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›2009年01月01日

やっぱり難しい試合だった田村vs桜庭…。K-1戦士が総合の選手にK-1ルールで全敗!

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】Dynamite!! / 0 TrackBack

081231_Dynamite-1.jpg 08年12月31日、さいたまスーパーアリーナで行われた『Dynamite!! 〜勇気のチカラ 2008〜』。長丁場な上、様々なアクシデントやサプライズがあった今大会、全試合の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧ください。
 メインはついに実現した桜庭和志vs田村潔司の運命の対決。煽りVは地上波中継のソレとは全然違い、Uインター時代の田村制裁マッチや田村の高田へのクーデター発言などを紹介しつつ、桜庭の「(田村は)真剣勝負で何の実績もないのに」「ぼくはようは格闘技は殺し合いだと思うんですよ」というシュートな発言の数々で、2万5634人の観客をシーンと静まりかえらせる。その9分にも及ぶ何とも気持ちが重たくなる煽りVが終わると、一転してマヌーフに折られた腕の手術をするため入院していたはずの桜庭が、実はショッカーから改造手術を受けていたことを明かすVTRが流れる。記者会見で徹底して赤いマフラー&サングラス&ライダーポーズを取っていた理由はここにあったのだ。
 ショッカーからUインター時代に使用していたオレンジのレガースを装着された桜庭は、ショッカー戦闘員と共に、カブキマスク姿で登場。ところが、そこに「ちょっと待ってー!」と叫びながらサイクロン……ではなくミニミニチャリンコを漕いだ本物の桜庭が登場。入場ではいつもの桜庭ワールド。逆に田村は桜庭が「今時ねぇだろ、そんなの」と言ったレガースを装着し、さらに大一番のときに必ず持ってくる短刀を手に入場。
 そして、拳を合わせたところで運命のゴングが鳴ったのだが、試合は桜庭のタックルを田村が潰し、上になった田村が時折鉄槌やパウンドを落とし、下になった桜庭が防御しながら腕十字を狙うという展開が続く。試合後、マイクを持った田村が「皆さんにはあまり伝わらない試合をしてしまった」と言っていたが、そこには細かい攻防があったようだが、確かに観客には伝わりにくい試合だった。激しい感情のぶつかり合うになると予想していたファンもいたと思うが、観客が大きくどよめいたのは田村のローキックを食らって、明らかにダメージのある桜庭がグラついた場面くらいか。
 ほぼ静まり返った状態で試合は進んでいき、そのまま試合終了。ゴングが鳴った瞬間、先に立ち上がった田村は桜庭に手を差し出して引き起こす。判定の結果は田村の勝利だったが、ある意味クライマックスシーンは試合後2人が抱き合って健闘を称え、耳元で何やら話をしながら、あれほどシュート発言をしていた桜庭の顔から笑顔がこぼれたシーンもかもしれない。

081231_Dynamite-2.jpg 先にインタビュースペースに現れた田村は「興行全体的に見るとお客さん向けの試合をしてないという意識がありまして、個人的にはまあ終わったかなという感じですね」と、大晦日のビッグイベントのメインを飾るには地味な試合だったが、それよりもこれだけ何年も何年も引っ張ってきた、運命の一戦がやっと終わったことでホッとした様子。メインイベンターを4番打者に例えた田村は、やはりその辺にもプレッシャーを感じたようで、そういう意味でも“硬く”なってしまったようだ。
 さらに試合後、桜庭には「仲よくしてください」と声をかけた上、今回の試合はお互いにダメだったので「またいつかお願いします」というようなことを言ったという。一方の桜庭は開口一番「もうちょっとやりたいなという感じはありました」と語り、運命の一戦を楽しんだのかと思いきや、あくまでも判定決着だったことが不満なのであって、常々言っている通り、どうせ負けるならKOか関節技一本で負けたほうが気持ちがいいのだという。
 珍しく桜庭が下になる場面が多かったが、その理由を桜庭は「……言っていいのかなぁ。あのぅ田村さんがああいう戦い方だったんで」と答えにくそうに答えているシーンが印象的だった。確かに田村は上になりながらもパウンドでKOを狙うようでも、一本取る気で関節技を狙ってくるようにも見えず、結果的に膠着しているように見えた(田村曰く「見た目は膠着っぽく見えたかもしれないが、桜庭は体重を使ってコントロールしてきていた」とのこと)。
 だが、桜庭も「田村さんがああいう試合をしてくるっていうのは想像はしていたんですけど、ちょっと難しいですね」と語るように、あれは田村が勝つために立てた作戦なのだろうし、やはり高田戦のようにパンチでKOとか、吉田戦のように感情を出すような試合は、桜庭戦ではやりたくなかったのかもしれない。ただ、インタビュースペースでは2人とも重圧に解放されたためか、時折笑顔もこぼれた。

081231_Dynamite-3.jpg 今大会のビッグサプライズはK-1ファイターに総合の選手がK-1ルールで挑んだ試合で、何と総合のファイターが全勝したことだろう。まず川尻が武田に対し、パンチや飛びヒザ蹴りで次々にダウンを奪って完勝。さらにK-1 WORLD GP決勝でボンヤスキーに対して暴走反則行為をしてしまったバダ・ハリは、何とかKOしようとリキんでいたこともあり、アリスターが完全KO勝ち。そして武蔵とゲガール・ムサシの“むさし対決”もDREAMミドル級王者のムサシが、武蔵にほぼ何もさせずにKO勝ち。
 谷川EPは「まさかバダ・ハリまで負けるとは思ってなかったけど、そういうサプライズがあってこそイベントとしては面白いので、結果としてはよかった」と強がった(?)。さらにムサシとアリスターにはK-1にも出てほしいとラブコールを送ったが、ムサシは「K-1ルールは今回限り」とキッパリ。ただK-1ファイターもこのままでは収まらないだろう。

081231_Dynamite-5.jpg そして会場を大いに盛り上げたのはDynamite!!スペシャルプロデューサーとして、キン肉万太郎vsサップをマッチメークしたDJ OZMAだろう。いきなり煽りVで「谷川さんが少し胡散臭い」「PRIDEの大ファンだったんで、正直敵なんですよ、谷川さんは」とPRIDEファンにビンビン響くセリフを連発! さらにプロデューサーとして見たいカードとして、ヒョードルvsクートゥア、秋山vsぺールワンのヌルヌル対決、谷川EPvsダナ・ホワイトというトンデモナイカードをブチあげた(結局万太郎vsサップになったわけだが)。そしてこの日で芸能界から引退するOZMAは、ステージ上で煌びやかなダンサーと共に『アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士』を熱唱! 大いに盛り上がったが、いざ試合になると何と期待の万太郎が、サップの突進パンチの前に“肉のカーテン”が通じず敗れるという予想外の結果に終わった。
 そして、幻のDREAMライト級GP決勝のカードだった青木vsアルバレスでは、青木がヒールホールドで秒殺勝利! 試合後、コマネチを連発してノリノリだった青木は、「いまね、格闘技のトップ、UFCよく聞け! PRIDE買ったダナ・ホワイトよく聞けよ! 日本が格闘技のトップだ、コノヤロー!」と、言いたくてウズウズしていたものをぶちまけた感じで言ってみせ、これまたPRIDEファンの溜飲を下げてみせた。
 谷川EPも今大会のMVPとして青木の名前をあげ、「あんな強いと思いませんでした」と驚きの表情で語っていた。なお、敗れたアルバレスは試合後に病院へ直行した。

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