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›2009年07月21日

戦慄のハイキックで連続KOしたザロムスキーがGP制覇!シャオリンは青木に不満爆発!

Posted by TEAM-angle at 03:00 / Category: 【格】DREAM / 0 TrackBack

090720_Dream10-1.jpg 20日、さいたまスーパーアリーナで行われた『DREAM.10 ウェルター級グランプリ2009 決勝戦』。全試合の詳細、煽りVの内容、会場の様子、試合後のコメントなどはナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 オープニングVは「カリスマたちの時代」と題してPRIDEやK-1黄金時代に活躍していたスター選手が映し出されたあと、先日の『K-1 MAX』で川尻達也と対戦したものの、今年の大晦日に引退を控えている魔裟斗、チョン・ジェヒにKOされるKID、マヌーフにKOされる桜庭といった“カリスマ”たち+『やれんのか!』の映像で、まさしく1つの時代に区切りがついた感じに……。
 だが、チラリと映った佐藤ルミナの映像に場内がどよめく中、「なぁ俺たち、まだ始まってもいねぇよな」という『キッズ・リターン』の名台詞のナレーションと共に、ウェルター級GP準決勝に唯一残った日本人である桜井“マッハ”速人が映し出される。第2試合の煽りVでは朝日昇、ルミナ、甲本ヒロトがマッハのことを語りつつ、オープニングVの続きのような感じで「長年、格闘技界を支えてきたカリスマたちはいま、人生の岐路に立っている」というナレーション。
 もはやマッハは総合格闘技の黎明期から現在まで、第一線で活躍してきた“カリスマ選手の最後の砦”ということか? そんな感じなだけにマッハへ期待を込めた声援がとにかく凄い。前日計量で1kgオーバーし、3度の計量でようやくパスするという不安材料もあったが、その期待に応えるように“カリスマ”マッハは序盤から激しい殴り合いで真っ向勝負。
 だが、殴り合いの結果マッハの左眉辺りから激しい出血が見られ、ドクターチェックが入る。実は傷口からは骨が見えていてドクターは試合ストップと判断したが、マッハが「1回行かしてくれ。1回で倒すから」と訴えたことで何とか試合は再開。だが、マッハが玉砕覚悟で前に出ていったところにマリウス・ザロムスキーの左ハイキックがズバリ!
 完全KOされ、カリスマは敗れた……。もし再開後にマッハが勝ったとしても左眉の傷やローをカットされたことで右足のスネも裂傷していたため、決勝戦出場は無理だったようだが、インタビュースペースでのマッハは「(最後のハイキックで)意識は飛んでましたけど、前に行かなければという気持ちだけでしたね。スタミナもあったし、パワーもついたんですけど。年齢は関係ないんじゃないですかね」と、桜庭同様「まだ出来る。まだ終わらない」という強い気持ちは折れていない様子だった。

090720_Dream10-2.jpg ウェルター級GP決勝戦はマッハを左ハイキックで下したザロムスキーと、2-1の判定で辛くもアンドレ・ガウヴァオンを下したジェイソン・ハイという顔合わせに。
 ゴングとほぼ同時に飛びヒザを放っていったザロムスキー。ジェイソンはこれをキャッチすると、どうにかテイクダウンを奪っていく。先に一旦立ち上がったジェイソンは、立ち上がろうとするザロムスキーをフロントネックロックに捕らえるが、ザロムスキーはすぐに首を抜いて脱出。ジェイソンが立ち上がろうとしたところにハイキックを放ったザロムスキーだが、これをかわしたジェイソンはスタンド勝負を狙って対峙する。
 するとザロムスキーは前に出ながらワンツーを打ってから、スリーのタイミングで右ハイキック! これがモノの見事にジェイソンのアゴにヒットし、ジェイソンは意識が飛んで状態でバターンと後ろに倒れ、後頭部をロープにぶつけながら危険なダウン! ザロムスキーはそのままパウンドを狙っていくが、レフェリーが慌てて止めに入って試合をストップ! 戦慄の秒殺KOでザロムスキーがウェルター級GPを制した。
 試合後、ドクターの治療を受けて意識を取り戻したジェイソンはイスに座って項垂れる。一方、GPの黄金のベルトを腰に巻き、初代DREAMウェルター級王者の証である銀のベルトを肩にかけたザロムスキーに、準決勝で敗れたマッハが「チャンピオン、おめでとう! 次は負けないよ」と声をかけると、王者は「このエネルギーが生まれたのは日本のファンのお陰。このDREAMで闘えて優勝したのは、まだ夢の中にいるようだ」とマイクアピールを行った。

