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›2009年04月30日

元メジャーリーガーのカンセコも出場。視聴者を釘付けにする超人トーナメントを開催!

Posted by TEAM-angle at 17:55 / Category: 【格】DREAM / 0 TrackBack

090430_Dream9-1.jpg 30日、都内のホテルで『DREAM.9 フェザー級グランプリ 2009 2nd ROUND』(5月26日、横浜アリーナ)の記者会見が行われた。発表された対戦カードや会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 今月10日に行われた会見で谷川貞治FEG代表と共に笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーが予告していた“世間があっと驚くような超ド級の企画”。この詳細がついに発表された。『DREAM.9』は試合当日TBSがゴールデンタイム放送するが、同日はボクシング内藤大助の世界戦も行われるため、『史上初!2大格闘技祭り』 と題してボクシング→DREAMを計3時間一挙に放送するという。
 内藤戦の中継は高視聴率を獲ることで有名な、TBSにとってドル箱番組。それだけにいい流れでDREAM中継にバトンタッチされる可能性が高い。そこで普段は格闘技にあまり興味のない人にも振り向いてもらえるようにと考えられた企画が、8選手参加の無差別級トーナメント。その名も『スーパーハルクトーナメント〜世界超人選手権〜』である。
 笹原EPは「川尻vsJ.Z.やフェザー級GPといった勝負論のある戦いの一方で、ちょっとエンターテインメント性もあり、競技性もあるこのトーナメントを開催して、しかもチケットの値段は下がっているという中で、“特盛で値下げ”というイメージでこの大会を行いたい。お客さんも一杯にして、数字(視聴率)も獲るという2つのハードルを越えたい」と語り、『DREAM.9』で行われるスーパーハルクトーナメント1回戦4試合のカードを発表した。
 「2ケタは絶対に超えないといけない。チャンネルを合わせた人が釘付けになることを前提にした」というマッチメークだが、久しぶりの日本マット登場となるソクジュ、ミドル級王座を返上してライトヘビーに階級を上げたゲガール・ムサシ、昨年大晦日のキン肉万太郎戦では久しぶりに野性味溢れる試合をしたボブ・サップ、さらに“超人”という冠が付いた以上欠かせないミノワマンらの出場が発表された中、異彩を放ったのがチェ・ホンマンと対戦するホセ・カンセコ。あの80年代後半に活躍し、「40本塁打、40盗塁」を最初に達成した元メジャーリーガーのカンセコである。

090430_Dream9-2.jpg 「僕とかの世代はドンピシャなんで、野球で活躍していた姿が目に焼き付いているんですけど」と言う笹原EPは、3カ月くらい前から関係者を通じて「こんな選手がいるんだけど」という売り込みがあり、カンセコとの交渉がスタート。1週間くらい前に合意に至り、いきなりMMAデビュー戦を日本で、しかもスーパーハルクトーナメントの1回戦でチェ・ホンマン相手に行うことが決まったという。
 カンセコは85年にメジャーデビューし、2001年に引退しているのだが、現役時代から格闘技が好きで趣味と実益を兼ねてムエタイを、本人曰く20年やっていたという。さらに3カ月前からロスのジムでMMAのトレーニングを始めているそうだが、セレブなためどこのジムで誰と練習しているのかといったことは明かせないとのこと。何でもカンセコはMMAの母国は日本だという考えがあって、デビュー戦を日本でやろうとしていたところに、スーパーハルクトーナメントの話を聞き、「そんなトーナメントがあるのに、何で俺なしで開催するんだ?」と豪語してトーナメント出場を直訴したという。
 とはいえ、1964年生まれのカンセコは現在44歳。MMAデビューをするにはかなり厳しいような気もするが、笹原EPは「44歳はまだ若いですよ! 44歳の人が異国の地で別のジャンルに挑戦する心意気だけでもスゴイと思う。恥をかくかもしれないのに、それを乗り越えてくる姿勢に見た人が夢や“勇気のチカラ”を感じるかもしれない。戦う前からあれこれ言うのは反則かな」と、さすがは“カンセコ世代”だけあってカンセコを擁護。さらに様々なエピソードを持つカンセコだが、「いわゆるトンパチ系な人だと思うんですけど、僕はトンパチ系が好きなんで(笑)。面白いことやってくれると思うし、元メジャーリーガーでプロ格闘家として来日するのは、たぶん史上初だと思うんですよ。球界を代表して『やっぱりプロ野球選手は身体能力が半端じゃないな』『本気出したらスゴイな』というところを期待したい」とエールを送った。
 スパーリングパートナーを破壊するほどのパワーだというカンセコだが、2005年に出版した暴露本『Juiced』で自身のステロイド剤使用を認めたことが大きな話題を呼んだ。そのことに関して笹原EPは「いまの格闘技の中でのステロイドはアマチュア競技と比べると、規定が緩やかというかハッキリしていないところがある」と語った上で、DREAMでは“禁止薬物”に関するドーピング検査はキチンとしていると明言。だが、一口にドーピング(ステロイド)チェックと言っても、野球のドーピング検査とサッカーのドーピング検査では、検査をやっている機関が違ったりしているらしい。また、アマチュア競技のように厳しくチェックすると風邪薬や栄養ドリンクでもステロイド反応が出てしまう上、かなりの費用がかかるという問題があり、まずは「何が良くて何がダメなのか」という啓蒙活動を行った上で、段階的にアマチュア競技のものに近いドーピングチェックを導入していきたいと説明した。

