで絞り上げ入江からギブアップを奪った。試合後、高木監督や対戦相手の高西からも健闘を称えられた入江は、高木監督の肩に担がれて引き上げていった。
この日観客に何度も驚きの声を挙げさせてたのが、バトラーツの矢野啓太。バトラーツというと、どうしても石川や澤のイメージが強く、殴る蹴るのいわゆる“バチバチ”のイメージが強いが、アイスリボンにも定期参戦している吉川は、ケンドー・カシンを目標としているだけあって独創的なサブミッションを使うのが特徴。
クロス式リバース・スピニング・トーホールドといった感じの技やスライディング式横十字など、見たこともないような技を次から次に繰り出していき、実は桜庭和志が開発した幻の技・ゆりかもめも披露! しかも飛び付き式回転エビ固めから、流れるようにゆりかもめに移行してみせたのだ。
対戦相手のSTYLE-Eの竹田誠志と大阪プロレスのタダスケは、矢野のサブミッションに苦しめられたものの、最後は竹田が矢野にオリンピックスラムの連発でフォール。しかし矢野は後ろ髪を捕まれた状態でフォールされたと抗議し、試合後両チームは大乱闘を展開。バトラーツとSTYLE-Eだけに、この続きは近いうちどこかのリングで行われそうだ。
全日本プロレスからも駿河一が出場。大日本の石川晋也とタッグを組んだ駿河は、ElDoradoの豪&IWAジャパンの小部卓真と対戦。
小部を捕まえて代わる代わる攻撃していった駿河&石川組。駿河はニーリフトや蹴り、さらに長身を活かしたバックブリーカーなどで攻撃していくと、コーナーから豪が「メジャーに負けるな!」と檄を飛ばす。口から血を流しながらも、ようやく反撃に出た小部は石川を相手コーナーに叩き付けると、コーナーの駿河に「出てこい!」と挑発。駿河が応じると、小部はPK式サッカーボールキックからのドロップキックで場外に追いやると、トペコンを発射。
豪も石川に対して体重を乗せたラリアットからのフィッシャーマンバスターを決めていくと、場内からは石川コール。場外で駿河と小部がやり合っている間に、豪がラリアットからジャンピング・パワーボムで叩き付け、最後は逆エビ固めでギブアップを奪った。
メインを務めたのは、アパッチプロレスの小幡優作&みちのくプロレスの清水義泰vs大阪プロレスの原田大輔&DDTの安部行洋のタッグマッチ。
163cm、75kgと小兵の清水だが、白いタイツということもあって往年の山本小鉄を彷彿させる。ファイトスタイルも小鉄スタイルというか、ガッツ溢れる玉砕戦法。原田のパワー、安部のスピードにことごとくやられた清水だが、場内の清水コールを受けて清水はブレーンバスターからのフロッグスプラッシュで反撃! しかし安部が串刺しドロップキックを連打で清水に叩き込んでいくと、インプラントDDTからバックを取る。ここで小幡が入ってきて清水を救出すると、ダブルドロップキック。
清水は原田とビンタ合戦を展開するが、これに打ち勝ったのは原田。原田はそこからフィッシャーマンバスターを決めるが、清水はカウント2で返す。しかし原田は間髪入れずジャーマンを決めて、粘る清水から3カウントを奪った。
試合後、安部と共に清水の腕をあげて健闘を称えていった原田は、最後に選手を代表してマイクを取ると「自分らはまだまだ上の選手には敵いませんが、いつかは後楽園ホール、いや東京ドームでのプロレスサミットで、自分たちがメインが出来るように頑張ります!」と叫んだ。
会場ではDDTの高木三四郎、アパッチの佐々木貴、大日本の関本、沼澤、登坂氏、そしてK-DOJOのTAKAみちのくが熱心に見守っていたが、「満員にならなかったのも厳しい。選手たちは無難というか、突出した選手がいなかった」と、やや厳しい評価。確かにズバ抜けて印象に残った「これはMVPだわ!」というような選手はいなかったが、この日出場した選手の中から、いずれ日本プロレス界を引っ張っていくようなスターが生まれることに期待したい。
30日、都内のホテルで『DREAM.2ミドル級グランプリ2008開幕戦』(4月29日、さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
会見には笹原圭一イベント・プロデューサーのほか、ミドル級GP2回戦進出を決めた選手が出席。ただし桜庭は笹原EP曰く「勝利の美酒によって、恐らく今頃二日酔いで寝ていると思う」とのことで欠席。そして田村は、昨日の船木戦で2005年2月のアフエリ・マックモド戦で痛めた右手を再び負傷し、病院に行ったため欠席と説明された。05年のときは右手の甲を骨折し、全治3カ月という重傷だったが、今回はどの程度のケガなのかは現時点では不明とのこと。
田村の状態が心配されるが、ひとまず笹原EPは改めて1回戦を振り返り「1回戦はどうしても勝ち上がりたい気持ちが強くて、勝負にいけない場面が出てくるが、昨日の試合は1回戦という感じがしないくらいどの選手も積極的で、一本を取りに行く、KOを狙いにいく姿勢を感じたすごくいい試合ばかりだった」と感想を述べた。
各選手が1回戦の試合を振り返っての気持ちや2回戦に向けての抱負、印象に残った試合などを語る中、大会前から1回戦を突破した暁には、6月はミドル級GP2回戦と共に、K-1ジャパンGPへの出場もブチ挙げていた金泰泳は「今日(この会見が)終わって、谷川プロデューサーと1対1で話し合おうと思っています。もちろんこの(DREAMミドル級)GPもすごく重たくて、頑張る気持ちでやっています。それプラス、(K-1)ジャパンのGPもぜひチャンスがあれば出たいなという気持ちがあります」と、両GP掛け持ち参戦の気持ちに変わりがないことをアピール。
「まぁ物事をあまり難しく考えても、僕の生き方として進まないので、次の2回戦が終わってケガの状態で(K-1ジャパンGPに)出るというよりも、自分の中での決定事項で出られれば、ぜひ出たいなと思っています。誤解してほしくないのですが、軽い気持ちでDREAMのGPに出て、ジャパンGPに出て、と言っているわけではありません。やはり、どちらも全力で出場したいと思っていますし、これくらいの気持ちでいったほうが何かいいような気がします」を真剣な思いを伝えた金。
なぜそれほどまでにK-1ジャパンGPにも出たいのかと問われると、「ストレス発散もあるし、DREAMとまた違う緊張感をもってやりたい気持ち。あとは自分に対するチャレンジですね。せっかくチャンスがあるならば。とらえず意思表示はしたほうがいいと思うし、ジャパンの若い子たちは受け身な子が多いので、待っててもチャンスは来ないし、自分から先に手を挙げたほうがアピールにもなるので、手を挙げました。ハードスケジュールでダメかもしれないが、チャンスというのはなかなか巡ってこないので、いけるときにいっておこうという感じ」と説明。さすがは正道会館の師範代を務める金らしく、若手に檄を飛ばす意味もあるようだが、「チャンスは待っていても来ない」という言葉には重みがある。
会見終了後、囲み取材に応じた笹原EPは、1回戦で勝った選手が負傷して欠場となった場合、負けた選手が“負け上がり”として2回戦に進出するのかどうかに関して「決勝戦に関してはそれが適用されるのですが、トーナメントの開幕戦と2ndROUNDのルールの中には、それが明記されていないんですよ。当然負けたほうが勝ち上がる可能性もありますし、現時点ではまったく考えてないですけど、まったく別の選手という可能性もあります。もしくは違う山の選手とかもありますね」と説明。
もし田村が2回戦を負傷欠場となった場合、船木が“負け上がり”という可能性もあるし、同じようにライト級GPも青木が負傷欠場となった場合、カルバンが“負け上がり”となる可能性もある。笹原EPは「船木選手はKO負けなので、それを考えると時間的にはちょっとキツイかなという気はします。青木選手も(カルバンの)パンチを相当食らっていて、落ちかけていたので、ケガの状況は慎重に見極めたい。もし青木選手が出られない場合は、カルバンが2回戦進出となる場合はありますが言明はできないです。ボクシングだと、KO負けされた選手は何日間か試合に出られないっていうのがあるじゃないですか。総合は厳密にはないのですが、そこは選手の命を預かる上で言うと、勢いで出すようなことは出来ないので慎重にやりたい。青木選手の場合もケガの状況を聞いてみないと分からないが、いずれにせよ(ライト級GP2回戦まで)時間がないので早急に結論を出さないといけないなと思いつつも、勢いではできない」と、この辺はやはり選手生命にも関わることなので慎重に考えたいと説明した。
また、ミドル級GP1回戦をリングサイドから観戦していた秋山成勲が、例えば田村に代わって緊急参戦となる可能性について聞かれた笹原EPは、「可能性としてはゼロじゃないですけど、極めてゼロに近いですね。基本的には1回戦で負けた選手や出場した選手の中からと考えています」と答えた。試合会場で観客に取ったアンケートに関して「あの会場に来ていただいているファンの声が一番知りたいというか、参考にしたいので。ですので一度全部に目を通したい」と語り、もし「どうしても秋山をGPに出してほしい!」という意見が多ければ、一考の余地があるという意味で“可能性がゼロではない”ということのようだ。
29日、さいたまスーパーアリーナで行われた『DREAM.2ミドル級グランプリ2008開幕戦』。試合結果や全試合の詳細、試合後のコメントなどはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
カードが発表されても頑なにGP参加を拒否していた桜庭だが、本人の中では“ワンマッチ”という感覚で、極真会館の新鋭・ナカハラと一回戦で激突。煽りVでは「さいたま、いいっすよね」とたまアリへの思い入れを語る一方で、PRIDEでの激闘を「あれはいい思い出ですよ」とも語る。そして最後に「ただ1つ言えることは、桜庭和志のファイター人生が最終章に向かっていること。DREAMが最後の舞台か?」という感慨深いナレーション。
シリアスムードかと思いきや、桜庭入場前にスクリーンにはBOΦWYの『DREAMIN'』を聞きながらオープンカーで会場入りした桜庭が、スタッフに即されて急いで車を降り、通路を歩きながら着ている服を脱いで試合用コスチュームになり、テーブルに並べられたマスクの中からどれを被ろうか迷う場面が映し出される。W-1のときに水道橋駅から入場してきた映像を使ったゴールドバーグみたい。
さらに久しぶりにたまアリに『SPEED2』が響き渡ると、2000年5月のホイス戦を彷彿させるようにマシンマスクを被った3人の桜庭(同じコスチューム&テーピング)で入場! 桜庭ワールド全開! しかし、いざ試合が始まると、総合初挑戦のナカハラが予想以上の粘り腰を発揮。試合後にナカハラは「タックルを切る練習は徹底的にやってきた」と語っていたが、その言葉通り桜庭がいくら片足を取ってもなかなか倒れない。逆に片足を取られた状態からパンチを叩き込んでいったほど。
途中ナカハラのローが桜庭の急所に当たるアクシデントはあったが、さすがは極真でフィリオらの指導を受けているだけあって、軌道が変化するブラジリアンキックが桜庭の顔面をかすめていく! 何度も桜庭のタックルを食らっても切ったり、立ち上がったりしてみせたナカハラだが、どうにかサイドポジションまでもっていった桜庭はヒザを入れていき、ナカハラをうつ伏せにすると、腕をねじ込んでフェースロックに捕らえ、ねじ切らんばかりに捻ったところでナカハラはついにギブアップ。
試合を終えた桜庭は、ズラリと2回戦進出を決めた選手が並ぶ中、かなり疲れた表情を浮かべながら「2回戦進出した方、おめでとうございます。ぼくは関係ないので頑張って下さい」と、相変わらずGP不参加宣言を継続!
右の内股を冷やしながらインタビュースペースに現れたときも「ちょっと疲れました。ナカハラ選手はバランスが良くて、まだ若いし、これからもっと練習すればもっとよくなるなぁと思いました。若い芽はいまのうちに潰しておかないとって感じで(笑)、もういっぱいいっぱいでやってました。(2回戦は)リングの上で言ったように皆さん頑張ってください。ぼくは関係ありません」とシンドそうに語った。
「(GPから)撤退宣言ですか?」と聞かれた桜庭は「撤退っていうか、初めからぼくはトーナメント関係ないんですけど。イベントの題名がGPってだけで、ぼくはその中のワンマッチの試合!」と強情に言い張る。しかし次の瞬間、写真のような笑顔を浮かべながらも「もう、そういうことにしておいてください(苦笑)。賞金とかそういう問題じゃなく、もうトーナメントは無理です。ホントに! ホント関係ないことにしてください(苦笑)」と、思わず胸の内を打ち明けるように語ったが、笹原EPは「まぁ何度も言っているのですが、ワンマッチが積み重なっていくとトーナメントになるので。最後の決勝大会だけが、たまたま1日2試合あるだけです」と、こちらも譲らない。
この日の会場にはかつてUWFファンだった人も駆けつけたようだが、田村vs船木の煽りVでは新生UWF時代の映像がふんだんに使われた。当時のブームを振り返る一方、前田が見つめる前で田村と高田が練習をしている秘蔵映像も流れる。そして現在の前田日明が登場し、「格闘技を食えるようにしたのはUWFですよ」「どっちかがカッコつけた試合をしたら、これほどつまらない試合はないよね。原点は必死でやることですよ」などと、葉巻をくゆらせながら言い放つ場面が挟まれる。そしてわずか2年半で崩壊した新生U後、田村はUインター、リングス、PRIDEで高田の引退試合の相手を務め、一方の船木はパンクラスを旗揚げし、ヒクソンに敗れて引退、そして昨年の大晦日に復活したことを駆け足で振り返る。Uにこだわる田村とUを清算したい船木の激突に、「伝説・UWF・完結」というナレーションがつけられた。
いつものように田村が入場して四方にゆっくりお辞儀をしたあと、船木を一瞥すると、場内が一気に沸き上がる。そして試合が始まると、船木が頭を抑えてのパンチや前蹴り、インローなどを積極的に出していく。これに怒ったかのように田村は突如パンチの連打を打っていき、足をかけて強引に押し倒すと顔面に鉄槌の連打! これで船木が一瞬落ちてしまい、レフェリーが即座に試合をストップ。期待度が高かった試合だったが、1分かからず終わってしまう形になった……
スクリーンにはリングサイドで観戦していたミノワマンの唖然とする姿や、苦笑いする秋山の姿が映し出される。そして頭部から血を流しながらも船木は笑顔で田村に歩み寄り、握手を交わす。しかし田村は厳しい表情を一切崩さずに頭を下げる。すると船木は何やら耳打ちし、ポンと田村の胸を叩いてリングを降りた。これにてUWFは完結したのだろうか……
ミドル級GP一回戦は桜庭、田村のほかユン、金、ガレシック、ジャカレイ、ムサシの7選手が勝ち上がった。メイン終了後、ユンを除く6選手がリングに上がったが、この大会をリングサイドから観戦していた秋山成勲は何を思ったのか。ちなみに笹原EPは5・11『DREAM.3』で行われるミドル級GP1回戦の残り1つのカードに、秋山が緊急出場することはないことだけは断言。
また、優勝候補のデニス・カーンに逆転勝利を収めたゲガール・ムサシと、野性味溢れるファイトでファンのハートを掴んだホナウド・ジャカレイは2回戦でも注目の選手。笹原EPも「ジャカレイ選手は日本初登場でしたが、非常にインパクトのある試合だったと思うし、ムサシ選手も強豪のカーンに見事勝利して、試合後のマイクでしゃべっている感じも“ハニカミ王子”的で新星誕生というか、今後のDREAMを背負っていってもらえるようなスター性を感じた」と高く評価。
なお、大会終了後にリングを降りる直前、桜庭は田村とも笑顔で握手を交わした。笹原EPは2回戦で両者の対決が実現する可能性については「そうですねぇ……今日会場でアンケートを採っていますし、オフィシャルサイトなどでファンの声を聞いてカードを組んでいきたいと思います。桜庭vs田村っていうのは、すごい求心力のあるカードだと思うので、2回戦で組めるかどうかは言明できないですけど、そういう声が多ければ実現に向けて調整していきたいと思います」と語ったが、果たしてこのGP内で桜庭vs田村が実現することがあるのか? その時こそ本当にUの完結となるのか?