 ライト級世界最高レベルのグラップラー対決を期待されたいた青木真也vs.ビトー“シャオリン”ヒベイロ。青木は煽りVの中でご丁寧にもポルトガル語の翻訳付きで「下からの変幻柔術を封印してでも上から思い切り殴る。筋力アップのトレーニングも行った。14分59秒、バックチョークでのタップアウト勝利」という作戦を公開。さらにいつものロングスパッツの上からキックトランクスを穿くという珍しい出で立ちで登場。この日の青木は何か違うと思われたが、何と戦前の予想に反して青木は終始スタンド勝負を挑んでいった!
 青木はハイ気味のミドルやボディを狙うミドル、さらに前蹴りやローなどの蹴りをビシビシと叩き込んでいく。ほとんどを腕でガードしたシャオリンだが、そのガードした腕は真っ赤。それでも何度かタックルを仕掛けていったシャオリンだが、青木はテイクダウンを許さずパンチや首相撲からのヒザでシャオリンを引きはがす。ボディにミドルをもらいながらも2R終盤でついにテイクダウンを奪ったシャオリンだが、青木はラバーガードでシャオリンの攻め手を封じ、そのまま試合終了のゴングが鳴って判定へ。シャオリン陣営はセコンドがシャオリンを肩車して勝利を確信した様子だが、判定の結果は3-0で青木の勝利。
 だが、グラップラー対決ながらほとんどグラウンドの攻防が見られなかったため、観客からはブーイングが起こる。そこに青木が「いやぁ〜ムエタイって面白いでしょ?」と逆撫でするようなマイクアピールをしたため、余計にブーイングが。そのブーイングを「大丈夫、大丈夫。想定内だから」と言った青木は10月にライト級タイトルマッチを行い、大晦日での川尻戦をブチ上げた。なお、この試合後に挨拶を行った川尻達也も「僕は12月31日、しっかり準備しておくんで。オイ、青木真也! しっかりベルト獲ってこいよ!」と受けて立つ構えを見せた。
090720_Dream10-3.jpg インタビュースペースでシャオリンは「ムエタイではキックをヒジで受けると習ってきたし、試合でもアオキのキックをブロック出来た。それなのにポイントが取られるというのがよく分からない! ほかの選手との試合では寝技で来たのにどうして今日は来ないんだ? アオキはプレスが持ち上げるほど強い選手じゃないよ! 自分もアオキみたいに蹴るだけのスタイルに変えればいいのかい? 彼の蹴りはまったく効いていないよ。彼のほうが足をアイシングしていたじゃないか。すぐにでもリマッチがやりたいよ!」と自分のヒザやボディを叩きながら不満をブチまけた。
 一方の青木は「つまらないとか言われるかもしれないけど、まぁ今回は勝つことにこだわったので。格闘技なわけよ。今日の試合は打撃戦じゃなくてMMAなんだよ。すべてが合わさったからああいうカタチになったんであって、あれを打撃戦と言ってしまう見方がナンセンスだよね。お互いに寝技に持ち込みたかったけど、今日の局面はあぁなっただけ」と解説。特別寝技を拒否したのではなく、組んだ場面でシャオリンから離れていったので寝技にはいかなかっただけ。勝ちにこだわったらグラップラー相手に、ストライカーのような闘い方をするのが有効だった……ということか。

090720_Dream10-4.jpg 期待が大きかった柔道〜極真空手〜TK高阪直伝のMMAテクニックという格闘経歴を持つ現DEEPライト級王者の菊野克紀は、打撃を得意とするアンドレ・ジダと見合うシーンが続いていたが、得意の三日月蹴りを叩き込むと、体勢を崩したジダのバックマウントを取ってパンチを連打。見事なTKO勝ちでDREAMデビュー戦を飾った。
 すると菊野は「こんなにたくさんの人の前で試合が出来るのが幸せです。ありがとうございます! ジダ選手だからこんだけ盛り上がった試合が出来たと思います。これからは僕が武道の技と心で、DREAMを、格闘技界を盛り上げていきたいと思います!」とマイクアピール。煽りVの中では「(闘いたいのは)青木真也選手ですね。近いうちに対戦して倒したいです」とも語っており、俄然青木戦が近づいてきたと見ていいだろう。
 ライト級の王座や川尻戦をブチ上げている青木は「まぁ、いいんじゃないですか。僕は格闘技が出来ればいいと思っているんで」とまだ素っ気ないが、菊野は「もう少し結果を出してからじゃないと」と言いながらも大晦日に青木戦というのもまんざらじゃない様子だった。

 また、リング上から相変わらずのお面姿で「今日会場に来てですね、いきなり秋にしてくれって言われたんですけど、隊長も万全じゃないし、出来ないよなぁ」とボヤキの挨拶をしていた桜庭和志に、「サク、お前、秋に試合できるのか? できないなら帰れ」という天の声が語りかけると、桜庭は「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだー! やりますっ! 秋に試合やります!」と碇シンジばりに覚醒!
 さすがはエヴァファンの桜庭だが、お面を取ったその顔は照れ隠しの笑顔。するとスクリーンにはリングサイドで観戦していた秋山“セクシー山”成勲の姿が映し出される。秋山が闘いの場をUFCに移したことで、まさかの再戦はもちろんだが、同じ空間にいる機会すら減ったかと思われた両者だが、秋に行われることになった桜庭の復帰戦も秋山は見に来るのだろうか?

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