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›2009年03月09日

DREAMフェザー級GP開幕の一方で、川尻がライト級王座獲り&五味戦をブチ上げる!

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】DREAM / 0 TrackBack

090308_Dream7-1.jpg 8日、さいたまスーパーアリーナで行われた『DREAM.7 フェザー級グランプリ2009開幕戦』。今年一発目のDREAMにして、フェザー級GP1回戦6試合が行われた今大会の全試合の詳細、試合後のコメントはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 やはりGPの1回戦ということで堅い試合、判定決着の試合が多かったため、厳しい野次もかなり飛んだりもしたのだが、メインは「何かやってくれそな期待感」に溢れていた。何せ足関十段改め、妖怪“足極め”今成正和vs所英男に余裕で勝利した“KIDの一番弟子”山本篤の一戦だ。今成のセコンドには青木真也がつき、山本のセコンドにはKIDがつく。
 試合が始まると、今成はノーガードで突っ立ったまま。しかも常に無表情。KID譲りのイケイケな山本もさすがにむやみやたらに突っ込むようなことはせず、慎重に今成を見ていくが、今成はノーモーションから蹴りを繰り出す。だが、ミドルをガードした山本は今成の顔面にストレートを叩き込み、今成はダウン(無表情のまま)!
 一気にパウンドで勝負を決めようとした山本だが、今成は下からの腕十字やラバーガードで凌いでみせた。その後も今成は体をユラユラ揺らしたり、半身に構えたりしながら、無表情で山本のローキックを食らいつつも、素早くタックルを仕掛けていく。今成のタックルはうまく潰した山本だが、今成は密着するとオモプラッタなどをドンドン仕掛けていく。何度も極まりそうな場面はあったが、結局山本も最後まで極めさせなかった。そして判定の結果、2-1で今成が勝利。判定が告げられた瞬間、山本はガックリとヒザをつき、今成には青木が抱きついて喜んでいた。

 試合後、今成は「なかなか(関節が)取れなくて疲れちゃいました。すごい緊張して、あまりいい動きが見せられなくてちょっとガッカリしています」とやや落ち込み気味。だが、パンチで倒れされたのは効いたからではなく、今成曰く「死んだフリ」とのこと。愛弟子がやられたとあっては、次に親分が出てくることに期待がかかるが、今成は「(KIDとは)次じゃなくても、いつか戦いたい」と語った。一方、判定を聞くまでは「勝ったかな」と思っていたという山本だが、「負けは負け。悔しいです」と悔しさを露わにした。

090308_Dream7-2.jpg 昨年のライト級GPに続いて、今年はウェルター級GPに出場する気満々の青木真也が「目立ちたいから」という理由で、今大会にも出場。煽りVではテレビもパソコンも自宅と道場を往復する日々で格闘技漬けの人生を歩んでいる青木のことを、青木パパが「試合出たい病でしょ」と語るほど。
 FFCライト級、CXFライト級チャンピオンという肩書きを持つデイビット・ガードナー相手に、青木は早々にバックを取って足をガッチリと胴に回す。そこからセコンドの指示を聞きながら、ゆっくりとスリーパーを狙っていく青木だが、ガードナーも必死で防御。まだ時間があることもあり、青木は一切焦ってはいないが、なぜかバックを取られて絶対的に不利の状況のガードナーが突然右腕を上げて手を振り始める。
 この行為にムッとしたのか厳しいパンチを耳辺り、ヒジ打ちを脇腹当たりに叩き込んでいく青木。一度は立ち上がったガード名だが、組み付いた青木は振り回すように倒すと、再びバックに回ってボディシザース。するとガードナーは懲りずにまた手をあげて「ハロージャパン」。その瞬間、素早くガードナーの首に手を回した青木はガッチリと胴絞めチョークスリーパー。
 てっきり逃げる自信があるんだと思われたガードナーだったが、何とそのままタップアウト! 観客からは「え〜!」の声があがり、スクリーンでリプレイが流れると笑いまで起こる始末。完全に“やっちゃった”感のあるガードナーだが、青木はマイクを取ると「ハロージャパーン! こんにちは。正直、やってて怖かったッス。怖かったッス。怖かったッス。青木真也は今年もDREAMを背負って世界を駆け抜けます! よろしくお願いします。押忍!」とアピール。
 インタビュースペースでガードナーは手をあげた理由を「後ろを取られた状態で何も出来ずに退屈してしまい、お客さんに挨拶しようと手をあげたんだ。ちょっとでも楽しんでもらおうというパフォーマンスだったんだ」と説明。一方、74kgでの試合でも「意外と出来るかな」という手応えを掴んだという青木は「ハロージャパンに集約してると思います(笑)。何を言っているのかなって(笑)。いきなり手をあげて『ハロージャパン』って。それだけ遊びにきてんだって。ちょっと怒っちゃいました」と、さすがのバカサバイバーもややバカ負け気味の様子だった。