1度は試合が流れ、2度目はアクシデントにより没収試合となった青木真也vsJ.Z.カルバンの一戦は今度こそ1つの決着を見た。得意のラバーガードやカルバンがコーナーを背に立ち上がっているのに、胴にガッチリ足を回してスリーパーを狙っていった青木が、2R終盤にオモプラッタからの変形腕ひしぎ十字を極めてみせた。完全に極まったかに見えたが、カルバンは痛そうな表情すら見せず、前転して脱出!
しかし、全体的には青木が攻めるシーンが目立ち、判定の結果3-0で青木が勝利。6カ月も続いた因縁対決を制した青木はリング上で号泣しながら「次に試合があるんですけど、正直いまは何も考えられない状態です」と語った。一応この試合はライト級GP一回戦のため、勝った青木は5・11『DREAM.3』で永田克彦とGP2回戦で対戦することになっている。
だが、試合後に青木が負傷したことが判明。笹原EPは「いい試合が出来て、ようやくDREAMが始まったかなという印象。もちろん1回目はあったんですけど、今日がスタートという感じがすごくしました。青木選手は試合中にケガをしたようで、現在確認中です。明日病院に行ってもらって、経過を見てからということになります」と語り、青木のケガ次第では5・11に試合をするのは厳しいかもしれない。
笹原EPが「今日がDREAMのスタート」と語ったように、オープニングの選手紹介の際には『DREAM.1』のオープニングやCMなどで使われてきた曲『Let Me Entertain You』ではなく、「♪デン、デン、デデン……」で始まる“あの曲”のテイストを残した新テーマ曲(恐らくDREAMオリジナル)が使用された。観衆も超満員とまではいかなかったが、悪夢のような結末に終わった旗揚げ戦と比べると、確かに「ようやく新総合格闘技イベントであるDREAMがスタートしたな」という印象が強かった。
28日、都内のホテルで『DREAM.2ミドル級グランプリ2008開幕戦』(4月29日、さいたまスーパーアリーナ)の直前会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
なんだかんだあったミドル級GP一回戦だが、計量も全選手が一発でパスし、いよいよ明日決戦を迎える。ライト級GP一回戦として仕切り直すことになった青木とカルバンは、共に「明日こそは完全決着を」というような意気込み。ややピリピリとしたムードを漂わせていた青木とは対照的に、カルバンは会見終了後にはチームメイトやデニス・カーンらとなぜか会見場でワイワイと記念撮影。
その様子を見て「優勝したみたいですね」と呟いた笹原イベント・プロデューサーだが、会見では「今回からスカパー!さんで完全生中継によるPPV放送もありますので、コアなファンも含め一般のファンの方々にも注目してもらっている大会だと思う。どの選手にもこのDREAMの中で新しい価値観というか、格闘技の熱や面白さをファンに伝えていくような試合をしてもらいたい」と、再三口にしている“新しい価値観”を再び強調した。
参戦発表当初からGPへの出場を拒否し、ワンマッチでの参戦を熱望していた桜庭だが、大会前日となったこの日も試合への抱負を尋ねられたにもかかわらず、「明日の試合はミノワ選手に、いつもの赤いパンツといつもの入場曲で入場してもらいです。お願いします! トーナメント頑張ってください。ぼくにとってはミノワ選手の入場がすべてです!」と、相変わらずの桜庭節ではぐらかす。
以前からミノワマンの入場シーンがお気に入りだった桜庭は、「ミノワ選手の入場は一番盛り上がる部分なので、ぼくはそれを期待して明日さいたまアリーナに行くんで、その辺のこだわりです」と、もはや試合そっちのけ。だが、笹原EPによると「桜庭さんらしいコメントだと思いますし、(ワンマッチが)積み重なっていけばトーナメントになりますから。『トーナメントじゃない』と言うのなら、優勝賞金を渡さなくて済みますんで、ぜひ優勝していただいて(笑)。でも、気合いが入ってますよ。やっぱりさいたま(スーパーアリーナ)でやることが楽しみという感じが伝わってきましたね。久しぶりじゃないですか。去年1回リングには上がっていますけど(=2007年4月9日のPRIDE.34)、その時は試合をしてないので。今度は試合が出来るという喜びを感じているんじゃないですかね」とのこと。
ちなみに桜庭からのリクエストを聞いている最中、ずっと苦笑いをしていたミノワマンだが、「リクエストは嬉しいんですけど、自分の中ではやりたいことと色々理由があって、いまの曲を使っているんで……。この曲も前の曲と同じ良さが出てくると思うので……あの~、見ててください」と丁重にお断りをしていた。
会見後、囲み取材に応じたデニス・カーンは、かつて対戦した際に完敗を喫した秋山成勲に関して「田村、船木、金が実績があるので、主催者推薦枠で2回戦から出場してもいいと言っているのだが、どう思いますか?」という質問に対して、「アキヤマがトーナメントに出場できなかったのは残念だ。私がミドル級GPで優勝したら再戦できればいいが、推薦枠で出場するのは賛成できない。アキヤマがチャンピオンだったのはHERO'Sで、今回はDREAM。まったく違うものとして捕らえているからね」という見解を述べた。
そのことを記者から伝え聞いた笹原EPは「選手それぞれ思っていることはあるでしょうね。デニスはベルトにこだわりがある選手なので、何としてでも獲りたいという表れなのかも。まぁ田村さんや船木さんは『出てきてほしい』と言っていますし。でも推薦枠は僕ら的にも嫌で、基本的にやりたくないというのが本音です。ただ、宇野選手も秋山選手もそうかもしれないですけど、その選手が出てくることによって“熱が生まれる”ってことであれば、ルールとしてそれは違うと思いつつも、ファンやファイターの声が高まれば『ルールだからダメだ』というのではなく、一考の余地はあるんじゃないですかね。やはり(秋山の)欠場の会見を受けて、『残念だ』という声が多かった。それはアンチ秋山のファンも含めて。やはり(ミドル級GPの)主役の一人だと思うので」と語り、ファンやファイターからの要望が高まれば、秋山を主催者推薦枠で2回戦から投入する可能性があることを示唆した。
なお、5・11『DREAM.3』のミドル級GP一回戦残りの1試合+ワンマッチ(ヘビー級やウェルター級など)3~4試合は、『DREAM.2』が終わって数日以内に発表される予定。また、日程や場所が未定だった『DREAM.4』は、6月15日(日)に横浜アリーナで開催されることが正式に決定した。
24日、後楽園ホールで行われたElDorado『The Age of Megalomania』。ElDoradoにとって恐らく分岐点になると思われる今大会の模様はナイガイモバイル☆バトルでご覧下さい。
大会前、藤永代表からElDoradoは、5月から新宿FACEで定期開催を行うことが発表された(しかも全席2000円!)。今まで大会開催があまり多くなかったElDoradoだが、2週に1度の定期開催となれば、また中身も大きく変わっていくだろう。その前にぜひとも岸和田とは決着をつけておきたい近藤は、普段ElDoradoでは赤いのコスチュームを使用しているが、この日は黒のブードゥー・マーダーズ仕様で登場。ところが痛めている右腿を狙われ、ブードゥーらしい“強くて悪い近藤”を見せる暇もないくらい試合序盤から終始悶絶!
岸和田の執拗な足殺しに、まとも立ち上がることも出来なかった近藤だが、ラリアットの相打ちを皮切りに何とか反撃開始。ランサルセ、KUBINAGE、ホエールハント、カナディアンバックブリーカーからのパイルドライバーで攻め込み、トドメのキングコング・ラリアットを狙ったが、岸和田はかわして投げ捨てジャーマン。さらに雪崩式ブレーンバスターから投げ捨てドラゴン。そして最後は必殺のラストライドを完璧に決めて3カウント! トップの近藤を下し、外様の岸和田がElDorado制圧に成功した。
試合後、完全KOされた近藤がオンブされて運ばれていくと、岸和田は「ElDoradoの近藤修司、こんなものか? 次は誰が出てくるんだ?」と叫ぶ。そこに乱入してきたのが大鷲と菅原。大鷲が「テメー好き勝手なこと言ってんじゃねぇぞ。次は俺が行ってやる!」と言えば、菅原も「俺に近藤に仇を討たせてくれ!」と譲らない。
さらにセミでその大鷲&菅原を破ってUWA世界タッグ王座を防衛したKAGETORAと飯伏も登場(KAGETORAが一騎当千の体勢からドリラーにいく新技・乾坤一擲で菅原をフォール)。KAGETORAが「今日俺に負けたのに言える立場か? ElDoradoのトップの俺が出るぞ!」と出撃宣言。飯伏もマイクを取ろうとするが、横からサーッと入ってきたYASSHIにマイクを奪われてしまう。そしてYASSHIも岸和田包囲網に名乗りを挙げる。
ここで藤永代表が出てきて「ElDoradoで一番強い奴を決めましょう!」と提案すると、岸和田は「お前、アホか? 一番強い奴はいま決まっただろ?」と食ってかかるが、大鷲が「お前の言い方は古いんだよ! リーグ戦で真の一番を決めてやろうじゃねぇか」と吐き捨てると、藤永代表は5月の新宿大会からリーグ戦を開催することをその場で決定する!
ちなみに最後までマイクを取ることが出来なかった飯伏だが、引き上げようとしたときに大鷲が仕方なくマイクを渡すと、「頑張ります」とひと言……。この辺はいかにも飯伏らしいところだが、ElDoradoナンバー1を決定するリーグ戦に、他団体の飯伏も“1シングルプレイヤー”として参戦決定だ。
首の負傷により本領発揮が出来ていなかったYASSHIに対し、多留GMが与えたサプライズはグレート・サスケとの対戦。試合前の煽りVで「私の金玉はカッチカチだから握れませんよ」と、なぜか自信満々に語っていたサスケ。
「今日はお前に勝ってカッチカチかヘナヘナか査定したるぞ、カス野郎!」と叫んで奇襲攻撃を仕掛けたYASSHIだったが、サスケはYASSHIの口癖である「ファ○ク! フ○ック! ファッ○!」と叫んで逆に攻撃していくと、そのまま2人は場外へ。客席に雪崩れ込みながら揉み合うと、サスケはフラリとバックステージに消えていく。
するとサスケはヘルメットを被り、自転車に乗って登場! リングサイドを一周してからYASSHIに向かっていったが、遇えなくラリアットで迎撃されてしまう。サスケからヘルメットと自転車を奪い取ったYASSHIは、逆に自転車でサスケを轢き殺していく。
だが、フライング・ビッグヘッドをかわしたサスケはキャメルクラッチや卍固めで反撃。ピンチに立ったYASSHIは必殺の玉砕(=急所づかみ)を見舞っていくが、“自称カッチカチ”のサスケはまったく動じない。両手でつかんでいってもビクともしなかったサスケは、サスケスペシャルVer2.8→サスケスペシャルX→サスケスペシャルXVer10.2セグウェイ(ものまね禁止)のフルコースでYASSHIを仕留めた。
試合後、サスケはYASSHIのお株を奪うようなラップを即興で披露。「♪お前のキャッチコピー“ジャマイカの白い粉”、それはすごく怪しいぃ~!」と言うサスケに対し、YASSHIは「なかなかラップもできるやないけ。武藤敬司でも佐々木健介でも俺の玉砕は痛がったのに、お前のカチカチには効かなかった。お前のすべてを認めるしかないな。今日はシェイクハンドや!」と完敗を認めてサスケと握手を交わした。敗れたとはいえ、だいぶ“YASSHIらしさ”が復活した試合だった。
多留GMから「見所がない」と言われたヘル・デモンズは、勝手に試合を“エニウェア・フリーウェポン・ノーDQ・棺桶地獄”マッチにすることを決めてしまった。お互いにイスや竹刀など様々な凶器を持ち込む中、バラモン兄弟は水槽に入った虫や位牌まで持ち込む!
