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›2009年04月01日

魔裟斗が今年いっぱいで引退を発表!残り2試合妥協なし「最後まで格好付けてやめる」

Posted by TEAM-angle at 21:49 / Category: 【格】K-1 MAX / 0 TrackBack

090401_Masato-1.jpg 1日、都内のホテルで魔裟斗が緊急会見を行い、今年7月13日と12月31日の試合をもって現役を引退することを発表した。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 谷川貞治K-1イベント・プロデューサーと共に会見に出席した魔裟斗は、まず「僕の中でスポーツ選手の引退の仕方は3つある。1つは早いときに負けてスパッと足を洗う。2つ目は負けてもそのスポーツが好きだからずっと続ける。そして3つ目が一番いいとき、一番強いときにやめる。僕は最後の3つ目の、『もっと見たい』と思われながらやめたいと思って、今年で引退することを決意しました」と晴れ晴れとした表情で語った。
 魔裟斗は以前から「若いうちに引退する」と公言していたが、02年にMAX世界王者になって以降、なかなか世界王者に手が届かなかった。「(格闘技が)好きだからやめられなかった」と語った魔裟斗は、もう一度頂点に立つまではと厳しいトレーニングを積んで、過酷な試合に挑み続け、昨年ついに2度目の世界王者に。悲願を達成した魔裟斗は「今年のトーナメントに出るかどうかは、3・22東京マラソンが終わってから発表する」と明言を避けてきたが、30歳になった節目の年に2試合行ってから引退することを決めた。
 「昨年の(トーナメント終了)時点で、僕の勘ではもうやらないと思っていたけど、『もうやめる』って言わなかったんで、今年試合をやるつもりはあると思った」と語った谷川EPだが、魔裟斗は約1週間前に「あと2試合してやめます」と告げたという。引退すること自体、つい最近決めたという魔裟斗は引退後のことについてもまだ何も考えていないという。だが、「格闘技をやってきたことによって、本当にいろいろなことを学べた。格闘技は人間にとって原点なんじゃないかな。戦うことって。僕にとっては人生そのもの。僕を育ててくれたし、格闘技と出会ったことで大人になれたし。俺にとっては格闘技をやっていてよかったなと思う。(引退試合が)終わってみないと分からないが、きっと今までやってきたことがムダにはならないだろうなっていう自信はあります」と、格闘技には様々なものを学び、育ててもらったので、それをムダにしないような第2の人生を歩むと発言。
 谷川EPは「引退してもタレントとかになるんじゃなく、MAXのために何かをやってくれると思うので、僕が(イベント・プロデューサーから)引退して代わろうかな」と冗談交じりに語っていたが、果たして魔裟斗の第2の人生は?

090401_Masato-2.jpg 注目の引退試合の相手だが、魔裟斗は「出来れば12月31日は今年の(MAX世界)チャンピオンと。最後の試合を最強・最高の相手とやりたいと思っています」とリクエスト。「一番強いままやめる」という言葉通り、最後の相手に現役の世界王者を指名した魔裟斗は、さらに「3分3Rではなく、僕の希望では3分5Rか7R。そうすればKOする確率も上がると思う。俺は緩い試合をするつもりはまったくない。最後も去年みたいなバチバチの倒し合いをして、最後は倒して終わりたい」と、今年のトーナメント出場を避け、ベストコンディション同士ワンマッチで世界王者と対戦する以上、“完全決着ルール”での完全燃焼を希望! 谷川EPもその方向で動くことを約束。
 最後の相手にNo.1の選手を指名するあたりは、いかにも魔裟斗らしい部分だが、本人は「いま、俺が一番強い自信はあるし、僕はリングの上でもの凄いナルシストなんですよ。だから今年だったら一番強い状態で、試合を見せられる自信がある。だから俺はいまのタイミングが(引退するには)一番いいと思いました。(引退試合で世界王者とやるのは)カッコツケマンだから! 最後まで格好付けてやめようと。すげー大変なことは分かっているし、勝てるかどうかは分からないけど、勝てるような努力はするし、俺らしく生きていこうってこと。最後記憶に残るような試合をします!」と語って笑顔を見せた。
 そして今年のMAX世界王者との引退試合を「俺がやりたい試合」と表現した魔裟斗は、7・13日本武道館大会でのMAX最後の試合は「ファンが見たい試合」をやりたいという。MAXの主力選手はトーナメントに出場しているため、最近のK-1内でヒートアップしている総合の選手との対流試合に期待がかかる。本人も先日のK-1 WORLD GPでのテレビ解説をしていたときに、総合の選手との試合に乗り気な発言をしていたし、2002年の大晦日には山本KIDとも名勝負を展開している。
 とくに昨年の『Dynamite!!』で武田幸三を破り、専門誌などで魔裟斗を挑発している川尻達也との対戦は見たいファンも多いと思う。その辺を直撃されると、魔裟斗本人も「みんなが見たいカードなら喜んでやるけど、(川尻と)やるんなら立ち技をナメるなよっていうのを俺が教えてやろうと思う」とやる気十分の答え。どういう方法で対戦相手を決めるのかは未定だが、ファン投票などで決める可能性もあるという。
 なお、4・21福岡大会ではHIROYAと3分1R、グローブを大きくしてレガース着用のエキシビジョンマッチを行うことになった。魔裟斗イズムの継承者であるHIROYAに対し、魔裟斗は「HIROYAは今後のK-1を背負う可能性があると思っているので、話すよりもリングの上で何か伝えられることがあればいいいなと。3分間という短い時間だけど、俺がいままで積んできた経験を実戦で教えたい」と語った。

