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›2009年08月09日

トーナメントがスタートし、“Mr.OUTSIDER”黒石が待望の初勝利!話題の渋谷も復活!

Posted by TEAM-angle at 23:17 / Category: 【格】RINGS・THE OUTSIDER / 0 TrackBack

090809_Outsider7-1.jpg 9日、ディファ有明で行われたFIGHTING NETWORK RINGS『THE OUTSIDER 第7戦』。いよいよ今大会から待望の『65kg〜70kg級トーナメントマッチ』がスタート。10月の本戦に出場するための査定試合が行われた今大会の詳細は、ナイガイモバイル☆バトルをご覧下さい。
 今大会では前半はいつも通りのシングルマッチが行われたが、後半は勝てば10月に開催予定のトーナメント本戦に出場できる、トーナメント選考試合が15試合行われた。いきなり“第4回大会MVP リアル神代ユウ”佐野哲也選手が開始前のドクターチェックで「精密検査の必要アリ」と診断されたため、不戦勝で対戦相手の“静岡天竜区最強 斬刃拳正統流派殺法剛斬流筆頭”学金狗選手の本戦出場が決まるという波乱の幕開け! 佐野選手に関して前田日明リングスCEOから「精密検査で問題なければ推薦枠の1人に入れたい」と救済処置が提案されたが、苦しい減量をクリアしてようやく当日を迎えた佐野選手はかなりガッカリした様子で、観客と学選手に何度も頭を下げて詫びた。観客もこの一戦をかなり楽しみにしていたようで、会場中がガッカリムードに……。
 しかし、そんなムードを一変させたのが“Mr.OUTSIDER”と言ってもいい黒石高大選手だ。何とか1勝しようと、あれほど嫌がっていた練習も始め徐々にファイターへと変貌を遂げつつあった黒石選手だが、“多摩川無敵のイケイケ喧嘩クラッシャー”間野征尋選手と対戦。パンチの打ち合いからタックルでテークダウンを奪った黒石選手は、パウンドを嫌がる間野選手が背中を見せると、THE OUTSIDER旗揚げ戦のときに自分がやられた胴絞めスリーパーをガッチリ決め、タップアウトを奪ってみせた!
 黒石選手が待望の初勝利をあげた瞬間、いつもは負けたあとに文句をつけようとリングに雪崩れ込んできた仲間たちが、この日は黒石選手を祝福しようとリングに雪崩れ込んできた! 仲間たちに祝福された黒石選手は友人の遺影を手に「俺の友人のためにやったんで、追悼の試合で勝てたっていうのは本当に嬉しい限りです」と涙で声を詰まらせながら語った。
 勝っても負けても観客のハートをグッと掴んでしまう黒石選手はやはり“Mr.OUTSIDER”。それだけに今回ファイティングスピリット賞、格闘技通信賞、高須基仁賞と、3つも賞を受賞した黒石選手は弾けるような笑顔で前田CEOと共に記念撮影に応じた。トーナメント本戦でも黒石劇場は続く!

090809_Outsider7-2.jpg この日ベストバウト賞を受賞したのは、第25試合の“九州天下一武闘会の大目付”野村剛史選手vs.“法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士”堀鉄平選手の一戦。どちらもOUTSIDERでは負けナシだけに戦前から好勝負が期待されたが、予想通りの熱戦となった。
 鋭いローキックを打っていく堀選手に対し、ストレートを合わせていった野村選手は、タックルで逃れようとする堀選手に対してうまく距離を作ってパンチを打ち込んでいく。2Rも再三タックルを狙う堀選手をうまく止めた野村選手は、ヒザを入れながらバックに回ってスリーパー。辛くも逃れた堀選手はニーオンザベリーからマウントを取るが、かなり疲れている様子で攻めきれず試合終了のゴング。金胎唯一の判定の結果、2-1の僅差で野村選手が勝利。
 「5回目のOUTSIDEです。初めて苦戦しました。さすがは堀弁護士。でもあいつに1敗つけてやったぞ!」と喜びを表した野村選手に対し、堀選手はベストバウト賞の表彰を受けた際に悔しさからか目を押さえながらも思わず号泣。前田CEOは「むちゃくちゃレベル高かったしね」とこの試合を高く評価し、勝った野村選手をトーナメント優勝候補の本命に挙げた。
 その後のメインでは“北関東最強暴走族 魔璃闇薔薇元総長 格闘彫師”吉永啓之輔選手が、“戦う大和魂”山口剛選手と対戦し、いきなりのパンチの打ち合いでヒヤリとするシーンがありながらも、飛び付いてフロントチョークを極めると一気に絞め上げて秒殺勝利。「打たれ弱いOUTSIDERの吉永です。あまりナメてほしくないですよね。打たれ弱いんで今日は絞めて勝ちました。OUTSIDERは俺が引っ張っていくんで。OUTSIDER最高!」と堂々のエース宣言。