当然試合は大荒れ。エニウェアの8人タッグなので、会場のそこらじゅうで乱闘が繰り広げられる。相手チームの選手を棺桶に入れ、フタをして5カウント数えたら勝ちになるというルールだけに、何とか棺桶の中に押し込もうとする両チームだが、棺桶の使い方ではヘル・デモンズのほうが一日の長がある。
それでも連携技や福田のパワー殺法で反撃する福田&沖本&清水&CHANGO。3カウントルールだったらピンフォールが取れそうな場面もあったが、この試合は棺桶の中に入れなければいけにない。何度も棺桶の中に入れられながらも、辛うじてカウント3か4で脱出に成功。
そして沖本に狙いを定めたヘル・デモンズは、沖本を棺桶の中に入れると4人同時にトラースキック。さらにkenがギター攻撃を見舞っていくが、辛うじて沖本はキャッチ。しかし、バラモン兄弟が沖本の顔面にウジ虫攻撃! 場内が悲鳴に包まれる中、kenのギター攻撃を食らった沖本はズルズルと棺桶の中に。するとバラモン兄弟が水槽の土ごと虫を棺桶の中に放り込んでからフタをし、最後に位牌を乗せて5カウントを数えた。あまりにも凄惨な状態に、福田たちは棺桶を開けて沖本を救出するのを諦め、仕方なく棺桶ごと運び出して引き上げていった……
24日、都内のホテルで『戦極~第二陣~』(5月18日、有明コロシアム)の記者会見が行われた。発表された対戦カードや会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
3月の旗揚げ戦から連続参戦となるジョシュ・バーネットの相手は、かつて行われたPRIDEvsUFCの対抗戦(07年4月のPRIDE.34)でPRIDE代表の藤田和之を破ったジェフ・モンソンに決定。しかしモンソンとジョシュは10年来の友人で、モンソンは昨年12月にマニラで開催された『リング・オブファイアー』には“チーム ジョシュ・バーネット”の一員として出場しているほど。
3月の旗揚げ戦も友人である吉田と対戦したジョシュだが、今度はさらに近しい練習仲間。しかしジョシュは「ジェフは確かに強い選手だが、その強さを作り上げた要因の1つがワタシだと思っている。言わば教え子のような存在だが、キャリアを積み上げていく上では、友人や教え子とも戦っていかなければいけないということが分かってきた」とプロ意識をしっかりと持ち、「長い友情関係の中でジェフの弱点は熟知しているし、それは向こうも同じだろう。それだけに興味深い試合になる。ワタシはメインとして最高の試合をするし、プロレスが最強であることを証明する」と力強く語った。
ちなみに、そのモンソンの弱点とは、ジョシュ曰く「蜘蛛とアイスクリームだよ(笑)。アイスは逆に大好物なので、早く食べると頭がキーンとなるかもね」と言って、カメラマンから差し出されたソフトクリームを手にポーズを取ってみせた。「彼とは今後も仲間としてやっていくと思うから」と、公の場での弱点公開を避けたジョシュだが、「彼が試合に勝ったら、何をするか分からないよ」と言って笑った。
これまでジョシュは、キャッチレスリングvs柔道や、キャッチレスリングvs柔術など、テーマを持って試合に挑んできたが、今回の場合は練習仲間同士の対決となる。それだけにキャッチレスリングvsキャッチレスリングになってしまうのかと思われるが、ジョシュは「確かにキャッチvsキャッチみたいになるかもしれないが、彼は柔術でも黒帯を持っているし、アマレスのバックボーンも持っている。だから純粋にキャッチvs柔術ともキャッチvsアマレスにもならないし、キャッチvsキャッチかと言うと、即答でイエスとは言えないな。ワタシはジェフ・モンソンスタイルだと思っているので、敢えてテーマを付けるなら“髪の毛がある選手vs髪の毛がない選手”かな(笑)。それか“タトゥーvsノータトゥー”か」と語った。
練習仲間ということでお互いに相手のテクニックは熟知している。それだけに「パワーボムやジャーマンを狙うのは難しい」と語ったジョシュは、比較的決めやすいという「アキラマエダの七色スープレックスの1つであるフロントネックロックからのスープレックス」を予告。「ゴングが鳴ったら、スープレックスで投げてレッグロックで勝つよ。マイクパフォーマンスもリング上ではなく、花道を帰りながらするよ」と、やはり親友との対戦ということで、“早く終わらせたい”という気持ちが見え隠れしていた。
ジョシュと同じく第二陣のメインイベンター候補だったホジャー・グレイシー。それだけに両者が対戦する話があったのかと聞かれたジョシュは「ワタシがホジャーのマネジャーだったら、絶対にそのオファーは受けないよ。もっとキャリアを積んできてからじゃないと。もしワタシのほうにそういうオファーがあれば、もちろん受けて立つよ。彼も柔術の実績は素晴らしいし、トップ選手と対戦しても勝つかもしれない。でも次の試合でトップ10にも入っていない選手とやって負けるかもしれない。そういう不安定な部分がまだあると思うんだ。彼にはまだ経験が必要だよ」と、あくまでもホジャーは“これからの選手”であると分析。メインでジョシュ・バーネットとやるには、まだ早いという見解だ。
さらにメインイベンターという部分でも「戦歴・実績を考えてもワタシ以外メインを務められないよ。ワタシ自身もワタシがメインじゃなきゃ納得できない」と、メインへのこだわりを見せた。
なお、6月の『戦極~第三陣~』への参戦に関しては、「いまは5月の試合に集中しているし、スマックガールもあるので後々考えたい。自分は自分の仕事をこなすだけなので、タイミングが合えば6月の大会でも自分が戦極の真のエースであるところを見せたい」と語るに止まった。
22日、都内のワールド・ビクトリー・ロード事務所にて『戦極~第二陣~』(5月18日、有明コロシアム)の記者会見が行われた。発表された対戦カードや会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
「僕の中の理想像というか、求めているものは、より大きく、より早くというもの。いまほとんどの選手が体重を落とす中、僕はその逆を行って大きくなっていきたい」と語り、ミドル級(83kg以下)に落とすのではなく、敢えて日本人にとっては厳しいと思われるライトヘビー級(93kg以下)で試合をすることを決めた川村亮。
しかも相手は、かつてあのミルコにもKO勝ちを収めたことのあるランデルマンに決定。ランデルマンの印象を聞かれたにも関わらず、まずは「ドンキーコングと呼ばれているが、同じドンキーなら僕はドン・キホーテのほうが好きです(笑)」とカマしていった川村だったが、「いいチャンスだと思うので感謝している。絶対不利と言われる戦いも多かったので免疫もある。そのほうが思い切りやれるし、何かが起こるかもしれない」と意気込みを語った。
「(ランデルマンは)間違いなく僕より身体能力があって、凶暴な選手だと思うけど、僕が尊敬するランボーなら簡単に勝っちゃうんだろうな、狩りが出来るんだろうなと思う。だから僕もそれに近付けるように、野生を刈ってみたい」「(ランボーには)どんな状況でも生き残る人間力があると思う。それがあれば、技術があろうが、身体的な強さがあろうが、それに勝るものはないと思う。だからそれを見習って戦いたいと思う」「(ランデルマンは)想像を絶する力だと思う。力が強いのはしょうがないので、だったらそれの上へ行く何かで勝ちたい。その何かが人間力につながってくればいいと思うし、それくらいでしか勝ちようがない」と、チームランボー(=映画『ランボー4』の広報チーム)の一員らしく、事あるごとに「ランボー」の名を出して、ランデルマン戦への意気込みを語った川村。
しかし、そのランデルマンは以前患った感染症が今年再発し、IGFの試合を直前でキャンセルしているだけに、コンディションが心配される。とはいえ、川村は「何があろうとリングに上がれば一緒ですから。どんな状況だろうが、リングに上がればパンツ一丁の男同士が殴り合うだけなので、僕は気にしない」と語り、國保広報によるとランデルマン本人も「与えられた仕事はキッチリこなす」と言っているという。
川村は「(体重を)増やす準備はしてます。100kgっていうのはやっぱり魅力的」とヘビー級への挑戦も視野に入れているようだが、無理矢理階級を上げたり、いつまでに体重を増やすといった計画があるわけではなく、「実際に試合のときに3kgくらいの差があっても、3kg重いからって強いってことはないでしょう。結局何kg差があっても、思い切り顔面にパンチもらったら終わり」と語るように、細かい部分に関しては気にしていないようだ。
國保広報は「ライトヘビー級は日本人では層の薄い階級。ここでランデルマンを超えて、チャンピオン戦線に絡んでくるような選手になってほしい」と、川村にはライトヘビー級での実績を残すことに期待をしている様子。
そのチャンピオン、つまりタイトルマッチに関しては「現在はライト級(70kg以下)では五味選手、ミドル級(83kg以下)では三崎選手をみんなが追いかけているような構図が自然と出来上がっている。その中で“見えないトーナメント”的に、『この人とこの人が勝ち上がり、ここでチャンピオンシップ』という待望論がきっと出てくる。それが年末なのか年明けなのか。ライトヘビー級も待望論が出てくればチャンピオンシップを組むし、川村選手もランデルマンに勝てば有力候補」と語った。
なお、5・18有明での第二陣に急遽参戦が決まったジョシュ・バーネットに関しては、「本人と5月6月、どっちにするかという相談をしていて、お互いに5月がいいということになった」と説明。対戦相手は今週中に本人同席の上で発表する予定で、その試合がメインになる可能性が高いという。ただし、同じくメイン候補のホジャー・グレイシーがジョシュと対戦する可能性はなさそうだ。
このほかにも日本人選手が入る可能性のあるライト級、もしくはフェザー級(65kg以下)のカードが1つ追加される予定。フェザー級が組まれれば初の試合となるが、國保広報は「これからも階級は広げて行きたい。アジア圏の小さな選手が活躍できる階級なので、我こそはという選手に名乗りを挙げて欲しい。そういう選手にチャンスを与えたい」と語った。
21日、都内のホテルで『DREAM.2ミドル級グランプリ2008開幕戦』(4月29日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
前回の記者会見で「急遽ヒザをケガして病院に行った」と発表され、ミドル級GPへの出場が危ぶまれていた秋山成勲だが、この日笹原イベント・プロデューサーと共に会見を開き、ケガのためミドル級GPを欠場することを発表した。
そのケガだが、実はヒザではなく鼻だったことが判明。秋山は昨年大晦日に行われた『やれんのか!大晦日!2007』での三崎和雄戦で、左ヒザの靱帯を損傷し鼻を骨折した。当初はどちらのケガも、完璧ではないものの4月のGPまでには支障がないくらいまで回復するものと思われていたが、今月9日に行った打撃の練習中、たまたまパンチが鼻に当たってしまい大量に出血。嫌な予感がしてレントゲンを撮ったところ、治りかけていた骨折箇所が再び折れていることが発覚したという。
全治約3週間という診断が下ったが、先日再度検査を行ったところ「(医師に)『無理だね』と言われました。ちょっと鼻に当たっただけでも、結構な量の血が出るので、『すぐにドクターストップになるよ』とのことだったので、そこで判断しました」とのことでGP欠場を決めたという。
「自分の気持ちを言わせてもらえば、今回の試合にはどうにかして、どうにかして出たかった! 何がなんでも出たかったが、どうしようもなかった。色々やってきたが、無念でならない」と、GPにはどうしても出たかったという秋山は「自分としてはどうにか4月のトーナメントに出たいという気持ち一心だったので、自己判断でどうにか試合までには治るんじゃないかと思っていた。だから谷川さんには、ヒザのケガで検査がかかるとだけ伝えて、鼻のことは伝えていなかった」と、前回の会見の時点では“ヒザのケガ”と発表していた理由を説明。鼻のことを隠していたのは、もし出場OKとなった場合に、対戦相手に鼻を狙われないようにという考えもあったようだ。
このDREAMとして初めて行われるミドル級GPで、すでにCMなどでは秋山は主役級の扱いをされていた。それだけに欠場することに申し訳ない気持ちでいっぱいのようだったが、秋山本人は「CMとかは正直知らなかったです」と言う。何でも「自分が格闘技をやっている上で、目標というか夢があるんですけど、いま自分が戦いたい相手がこの世に3人いる。その中の1人がこのトーナメントに出ているから」というのが、どうしてもミドル級GPに出たかった最大の理由のようだ。
当然「その1人とは桜庭選手ですか?」という質問が飛んだが、秋山は「ご想像にお任せします」と言うに止まった。ちなみにGPには出場していない、ほかの2選手に関しても「(言うつもりがあるなら)いま言ってますよ」と言ってニヤリと笑った。
笹原EPは改めて「主催者推薦枠は現時点で考えていません」と語り、秋山への救済処置を行うつもりがないことを強調。秋山本人も「当たり前だと思います」と潔く語ったが、GP出場選手の1人である田村潔司が「HERO'Sの王者だったという実績もあるだし、主催者推薦枠で二回戦から出場でも全然問題ない」と語っていることを記者から伝え聞いた秋山は「そういふうに言ってくれる選手がいてるってことに、ちょっとビックリですね。でも自分としてはもし何かの拍子に事情が変わって、推薦枠で二回戦からと言われても、僕は出るつもりはない。ほかの選手に申し訳ないという気持ちもあるし、やっぱり一回戦から出ないと」と語った。
笹原EPは「あと我々が出来ることは、一刻も早くケガを治してもらって、ファンに納得してもらえるカードを組むこと」と語り、秋山も「期待してくれた人が多かっただけに、スゲー申し訳なかったなぁと。次につながるような試合が出来るように、気持ちを切り替えたい」と語るように、ケガが治り次第ワンマッチでの復帰戦を行うことになりそうだが、復帰の時期に関して本人は「5月11日に出られるのなら、4月29日には出ていた」と語っており、6月の『DREAM.4』が復帰の舞台となりそうだ。
20日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『Growin' Up 2008』開幕戦。小島が負傷欠場、ゾディアックが飛行機の遅れで欠場というトラブルがあったが、そういったものを吹き飛ばすような事件も起きたこの日の全試合の模様はバトル三昧でご覧下さい。
今年のチャンカーは不本意な結果に終わったケアを、TARUがブードゥー・マーダーズに勧誘。開幕戦からいきなりVMとの直接対決だっただけに、何かがあると思われた。ところが、予想に反し試合は淡々と進み、最後はケアがTKO34thでブードゥー・マスクから3カウント。
しかし、事件は試合後に起こった。武藤との握手を拒否し、ドーリングと一色触発ムードになったケアに向かってTARUが「やっと気落ちが分かってくれたか」と言って握手を求めた次の瞬間、突如鈴木みのる&東京愚連隊が乱入!
鈴木はケアに向かって「お前、誰のためにプロレスやってんだよ? 全日本か? 新日本から来た2代目社長か? それともジャイアント馬場か? パっと出の新人のジョーが、横入りの西村が、出戻ってきた諏訪魔が、お前の好きだった全日本をこんなにした武藤が嫌いなんだろ?」と問い詰めると、「お前は自分のためにプロレスやればいいだろ! 俺はこれからもう一度全日本のてっぺんに行く。プロレス界の中心に行く。一緒に行こう!」と共闘を申し入れたのだ!
ケアもそれに応じガッチリ握手を交わすと、鈴木は愚連隊の3人にも喝を入れ、「ここに宣言する。今からこのリングは俺たちが占拠する! 1、2、3のプロレスも、棒を持って殴り合うプロレスも、生き残っていく力も、俺たちは強いぞ。善と悪の全日本プロレスは今日で終わりだ! これからは力のプロレスだ!」とベビーフェイスでもヒールでもなく、外様と王道が合体したこの新ユニットが、全日本マットを制圧することを宣言! バックステージに戻ってくると、東京出身が誰もいないという理由から、東京愚連隊から東京を取り、格好良くローマ字表記にした“GURENTAI”をユニット名にすることを決めた。
昨年末、「やりたいことがある」と言ってNOSAWAをメキシコアミーゴスから脱退させ、東京愚連隊を再結成させた鈴木だったが、どうやら鈴木のやりたいこととは、この新ユニットを結成しての全日本再制圧だったようだ。
この日鈴木はGURENTAI結成前に、NOSAWA&MAZADAとのトリオで、カズ&サムライ&平井と対戦。愚連隊とは因縁深いサムライに対しNOSAWAは何と、どこから入手したのかサムライGYMの看板(ちゃんと一度真っ二つに割れたのを接着して修復したオリジナルの看板)を持って登場。当然、それを見たサムライはエキサイトするが、おちょくるようにNOSAWAが看板で殴り飛ばしていくと、コーナーでまじまじと看板を眺めた鈴木は唾を吐きかけるという暴挙に!
怒ったサムライがMAZADAにサミング攻撃を見舞っていくと、コーナーから鈴木が「新日本出身なら何をやってもいいのか!」と抗議。ところが客席から「みのる、お前もだろ!」という絶妙なツッコミが入ると、思わず鈴木もニヤリ。
試合はかなり長い時間サムライが捕まり、痛ぶられ続けた。愚連隊はともかく、ヘビー級の鈴木は面白いようにサムライを笑いながら足蹴にしていったが、最後はサムライとカズが愚連隊と場外でやり合っている間に、リング上で鈴木が平井にゴッチ式パイルを決めて勝利。GYMの看板を手に高笑いしながら引き上げていく鈴木&愚連隊を、コーナーに登って睨み付けたサムライ。この抗争はますます激化しそうだ。
もう1人の愚連隊メンバーであるTAKEMURAは、西村が無我ワールドから全日本に電撃移籍して以来、西村を付け狙ってきたが、全日本サイドはなかなか西村とのシングル戦を組まなかった。するとTAKEMURAは「心を入れ替えました」と“復讐”としての対戦ではなく、純粋にレスリングで西村と勝負することをアピール。その結果、ようやくシングル戦が実現することになった。
西村は最近封印していた紫の無我ガウンを着用して入場。一方のTAKEMURAも試合前に握手を求めていき、西村が警戒しながら応じると、奇襲攻撃をすることもなく試合開始。ロックアップからロープに押し込んでいったTAKEMURAはクリーンブレイク。その後もTAKEMURAは西村の腕を狙い、対する西村はTAKEMURAのヒザを狙って、じっくりとしたレスリングを展開。
本当にクリーンファイトしかしないTAKEMURAに対し、西村のほうがロープを使った攻撃など、ちょっとした反則を繰り出すほど。そしてコブラツイスト合戦から、西村がスピニング・トーホールドをかけていったところで、水の入ったバケツを持ったNOSAWAがリングサイドに登場!
