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›2009年02月07日

超満員!事件連発!期待感で膨らんだ後楽園のメインで、カズが丸藤を破り至宝奪還!

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】全日本プロレス / 0 TrackBack

090206_AllJapan-1.jpg 6日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2009エキサイトシリーズ』開幕戦。チケットがソールドアウトし、立ち見でもこれ以上入らないくらいの観客で膨れあがった後楽園! 全試合の詳細はバトル三昧をご覧下さい。
 開幕戦からいろいろな事件が起こった後楽園大会だが、メインは全日本後楽園大会初の世界ジュニア戦。しかもすでに4度の防衛に成功しているノアの丸藤正道に、満を持して全日本ジュニアのエースであるカズ・ハヤシが挑戦するジュニア頂上対決! 煽りVでも頂上決戦であることを煽りに煽った上、丸藤は「近藤戦を超え、年末まで記憶に残るような試合が出来ると思う」と事前に名勝負予告。これで観客の期待感でパンパンになったホール。
 その中を全日本のロゴマークが入ったロングガウンを新調したカズと、ベルトを腰に巻かずに手に持って入場してきた丸藤がリングイン。いきなり腕の取り合いやロープワークを利しての攻防で観客を沸かせた両者。両者への声援の大きさもほぼ五分。
 この日もいかんなく発揮されたのが天才・丸藤のひらめき。丸藤の両腕をクロスしてスリーパーの要領で絞め上げていったカズだが、これを丸藤はまるで自身がねこじゃらしになったように体をくねらせて脱出! さらにカズのハンドスプリングでロープに飛んだ瞬間にロープを蹴って防御したり、場外でブレーンバスターの体勢で担ぎ上げると、そのままカズの脳天をエプロンに叩きつけるといった技も公開。
 だが、カズもカウンターで丸藤を肩口まで担ぎ上げると横須賀カッターのように叩きつけたり、丸藤が不知火でマットに叩きつける直前に体を捻って防御して、そのままナガタロックIIに切り返したり、トラースキックの蹴り足をキャッチして垂直落下式リバースDDTで叩きつけるなど、切り返し技で丸藤のひらめきに対抗!
 さらにカズが掟破りの不知火を決めれば、丸藤も掟破りのファイナルカット。頂上対決らしく技の競い合いだけでなく、意地のぶつけ合いも目立ったこの試合。さらに試合時間が30分を超えると両者渾身のエルボー、スピンキック、張り手を打ち合う。そして、ついに気合いで勝ったカズが丸藤に片膝をつかせると、すかさず渾身のバゾソーキック。そこから丸藤の手首を掴んでからタスキ掛けに背負うと、そのまま垂直に叩きつける変形WA4を決め、ついに丸藤から3カウントを奪取した!

090206_AllJapan-2.jpg 試合後、マットにヒザをつき、お互いに礼をして健闘を称え合った両者。するとカズは引き上げていく丸藤に向かって、「丸藤! 俺も丸藤と同じ時代に生きてきて、本当によかったと思っている。次はタッグを組みたい……と言いたいところだけど、俺は全日本プロレスを守っていく。丸藤選手はノアを引っ張っていって、違う方向でプロレス界を引っ張っていこうぜ!」と声をかけると、観客からは「ゼンニッポン」コールが起こった。
 安堵の表情でバックステージに戻ってきたカズを渕が笑顔で迎え入れると、若手たちと一緒に乾杯をしてカズの至宝奪回を祝福。するとカズは改めて「あ〜、重圧が凄かった。タイトルマッチ、メインイベントっていうのもあるけど、みんなの『絶対いい試合をするだろう』っていう期待がね。試合が決まってから、ずっと丸藤選手のことしか考えてこなかった」と、ファンからの「この2人がやるならいい試合をするに決まっている!」という期待感に押し潰されそうになっていたことを吐露した。
 しかしカズは「こんなふうにプロレスのことをずっと考える、そういうふうな時間ってプロレスラーだなぁって思うし、何て言うかプロレスラーでしか味わえない緊張感、それが味わえてすごく幸せです」と言って笑顔を見せた。なお、最後の技はWA4をより垂直に落とせるように改良した新技で、今後はWA4を封印してこの技を使っていくという。元々WA4とはアメリカ修業時代に使用していたジムの名前だったということもあり、新技はもう1つアメリカ時代に世話になった“パワープラント(=WCWのレスラー養成所)”と銘々した。