090809_Outsider7-3.jpg だが、前田CEOが野村選手のほかに優勝候補として名前を挙げたのは吉永選手ではなく、第22試合で地下格闘技『武将』の三河寛安選手を下した“戦いに目覚めた 烈風の牛若丸”金島欣和選手。さらに“大穴”に挙げたのが、第13試合で“KRUNCH MVP 龍ヶ崎のジャックイーグル”寺西飛翔選手に勝利した“川口連合第十代総長”武井勇輝選手。
 ロングスパッツ姿の寺西選手に対し、まずはパンチの打ち合いからタックルでテークダウンを奪った武井選手。一度は逃げられたが、2度目のタックルで再びテークダウンを奪った武井選手はマッハ道場に通う寺西選手から簡単にマウントを奪うと、一気にマウントパンチをラッシュしてTKO勝ちを収めた。
 前田CEOによると、「タックルについてワンポイントで立ち話みたいにちょこちょこって教えたら、パッで現場で出来てしまうっていうのは凄い驚いたしね。彼の飲み込みの良さっていうのに凄く驚いたね」と武井選手の能力を高評価。また、第9試合で“喧嘩一見お断り 平安京の逝神”玉井智浩選手相手に、飛び付き式の三角絞めから三角腕固めに移行して見事勝利した“濱の勇二”高垣勇二選手に関しても、「高垣なんか飛び付き十字とか、見よう見まねでやったと思うんですよね。アイツの場合は妙なセンスがあって、アドリブっていう反射神経を持っているんでね。カチッとした技術じゃなくて、『え、こんなん?』っていうものが出るのに期待したいですね」と同じようにセンスを評価した。

090809_Outsider7-4.jpg 前田CEOがセンスを評価していたと言えば、“リアル刃牙”渋谷莉孔選手がいる。渋谷選手はトーナメント選考試合ではなく、ワンマッチのほうに出場。このところ2連敗中の渋谷選手だが、最近はブログのほうが大きな話題になり、知名度が一気にアップ!
 渋谷選手を対戦相手に指名したという“八王子万吉スぺクター元総長”中澤達也選手と、リアル刃牙vs.リアルサラリーマン金太郎の一戦を行った渋谷選手は、鋭いローキックの連打から首相撲からのヒザ蹴り、さらにローやミドルで追い込んでいき最後は押し倒してのパウンドで完勝! 見事に復活した渋谷演習だが、勝利者賞のメダルを観客席に放り投げると、マイクでひと言も語ることなく退場。納得出来る試合ではなかったようだ。
 そんな渋谷選手に関して前田CEOは「割と冷静にやってましたね。(ブログが話題になったことに関しては)彼はアマチュアで、ほかに仕事を持っている子。だから渋谷側の問題っていうよりかは、OUTSIDERに出ているからってだけで、ロクに調べもせずに『格闘家の発言だ』って感じで取り上げたメディア側の無知に問題がある。プロでやっていこうって選手なら『それはダメだよ』っていうふうに注意するんだけど、彼にはそういう気はなくて、アマチュアのOUTSIDERって場所で格闘技を楽しみたいってだけなんでね。それに彼は人前に出るってことは、何を見せるかっていうのが分かっている。それは渋谷莉孔って子を(OUTSIDERでの)第1戦から見ていれば、どういう子かってある程度分かってくるんですよ。
 それなのに勝手にイメージして書くのはどうかと思うんですよ。“格闘家・渋谷莉孔”っていうのだけ、誰も知らないところでどんどん虚像が大きくなってね。それにかこつけられて、格闘技業界が嫌な思いをしたりとか、イメージがどうとかなるでしょ? でも、それは違うんですよ。悪いのはそのニュースソースを作ったバカなマスコミ!」と、某俳優が起こした事件に関して、渋谷選手がブログに書いたことを「格闘家が○○○(※某俳優)にザマーミロ!」というような感じで記事にした側を徹底批判!

090809_Outsider7-5.jpg また、今大会には他の格闘技イベント『KRUNCH』や『武将』『九州天下一武闘会』などから選手が参戦したが、前田CEOは「ウチはOUTSIDERっていう看板じゃないんですよ。OUTSIDERっていう場所なんでね。ほかから来る子たちは、武将だったら武将の看板がOUTSIDERっていう看板に挑むんだっていう感じで来るじゃないですか? でもそういう場所じゃないんですよ。OUTSIDERは武将だろうが、KRUNCHだろうが、いろんな選手が集まってやればいいだけであって、場所なんですよ。場所の提供であって、ブランドや看板じゃないんですよ」と、オープンな闘いの場であることを強調。
 とはいえ、 加藤友弥選手がOUTSIDERの看板を背負って6・30『DEEP』に参戦したことに関しては、「『OUTSIDERが舐められちゃイカンと思って頑張りました』って、泣かせることを言うんだよね(笑)。思わず勝利者賞を3万円のところを5万円渡したくなった。ホントに(笑)」と言って顔をほころばせた。
 大会開始前には故三沢光晴さんへの追悼の10カウントゴングが鳴らされたほか、大会終了後の表彰式の最中には、震度4の地震が起こり会場はかなり揺れたのだが、前田CEOは動じることなく各賞の受賞者を発表し続けると、「このリングの中は本当に意地と意地のぶつかり合い。原点と言いますか、やんちゃやっている奴がルールを守って意地を見せてやる。いまテレビでいまやっているような格闘技より全然面白いんじゃないかと思います。リングに上がっている選手全員、華があって、個性があって、1人1人にストーリーがある。この中から1人でも多くチャンスを掴んで行ってくれればと思います」と挨拶して大会を締めくくった。

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