090401_Masato-3.jpg 「(魔裟斗は)去年、K-1 MAXの世界王者についたが、佐藤(嘉洋)戦もキシェンコ戦もダウンを奪われながも諦めず、逆転した死闘だった。あの死闘のあと、これ以上の試合を課すのはプロデューサーとしてお願いもできない」「例えば魔裟斗選手と桜庭(和志)選手は全然違う。『勝っても負けてもいいから魔裟斗選手が必要なんだよ』って言って40歳くらいまでやってもらうっていうのは出来ない。逆にサクちゃんなんかは1日でも長く現役をやりたいっていうタイプ。本人が決めたこと、しかも魔裟斗選手レベルが決めたことに、『もうちょっとやってよ』とかは言えない」と語り、「あと2試合で引退する」と言ってきた魔裟斗に対し、とくに留意はしなかったという谷川EP。
 とはいえ、来年からは魔裟斗抜きでMAXの興行をやらなくてはならないのだが、「あまり考えてないですね。もちろんそれ(=興行的なダメージ)はあると思うが、MAXのレベルは高くなっているし、魔裟斗君みたいなスターは10年20年に1人の選手だと思うが、僕らも腹をくくっています。(魔裟斗が)いなくてもやらなきゃいけない!」と自身に言い聞かせるように語った。
 引退試合に関しては「僕は複雑な気持ちで魔裟斗君には世界チャンピオンに勝ってもらいたい。だから佐藤とか、もう1回来てほしい。コヒ(小比類巻)とか。もう1回来て、魔裟斗をぶっ飛ばして引退させろと思いますね。佐藤君だったらやれると思うし、そういう選手にもう1回出てきて魔裟斗選手をぶっ飛ばしてほしいという思いもありますね」と、魔裟斗には最強のまま引退してほしいという気持ちと、今後のMAXのことを考えると、佐藤あたりに完全に“魔裟斗超え”をしてほしいという気持ちが、複雑に交差しているようだ。
 なお、さすがに魔裟斗の引退発表ということで、会見には大勢のマスコミが集まった。テレビ局もMAXを中継するTBSはもちろん、フジテレビも来ていた。本当は大晦日が近づいた頃に発表したかったという谷川EPだが、1日の朝に一部のスポーツ新聞が一面で「魔裟斗引退」と報じたため、この日緊急会見を行うことが急遽決定。それだけに「もう(大晦日の)チケットを売っちゃおうかな(笑)」とポツリ。
 そんな中、最後の最後にあの『サンデー・ジャポン』が、この会見を行った日が4月1日のエイプリルフールということで、大晦日の試合後に「あれはウソだよ」と言う可能性があるのかどうかという、鋭い質問をすると、魔裟斗は「4月1日だから、そういうのもアリですよね? 気が変わった場合、『アレはウソです』っていう可能性もあります。ヘヘヘヘ……ないない!」と笑顔で答えた。

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