090430_Dream9-3.jpg 冠に“超人”の文字が入っていることもあり、早くもコスチューム姿で会見に出席してやる気十分のミノワマンは、1回戦からいきなりボブ・サップとの対戦が決定。「いいメンバーですね。体重差、体格差関係なしに世界中の人がやるっていう、こういうトーナメントがあったらいいなとずっと思っていた」と語ったミノワマンは「最高を求めたり、最強を求めたり、ヘブンを求めてきましたが、自分はどうしたいのかというのを考えた結果、極限の向こうを見たいなと思いました。極限の向こうの“本物”を見たいなと思いました。次のテーマなミノワマン13話『本物』です」と、今回のテーマを“本物”とした。
 サップとは体格差がむちゃくちゃあるが、サップを「超人の領域にいる」と評価しているミノワマンは6〜7年前からサップとの対戦を希望していたという。それだけに「夢が叶ったようで、すごく嬉しい。その人と戦って自分も超人を目指したい」と逆に大歓迎の様子。なお、サップを超人に例えるとマンモスマンだそうだ。
 ミノワマン絶賛のスーパーハルクトーナメントだが、谷川K-1EPが一時期行っていた“モンスター路線”を彷彿させる部分もある。そのことに関して笹原EPは「谷川さんっぽい感じはしますけど、DREAMはテレビの数字を見ると、僕らが満足いくものが獲れていない。だからその数字を獲りたいというのが、(企画の意図の中に)あります。数字の結果を出す=格闘技を舐めているという格闘技ファンからの声はあると思うが、それは真摯に受け止める。だが、こういうエンタメ性の強い試合がある一方、勝負論のある試合があって、いろいろな格闘技の可能性というか面白さを見せたい。決して谷川さんの趣味ではなく、DREAMとして真剣に取り組んで考えたトーナメントです」と説明。
 ちなみにGPではないので、スーパーハルクトーナメント優勝者にはベルトや賞金といった特典はないそうだが、笹原EPは「特典というか、このトーナメントに優勝すれば重たい階級のヒョードルが視野に入ってくるかなと……“ヒョードルの視野”に入ってくるんじゃないかと思います。そこでぜひ(優勝者にはヒョードル戦を)アピールしてもらって、次のステップに進めるようなキッカケになればいい」「ヒョードルの意向はまったく無視してますけど(笑)、『ヒョードルに勝たなければ真の超人になれない』みたいな展開はいいですね。やってみたらトーナメントがすごく盛り上がって、ムサシが優勝するとか、ホンマンが優勝して(ヒョードルと)もう1回とかなるかもしれない。ヒョードルを振り向かせるような“超人世界一”になって、じゃあ真の超人を決めましょうっていう機運が高まればいいですよね」と、スーパーハルクトーナメント優勝者という超人vs60億分の1という超人による“真の超人決定戦”にまで発展することに期待を寄せた。
 これで『DREAM.9』全10試合すべて発表になったが、笹原EPは最後に「実はまだまだ奥の手がありますから。これだけじゃないです」と、さらなる“隠し球”投入を示唆した。

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