西村がNOSAWAに詰め寄っていくと、背後からMAZADAが西村にイス攻撃! そして本性を現したTAKAMURAはイスでタコ殴りにしていくと、西村と愚連隊は場外で揉み合う。何とか試合を続行させようとする和田京平レフェリーが割って入るが、そこにTAKEMURAがバケツに入った水をぶっかける! 西村よりもむしろ京平レフェリーに水がかかってしまい、怒った京平レフェリーはバケツをTAKEMURAに投げつけ、TAKEMURAの反則負けを告げるゴングを鳴らした。
怒った西村は猪木vs国際軍団を彷彿させるように、愚連隊に1vs3での勝負を挑み、何と再試合のゴングまで鳴ったのだが、愚連隊の3人は何もせずにリングを降りてしまう。NOSAWAが「おい、いい大人がなに熱くなってんだよ! 1vs3でもやってやるぞ。でも今はやんねぇぞ。得意の説法でもやってみろよ!」と西村を挑発して退場。残った西村は「必ずやこのバカども、チンピラどもを正義の全日本プロレスから追放します」と宣言したが、相変わらず西村hのブーイングも多かった……
セミ終わりに鈴木が新ユニット結成&全日本マット制圧を宣言したことで、場内が騒然とする中行われたメインは、チャンカー優勝者・諏訪魔と三冠王者・健介の前哨戦タッグマッチ。
当然、諏訪魔は健介を意識しまくりなのだが、健介は王者らしくドーンと構え、諏訪魔もはもちろん、パートナーの征矢の攻撃も胸を突き出して受け止めてみせる場面が目立った。征矢も気合いの入った攻撃を叩き込んでいくのだが、健介、さらに前世界ジュニア王者の勝彦はまったく引かないし倒れない。健介のチョップ一発でなぎ倒され、勝彦からバンバン蹴られてしまった。
諏訪魔はコーナーで控える健介にも殴りかかっていき、場外戦へ持ち込むが、逆に鉄柵に叩き付けられた上にパワースラムで叩き付けられてしまう。20分を超え、征矢が勝彦に投げ捨てジャーマンから諏訪魔のラリアット+征矢のバックドロップ、そしてダイビング・ネックブリーカーと波状攻撃を仕掛けていったが、それでも3カウントが奪えない。
健介&勝彦が征矢に鬼嫁殺し1を見舞うと、諏訪魔が入ってきて勝彦を投げ捨てジャーマンでブン投げ、健介のラストライドを狙う。持ち上げられたところでナックルを叩き込み、辛うじて脱出した健介は逆にラリアットからの北斗ボムで決めていき、これで諏訪魔は場外に転落。その間に健介は征矢にラリアットからのストラングルホールドγを決めて勝利。
結果的に前哨戦は完敗だった諏訪魔は、試合後場外で引き上げようとする健介と額をくっつけて睨み合う。観客からは諏訪魔に対して厳しい声も飛んでいたが、その多くがチャンカーを制した諏訪魔に期待しているからこそ、「もっと健介を追い込んでくれ!」という期待を込めたような内容。最終戦4・29愛知県体育館大会で三冠戦が決まっているだけに、諏訪魔の巻き返しに期待したいところだ。
18日、新木場1stRINGで行われたDRAGON GATE特別興行『武勇伝・四』。全試合の詳細はバトル三昧をご覧下さい。
前回のメインでフジタ“Jr”ハヤトとバチバチファイトを展開した望月に対し、ベルト挑戦を表明した澤宗紀。この日のメインで望月のインターナショナルジュニアに澤が挑戦することになったのだが、何と望月がベルトを家に忘れてくるという大失態を犯してしまう!
これに怒った(?)澤は開始早々ビンタを見舞うと、望月のエプロンを走ってのランニングローをかわして鉄柱に誤爆させる。そこからは石川雄規ばりの猪木殺法(=リバースインディアンデスロック)を繰り出し、望月をコーナーに乗せてまたもビンタ。だが、そこから雪崩式腕十字で切り返した望月は、澤の腕を殺していく。
ワキ固めや雪崩式アームブリーカー、A.T.ロック気味のチキンウイング・アームロックや腕十字と、あらゆる腕殺しを見舞っていった望月だが、澤はLOVEポーズ→シャイニング・ウィザード、ドラスク、足4の字と今度は武藤殺法で対抗。
望月の必殺技・一角蹴りをかわした澤はロープ越しにスリーパーを決め、望月を落としにかかる。そして逆に対角線をダッシュしたが、今度は望月がかわしていく。何と望月はそこから掟破りのLOVEポーズ→シャイニング……ではなくランニングニー。そしてツイスターで叩き付け、根性で立ち上がってきた澤とナックルで殴り合ってから、渾身の真・最強ハイキックを叩き込んでいったのだが、何と澤はカウント2でキックアウト! しかし望月はダメ押しのナックルパンチを顔面に叩き込み、粘る澤から3カウントを取って王座防衛に成功した。
若い澤と真正面からバチバチファイトを繰り広げた望月は左目を負傷し、試合後目を押さえながら「左目が開かなくなっちまったよ」と漏らしたが、「こういう試合は気持ちいいな。機会があったら『バチバチ』にも呼んでくれよ」と澤に語りかけた。
すると花道からZERO1・MAXの日高郁人がスーツ姿で登場! 前王者の日高に登場に、望月は「ベルト忘れたのを怒りに来たの?」ととぼけるが、日高は5月29日のZERO1後楽園大会で望月のベルトに挑戦させろと要求。しかし、現在日高に3連勝中の望月は「『はい、そうですか』って受けるわけにはいかねぇよ。まず5月29日にあるパートナーを連れてZERO1に行ってやるよ。確か“あの団体”もオフだったと思うよ。そのタッグマッチでお前がある程度の結果を出したら考えてやるよ」と、タッグマッチによる前哨戦を要求。その結果次第で日高と防衛戦をやるかどうか決めるというが、気になるのは望月のパートナーだ。あの団体とは?
日高がこれに承諾すると、望月はさらなる条件として、日高との防衛戦が実現してそこで望月が勝った場合は、ZERO1・MAXの社長である大谷晋二郎にジュニア階級まで減量した上で挑戦してくることを要求した。その理由として「ここにいる何人のファンが覚えているか分からねぇが、俺は12年前のJ-CUPでの借りは忘れてねぇんだ」と言い放った望月。両者は1995年に行われたジュニアヘビー級のオールスター戦『SUPER J-CUP~2nd.STAGE』で、当時は新日本の大谷と武輝道場の望月として対戦しており、その時は大谷が勝っているという因縁があるのだ!
「お客さんの反応を見たら大谷戦が見たいようだけど、絶対にそうはさせねぇからよ」と言った日高が引き上げようとすると、澤が最後に「望月、いやモッチー。ひと言だけお前に言っておく。うちの母親のよしこちゃんもモッチーのファンでした!」と捨て台詞を吐いていった。
武勇伝シリーズでは岸和田、関本、黒田とハードコアな試合を挑んでいるNEW HAZARDだが、この日は前回鷹木の緊急欠場で実現しなかったストリートファイトが実現。ジーンズにTシャツ姿の6選手(関本のみ普段通りのコスチューム)は、試合が始まるなり激しい場外戦を展開。
とくに関本は鷹木を激しく意識し、記者席にテーブルに叩き付けると、イスを振り下ろし、さらにテーブルの上に寝かせる。すると、岸和田がコーナー最上段からダイブし、テーブルは鷹木もろとも真っ二つに。これで鷹木は大流血に追い込まれたが、その分前日のドラゲーでYAMATOがまさかのマッスル・アウトローズ入りをしたことで、この日急遽ハードコアマッチに挑むことになった忍が奮起!
やや細身の忍だが、真っ向から岸和田や関本に挑んでいき、流血に追い込まれながらも岸和田のラストライドをリバースで切り返してイスの山に叩き付け、さらにシックスボンバーで岸和田の巨体を吹っ飛ばす。サイバーも岸和田と関本を次々にリフトアップしていき、岸和田を捕まえた鷹木ごと一人眉山でブン投げる。
残り試合時間3分となり、このまま時間切れかとも思われたが、6選手が入り乱れるようにラリアットを乱発する中、関本がサイバーの巨体を垂直落下式ブレーンバスターからのぶっこ抜きジャーマンで投げていき3カウント。
ストリートファイト・ハードコアマッチでは一日の長がある岸和田組に敗れたNEW HAZARDだが、試合後鷹木が関本に対し「俺から挑発しておいてこんな結果に終わったのも何だけど、単刀直入に言うよ。次の武勇伝で俺とシングルマッチで戦ってくれ!」と直訴。関本も「いつでもやってやるよ!」と受けて立ち、両者のシングル戦が5・10大阪での『武勇伝・伍』で行われることになった。鷹木は3・21大田区大会でノアのKENTAに敗れた悪夢を消し去るために、今後も他団体の選手とケンカをしていくことを宣言した。
この大会の“裏メイン”は吉江豊とのシングルマッチ権争奪バトルロイヤル『デブ-1スクランブル』。大会前、「デブのためスタミナがないので時間差入場ではなく、全選手で一斉に試合開始」「あまりにも見苦しい動悸・息切れをする者は失格」というデブ-1特別ルールが発表される!
全選手仲良く『手のひらを太陽に』のデブ-1替え歌バージョンに乗って入場してくると、事前に出場が発表されていた戸澤、フジイ、菊タロー、星野勘九郎に加え、ガッツワールドのガッツ石島、ZERO1・MAXの植田史徒、DDTの三和太が参加することが判明。さらに負傷欠場中の大野(カツオ)も入ってきて、急遽参加することに。コンディションが心配されたカツオだが、その回復ぶりをアピールするかのようにロープダッシュを繰り返す……が、あまりにも繰り返したため、息切れをして大の字に倒れ込みレフェリーストップ!
いきなりカツオが脱落すると、バトルロイヤル恒例となっているヘッドロックの数珠つなぎや首4の字の数珠つなぎへ。そこに三和がぶーちゃんローラーを見舞っていったものの、途中で息切れ。これに怒った(?)のが、試合前から「俺はデブじゃない! 見ろ、このグッドシェイプされた体を」と主張していたフジイさん。フジイは三和の上着を破り捨てると、強烈な逆水平チョップやグーパンチをお見舞い。
ところが、このフジイの“かわいがり”に協力すると見せかけた戸澤が、背後からフジイにラリアットを叩き込み、そこからスクールボーイで丸め込んで退場に追い込んだ! その後、試合は進み最後に残ったのは戸澤、菊タロー、星野の3人。菊タローが星野を指さし「どインディーがいるよ」と言って戸澤に共闘を呼びかけるが、アッサリと裏切って戸澤を丸め込むが、戸澤は辛うじてキックアウト。
戸澤は今度は星野と共闘して菊タローに襲い掛かるが、今度は星野に裏切られる。しかし星野のシャイニング・ウィザードを見た菊タローが、違いを見せるようにLOVEポーズからのシャイニングを星野に叩き込むと、戸澤が星野をエプロンまで追い込む。何とか場外に落とそうとしている背後から、菊タローがぶつかって2人まとめて落とそうとしたが、寸前で戸澤がかわしたため星野だけが転落して失格に。さらに、すかさず戸澤が菊タローを回転エビ固めで丸め込んで3カウント!
見事、デブ-1の発起人である戸澤が優勝し、5・10大阪での『武勇伝・伍』で吉江とのシングル対決が決定。試合後、戸澤はデブ-1出場者にセコンドにつくよう訴えるが、「大阪まで行くお金がない」という理由で断られてしまい、「金のある奴だけ来い!」とヤケクソ気味に叫んだが、最後はみんなから胴上げされ、お約束通りにマットに落とされていた。
18日、都内のホテルで『DREAM.2ミドル級グランプリ2008開幕戦』(4月29日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が行われた。発表された対戦カードや会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
ファンからの要望が多かったというPPVも正式に決まり、地上波中継も大会数日後に土曜の夕方1時間+火曜深夜の『格闘王』(60分拡大枠)の2回に分けての放送に落ち着いたところで(GP決勝大会は大会当日にゴールデン2時間枠)、ようやくミドル級GP一回戦のカードも追加発表された。
会見には対戦が決定した金泰泳とミノワマン、さらにユン・ドンシクとの柔道対決が決まった大山峻護が出席。「何でもありは怖いけど、ヘブンの扉を覗いてみたい」という金に対し、ミノワマンは「僕は中学の頃にプロレス、金選手は空手と、お互いに昭和の時代に憧れるものがあって、昭和の日(=4月29日)にやるので、“ミノワマン第8話 昭和異種格闘技の日”の巻」と早くもヘブンワールドを全開!
しかし金がこのところ総合では、石澤(カシン)、田村とプロレスラーに2連勝中だけに、リアルプロレスラ-のミノワマンは「自分がそこで食い止めたいと思います」と、その心意気は十分。
一方の金は「今までのプロレスラーとは違う分野の人なので、ミノワマン選手は。目指せ(対プロレスラー)3タテ! 頑張って一回戦勝って6月の2回戦にぜひ出たいのと、あと6月にはK-1 JAPAN GPもあるみたいなので出たいなと。僕のシーズンだと思って頑張りたい。1カ月に2回のトーナメントに出るのは問題あるんだろうけど、あまり細かいこと言うなよ、出させろよと(笑)。2回戦では誰でも強いが、桜庭さんのグラップリングは日本人の中でも特殊なので、唯一極められるかもしれない。だけどある意味、怖いモノ見たさでやってみたい気持ちもある。ただサクさんが(GPに)出るか分からないので、秋山選手とか、今回トーナメントには出ないけど三崎選手とかも、覗いてみたい扉かな」と大胆発言を連発。ミノワマンを倒した暁には、6月の2回戦で桜庭や秋山との対戦を希望した上に、K-1 JAPAN GPへの出場も口した。
ただ、金も対戦希望に名前を出した秋山成勲だが、発表された7カードの中に名前がない。当然残り1カードに入ってくることが予想されるが、笹原EPによると「練習中にヒザをケガして、今は病院で診断を受けています。来週には容態が発表されると思います」とのこと。ケガの程度次第では一回戦出場が危ぶまれるが、笹原EPは「主催者推薦枠を設ける気はありませんが、彼のケガの様子を見て最後のカードを決めたい」とギリギリまで最後の1枠は空けて待つが、もし1回戦欠場となった場合は、ライト級GPの宇野薫のような“救済処置”を取らないことを明言。
その理由を総合格闘技の聡明期から活躍してきた宇野と比べると、いくらHRO'Sのチャンピオンだったからと言っても、言い換えればその1つのタイトルだけで、総合に転向してからまだあまり経っていない。推薦枠というものはあまり軽々しく使うものではないと思っていると説明した笹原EP。ただし「主役の1人なので出ないことはあり得ないと思うんですけどね(苦笑)。ポスターにも載っていますし」とのこと。
2回戦で秋山との対戦を希望している金は、「格闘家は迷った時は前に出てくればいいんちゃうかな。後ろ下がるより、止まるより。みんなどっかケガしていると思うし。アカンかったらアカンかったでしょうがないし、出るだけ出てみたらって。攻めろと! 守るものなやろ、攻めろと! 負けてもゼロになるだけで、マイナスではないだろ。(自分の総合ルール)初戦でやったのが秋山選手なので、いい人だったら恩返しとか言うんだろうけど、僕は全然いい人ではないのでやり返す! 初志貫徹! 最初のアレは覚えているから」とエールを送ったが、果たして秋山の容態は……
ユンとの柔道対決が決まった大山は会見で「トーナメントは凄い人たちが出るので、僕が優勝すると思っている人は少ないかもしれないけど、僕は自分のBETできるくらい自信がある」と、珍しく強気な発言。
その理由を「この世界に入って色々な思いをしてきたのが、すべて自信になっている。ここで出さなきゃいつ出すんだって思う」と、網膜剥離などのケガから何度も復活してきたこれまでの経験を、このGPにすべてぶつけるつもりの様子。
対するユンも総合転向当初は、なかなか実力が発揮できなかったが、このところ連勝街道をばく進中。それに対して大山は「柔道の良さを試合に活かしているなという印象ですね。見て勉強になりました。改めて柔道の技術が通用するんだなと分かった。だから本当に楽しみ。お互いにもがいてきたんで、成長した姿をリングでぶつけ合えると思う」と、ユンとの柔道対決はむしろ“待ってました”といった感じだった。
17日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『THE GATE OF PASSION』。5・5愛知県体育館でのビッグマッチを控えた後楽園大会だが、やはり事件が起こった! 全試合の詳細はバトル三昧でご覧下さい。
谷嵜がドラゲーに電撃復帰した際、真っ先に拒否反応を示したYAMATOだったが、大田区大会で一騎打ちをしたのを機に歩み寄り、この日タッグを結成。谷嵜をドラゲーに復帰させた仕掛け人であるGammaとタッグで激突したのだが、何とYAMATOが試合中Gammaから奪い取った有刺鉄線竹刀で谷嵜を襲撃! そのままギャラリアを決めていくと、何とGammaが踏み付けフォールで試合終了。
場内が騒然とする中、Gamamaがマッスル・アウトローズの新メンバーとしてYAMATOを紹介すると、YAMATOは「俺はもういい子は飽き飽きなんだよ。俺は本来のNEW HAZARDの姿に戻す! これがNEW HAZARDの本来の姿なんだよ!」と叫び、さらに大の字に倒れた谷嵜を強引に引き起こすと、Gammaや堀口らと袋叩きに。そして「再起不能にしてやるよ」と、スーパーパワーボムを決めようとした瞬間……
突如2人のDrマッスルが乱入し、谷嵜を救出! 谷嵜を連れて引き上げていく2人のDrに向かい、Gammaが「お前らも土井吉派かよ? まぁいい、お前らなんか戦力外だ。俺らはこれからこの4人でやっていくからよ」と吐き捨てた。果たしてこの2人のDrマッスルの正体は? 土井吉との関係は?
