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›2009年04月13日

カズとの“チャンピオン”対決を制して初優勝した鈴木「CCは三冠の予選会じゃねえ!」

Posted by TEAM-angle at 00:00 / Category: 【プ】全日本プロレス / 0 TrackBack

090412_AllJapna-1.jpg 12日、JCBホールで行われた全日本プロレス『2009 チャンピオン・カーニバル』最終戦。全試合の詳細&試合後のコメントはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 結果的に今年のチャンピオン・カーニバル(以下CC)は、高山善廣の三冠ヘビー級王座、鈴木&ケアの世界タッグ王座、鈴木&NOSAWAのアジアタッグ王座に続き、鈴木みのるの初優勝でまた一歩GURENTAIの全日本マット制圧に近付いたカタチとなった。優勝決定戦の試合後、マイクで「いま、しがない世の中だろ? ミサイルだとかよ、金がねぇだとかよ、ダメな政治家だとかよ。だけどよ、面白くてスゲーものが見たかったらまたココに来い! 俺が見せてやるよ!」と叫び、ファンから大喝采を浴びた鈴木。
 その後、インタビュースペースでGURENTAIのメンバーに囲まれる中、CCの優勝トロフィーを横に置いた鈴木は「コレ、俺ん家の玄関に置くよ。洗濯物を干すんだ」と言って仲間たちと笑い合うと、「コレ(=トロフィー)に意味はねぇよ。意味あるのは今日の準決勝と決勝を戦って、勝った俺にあるんだよ。ジュニアの力がどこまで通用するかという二次的な理由をくっつけてる奴よりも、初めて優勝という2文字を欲しいと思った俺のほうが(思いが)強かっただけだ」と語った。
 だが、CCに優勝したことで次は三冠へ挑戦かと質問が飛ぶと、「アホなこと聞くなよ。CCは予選会じゃねぇんだよ! 俺は予選会に命も身体も削ってねぇんだよ! 優勝に意味があるんだよ。お前らバカにしてるのか? 連戦連戦で全国駆け回って、毎日毎日20分も30分も戦って、あちこちケガしてるのによ。自分の身と心削って戦ってんのによ、予選会じゃねぇんだ。ふざけんなよ! (高山の三冠挑戦は)やるわけねぇだろ! ソレとコレは話が違うんだよ、一緒にするな! じゃあ三冠やるとき、毎回予選会やれよ。世界タッグもアジアタッグも予選会やれよ。やってから俺たちのところに来い!」と不満を爆発させた。

 鈴木はCC開幕前から「俺にはどうしても優勝しなきゃいけない理由があるんだ」と発言していたが、その理由を「理由は2つある。いま10本あるうちの9本のベルトが俺たちのところにある。あと1本はNOSAWAとMASADAか? 俺、ちょっと減量したらイケるんじゃねぇか? ウソだよ。だからコレ(=CC)もそうだ。CCって言ったって、チャンピオンは俺らだけじゃねぇか! プラス決勝にあがってきたカズ・ハヤシだけだろ。だからそれこそ当然のうちの1人が上がってきただけだ。決勝に上がるのは高山でも、ケアでも、俺でも当然だし、カズ・ハヤシも当然だろ。ほかの奴は基本的に平民だろ」と言うと、三冠王者の高山も「元チャンピオンってだけだからな。あとはチャンピオンになったことがない、ベルトにも触ったことがない奴らばっかりだよ」と付け加える。つまりチャンピオン・カーニバルという名前が付いている以上、現在全日本の何らかのベルトを巻いている者が優勝しないと意味がないというのが、鈴木及びGURENTAIの考えということか。
 そして鈴木は「もう1つは……あ〜、個人的な理由だからいいや。内緒! まだ内緒。そのうちお前らがもうちょっと利口になったら教えてやるよ。お前らアホなんだもん」と言ってニヤリ。ならばと記者が「CCを優勝したことで、次なる目標は?」と角度を変えて質問すると、鈴木は「違うだろ? 俺が目標にするんじゃんねぇんだよ! 全日本プロレスに参加している奴らが、俺を目標にするんだよ! 勘違いするな。チャンピオンである俺たちと、このCCのチャンピオンである俺を目標にすればいいじゃねぇか」と吐き捨てた。

090412_AllJapna-2.jpg 「あちこちケガしてるのによ」という言葉通り、珍しく首筋から肩口にかけてテーピングを施してきた鈴木。優勝者決定トーナメント一回戦では、Aブロック1位の武藤敬司と対戦したのだが、その武藤も腰を負傷して満身創痍。それでも武藤はネックスクリューやナガタロックIIで鈴木の首を徹底攻撃。ナガタロックIIからフェースロックに移行し、ギリギリと絞め上げた武藤は「ストップだろ? 離さないぞ」とレフェリーにストップを要求。
 しかし鈴木は何とか耐え抜いてロープに脱出。一気にシャイニング・ウィザードで仕留めにきた武藤だが、鈴木はその足をキャッチしてかつて武藤を下したヒールホールドを極めていく。今度は武藤が悲鳴を上げる番となり、鈴木は中央に引きずってきて締め直すなど、徹底してヒールホールドを極めていくが、武藤も必死にロープに脱出。
 再びネックスクリューとシャイニング・ウィザードで勝負に出る武藤だが、コンディションが悪いせいか勝負を焦っている様子。シャイニング・ウィザードをかわした鈴木は、スリーパーで武藤を捕獲。武藤もドラスクを返すが、鈴木は返す刀でゴッチ式パイルを決めてついに勝利し、優勝決定戦に駒を進めた。