090206_AllJapan-3.jpg さらにビッグサプライズが起きたのが第3試合。1つ前の試合でベイダーから送り込まれたブードゥー・マーダーズ(以下VM)の新メンバーであるマイク・フェースとランス・ホイトのお披露目試合を終えたのだが、何とVMの新メンバーはそれだけではなかった!
 TARUがヘイトとのタッグで、諏訪魔&大和と対戦する試合だったのだが、TARUは入場するなり諏訪魔組のセコンドについていた土方を見つけ、「おい、土方君! そこで何をしてるの? 今日カード入ってないよね? お前、全日本の奴らがどう思っているかよく分かっただろ? A級戦犯だと思われているんやで。後輩のセコンドをやっている場合じゃないだろ」と挑発。
 怒った土方がリングに入ってくると、TARUはテーピングでロープに縛り付けていく。すると、そこに1・31後楽園大会を最後に新日本プロレスを退団した稔が、新日時代のコスチュームのまま乱入! バトラーツ時代の盟友である土方を救出したため、観客は大喜び。早速土方と合体してVMを撃退する……かと思われた瞬間、何と稔は土方にニールキックを叩き込み、まさかのTARUと握手! TARUもVMの新メンバーとして稔を紹介。考えてみれば稔のコスチュームは赤と黒のブードゥーカラー!
 マイクを持った稔は「ハイ、みんな注目! A級戦犯であり、D級レスラーであるお前も聞いとけ。某メジャー団体でIWGPジュニアを11回防衛した俺が胸を貸してやるから。今日は記念すべき俺のフリー第1戦をやってやるから、そこのD級レスラーも入れろよ。このスットコドッコイ!」と言い放ち、急遽TARU&ヘイト&稔vs諏訪魔&大和&土方の6人タッグに変更して試合開始!
 稔はさすがに練習は欠かしていないと発言していただけあって、いい動きを見せる。まだTARUとの連係などはそれほどなかったが、稔は全日本ファンを挑発するようなポーズを見せながら、土方に迷子の子猫ちゃんからのFIREBALLスプラッシュを決めて勝利。フリー第1戦を自らの勝利で飾った稔は、TARUから受け取ったVMのタンクトップを着ると、笑顔でVMのメンバーと握手を交わした。そしてTARUは「またVM、復活じゃー!」と怪気炎をあげた。
 稔は試合後にインタビュースペースでVM入りした理由として、1月31日の深夜12時を回った瞬間、つまり新日本との契約が切れた瞬間にヘイトから電話があって勧誘されたこと、さらに約6年前にアメリカで一緒に練習しているゾディアックからTARUを紹介されたこと、全日本に刈りたい首が2つあることを明かした。
 
 さらに小島&KAIが鈴木&NOSAWAのアジアタッグ挑戦に名乗り上げたのに続き、スワコンが鈴木&ケアの世界タッグ挑戦に名乗りを上げると、そこにTARUが割って入りドーリング&ゾディアックに世界タッグを挑戦させろと要求。すると鈴木は3・1 後楽園大会でまず小島&KAI相手にアジアタッグ防衛戦を行うので、スワコンvsドーリング&ゾディアックで挑戦者決定戦をやることを要求した。

090206_AllJapan-4.jpg 1・3後楽園大会で突如近藤とのシングル戦を要求したYASSHI。何とYASSHIは2月のシリーズを最後にプロレスを休業すると宣言! そのため東京ラストマッチとなる今大会で、かつての盟友・近藤との直接対決を要求したわけだ。
 煽りVで“コンブラ”の歴史を振り返ったあと、YASSHI自らの歴史を乗せたラップを生で歌いながら入場。一方の近藤もさすがに表情が固い。万感の思いを込めながらエルボーを打ち合う両者だが、そこからYASSHIはお得意の玉砕やブロンクス・バスタ、クラミジアを決めていく。しかしフライング・ビッグヘッドをかわした近藤。
 丸め込みで何とか3カウント取ろうとするYASSHIだが、近藤はカウント2で返すとカウンターのラリアット。この一発でフラフラになったYASSHIが立ち上がるのを右腕を突き上げて待った近藤は、YASSHIが立ち上がったところに送別のキングコング・ラリアットを叩き込んで3カウント。
 大の字に倒れたYASSHIだが、引き上げようとする近藤に向かって「ありがとう」と呟くと、すぐに切り替えて「東京は最後やけど、まだ京都があるぞ。京都でもお前に玉砕食らわしたるわ、カス野郎! 今日はこれくらいにしといたるわ」と吐き捨てる。さらに花道でTARUの肩に担がれてバックステージに戻ってきたYASSHIは、周りを取り囲む大勢の報道陣を見た瞬間、「何やこれ! 何やこれ! 京都が最後やろ、カス野郎! 今日はノーコメントじゃ!」とだけ吐き捨てて控室へと消えていった。まだ“brother”YASSHIは終わってはいない!

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