この事件の興奮が冷めやらない中、YAMATOに裏切られた形のNEW HAZARD(鷹木&ハルク&サイバー)が、Typhoon(横須賀&斎了&キッド)相手にトライアングルゲート防衛戦を行うメインに突入。試合はドラゲーの6人タッグらしい目まぐるしい展開の中、鷹木がキッドをエプロンにアバランシュホールドで叩き付けたり、コーナーの上で斎了が肩車したハルクにキッドが雑伎団式リバースフランケンを見舞うなど、かなり激しいぶつかり合いとなった。
最後は鷹木の雪崩式ラストファルコニーを食らってもすぐに立ち上がった横須賀が、ラリアットの相打ちから渾身のジャンボの勝ち!を叩き込んでいったが、返す刀で鷹木がパンピングボンバーを叩き込み、ラストファルコンリーを決めて勝利。NEW HAZARDが王座防衛に成功した。
すると試合後にYAMATO、Gamma、堀口、神田のマッスル・アウトローズが乱入! YAMATOはハサミでハルクの髪の毛を切り、サイバーのマスクをはぎ取る暴挙に出る。鷹木が「それがお前のやり方か? 俺はこういうのが一番嫌いなの分かっているよな。テメーには義理人情っていうのがねぇのか?」と詰め寄ると、YAMATOは「テメーはいつから客に媚び売るようになったんだよ! 何が義理人情だよ」と返し、その場で来月の後楽園大会でYAMATO&Gamma&堀口で、NEW HAZARDのトライアングルゲート王座への挑戦を表明。
興奮したハルクがYAMATOに向かって「おい、ハルク!」と叫んでしまい、緊迫したムードが一転しそうになるが、Gammaと共に憎らしげな表情で笑うYAMATOのヒールぶりに辛うじて食い止まる。さらにこの日の第1試合でアンソニーと吉野とブレイザー、さらにCIMAの推薦でPACの出場が決まったブレイブゲート王座決定トーナメントに、Gammaも出場することを宣言してマッスル軍は退場。
リングに残ったNEW HAZARDの3人はお互いに結束を確かめ合う。鷹木はハルクに向かって「確かにお前とはプライベートでは仲良くねぇけど、リング上では関係ないだろ?」と“腹の内”までぶっちゃけていくと、ハルクもその心意気に応えるかのように、ダンスを封印して戦闘モード突入を宣言!
しかし、なぜかサイバーが「B×Bハルクがダンスを封印してどうすんねん! 何なら俺とハルクと信悟の3人で、次の大阪でダンス踊ってもええねんぞ!」と突如言い出す。必死に抵抗した鷹木だったが、観客からの「見たい~」の大合唱に、「あ~、ちくしょう。分かったよ、こうなったら俺がB×B信悟になって、サイバーがB×Bコングになってダンスを踊ってやる! ただし、愛知県大会でハルクがYAMATOに勝って、あの変な髪を坊主にするのが条件だ。もしお前が負けるようなことがあったら、俺と同じコスチュームを着てパンピング・ハルクとかになってもらうからな!」と条件付きで承諾した。
この日、YAMATOがNEW HAZARD→マッスルに移籍したわけだが、その前からマッスル内で孤立している土井吉は、この日神田を加えたトリオでCIMA&アンソニー&ブレイザーと対戦。
“元ミニCIMA”のブレイザーがCIMAとタッグを組むという注目の一戦だったが、試合中神田がハサミでアンソニーの髪の毛を切ろうとすると、何と吉野がそのハサミを取り上げて逆に神田の髪の毛を切ってみせた! そしてCIMAとブレイザーのヴィーナスの共演から、ブレイザーのマッドスプラッシュなどが決まり、Typhoon優勢で試合が進み、最後はまたも吉野が神田のブルーボックスを取り上げ、逆に神田にボックス攻撃→アンソニーがエレガント・マジックでフォール勝ち。
ますますマッスル・アウトローズはGamma派と土井吉の間にある溝が深まる形になったが、その一方でTyphoonもメインで敗れた斎了とセコンドについていたCIMAが、バックステージで口論を始め、斎了が「今のTyphoonの絆を乱しているのはCIMAだ! あいつのせいで今日も負けたんだ」とまで言い出す始末。4・27博多でのCIMAvs斎了のドリームゲート戦、そして5・5愛知でのマスカラ・コントラ・カベジェラ金網6WAYマッチで、ドラゲーマットの勢力分布図が大きく変わりそうだ。
16日、後楽園ホールで行われた『ハッスル・ハウスvol.35』。代々木での『ハッスル.30』終わり、来月の『ハッスル・エイド』につながる大会だが、全試合&高田劇場の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
親子の断絶、モンスター軍追放、友達(マー君)の裏切りとすっかり“家なき子”となたボノちゃんだが、ケータイの出会い系で知り合った“よしえちゃん”なる子から、「パートナーになりたいの」と言われゾッコンに。しかし代々木大会で初めて直接会ったよしえちゃんは、女の子ではなく巨漢レスラーの吉江だったことが発覚!
だが、よしえちゃんはいざ試合となればハッスルぶりを見せ、ボノちゃんにとっては心強いパートナーに。試合後正式にお友達になった2人はこの日、川田&シルバと対戦。ジャイシルはかつて総合のリングで元横綱の曙に勝利したアームロックをボノちゃんに見舞っていくが、よしえちゃんがナイスカット。最後はよしえちゃんがジャイシルに対してスティンクフェイスからのダイビング・ボディプレスを見舞うと、ボノちゃんがボノちゃんプレス(=ボディプレス)でトドメを刺した。
試合後、バルコニー席に高田総統がインリン様を従えて登場! いきなり「インリン・オブ・ジョイトイ結婚!……かと思ったら結婚しないのかよ! お祝いのコメント出しちゃったよ!」とカマしていった総統(横のインリン様は涼しい顔)。そこにリング上のボノちゃんが「お前、パパ以外に男がいたんだな。ボノちゃん絶対に許さない! クソババア!」と、インリン様に向かってややこしいことを言い放つ。
総統も「それをごっちゃにするなよ! 4年間コツコツ築いてきたんだよ! 別人だよ! 別人!」と必死にファイティングオペラの世界に引き戻そうとする。ここまでは冷静さを保っていたインリン様だったが、総統から「(インリン・オブ・ジョイトイとは)別人だよな?」と確認されると、「別人ですわ。ここまで来たら仕方がない。ハッスル・エイドで私が直接ボノを始末します!」とついに怒り爆発!
「いいよ。ついでに相手の男も連れ来い!」とボノちゃんも受けて立つ構えを見せると、総統は改めてインリン様に「お前本当に直接手を下す気か? お前は自分の手で我が子を抹殺できるのか? 私に誓って断言できるのか?」と問いただす。するとインリン様は「命を懸けて戦います! 例え刺し違えてでもあの子を消し去りますわ」と堂々宣言。その結果、総統は5・24『ハッスル・エイド』でインリン様vsボノちゃんのシングル決戦を行うことを決定した。
代々木大会で鈴木みのるにボコボコにされたRGは、この日首にコルセットをはめるほどのダメージ。だが、なぜか心配する天龍や崔を差し置いて自ら先発を買って出ると、サップを挑発する。しかしあっさりサップのドロップキックで吹っ飛ばされて戦線離脱。
その間に天龍と崔が健闘し、天龍がサップを逆水平チョップとグーパンチで追い込み、ラリアットで場外に吹っ飛ばしたところで、RGがコーナーから天龍に向かってタッチを要求。その男気を買って天龍がタッチすると、RGはコーナーから場外のサップにダイブ! これが見事成功すると、調子に乗ったRGは再びコーナーに登るが、ロープを揺らされ遇えなく転落してトップロープに股間を強打! そのままRGは捕まってしまい、最後はサップのBBBオメガ(=アルゼンチン・バックブリーカー)で遇えなく敗退となった。
ところが試合後、代々木近いで腰の手術を経て、約2カ月ぶりに復帰したものの、サップの攻撃で再び腰を痛めて欠場に追い込まれた坂田が、松葉杖でサップを急襲! あわや大乱闘になるところだったが、辛うじて両チームのメンバーが両者を分けた。
だが、坂田はエンディングの高田総統劇場にも登場。総統にエイドでサップとのシングル戦を組むように要求するが、総統は「2カ月も仕事に穴を空けておいて図々しいんだよ! お前はとっとと居酒屋に帰ってお新香でも切ってろ!」と吐き捨てる。
しかし、代々木大会に続き、またも坂田が経営する居酒屋ネタを自ら口にしてしまった総統は「なんでお前の居酒屋を私が心配しないといけないんだ! もういいよ、やっちゃえよ! エイドで店長vsサップやっちぇえよ。でもその試合で選手生命がどうなっても知らんぞ!」と、すっかり呆れた様子で吐き捨てた。
いきなりのシングル戦決定に坂田も「いいの?」と確認するほど。「ドタキャンするんじゃねぇぞ!」とサップに吐き捨てた坂田だが、総統は「お前こそ腰が痛いとか、お腹が痛いとか、店が忙しいとか言ってドタキャンするんじゃないぞ!」と返す。そして総統は「エイドでは今年も歴史がひっくり返すように大~きなっ事件が起こることを、ここに予告しておく。バットラックだ!」と言って去っていった。
その後、坂田はボノちゃんに「倒す相手は同じだから」と共闘を呼びかけるが、ボノちゃんは「うっせー!」と拒否し、よしえちゃんには「これからもお友達でいてくれる?」と甘えると、よしえちゃんも「当たり前でしょ」と言い、最後は2人で「3、2、1、ドスコイ! ドスコイ!」ポーズを決めて締めくくった。
前回のハウスに続き、崔の“泣きの一回”により再戦が決まった川田vs崔の観客ジャッジ歌合戦。前回川田が『キューティーハニー』を歌って踊ったのを見て思い直した崔は、「生まれ変わった俺を見て、度肝を抜かすなよ!」と言ってEXILEの『Choo Choo TRAIN』を歌って踊ってみせる。
しかし川田は「相変わらず何も分かってないな。俺がダンスを見せたからって、お前も踊ってどうするんだよ? エンターテインメントというのは空気を読むということなんだよ。インリンさんが元ハッスル社員と結婚するかしないかと言われている時期なんだから、それを祝ってやる歌を歌ってやるべきなんだよ」と言うと、山根康弘の『GET ALONG TOGETHER』を熱唱。
ところが、突如歌の最中に咳き込み始めた川田。とても歌える状況じゃないほどの川田を見て、林リングドクターがリングに上がり、PRIDEのラウンドインターバル時の曲が流れる中、川田をドクターチェック。咳をしながらも「歌えるよ!」と訴えていた川田だったが、マイクを取った林リングドクターは「声帯にポリープが出来ていることが発覚しました。これ以上歌わせると歌手生命に関わりますので、ドクターストップとさせていただきます」と説明。
さらに“ルールディレクター”と勝手に名乗った島田二等兵が「ルールに則り、この試合はノーコンテストと致します」と宣言。しかし川田は「お前に負けたんじゃない。自分に負けたんだ」と言いながらも、これで1勝1敗となり、5・13後楽園大会でエイドでのオープニングを懸けて3度目の歌合戦をやることになった。
なお、代々木大会で突如ブレイクしたモンスター℃は、この日も大人気! ことあるごとに観客とともに「C」ポーズ&コールを唱和し、完全に対戦相手のHGよりも人気で上回った。試合ではHGがCポーズを取らせないように、℃の腕を殺していったが、そんなHGには大ブーイング。徐々に復活した℃がペースを握りかけた……が、最後は逆さ押さえ込みで押さえ込まれて敗退。今後も℃人気は続くのだろうか?
13日、横浜アリーナで行われた『K-1 WORLD GP 2008 IN YOKOHAMA』。聖地・横アリでのワールドGPシリーズ初戦だけに、注目のワンマッチがズラリとラインナップされたが、地上波放送では放送されなかった試合や試合後の選手のコメントも含め、全試合の詳細はナイガイモバイル☆バトルでご確認下さい。
元ロッテ四番打者からトライアウトを経てK-1ファイターに転身して以来、3戦3KO勝利だった立川。この日は、この試合がK-1デビュー戦となる宮崎県出身で“東国原知事からの刺客”榎田と対戦。この試合に勝てば6月のジャパンGP出場も見えてくる立川は、開始早々カウンターパンチでダウンを奪うと、鮮やかなワンツーで立て続けに2度目のダウンを奪う。誰もがこのまま立川の圧勝だと思った……
その余裕からか敢えて得意のローキックを出さず、パンチで仕留めようとした立川だったが、立川のパンチよりも一瞬早く、榎田の体重が乗ったフックが立川の顔面にクリーンヒット! そのまま大の字に倒れた立川は、まさかまさかの大逆転KO負けを喫した。
全試合終了後、谷川EPが「あんな試合見たことない」と漏らすように、わずか40秒の間に両者合わせて3度のダウンで決着がつくという、ある意味凄い試合となった榎田vs立川。試合後、榎田は「2度目のダウンでダメかなと思ったんですけど、それで自分の中で何かが吹っ切れました。(最後のパンチは)無意識です。ミラクルです」と信じられないという様子で語ると、一方の立川は「何も覚えていません。たまたま一発目でジャブが入ってダウンを奪ったことで、油断ができたと思う。調子に乗ってドーンと食らってしまった」とスッキリとした表情で語った。
この日は注目の試合が多かったが、武蔵vs澤屋敷の日本人頂上対決も注目度は会場の反応を見ても、ひと際高かったようだ。地上波放送的にはメイン扱いになるほど。多くのファンがここで澤屋敷が武蔵を破り、世代交代をやってのけると思っていたと思うが、入場時から不敵な笑みを浮かべ、自信と気合いを全身からみなぎらせていたこの日の武蔵はすこぶる強かった!
