プロレス、格闘技、IT、デジタル、iPod、Macなどの情報をお伝えするウェブマガジン[angle JAPAN]

›2009年06月01日

北京五輪柔道金メダリスト・石井慧が総合デビューの場を、UFCから日本の戦極に変更!

Posted by TEAM-angle at 20:38 / Category: 【格】SRC・戦極 / 0 TrackBack

090601_Ishii-1.jpg 1日、都内某所で北京オリンピック男子柔道100kg級金メダリストで、現在は総合格闘家の石井慧が緊急会見を開き、総合デビュー戦を日本の総合格闘技イベント『戦極』で行うことを発表した。会見の詳細はナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 スーツ姿で会見に臨んだ石井は開口一番「本日は私の結婚会見に来ていいただき、誠にありがとうございます。結婚相手は日本人で、戦極という相手と結婚致します。時間も押してまいりましたので、この辺で」と、大勢のマスコミ陣に向かって“石井節”を炸裂させると、総合格闘家転向当初から日本マットを眼中に入れずアメリカ『UFC』にこだわってきたにも関わらず、日本でデビューすることにした理由を「UFCと交渉をする過程で条件面でも最高の提示をしてもらいました。デビュー戦も当初から今年の夏以降と考えていたのでゆっくり考えていました。ですが日本やアメリカ、ブラジルで練習していく中でいろいろな人に相談をしたのですが、誰一人『初戦からUFCに出たほうがいい』と言う人がいませんでした。またファンや大学の同級生もリスペクトしてくれるのが分かったので、そういう人たちに試合を見せたいという思いが日に日に強くなっていったのが理由です」と説明した。
 加えてマネジメントを芸能プロダクション『ケイダッシュ』と契約を交わした際、一番最初にオファーをしてきたのが戦極だったという。そういったものに加え、「1月4日に(戦極の)リング上で挨拶したときに、あそこまで応援してくれるとは思っていなかったので、目頭が熱くなった。私もあの熱気の中で、日本の総合格闘技を盛り上げていきたい!」「まずは日本の格闘界で活躍し、日本の格闘界を盛り上げて、日本の格闘界に恩返しすることが私の宿命なんだと思い、戦極でやろうと決心しました」と語るように、日本で生まれた柔道を学び、金メダルまで獲らせてもらった日本の格闘技に恩返しするのと、日本での注目度が高かったことが戦極参戦を決めた大きな要因になったようだ。

090601_Ishii-2.jpg この会見はかなり急に決まったことで、マスコミに会見の案内(リリース)が送られてきたのも当日の朝。そこには石井の「戦極参戦」は明記されていなかったが、当初1日には戦極が通常の会見を行う予定だったが、それが急遽キャンセルになった。ワールドビクトリーロードの國保尊弘広報によると、石井の戦極参戦が決まったのは先週末のことで、1日に仮契約を結び、本契約は石井の希望でファンの目の前で今週の木曜日に結ぶ予定とのこと(契約期間は一応2年だが、海外の試合は出られるといった各種オプションが付く予定)。
 総合格闘家に転向してから約1年。UFCでのデビューがなかなか発表されずにいた中、突然の日本マットデビューという話題だけに会見場には多くのマスコミが駆け付けた。テレビ局もフジテレビやTBSをはじめ、各社のレポーターが矢継ぎ早に質問を浴びせていき、石井の注目度の高さが伺えた。その異端児キャラが一時期ワイドショーで散々取り上げられた石井だが、「自分の祖母がもう片足を棺桶に入れている状態なので、その祖母に生で試合を見せてあげたいという思いもあります」というお婆ちゃん思いの一面も除かせた。ちなみに進路についての相談相手は、以前より交流がある横綱・朝青龍だったそうで、この辺はしっかりワイドショーネタにされそうだ。
 ひとまず主戦場が戦極に決まったわけだが、注目なのは対戦相手。海外でのトレーニングで肉体を総合格闘家仕様に改造し体重も落ちたようだが、本人の希望はあくまでもヘビー級(93.1kg以上)。それだけに「戦極には自分が最も尊敬し、一番強いと思っているエメリヤーエンコ・ヒョードル選手と闘うジョシュ・バーネット選手がいる。(次のアフリクションの試合で)ジョシュ選手が勝てば世界一になるので、そういう選手がいるのが戦極だと思ったので。そして吉田秀彦選手、中村和裕選手、滝本誠選手といった柔道の先輩が多くいて、世界的にも優れたイベントだと思っています」と語るように、やはり意識している選手はジョシュや吉田といったところ。

090601_Ishii-3.jpg デビューの時期や相手に関して聞かれた石井は「いつでもOKです。(相手は)自分が選ぶ権利はないと思うので、選ばれた相手とやります」と、猪木ばりの“いつ何時誰とでも”状態。ひとまず今月末にはオランダに武者修行に行き、ヒョードルと練習する予定だという。
 ブラジルでの練習で未知だった打撃にもかなり自信が持てるようになったそうで、指を3本立てて「自分の次、やる相手は持ってコレくらいです」と大胆発言! だが、記者から「それは3分という意味ですか?」と聞かれた石井は「いや、3ラウンドです」とまたまた石井節を炸裂させた。
 國保広報は「早ければ8月2日の戦極でデビューも考えているが、遅くとも年内かニューイヤーイベントまでには出てもらいたい。急に決まった話なので対戦相手候補もまだ考えていないが、本人も強い相手を望んでいる。8月は(試合が無理なら)最低限リング上で何かをやってもらいたい」と、まだデビューの時期に関して具体的な話し合いは出来ていないことを明かしたが、柔道の先輩である吉田秀彦との対戦の可能性を問われると、「一番面白いカードですよね」と答えるに止まった。だが、世間からの注目も集まるデビュー戦で、いきなりドリームカードが実現する可能性は十分あると見てよさそうだ。
 さらに國保広報は石井が地上波のゴールデンタイム中継も可能なDREAMではなく、戦極を選んだ理由を「いつも我々は競技性の高さを強調しているが、そこが(石井にも)響いたんだと思う。某プロデューサーが『(戦極とは)やりたいことが違った』と言っていたが、先日テレビで見たDREAMのやりたいことがスーパーハルク)トーナメントであるのなら確かにやりたいことが違う!」とチクリ。ただし、どちらが一番とか二番とか優劣を決めるのではなく、お互いにライバルとして切磋琢磨する関係を望んでいるとのことで、「石井、日本マットでデビュー」というニュースは「日本の格闘技界にとって久し振りに明るいニュース」とした。

【angle JAPANは休刊中。プロレス・格闘技のニュースや試合リポートは下記のサイトで!】
btln-banner_468-60.gif