090412_AllJapna-3.jpg もう一方の優勝者決定トーナメント一回戦は、最近タイトル戦線に食い込めず、話題性にも乏しかっただけに、是が非でもCCを制したい小島聡と、ノアの丸藤正道や新日本を退団したばかりの稔と名勝負を展開した上で勝利した勢いに乗ってここまで残ったカズ・ハヤシの一戦。
 カズは小島のラリアットを警戒してか右腕殺しを見舞っていったカズだが、コーナーに登ったところで追いかけていった小島が雪崩式コジコジカッターを決めると、その後は小島がパワーでカズを追い込んでいく。しかしロープに飛ばされたところをハンドスプリング・レッグラリアットで切り返したカズは、トラースキックやジャーマンで再び追い込んでいく。
 一気呵成に攻めたいカズだが、小島はショートレンジラリアットでカズをダウンさせると、垂直落下式ブレーンバスターを挟んで腕のサポーターを外して必殺のラリアットを狙う。だが、カズはこれをかわして逆打ちに切り返す。カウント2で返した小島だが、カズは続いて逆さ押さえ込み。これも返してコジコジカッターからのラリアットで仕留めにかかった小島だが、これもかわしたカズは小島の右腕を巻き込むような回転片エビ固めで丸め込んで3カウント!
 予選リーグでの武藤戦に続き、小島からも大金星を挙げたカズが優勝決定戦で鈴木と対戦することになった。一方、敗れた小島は唖然とした表情で引き上げていくしかなかった。

090412_AllJapna-4.jpg 今年のCC優勝決定戦は鈴木みのるvsカズ・ハヤシという顔合わせ。前年度覇者の諏訪魔も、三冠王者の高山も、昨年MVPの武藤も脱落し、どちらが勝ってもCC初優勝となるが、現世界タッグ&アジアタッグ王者の鈴木vs現世界ジュニア王者のカズという、CCの名の相応しい王者同士の一戦となった。
 小島戦ではフリンジの付いたロングガウン姿で入場してきたカズだが、優勝決定戦ではノーガウンの臨戦態勢で登場。気合い満点のカズと対峙した鈴木はニヤリと笑った上、「こっち向いて〜」という観客の声に応えてみせる余裕を見せる。
 怒ったカズが鈴木にエルボーで向かっていき、そこからハンドスプリング・レッグラリアットを狙うが、ニーリフトで撃墜した鈴木は「来いよ、オラ!」と挑発しながらカズを足蹴にし、さらに馬乗りになって首を絞めながら「ムカつくんだよ、テメー!」と叫ぶと、シャチホコ気味の片逆エビ固めへ。何とかロープに逃れたカズだが、自ら首筋のテーピングを引きはがした鈴木は、カズに張り手を叩き込む。
 一気に仕留めようとした鈴木だが、カズは鈴木の首を攻撃して形勢を逆転。鈴木の串刺しフロントキックをかわし、リバースのカーフブランディングを決めると、ファイナルカットにいくとみせかけてリバースのネックスクリュー。そして永田裕志直伝のナガタロックIIでグイグイと鈴木の首を絞め上げていくが、鈴木は「ギブアップか?」と聞いてくる和田京平レフェリーを「うるせー!」と一喝。
 ロープに逃れた鈴木の首にニーを落とし、張り手を叩き込んでいったカズだが、鈴木はその腕を掴んでタランチュラ式腕十字。さらにランニングロー、払い腰、腕決め袈裟固めと厳しい攻めでカズを追い込んだ鈴木は、アームロックからの腕十字で勝負に出る。だが、これも逃れたカズはなりふり構わずラリアットを叩き込むが、鈴木は倒れずに「ナメんじゃねぇよ、チビ!」と凄んでいく。それでもカズは渾身のラリアットで鈴木をなぎ倒すと、シャイニング・ウィザード。
 さらにトラースキックからのジャーマンで投げていくが、カウントは2。ならばとライオンサルトを狙ってロープに飛び乗ったカズだが、鈴木は立ち上がり飛んできたカズを受け止めてスリーパーへ。試合時間は20分を超え、鈴木はゴッチ式パイルでトドメを刺そうとするが、ここでカズは小島を破った回転片エビ固めで切り返す!
 しかし惜しくもカウントは2! なおもゴッチ式パイルを狙う鈴木だが、逆に持ち上げたカズは今度はパワープラントで叩きつける。場内からカズコールが起こる中、ダイビング・ボディプレスを投下したカズだが、鈴木はカウント3を許さない。そこから鈴木が怒濤の張り手の連打を見舞っていくと、朦朧となったカズが座り込むようにダウン!
 そこにケンカキックばりのランニング・フロントキックを叩き込んだ鈴木は、スリーパーからの逆落としを決めると、そのままスリーパーで引き起こして、最後は滞空時間の長いゴッチ式パイルドライバーでダメ押し。最後は完全なる3カウントを奪い、見事CC初優勝を成し遂げた。

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