攻撃を繰り出す度に館内に響き渡るほどの気合いの入った掛け声を出し、スピードのあるミドルキックをヒットさせた武蔵は、ミドルと見せかけのハイキックでダウンを奪うと、ダメージが抜けきっていない澤屋敷にアッパーを叩き込んで2度目のダウンを奪い、最後は左ストレートで3度目のダウンを奪って勝利。試合後、コーナーに登って吠えた武蔵はマイクを持つと「もう僕は95年にデビューし突っ走ってきましたけど、あっという間に新しい選手が出てきました。まだまだ頑張らないと、どんどん追い抜かされて、いる場所がなくなると思い、一所懸命練習してきました。まだまだ、まだまだ自分の居場所はあると思っています。皆さん、応援よろしくお願いします。もう年齢はオッサンかもしれませんけど、オッサンパワーを見せるぞ!」と力強く叫んだ。
試合後も「マッチメークがまだ早い。昔から日本人には目を向けないと言ってきたのでマッチメークに不満があったので不満解消。澤屋敷選手はいい選手なのでうまく育ってほしい。ジャパンGPにはこの試合に勝ったんで出るつもりはない。日本人とはもういいんじゃないかな」と余裕の発言を連発! 微妙な判定勝利ではなく、何とも力強いKO勝ちを見せたからこそ出てくる発言だとは思うが、谷川EPは「ルール上は地区予選で勝たないといけないので、今のところ(武蔵にはワールドGP開幕戦に出る)資格はない。でも今日の強さを持っていれば、(ジャパンGPの)優勝候補No.1じゃないかと思いますけどね」とキッパリ。
日本人頂上対決の世代交代はならなかったが、外国人ヘビー級ではバダ・ハリが打たれ強さには定評のあるセフォーに3度のダウンを奪って完勝してみせた。開始早々、両者のスピーディーな打撃が交差する激しい試合となったが、セフォーが得意のノーガードでの挑発を見せると、バダ・ハリはスイッチが入ったように強烈なパンチとヒザ蹴りでセフォーのガードを突き破っていった。近年では最高のコンディションで挑んだというセフォーだが、最後はガードを固めてただただバダ・ハリに殴られ続けるという壮絶な結果に……
しかしセフォーは試合後「自分としてはやることはやった。試合結果に不満も腹立たしいこともない」と潔く敗北を認めた。一方のバダ・ハリは「非常にいい気分。世代交代が進んだ」とさらに自信を深めた様子。この日のパンフレットには“WGP出場枠を狙う注目のファイターたち”という欄に、ミルコの名前も入っていたが、谷川EPは「(ミルコには)出てもらいたいですねぇ。根気強く交渉しちきたいし、バダ・ハリ戦とか見てみたい」と語った。
なお、澤屋敷以外の日本人では野田がボンドラチェックに2RKO勝ちを収め、マイティ・モーに挑んでいった強太郎レンジャー改め前田慶次郎はリングを回りながらのヒットアンドウェーという戦法ながら、延長Rの末に判定勝ちを抑えめた。谷川EPも「劇的ではなかったが、確実に日本人の強いのが揃ってきた。慶次郎選手と野田選手が出てきたのは収穫」と評価し、2選手のジャパンGP出場も当確となった。
地上波中継的にはオー婦似ぬ、興行的にはメインだったのが、約5年ぶりにK-1に帰ってきた2001年ワールドGP覇者のハントが、シュルトのスーパーヘビー級王座に挑んだ一戦。
PRIDEマットでも総合への適応力を見せたハントだけに、5年ぶりのK-1とはいえ、絶対王者のシュルト相手に“何かをやってくれんじゃ!?”という期待感があった。開始早々にサモアンフックの空振りが出ただけでも、場内は大きくどよめいたほど。しかしヒザ蹴りと上から振り下ろすようなパンチを見舞っていったシュルトは、その巨体からは考えられないほどの身のこなしでズバッと後ろ回し蹴りをハントのボディに突き刺していき、1R3分6秒で勝利! ついにワールドGP歴代王者全員から勝利を奪った上、Sヘビー級王座防衛にも成功したシュルト。
谷川EPも「シュルト選手の(次の)相手を探すのが大変ですねぇ」と嘆くほど。一方のハントは「単純に捕まってしまった。1Rは様子を見てからと思っていたが、見ての通りだよ。5年ぶりの試合でいきなりトップ選手のシュルトと当たったのを察してくれ(苦笑)」と、さすがにガックリと肩を落としながら語った。「今後もK-1に継続参戦するのか?」という問いには、言葉を濁して明言を避けたが、谷川EPは「ハントはもう1R見たかった。ハント選手には幻想がありますよね。今後も(K-1に)出てほしいなとは思うが、本人はDREAM(=総合)のほうがやりたいんだと思いますので聞いてみます。ハントvsマイティ・モーとか見たいんですけどね」と語った。
DDTの高木三四郎社長が書いた自伝『俺たち文化系プロレス DDT』(太田出版)を読んだ。仕事柄レスラーの自伝には出来るだけ目を通すようにしているが、個人的にDDTという団体は大好きだし、アイデアマンとして高木社長には前々から非常に興味があった。それだけに待望の一冊! 出来れば私が編集をやりたかったくらいだ(苦笑)。
とはいえ、私がDDTに触れたのはつい最近と言ってもいい(巻末に付いていた「高木三四郎&DDT年譜」で確認してみたら、会場で見るようになったのは2005年くらいだった)。もちろん専門誌の記事は読んでいたし、DDTという団体がどういうスタイルのプロレスをやっていたかということは知っていた。これはいわゆる“食わず嫌い”というやつだ。子供の頃は新日本と全日本しかなかったし、その後はUWF→K-1やPRIDEと進んでいった私にとって、“邪道”FMWをはじめとするいわゆるインディー団体のプロレスは、どうしても深入りしにくいものだった。
DDTを見たキッカケは、ケータイサイト『バトル三昧』の仕事を始めたからだ。プロレス・格闘技系ケータイサイトとしては後発のバトル三昧は、メジャーなサイトでは比較的扱いが小さいインディー団体に力を入れる方針を採った。そこで“仕事という目線”でDDTを見るようになったわけだが、これがまた仕事抜きにして十分面白かった。見始めた時期もちょうど良かったかもしれない。その頃のDDTには、ドラゲーを辞めたミラノ(のちに新日本所属に)や新日本を辞めたばかりのケロちゃんをはじめ、後藤達俊や長井満也といった“メジャー感のあるレスラー”がDDTに参戦していた。
それまでインディーがメジャーに触れる場面(=大仁田や大日本勢の新日本参戦など)はいくつもあったが、メジャー出身の選手がインディーの世界に入り込んだ瞬間(=ケロちゃんや後藤がポイズンの呪文にかかった瞬間)を見て、仕事を忘れるほど興奮した。そこには今までインディーに対して否定気味だったあのケロちゃんが、とか、実はその昔新日本道場で後藤とポイズンが同期だったとか、“リアル”なサイドストーリーがあるからこその興奮だ。
この辺のことを高木社長はこの本の中で、「ファジィがリアルを際立たせ、リアルがファジィを際立たせる。こういう状態をクリエイトできたとき、プロレスは、エンタテインメントとしてとてつもない完成度となる。俺はそう考えている」と書いていた。
私が個人的に一番興味を持ったのは、上記した通り高木社長のアイデアマンとしての能力だ。プロレス村にいる人は、悪い意味のプロレス頭に凝り固まってしまうことが多い。高木社長がDDTでやっていることは、「プロレスが大好きだから!」という発想だけでは絶対に生まれない。
以前、高木社長にビジネス畑からやってきた草間(政一)さんと対談をしてもらったときにも、高木社長がただのレスラー兼社長に止まらず、アイデアマンとしてもビジネスマンとしても、高い能力を持っていることをかいま見ることができた。それに今回この本を読んで、“アイデアマン・高木三四郎”の源流がどこにあるのかがよく分かった。ちなみに三四郎さんは本の中で「体育会的な考え方が根強いプロレス界において、常に文化系的な発想を武器にしてきた」と表現している。なるほど。
インディーのプロレス団体っていうのは、どうしても胡散臭いイメージがつきまとう。DDTをはじめとする各ブランドは、わざとそういう胡散臭さを残している部分もあるが、WBSで取り上げられたり、『マッスル』が地上波の番組を持ったり、高木社長がこうして自伝を出すことによって、ヘタにメジャーの真似をすることなく徐々にステータスを上げている。
マッスルが武道館進出を狙っているように、ステータスを上がれば、仕掛けもデカイのが出来るようになる。深夜番組も視聴率が良ければゴールデンタイムに進出し、セットもゲストも豪華になる(「あの番組、深夜枠の時代のほうが面白かったな」と言われることも多々あるが……)。いつかDDTには大きな舞台でもの凄い注目を集める中、ぶっ飛ぶようなことをしてもらいたい! この本を高木三四郎&DDTのピークにはしてほしくない。DDTにはもっと大きくなってもらって、その時は私にも何か作らせてほしいっス!
9日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2008チャンピオン・カーニバル』最終戦。A、B両ブロックとも予想通り、最終戦になっても誰が優勝決定戦に進むか分からない混戦状態となったが、全試合の詳細はバトル三昧をご覧下さい。
優勝決定戦はこの日小島を熱戦の末の電光石火(=スライディング式首固め)で下し、得点6でAブロックを勝ち抜いた棚橋と、この日健介と並んで1位タイだったドーリングからアンクルホールドでギブアップを奪い、得点5でBブロックを勝ち抜いた諏訪魔による一戦。
チャンカーの優勝決定戦ではあるが、新日本プロレスから参戦してきている棚橋が相手だけに対抗戦的雰囲気も漂う。超満員札止めの会場にもこの日はたくさんの新日本ファンが駆けつけていたし、菅林社長も客席から熱い視線を送っていた。
その激闘を制したのは、ブードゥー・マーダーズから本隊に復帰したことで、ヒールファイトを捨て、正々堂々と全日本のトップに立つことを狙っていた諏訪魔。初のチャンカー決勝、しかも相手は他団体の棚橋ということで、かなりプレッシャーはあっただろうが、ファンの期待に応える好勝負の末に棚橋を下した諏訪魔には、全日本ファンから大「ゼンニッポン」コールが贈られた。
インタビュースペースに座った諏訪魔は、師匠の馳浩PWF会長から受け取った優勝トロフィーを眺めながら「こんなに気分のいい場所はいままでねぇよ。本当に嬉しい。俺、本当に(子供の頃から)見てたからね、このトロフィー。まさか自分の手元に来るとは思わなかった」と感慨深い表情で語った。
その後に武藤社長や渕、ドーリングら全日本本隊の仲間に囲まれ、ビールで乾杯をした諏訪魔は改めて「すごい気分いいよ。次、三冠のベルト! (棚橋は)すごい面白い。価値観が……もっと闘いたい! 前にドームで当たりたかったときの気持ちがすごいこみ上げてきた。(今日は)後楽園ホールだけど、お客さんもスゲープロレスが好きな人たちばかりで。こんな舞台ってあるんですね。棚橋選手が(決勝に)出てきたお陰で、余計に全日本の看板は絶対に守りてぇっていう気持ちがこみ上げてきて、全日本プロレスはこれからどこの団体にも負けない! 日本一の団体にしたい! 絶対にどこにも負けない!」と、やはり棚橋が相手ということで、全日本の看板を背負って闘ったことを強調した。
試合前から会場は「棚橋」コールと「諏訪魔」コールが激しく交差していたし、アウェー&ナルシストキャラの棚橋にはブーイングも飛ぶという異様な状況。この日のお客さんは第1試合から完全に“デキあがっていて”、異様に盛り上がった状態で優勝決定戦のゴングが鳴った。
試合はお互いにヒザに狙いを定めていく展開となったが、今シリーズ開幕戦でのタッグ対決でも激しくやり合った両者だけに、エルボーにはエルボー、ヒザ殺しにヒザ殺し、張り手には張り手とお互いの意地を真正面からぶつけ合った。そんな展開だけに観客も常にヒートアップ。
諏訪魔は独特のドラゴンスクリューを繰り出し、アンクルホールドで勝負に出たが、棚橋はこれをかいくぐると、グラウンドドラゴンスクリューなど各種ドラスクを駆使し、トドメにテキサス・クローバー・ホールドを持ってきた。ロープに逃れようとする諏訪魔をリング中央まで引きずってきて、より腰を落としていった棚橋だが、体勢が崩れ惜しくもロープに逃げられてしまう。
最大の勝機を逃がしたかに思えた棚橋だが、奥の手であるドラゴンスープレックスを決めていく! しかし、これでもカウント3が奪えない。逆にベリートゥベリーで棚橋をコーナーに叩き付けていった諏訪魔は、ラリアットからのラストライドを狙うが、棚橋は回転エビに切り返す。それでも諏訪魔は強引にもう一度ラストライドの体勢に入り、今度こそ棚橋をマットに叩き付けて3カウント! 全日本の看板を守ると同時に、チャンカー悲願の初優勝を遂げた。
一方、優勝決定戦で敗れはしたものの、今年のチャンカーを盛り上げた最大の立役者と言っていい棚橋。客席からも「お前がMVPだぞ!」という声が飛んでいたし、新日本でのNJC優勝に続き、全日本のチャンカー準優勝という成績は素晴らしいのひと言。
そんな棚橋は諏訪魔が優勝の喜びを語り、控室へと引き上げていった直後に、なぜかパンツ(トランクス)に片足だけ靴下を穿いた状態で、這ってインタビュースペースに現れると、大の字になって「なんで俺はパンツなんだ、コノヤロー! 1個だけ、新日本のシリーズがすぐ始まるから、今日は寝ないで言い訳考えるよ。諏訪魔……トップ獲れよ」と、うわ言のように呟いてから、また控室へと消えていった。
最近はすっかりナルシストキャラが板に付き、観客からのブーイングにも気持ちよさそうに応える棚橋は、このチャンカーでさらに一皮剥けた感じ。この日はブーイングに“マスキュラー”(=最もポピュラーな筋肉アピールのポージング)で応えてみせたし、最後も諏訪魔のコメントの後に、敢えて(?)パンツに片足靴下と完璧な姿で現れ、オイシイところを持って行ったのは流石だ。
そんな棚橋を相手にすると、ブードゥー・マーダーズの小島ですら“ベビーフェイス”になってしまい、イスを持った小島に棚橋が急所蹴りを見舞い、奪い取ったイスで攻撃をしてブーイングを浴びるシーンも。
さらに小島はヒールターンしてから恐らく初となる、しっかり観客と共に「行っちゃうぞ!」と叫んでからのエルボーも落とし、終盤でのラリアットの追い込みには大小島コールが起こったほど。しかし、最後は棚橋が文字通りの電光石火で勝利した。
同じAブロックでは試合開始早々、低空ドロップキックとシャイニング・ウィザードで勝負に出た武藤だったが、これに耐え抜いた川田が蹴りをガンガン叩き込んでいき、武藤のシャイニングを浴び蹴りで迎撃すると、ジャンピング・ハイ→垂直落下式ブレーンバスター→背後からのランニング・ロー→正面からのランニング・ロー→ハーフダウンの武藤に顔面蹴りを叩き込み、意地の勝利! この結果、棚橋が優勝決定戦進出となった。
Bブロックではこのチャンカー2敗1分けとまったく振るわなかった西村に、大逆転の逆さ押さえ込みを決められた鈴木が、開幕戦でのドーリング戦に続き、まさかのピンフォール負け。試合後、思わず苦笑いを浮かべるほどの結末だった。そのお陰もあって、ドーリングを破った諏訪魔が優勝決定戦に進出した。
6日、MEETS PORT内JCBホールで行われたZERO1-MAX『WRESTLING&LIVE MUSIC ミラクルロケット2008~2nd Impact~』。東京ドームの目の前に完成したMEETS PORT内にある“第2後楽園ホール”ことJCBホールをプロレスで初めて使用した今大会。最大3000人超の観客を収容する会場なだけに、ZERO1は好評展開中の新日本プロレスとの対抗戦をズラリとラインナップ! その結果、超満員の観客を動員!