090308_Dream7-3.jpg また、昨年の大晦日の『Dynamite!!』でK-1ルールに初挑戦し、いきなり武田幸三をKOしたことで、注目を集めている川尻達也は、煽りVでは本業の総合ではハンセンの持つDREAMライト級王座獲り、そして武田を倒したことでK-1ルールでの魔裟斗戦にも期待がかかる。さらに川尻は「ただ1つ残っているのは五味孝典」と、ここでPRIDE時代に敗れている五味との対戦を希望する発言までしてみせた! 現在はライバル団体の『戦極』に上がっている五味だが、どうも元気がない。それだけに場内からもどよめきが起こり、さらには「お前は俺とじゃなきゃ燃えられない! お前はそこじゃ燃えられない! 分かっているだろ?」という意味深なナレーションが響き渡った。
 その川尻はロス・エバンスと対戦。エバンスは前日計量で契約体重をクリアできず、本来であれば試合に出場は出来ないが、川尻が対戦を受諾したためイエローカード一枚提示の状態から試合開始。それでも川尻は危なげなく胴絞めスリーパーで勝利。試合後、マイクを持った川尻は「ルールを守れない奴をちょっとこらしめてやろうと思って頑張りました」と言うと、「勝ったんで、言わせてもらいますけど、5月、J.Z.カルバン選手と次期挑戦者決定戦をやらせてください!」とライト級王座獲りに向け、具体的に動き出した。

090308_Dream7-4.jpg 大会開始前、スクリーンで今年1月29日に95歳で亡くなられたグレイシー柔術の創始者、エリオ・グレイシーさんを追悼するVTRが上映された。その後、エリオさんと縁の深いパラエストラ東京の中井祐樹さんがリング上にあがり「もしエリオさんがいなかったら、世界中のMMAがまったくいまと違ったものんいなっていただろうなという実感です。偉大な先駆者でした。日本の柔道を源流に持ち、エリオさんが発展させた柔術を、いま私が一般に、より広く普及する活動を仰せつかっています」と追悼の言葉を述べた。
 さらに近年のグレイシーにとっては最大のライバルにして、エリオさんもその実力を認めていた桜庭和志がリングに上がり、「いま総合格闘技が発展していますが、それはエリオさんの功績が大きいと思います。ぼくはエリオさんに会えて本当によかったと思います。もっともっと総合格闘技を大きくしていきます」と追悼の言葉を述べた。そして観客と共に黙祷を捧げた。エリオ・グレイシーさんのご冥福をお祈りします。

 なお、笹原イベント・プロデューサーは大会終了後に、今年はフェザー級とウェルター級GPのほかに、“変わった仕掛け”を準備していることを明かした。「今日のパンフにも書いてあるが、今年変わった仕掛けを考えています。ここでは全貌を明かせないが、パンフを熟読してもらえれば、そこにヒントが隠されています。東スポさんが喜ぶような、世間が喜ぶような仕掛け。4月か、3月末か。もしかしたら名古屋大会かもしれないけど、皆さんが度肝を抜くような仕掛けを発表します」と語った。
 ちなみにパンフレットには「今年は“MMAの首都”アメリカと日本の関係にも新たな展開が見られそうだ。DREAMと友好関係にあるストライクフォースが、地上波中継の権利とともにエリートXCを買収したのである。
 (中略)ストライクフォースは独占的に選手を縛りつけるよりも、さまざまなリングに上がり名を挙げて戻ってくることにメリットを感じているようで、これまでにも有力選手たちが日本で試合をしてきた。今後はその動きが加速される一方で、DREAMと並行してアメリカ進出を狙う日本人選手が出てくる可能性も充分にある。
 日本とアメリカを股にかけた動きは、DREAMに新たな可能性の扉を開かせることになるだろう。聞くところによれば、DREAMスタッフはさらなる仕掛け、サプライズを用意しているともいう」と書かれてある。

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