メインには田中将斗の持つ世界ヘビー級王座に、この対抗戦でZERO1勢を次々に撃破してきた中西が挑戦。ゴング前に奇襲攻撃を仕掛けた田中は、中西を場外に連れ出すとアリーナ後方に設置されていた記者席に連れ出し、テーブルをセット。セコンドの崔が中西をテーブルの上にセットすると、田中は階段を駆け上がって何と1階バルコニー席からダイブ!
中西もろともテーブルは真っ二つ。田中はJCBホールのこけら落としで、いきなり“バルコニーダイブ”を行ってみせた! しかしリングに戻ってからは中西のパワーが爆発。いくら田中が突進していっても、中西は正面から受け止めると、チョップやベアハッグなどで反撃。さらに試合が進むにつれ、両団体のセコンド陣もヒートアップ! そんな中、中西がヘラクレスカッターを狙った際に田中の足がレフェリーに誤爆。
レフェリーが失神したことで試合が混沌とし、何と中西までもがテーブルをリング内に持ち込み、ハードコアスタイルに挑む。しかし、テーブルを活かすことは出来ず、逆に雪崩式DDTでテーブルに叩き付けられてしまった。そして最後は田中が後ろから前からスライディングDを叩き込んで3カウントを奪った。
試合中の乱闘でも1人際立った殺気でZERO1勢をボコボコにしていた金本が、4・13新日本後楽園大会での一騎打ちが決定している田中に詰め寄り、「今日の試合見たか! お前も日高と一緒や。覚悟しておけ!」とドスの効いた声で宣戦布告。田中も「中西の次はお前とやるの決まっとんやから黙っとけ! 中西が負けたんやから、お前ら早く引き下がれ!」と金本をはじめ、新日本勢を一喝!
最後は宇宙戦隊NOIZのメンバーやPPVの解説を務めた大谷、そしてZERO1のメンバーと共に「3、2、1、ゼロワン、ウ~、マックス!」の大合唱で大会を締めた。その後、バックステージに戻ってきた田中は熱戦を繰り広げた中西に対し「新日本でもう1回価値を上げて来い! それまで俺がベルト守っといたる。今日の中西は輝いてたやろ。大森だけにやらせるにはもったいないよ。中西とはまたやりたい」と高評価した。
その上で「雑草の俺、エリートの中西かもしれん。でも雑草は生命力強いねん。実力で勝ったのかは分からんけど、気持ちでは絶対に負けてへん! 俺は新日本プロレスというエリート集団の中に、世界に1つしかない雑草の芽を植え付けたるから。1度根を張ったら強いよ」と、vs新日本に対して改めて雑草魂を燃やした。
そして「さぁ追い詰めたよ。新日本さんは(4・13で)メインのリングを用意してくれるんでしょ? 俺が必ず新日本のリングでこうして両腕を上げたるから。金本浩二との闘いにベルトなんて関係ないねん! (金本がベルトを)懸けたきゃ懸けてもええねん。話題にもなるだろうし。でもベルトとかどうでもええねん! 1vs1の勝負やねん」と、“対抗戦男”金本と金本のホームである新日本のリングで対戦できることに喜びと興奮を感じている様子でまくし立てた。
その金本はこの日、「(金本は)いま世界で一番闘いたい相手」と語る日高と対戦。煽りVで「この対抗戦によって若い頃に戻った気がする」と語っていた金本は、若い頃に使用していた入場テーマ『ジャンクション』で入場。新日本の応援団もだいぶ駆けつけていたが、さすがにZERO1の会場だけに人気者・金本にも大ブーイングが飛ぶ。
しかし金本はそのブーイングを煽るように何度も勝利を確信したようなポーズをしながら、日高を見るからに厳しいヒザ蹴りで追い込んでいく。しかし、日高も金本のヒザを攻撃していき、ついに必殺のショーンキャプチャーで捕獲! だが、金本は逆に日高の足を取っていきアンクルホールドへ。
もの凄い角度まで日高の足首をひん曲げていった金本だが、日高は辛うじてロープにエスケープ。しかし最後は両者意地を剥き出しにバチバチと殴り、蹴り合った中で、ヒザをついた日高に対し、金本が顔面キック(バゾソーキック)2連発を叩き込んでからのタイガースープレックスで勝利! 試合後も日高を引きずり起こして強烈なエルボーを叩き込んでいった金本。対抗戦だと金本の怖さ・厳しさが俄然光る!
この日はJCBホールのプロレスこけら落とし&ZERO1-MAX初のPPVということで、“銀河系バンド”の宇宙戦隊NOIZとコラボレーション。NOIZはリング後ろのステージでミニライブを行い、会場に詰めかけたNOIZファンも大熱狂! さらにそのNOIZから遺志を受け継ぐ戦士、その名も“NOIZ”というマスクマンがデビュー。
いきなりデビュー戦でTHE★ZESTの持つWWA世界ジュニアライトヘビー級王座に挑戦したNOIZ。NOIZの生演奏による入場テーマで入場して来たNOIZに、奇襲攻撃を仕掛けたZEST。しかしバンドのNOIZファンからの声援を受けたNOIZは、ノータッチトペコンやブレイジングアローを披露。最後はミラクルロケットG5(=ムーンサルトからのセントーン)で勝利。見事にタイトル奪取に成功し、バンドのNOIZと共に記念撮影に応じた。
また、TNAのアレックス・シェリー&クリス・セイビンと、インターコンチネンタルタッグ&インターナショナルライトタッグのダブルタイトル戦を行った藤田&菅原組は、何と相手チームの国歌吹奏の際に奇襲攻撃を仕掛けるという前代未聞のことをやってのけ、大苦戦の末に最後はブラックボックス攻撃からのスクールボーイで辛くも勝利。見事タッグ二冠王となった。
この日のZERO1vs新日本の対抗戦は3勝3敗に終わった。長州は試合後、解説席の大谷に向かって「蝶野からの伝言を伝えてやる。5月5日、後楽園に来い! 蝶野からいいプレゼントがあるらしいぞ」と、蝶野プロデュース興行『PREMIUM』へ誘いをかけた。
GBHの真壁&矢野は、義人&関本と対戦し凶器攻撃を駆使して流血に追い込み勝利した。しかし全試合終了後、田中は「今日、メインで中西学が負けたことが3勝3敗に終わったことより大きいと思うよ」と、事実上の大将戦を制したZERO1側がインパクトという点で勝利したことを強調した。
なおJCBホールは、MEETS PORTSの入り口から入り、地下3階がアリーナとなる。この日は宇宙戦隊NOIZがミニライブをやるため、ステージ上に楽器をセッティング。そのためリングは3方向からしか見られなかったが、3階層のバルコニー席はどこからでもリング上が見やすい。ただしアリーナは傾斜がないため、グラウンドの展開になると、スクリーンでリングの様子を映し出すという工夫がされていた。
事前の報道通り、客席のイスは連結式で固定されているため、場外乱闘の際に客席からイスを奪って攻撃ということは出来ず。そういうこともあって「プロレス向きではない」と言われていたJCBホールだが、場外乱闘もあったし、早速バルコニーダイブもあったことを考えると、“大人しいプロレス”になるようなことはなかった。
また、さすがは最新鋭の音響システムを導入した上、音の反響を吸収する吸音板をホール内壁に採用しているだけあって、マイクアピールもNOIZのライブも非常に聞きやすかった。後楽園ホールでは音が割れてしまい、選手のマイクアピールが聞き取りにくいことが多々あるが、今回ZERO1が音楽とのコラボレーションをしてくれたお陰で、音の良さが非常に実感できた。さらにレーザー光線やスモークによる演出も、会場全体が適度な高さと広さがあるのでよく栄えていた。
6日、後楽園ホールで行われたDDT&DRAGON GATE合同興行『DDGリターンズ』。昨年4・18の第1回大会は新宿FACEだったが、今回はスケールアップして後楽園で開催。帰ってきた夢の競演・全試合の模様はナイガイモバイル☆バトルでご覧下さい。
久しぶりの復活となったヌルヌルブラザーズvsメタボリックブラザーズというマニア好みの好カードがオープニングマッチとして組まれていたが、カツオの負傷が完治せず欠場することに。代打は“メタボな選手X”とだけ発表されていたが、最初に現れたのはDDTの三和太。しかし三和は飯を食べている最中と理由で拒否。その次に現れた正真正銘の代打は、菊タローだった! いつもの上着を脱ぎ捨て、その見事なメタボ腹でヌルブラとヌルヌルデブデブな闘いを繰り広げた菊タロー。
最後は戸澤が菊タローにすっぽ抜けパワーボムを誤爆してしまい、そのまま戸澤がマイケルのネバー・セイ・マイケル・ネバー・アゲイン(=執拗なまでの連続首固め)に敗れた。試合後、菊タローは戸澤の誤爆は4・18武勇伝・四での『デブ-1スクランブル』で優勝させないtめの策略だと主張し、「お前ら何年選手だ、喰い殺すぞ!」とGammaのセリフをアレンジ。
菊タローはメタボ兄弟とは腹にかけた時間と金が違うと言い張り、さらにリングサイドでこの試合を観戦していた三和もデブ-1参戦が決定した。果たしてデブ-1を制し、吉江と対戦するのは誰になるのか?
第1回DDGで因縁が勃発した“ハリウッド”ストーカー市川とゴージャス松野だが、この日ついてシングルで因縁に決着をつけることに。半年ぶりに試合に復帰することになった松野は高木三四郎をセコンドに従えて入場。一方のスト市は、何とスト市に扮したCIMAをセコンドにつけた!
まったく笑いも人気もないスト市に対し、復帰する松野に向けては大量の紙テープと大松野コールが。その紙テープを丸めてなぜか股間に忍ばせたストーカーCIMA……。試合のほうは予想通りグダグダな上に無駄に長いというお決まりのパターンに陥り、途中三四郎とCIMAが何度も介入したのだが、なぜかスト市が「俺と松野の勝負に入って来るな! これは2人の真剣勝負だ!」と主張。
試合時間15分を経過した段階から改めて仕切り直しとなったのだが、やっぱり試合はグダグダに。最後はスト市の足4の字固めを松野がひっくり返したりなんかしているうちに、セコンドのCIMAと三四郎が同時にタオルを投入するという結末に……。試合を終えた松野は何とスト市にタッグ結成を提案。早速5月のDDT後楽園大会で両者の初タッグが実現することになった!
オープニングセレモニーでハルクに襲い掛かっていたディーノに対し、この日対戦する望月が注意しにいくと、両者の頭がバチーンとぶつかってしまうアクシデントが発生! しかもこのショックで見た目と中身が入れ替わるという、映画『転校生』ばりの怪奇現象が起こってしまった。
そして試合が始まると、何と外見はディーノなのだが、コスチュームと中身は望月の“男色成晃”と、拝見は望月なのだが、コスチュームと中身はディーノの“望月ディーノ”が登場! 当然見た目は望月でも中身はディーノの望月ディーノは男性客にキスをしながら入場。ドラゲーファンからは悲鳴が上がる。
しかもこの試合は「フォール、ギブアップ、KOのあとにディープキスをしないと試合が終了しない」というニューヨークスタイル・デスマッチなるルールが採用されている。見た目はディーノだが、中身は望月の男色成晃は見事な三角蹴りを披露。すると望月ディーノもパイプカッターからのファイト一発!を出し、男色ドライバーを決めて3カウント。
すると見た目は望月の望月ディーノが「モッチー、覚悟を決めなさい! それをしないと試合は終わらないのよ!」と叫び、甘いムードの音楽が流れ出す。思わず帰ろうとした男色成晃だったが、男色ディーノが「ワタシはあたなが好き!」と叫ぶと、2人は熱い抱擁を交わし、熱烈なディープキス!
女性ファンの悲鳴がまたしても上がる中、キスのショックで中身が入れ替わり、正常に戻った両者……かと思われたが、ディーノから「今夜仙台でタイトルマッチがあるんでしょ? こんなことしてる場合じゃないわよ」と突っ込まれた望月は「そうね」と、いまだお姉口調。結局モッチーが実はゲイなのか、それともただ戻っていないだけなのかは“プロレス同様ファンタジー”ということになった。
DDTとドラゲーの混合タッグによるトリプルスレッドマッチでは、鳥羽はアラケンに合わせて学ランを着用。斎了がポイズンに合わせて蛇人間に。そしてフジイがMIKAMIに合わせてシースルーコスチュームを着用(しかも全身)! このフジイの反則的行為に蛇人間になったはずの斎了も吹き出してしまうほど。
斎了改め、蛇人間“蛇イ了”はしっかりと呪文をマスター。しかしアラケンも鳥羽のボクシンググローブをはめてパンチ攻撃。さらにMIKAMIが持ち出したラダーにフジイさんが登った!……のだが、そのまま普通に降りたいと、試合は大混戦に。最後はMIKAMIのヴォルカニックボムからフジイがポイズンにナイスジャーマンを決めて勝利。
すると普段DDTで勝ったあとに歌わされるMIKAMIが、フジイにどっきりを仕掛け、いきなりセンターマイクを用意してフジイに歌うことを要求。リングサイドにはほかの選手たちも出てきて、手拍子を送る中フジイは米米クラブの『浪漫飛行』を熱唱した。
なお、メインはドラゲーのトライアングルゲート王者、鷹木&ハルク&サイバーと、DDTのKO-D無差別級王者のHARASHIMA&インディペンデント世界Jr王者の飯伏&目下売り出し中のアントンが激突。途中アントンが捕まってしまったが、アントンはダスティンやコブラツイストなど、得意技で反撃。飯伏とハルクもお互いに蹴りと飛び技を出し合い、鷹木とHARASHIMAもガンガンやり合った。
最後は健闘したアントンをサイバーがパイナップル・ボンバーで沈めたのだが、試合後鷹木が「ドラゴンゲートの勝ちだぞ、オラ! DDT、所詮お前らはこんなもんだよ。飯伏、お前も今日から敵だぞ! シングルでもやってやる。それにHARASHIMA、プロレスラーが鍛えるのは当たり前だぞ。お前とは鍛え方が違うんだよ!」と、NEW HAZARDの助っ人として参戦したことのある飯伏とも敵対宣言。
これを聞いたHARAHIMAは「鍛え方が違う? 甘い! お前らの鍛え方はフィジカルな部分だけだろ。俺たちが鍛えているのはメンタルな部分だよ、ハートだよ! 今日のアントンのハートは負けてなかっただろー! アントンは絶対に立ち上がって、奴らはぶっ倒してくれるはずだー! もちろん、俺もだー! 飯伏もだー! なぜかって、それは鍛えているからだー!」と叫んでDDGリターンズを締めくくった。
5日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2008チャンピオン・カーニバル』開幕戦。全日本“春の祭典”は今年も大荒れの幕開け! 全試合の詳細はバトル三昧でご覧下さい。
メインはチャンカー公式戦、川田vs小島。かつては三冠を争って好勝負を展開した両者だが、小島がブードゥー・マーダーズに入ってヒールターンしてからは初シングル戦。試合は川田優勢で進んでいき、羽根折り式の変形ストレッチプラムも公開。小島はTARUのアシストを受けてイス攻撃を試みるが、川田はこれをフロントキックで迎撃!
しかし川田がパワーボムからのランニング・ローを狙った瞬間、リング下のTARUが川田の背中に鉄パイプ攻撃! すると今度こそ小島がイス攻撃を見舞っていき、さらにコジコジカッターからの垂直落下式ブレーンバスター2連発。そしてフラフラと立ち上がってきた川田に、「バチーン!」という音が館内に響き渡るほどの豪腕ラリアットを叩き込み、3カウント! メインにも関わらずヒールらしい反則攻撃で勝ち点をもぎ取った小島は早々に退場。リングに大の字に倒れ込んだ川田は、朦朧とした様子で引きあげていった。
チャンカー開幕戦の波乱はこれだけじゃない。前三冠王者としてチャンカーに殴り込んできた鈴木は、初戦でドーリングと対戦。身体は大きいが、まだまだキャリアの浅いドーリングだけに、鈴木は終始余裕の試合運び。
開始早々のスリーパーで絞め落とす寸前まで追い込むと、「来いよ!」と挑発しながらの張り手。さらにタランチュラ式の腕十字でドーリングが右腕を破壊してから、必殺のゴッチ式パイルの体勢に。しかし、これをドーリングが何とかリバースで切り返してみせると、一気にクローズラインからのスパイラルボムの体勢に。
だが、空中でパンチを落として脱出した鈴木は三角絞めへ。さらに腕十字に移行してドーリングの右腕をさらに破壊すると、ほとんどの観客が鈴木の勝利を確信していた。だが、背後から飛び付いてのスリーパーでドーリングにヒザを付かせた鈴木は、再び腕十字へ。
しかし、ここでドーリングが最後の力を振り絞って、そのまま鈴木を持ち上げるとマットに叩き付けて脱出! そこからもう一度クローズラインからのスパイラルボムにいったドーリング。今度は完璧に決まり完全なる3カウント! 大金星を上げて幸先いいスタートを切ったドーリングに対し、鈴木はまさかの黒星スタートとなってしまった。
この日は公式戦はなかったが、前IWGPヘビー級王者&NJC優勝という肩書きを引っさげてチャンカーに乗り込んできた棚橋は、その棚橋に敵意剥き出しの諏訪魔とタッグで激突。内藤とタッグを組んだ棚橋には大ブーイングが飛ぶ一方、新日本ファンも多く駆けつけたようで歓声も飛ぶ。
いきり立つ諏訪魔をスカすようにジラしてみせた棚橋だが、いざリング上で対峙するとまずは諏訪魔が鮮やかなベリートゥベリーでブン投げる。しかし棚橋もボディブローからのローリングセントーンで応戦。だが、棚橋が内藤にタッチすると諏訪魔はパートナーの征矢との合体攻撃で内藤を追い込み、諏訪魔のパワーボム+征矢のダイビングネックブリーカーを決める。
これを棚橋が何とかカットすると、諏訪魔を場外にドロップキックで蹴落としてから、征矢にスイングブレイドからのハイフライフローを決めて3カウント。勝利した棚橋は睨み付けてくる諏訪魔を手で追い払うようにすると、「チャンピオンカーニバルに優勝しにきた。盛大に前祝いやるぜ! 愛してまーす!」とマイクパフォーマンス。ZERO1・MAXとの対抗戦が好評の新日本だが、最近ノリに乗っている棚橋は諏訪魔、全日本との対抗戦でも十分に持ち味を発揮。いい感じでブーイングを浴びていた。
ジュニアタッグリーグ戦で優勝した土方&勝彦はT28を加えたトリオで、TARU&近藤&シルバーのブードゥー・マーダーズと対戦。シルバーの持つ世界ジュニア王座への挑戦が決まっている土方は、やはりシルバーを意識した戦い方。
TARUがなかなkシルバーを出さず、土方をイライラさせていたのだが、いざシルバーが入ってくるとシルバーのほうから土方を場外に連れ出し、イスを振り落としてからステージに土方を上げると、何と記者席に向かって土方を放り投げた(その瞬間を撮影したのが右の写真)!
土方がダメージを負った間にリングに戻ったシルバーは、T28にデスバレーボムを決めて3カウント。しかし土方は試合後にシルバーに詰め寄ると、ジャンピング・ケンカキックからの腕十字! 慌ててタップしたシルバーだが、すでに試合は終わっている。これで腕に大きなダメージを負ったシルバーだが、土方はなおもシルバーをバックステージまで走って追いかけていった。
そのほかのチャンカー公式戦では、三冠王者の健介が西村ワールドに引き込まれる形で30分時間切れ引き分けに。な、西村はシルバーとブラックのロングガウンを新調してきたが、背中から「無我」の2文字が消えていた。
前年度チャンカー優勝者の武藤は、ケアの波状攻撃に苦しめられたものの、ケアをトップロープに乗せてからケアの首をドラスクの要領で捻ってからの、シャイニング・ウィザードの連発で勝利。痛めていた首をさらに悪化させてしまったケアは、またも担架で運ばれて退場となった。
さらに第1試合の6人タッグでは、真田が荒谷の巨体をドラゴンスープレックス→投げ捨てジャーマンで投げ、見事な3カウント。6人タッグとはいえ真田は大金星をあげた。
また、チャンカー期間中は日替わりでグラビアアイドルがゲスト解説を詰めるが、初日は“おっぱい番長”こと相澤仁美が登場! いきなりオープニングで観客と共に「せーの、おっぱーい番長!」と大合唱していた。
4日、都内のホテルで『DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(5月11日、さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が行われた。会見の詳細や発表された対戦カードに関しては、ナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
まず『DREAM.3』の発表に先立ち、笹原イベント・プロデューサーと共に青木真也が登壇。発表が遅れていた3・15『DREAM.1』でのカルバン戦の最終裁定に関して、笹原EPが「何度もビデオを見て検証した結果、島田ルールディレクターも主催者サイドも、カルバンが故意にヒジを落としたのか、アクシデントだったのかは、どちらとも言えないという結論に至った。トーナメント特別ルールでは、無効試合の場合はカルバンが勝ち上がることになっているが、この試合は最終的に“没収試合”ということになった」と発表。
そこで再戦を両選手にオファーしたところ、どちらも受諾。しかも『DREAM.3』ではなく、4・29『DREAM.2』での再戦が決定した。笹原EPは発表が遅れたことに関して「没収試合となったことには双方に納得してもらっていたが、青木選手のケガもあって4・29に再戦するかどうかで時間がかかった」と説明。そして青木は「気に入らないこととか、頭に来ることとか、言いたいことは腹の中に腐るほどあるけど、この気持ちをぶつけて、勝ちたいでは勝ってみせる試合をします!」と、珍しく不機嫌そうな表情で言い放った。
4・29での青木vsカルバンの再戦は、形としてはライト級GP一回戦の仕切り直しとなり、勝ったほうが5・11『DREAM.3』で行われるライト級GP二回戦で、永田克彦と激突する。しかし、試合間隔が短い上にケガをする可能性もあるため、それが正式決定ではなく、あくまでも主催者サイドの“希望”として発表された。
笹原EPは「プロモーターとして本音を言うなら、4・29で勝った選手は5・11に出てほしいが、明らかにイージーファイトではないので僕は言えないですね(苦笑)」と苦しい胸の内を吐露。青木本人も「(勝った方が5・11で永田相手に二回戦は)主催者の都合なので、僕は4月29日に120%の青木真也を見せるだけ」と、二回戦のことよりもまずは昨年大晦日に続き、2度も消化不良に終わっているカルバンと今度こそ完全決着をつけることに集中している様子。
二回戦の相手が確定しない永田は「(青木もカルバンも)やることに意味のある相手だと思うし、勝者とやれるのはこの上ない嬉しいこと。トーナメントだということを考えれば、優勝するためには全部勝たないといけないので、相手がどうのとは言えない」と、青木にしろカルバンにしろ、強敵には代わらないので決まった相手を倒すのみという感じ。
とはいえ、ケガなどで青木もカルバンもどちらも出られないという可能性も十分にあるが、笹原EPは「どんな形になるしろ、永田選手の試合(GP二回戦)は必ず組みます。補欠選手も考えないと。そのためにもう1試合(リザーブファイト)を組むか、いずれにせよ皆さんに納得してもらえるような形を考えます」と説明した。
また、ライト級GP一回戦は出場を予定していた宇野、シャオリン、横田といった選手がケガのため間に合わず、最終的に8試合ではなく7試合しか組まれなかった。シャオリンは他団体のチャンピオンということでスケジュールが合わず、横田もケガが完治していないということで、今回は宇野が“主催者推薦枠”として二回戦から出場することになった。
しかし二回戦で対戦することが決まった石田光洋は、「主催者推薦枠には正直納得していない。決まったカードなのでやるだけだが、(宇野は)会見にも来ていないし、みんな一回戦で潰し合いをしてきたのだから、そういう選手とやりたかった」と、宇野の特別扱いに不満を爆発! 川尻も「言いたいことは原稿用紙10枚分くらいありますけど、石田君に託したい」と語り、永田も「いきなり二回戦に入るのはどうかと思う」と石田と同じように不満を口にした。
さらに石田は「(宇野は)偉大な人だとは思っていました」と、敢えて“過去形”で言ってのけ、「今はよく分からないです。決まった以上はしょうがないですけど、出る本人(=宇野)はどう思っているのかな? 納得しているのかな? トーナメントとして考えたら、あまり関わりたくないというのが本音なんですけど、ワンマッチとかなら素晴らしい選手なのでやりたい気持ちはあります。でも一回戦をちゃんと勝ち上がってきた選手とやりたかったですね。チャンピオンなら話は別だが、(宇野は)チャンピオンじゃないですからね。よく分からないですね」と、宇野本人はこの特別待遇をどう思っているのか知りたいといった様子。
とはいえ、「選手として見ればスタミナも凄いし、寝技も打撃もトータルでレベルの高い選手。負けん気も強いだろうし、格闘技に対する思いっていうのは相当凄いものを持っていると思うので、危険な相手だと思っている。決まったことに関してどうこう言っても始まらないし、あとはリング上でやるだけ。宇野選手も選手として素晴らしい選手なのでぶつかりたい」と宇野を“十分強豪”と認めているだけに、こういう形での対戦に納得いかないという思いが強いようだ。
笹原EPも「(宇野も4・29で試合をやらせる)考えはありましたけど、う~ん……アイデアとしてはあったんですけど、最終的には宇野選手vs石田選手を二回戦でということで発表した。一回戦から勝ち上がってきた選手が納得できないというのは理解できるが、大会をやっていく上で組まざるを得ない。ある意味、石田選手がああ言うことで対戦に熱を帯びるので、その気持ちをリングの上でぶつけてもらいたい」と、選手の心情を理解しつつも、敢えて宇野を特別扱いしたのは、HERO'S出身の宇野とPRIDE出身の石田の対抗戦的カードに、更なる“燃料”を投下という狙いもいくらかあるようだ。また、近々宇野がどういう思いなのか、本人の口から発表できる場も設けるという。
ちなみに笹原EPはこの度、株式会社リアルエンターテインメントという新会社を設立。渋谷に事務所も構え、今後DREAMの制作はリアルエンターテインメントが中心になって請け負うような形になる。
1日、都内の『ファイティングカフェ コロッセオ』にて、“ノスタルジック・メジャー”昭和プロレス(5月12日、後楽園ホール)の記者会見が行われた。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
先日、突如開催が発表された昭和プロレスだが、この日かつて新日本プロレスやWJで仕掛人として活躍した永島勝司氏が、藤原喜明、グレート・カブキと共に会見を行い「最近TV、音楽、出版などで昭和がにわかに注目されている。その中でお付き合いのある企業の方々から『何とか昭和のプロレスを復元できないか』と言われ、一念発起してやってみることにした。その話をしたら藤原さんとカブキさんが、まず賛同してくれました」と事の経緯を説明。
すると、そこに“元祖・過激な仕掛人”新間寿氏が突如会見に乱入! 「自分もプロレスとは少しずつ距離を置きたいと考えていたが、メディアに格闘技とかプロレスという文字が出てくると、心の中に眠っている闘魂の気持ちが出てくる。いろんな格闘技がいまは幅を効かせているけど、我々の時代はプロレスこそ最強の格闘技だった。そういういい時代をまた永島さんがやるって言うんで、来てみたら藤原さんと米良(カブキ)さんがいたんでね。それなりに私も協力させてもらいたい!」と、何と昭和プロレスへの協力を申し出た。
永島氏もこの新間氏の申し入れを快く承諾。共にかつてはアントニオ猪木の右腕、そしてヒット企画の仕掛人として昭和のプロレス界を盛り上げてきた新間氏と永島氏が歴史的合体! 団塊の世代や昭和を知らない現代の若者に、昭和プロレスの怖さ、凄さ、楽しさを見せることに約束した。
会見に出席した藤原は「昭和のプロレスには怖さがあった。観客が『こいつらとはケンカしたくねぇな』と思うようなことが原点。カムバックするならこのリングだと思っています」と発言。昨年の10月にガンの手術をした藤原は「もうプロレスはできないな」と思っていたそうだが、会見前日のかつて旧UWFで凌ぎを削り合った佐山サトルと電話で話し、「やりましょうよ」と言われたことで段々とやる気になってきたという。
「気力が戻ってきたということは、身体も戻ってきたということ。あと半年もすればやれるんじゃないかな。ひょっとしたら、ひょっとしますよ」と復帰に色気を見せると、永島氏も「藤原さんの復帰の舞台を作るためにも、2回目、3回目とやりたいが、まずは1回目を成功させないと」と、昭和プロレスは継続開催も視野に入れていることを明かした。
カブキも「もう引退して10年になるので難しいが、練習をしてみて身体が動くようなら」と復帰に向けて前向きな発言。ひとまず5・12後楽園大会では毒霧の仕組みを本邦初公開するそうだ。
なお、大会は3部構成で行われ、1部では当時を振り返る暴露話満載のトークショーなど、2部では映像による昭和の懐古、そして3部では「昭和の魂を平成に伝える」をコンセプトとした試合が3~4試合組まれる予定。参加予定選手には藤原とカブキに加え、初代タイガー、木戸、小鉄、キラー・カーン、浜田、小鹿、コブラ、鶴見、高杉など。藤波も当初は参加予定だったが、メキシコ遠征とバッティングしてしまったため、残念ながら今回は参加が見送られた。
また、リングアナや解説陣にも昭和を彷彿させる人選で交渉中とのことだが、かつて全日本プロレス中継の名解説者として活躍し、現在闘病中の元『週刊ゴング』編集長・竹内宏介氏を励ますような企画も行われる予定だという。
ちなみに5月12日開催される理由だが、当初は昭和の日である4月29日に開催を計画したが、準備期間が足らないということで見送られ、後楽園の空き状況などを考えた結果、5・12に決まったそうだ。